俺らは此の世界で生きて行く   作:岐阜の人

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等価交換 前編

今日によると言うのは私からすれば久し振りの長い夜に成るであろう私の名前はそうね現世と言うべき世界では七山緑として生を受けている存在

 

そして此の集団の副リーダー兼リーダーの右腕、秀平さん曰く私の評価は「我が半身」と言う様な評価を貰って居るのよね・・さて秀平さんは今私達の雇い主的な存在「ラバリエール家三女のルイズ・ラバリエールさん」と話し合って居る

 

其れで話し合って居る事とは「今後のトリスティン王国がどうあるべきか」と言う事に成る・・そう元来話し合うべき「今後の私達の立ち位置に着いての話」と言うのは忘れ去られてしまった言う事に其れか秀平さんは「此の侭トリスティン王国の現在の国を動かす上層部と言うべき存在の破壊とか考えて居るんじゃないのか」そう私は思えて来たのだ

 

・・そう考えたく無いけど秀平さんは「今現在のトリスティン王国は上層部の連中が石頭の糞見たいな存在だから・・だからこそ公爵家の力を変えて王家に繋がる家系が王家を支えると言う構図」を造るろうとして居るのね

 

 

そして秀平さんはルイズ御嬢に「其れで御嬢は此の国に着いてどう思うよ・・否言い方を変えよう此の国の何を護ろうとする其れは所謂国体か其れとも此の今自分が着いて居る貴族の地位か其れとも故郷の風景其れとも国家の理念どれだ」そう問いかけた

 

そしてグレナダ嬢が「秀平さんの述べ国体と国家の理念と言うのは一緒じゃないの?何処が違うの」と言う風に返して秀平さんは先生が生徒に教える様に「良いか国体と言うのはその名の通りに其の国の現状だ・・そして国家の理念は字の如く何故この国が出来たのか何故この国が出来なければ成らなかったのかを考えるのが国の理念だ

 

まあ俺の前世と言うべきドイツで例えるとなドイツと言う国は早い話同じドイツ語が喋る人達は同じ一つの国に纏まりましょうねと言う所から始まって

 

其れで長き話し合いと戦争と言う手段の末に小ドイツ主義の掲げた勢力の盟主格プロイセン王国を主体とするドイツ帝国が出来た・・まあ其の後のドイツはグレナダ嬢否小山さんは世界史の教科書や戦争を題材にした後ならどの様な末路を辿ったか判るだろ

 

さて第二次世界大戦前のドイツの雰囲気と言うのは今でも俺は肌で感じているがドイツが今現在悲惨な目にあって居るのは周辺国が傲慢だからとか一部の民族主義者は此の状況下に追いやられたのは優秀なゲルマン民族を咎める為だと言う事を述べた人もいたんだよな

 

だが少なくとも其の時のドイツではこの様な混乱うずめくドイツを鎮める手段として所謂ドイツ帝国の皇帝を・・そうプロイセン王国の王ヴィルヘルム2世をオランダから呼び寄せて混乱をするドイツを鎮めると言う手段は大々的にしなかったし其れをしなかったのだ

 

そう此処まで小山さんは理解出来たか」と一旦話を止めたのだ

 

そしてルイズ嬢は「そう秀平さんは其のドイツ人として暮らした前世を如何思って居るのか詳しく聞いても良い」と今までの出していた雰囲気とは又違う所謂憎しみや恨みを含んだ声で述べ・・だけど秀平さんは其の事を気ほど思って居ないらしく普通の口調で

 

「そうだな所詮は前世の一部程度しか思って居ない・・そう此処に居る俺以外のみんなは察しの通り俺は何遍も其れも何通りかの人生を歩んで来た其れも1桁や二桁で前世を体験をしている程度の事柄ではない

 

そう俺は何百回も輪廻転生を繰り返した・・まあある人生ではフランス革命戦争の際に一革命家として其の革命に殉じている最中に王党派の連中に殺された前世も有れば

 

まあ其の逆でフランス革命戦争時にカール・フォン・エスターライヒとして転生をしてフランス革命政府を鎮圧をしてフランス地域を神聖ローマ帝国の影響圏にした前世の記憶も有る

 

だからこそ俺はな・・出来る事なら小山さん一応の事此の部屋はサイレントをちゃんと掛けて居るよな」と釘を刺す事を述べた後に「まあ御察しの通り俺は国家だの勢力だのと言う物に固執をする様な人生を決して歩みたくはないと心に誓って居るんだよ

 

だから今現在トリスティン王国と言う国が病気持ちの老人だと思うならこれ以上苦しませない為に安楽死をさせた方が本人の体と名誉否此処では尊厳と言う言い方の方が良いだろう

 

まあだからこそ俺が何が良い対価はルイズ嬢も理解出来るだろ・・そう俺は国家と言う枠組みにも国の精神とやらにも忠誠と言う物を捧げる積りはない更々ないんだよそう形が有る物は何れは滅ぶし其の物の為に命張る事なぞ出来ないしな

 

まあもし何かの為に命を張るなら己が理想の為に己が本能の為に命を張るだろうなあ・・だからこそこの先補話した事が俺の本質であり俺の現世で生きる存在意義だ故に侮蔑をしたければ侮蔑とやらを好きにすれば良い之で良いか御嬢よ」そう述べたのだ

 

そしてルイズ嬢は「そうサイトさんから聞いて居たけど最初貴方は自分自身が輪廻転生をしたのは8回だの10回だの述べて居て其のサイトさんに述べた前世で貴方は前世がナチス・ドイツのSSで其の前がバイキング見たいで其の前がドイツ帝国の軍人と述べて居たから

 

だから如何しても私の前世の前世の前世がねナチス・ドイツ支配体制下の・・まあヴィシーフランスで反ナチスレジスタンスとしてナチスドイツ兵やヴィシーフランス軍相手に銃撃戦をした前世を思い出してしまうのよね今でも」と少し寂しい口調で述べて

 

そして秀平さんが「そうかい御嬢は未だ前世と言う物に対して良い思いでそして悪い思いで両方の思い出を受け入れようとするから葛藤をして居る段階だ未だに・・そう俺の様に数百回の前世の記憶を持つ様に成ると

 

そう其の生を受けて死ぬまでの間の記憶を全部持った状態で其れを数百回も繰り返せばどう生きればどれ位の地位が付けるかや如何言う選択を選んだら碌でも無い結末を回避をする事が出来るかと言う物が把握できるんだよ

 

だからな先程述べた輪廻転生回数の8回だの10回は其の数百周った前世で如何しても似た様な時間軸で・・そう先程述べた様なフランス革命戦争の前後そうアメリカ独立戦争からウィーン体制の間の時間軸の間での人生を一纏めとして一本と言って居るだけだ

 

だからこそ其のナチのSSとして生きていた時間軸でも正確的に言えば第一次世界大戦から冷戦の終結までの間の約70年間で生きて来た前世を先程と同じ様に一纏めして一つの前世とカウントをして居る

 

だからよ俺からすれば此処に居る御前さん等は親戚の甥そして孫しか見えないんだよ・・だからこそ俺からすれば俗世間から見れば豊富な知識と経験を手に入れていると思うがな

 

まあ其の代償は人生の諦生感に覆われそして感情の麻痺と言う物に陥り普通の反応と言う物が出来なく成った否失ったと言う言い方の方が正しいのかも知れないな

 

だからよ御嬢も前世の記憶を消したいと思うなら迷いなく消せよ・・そう有るが儘生きる事が出来なく成るからな」そう秀平さんは遠くを見る顔をしたのだ」そして話し合いは続く


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