誤字脱字報告ありがとうございます。
では、続きをどうぞ。
オリジナルの敵役も登場です。
計画は第2段階に移行だ。
忠高の生徒会いや、忠実高校生徒会長高見沢憲明、かなり慎重じゃないか。
自分は午後から来るとか。……しかも前日に連絡とはな。緊急を装ってだ。最初から午後から来るつもりだったんだろ?高見沢。
今回のサッカー部四校親善練習試合はお互いの生徒会どうしの交流も兼ねてるらしいが、提案した自分が遅れて来るとはな。何処の重役出勤だ?
お前の計画にとって三橋、伊藤、あと今井は邪魔なのだろう?
彼奴らは、普通だったら、絶対、サッカー部のこんなイベントなんてものには来ない。
だが、万が一という事も想定したのだろう。
三橋、伊藤、今井、どうやら中野にも、ご丁寧にニセの果たし状を今日付けで送りつけていやがった。
このイベントに来ないようにな。
お前の計画が彼奴らが居る事で狂う可能性があるからだ。
果たし状は足が付かないように、名義は適当な学校の不良共の名前にしてはいた。
このタイミングで同時にその連中に果たし状なんてものが来るとは、おかしいだろ?
しかもこの日にちの昼前に。普通は夕方とか夜に設定するもんだ。少なくとも普通は午前中に設定なんてものはしない。
このイベントにあいつらが来ないようにと、忠高、いや高見沢。お前がこれを指示したのだろ?
それがアダとなったな。忠高はこのイベントを利用し何かを画策してると……三橋や伊藤、今井などの猛者が来ると計画が狂うようなものをだ。それが逆にお前らが何かの荒事を計画してることを証明してくれた。
しかし、残念だったな。
三橋は赤坂を通じて、伊藤に直接、それはニセ物の果たし状だとは伝えてある。
今井は馬鹿だから…谷川に伝えてある。
中野にはあまり面識がないため、一応、谷川には伝えたが……ニセの果たし合いには行っていないだろう。
そして今日、このイベントには三橋、伊藤を、偽装させた今井を来させたぞ。
忠高生徒会、高見沢、お前の計画を潰すためにな。
これで、高見沢の耳に、三橋、伊藤がサッカー部四校親善練習試合に参加してる事は伝わってるだろ。それと恐眼の八幡が現れたかもしれないという噂もな。驚いてくれたか高見沢?
流石に恐眼の八幡は想定していなかっただろ?
巷の噂では恐眼の八幡は関西に転校してる事になってるからな。
どうでる?計画を中止するか?どうせ三橋達が居た場合でも多少計画狂っても遂行できるように準備してるのだろう?お前はそれを見極めるために、午前の開始には来なかった。そうなんだろ?それとも自分が画策した騒動に巻き込まれないようにするためか?
忠高が、良くんが予想した通り、対外的に千葉のヤンキー共に中高が軟高と紅校と同盟を結んでる風に見せかけるだけだったら、俺は見逃しただろう。
しかしな、お前が計画したことは、俺にとって許せるものじゃないんだよ。高見沢。
俺の平穏な日々をぶち壊し、折角得た居場所を壊そうなんてする奴を俺は許すわけには行かない。俺はこの場所を守る為だったら、何だってやってやる。何だってな。
さあ、そろそろイベントが開始する頃か、三橋、伊藤その場は頼んだ。
俺は受付テントから、双眼鏡でサッカーの試合が行われるグランドの様子を見る。
第一試合は、Aコートでは軟葉高校と総武高校の試合だ。
げっ、三橋の奴、試合に出る気満々だぞ。何やってるんだ!?
しかも10番、エース番号って、お前、サッカー部の連中から無理やり分捕ったな。
良くんも怒ってるが、おかまい無しだ。
赤坂、何ちょっと顔を赤らめて応援してるんだ。止めてやれ!
ん?三橋の奴、いきなり葉山と肩組んで絡みだしたぞ。
あれは……
声が聞こえなくてもわかる。お前のその小学生のガキ大将のような悪びれない笑みは。
『どっちの金髪の方が派手なのか?』だろ?
それと『どっちがイケメンか?』だろ?
葉山の奴は困ったような顔で苦笑してるが、総武高校の女子マネージャーと、葉山の応援に来た女子から大ブーイングだ。
『ぐっ!ぜってー俺の金髪の方が派手だ!!』って総武高校の女子にアピールしてるな。三橋の奴。
さらに総武高校女子にブーイングの嵐だ。
『カーーー!!』
おいおい、女子に威嚇するなよな。
どうせ、ヤンキー帰れとか、葉山の方がカッコいいとか言われて、イラっとしたんだろうな。
それでも、総武高校女子のブーイングは止まらない。
三橋は、なんだかんだと女子には弱いからな。これ以上は何もしないだろう。
おお?三橋の奴、急に大人しくなったな……いや、違う。あのそこ意地悪い顔はアレだ……葉山に何かするつもりだな。女子に受けたブーイングの怒りを葉山に!ご愁傷様だ葉山!三橋の奴は誰にも気づかれない内に犯行に及ぶだろう。もう、こうなった三橋を止められる奴はいない。
伊藤はと……あいつも、一応軟葉高のユニフォーム来てるな。だが、ちゃんとベンチで控えて、周囲を監視してるようだ。流石は伊藤だ。
しかしなんだ。となりの早川京子は伊藤のユニフォーム姿にデレてるな……くっ、う、うらやましくなんかないぞ。
早川京子もかなりの美人だ。それこそタイプが似てる雪ノ下に匹敵するぐらいな。まあ、2人の共通点は、黙って、澄ましていればと条件は付くが。
というか、他校の早川が軟高のベンチになんでサラッと溶け込んでるんだ?
となりのBコートの紅羽高校と忠実高校はと……。
予定通りだな。今井は試合に出ずに、ベンチに座ってる。
俺はちゃんと今井に電話で伝えておいたからな。
モテるキャプテンとはどういう奴かという事を。
試合に出ずに、大人しく試合する選手を見守る奴だと。
そして、最後の試合後半に大御所のように出て行くのがベストだと。
スラムダンクの翔陽高校の藤真を見習えと!
藤真はだから滅茶苦茶モテるんだと!
そう俺が伝えると、奴は「そ、その通りだ!流石だ八!」なんて言ってたしな。
いくらひと昔前のサラリーマン風に擬態させたからといって、今井が試合に出れば、相手にバレるだろう。だから、奴は忠高との試合には、絶対出したくなかった。
まだ、今井だとバレるわけには行かない。
その為の、七三分にキャプテンでぐるぐる眼鏡だ。
谷川の奴も、ちゃんと機能してるようだな。ベンチでちゃんと周囲を警戒してる。
谷川は今井の子分をしてるが、馬鹿じゃない。
リスクも計算できるし、警戒心も高く、危機察知能力も高い。
しかし奴は、今井を親友として、その舎弟として誇りに思ってる。
リスクなんてものを吹っ飛ばして馬鹿な今井について行くことが出来る男なんだ。
ケンカも小学生にも負けるぐらい弱いのに、今井について行って開久に殴り込みに行くほどだ。
だから、あいつは憎めないし、三橋、伊藤にしろ奴を軽く見ない。もちろん俺もだ。
忠高の連中はと……
応援団連中とさらに一般生徒の応援の連中まで増えたな。いや、あれは不良連中が、真面目風を装ってるだけだ。何人か顔を見たことがある。
しかし、まだ全員いるようだ。まだ動かないか。
「あなた。仕事する気はあるのかしら?」
「ヒッキーってサッカー好きだったの?」
雪ノ下は呆れながら、由比ヶ浜は苦笑しながら、双眼鏡でグランドの様子を見る俺の後ろから声を掛けてきた。
「いや、ちょっとな」
「……別にいいわ。午後の試合までは来客は少ないでしょうし、ここは私たちだけでも十分よ」
「うん、あたし達は大丈夫だから、ヒッキーは試合を見に行って来たら?」
そういうわけには行かない。忠高の連中が仕掛けてくるかもしれない。予想では午後からだが、もしと言う事もある、警戒は必要だ。
「いやいい、お前らが心配だからな」
俺は双眼鏡で様子を見ながら、何気なくそんな事を2人に言ってしまっていた。
「そ、そう」
「ヒッキー…」
それ以降しばらく、二人は何故か俺に声を掛けてこなかった。
まあ、その方が都合がいいからいいか。
Aコートの軟葉高校と総武高校は……0-2だ
案の定、総武高校が既に2点入れてるな。
しかし、三橋が大人しい。
彼奴はスポーツも万能だ。本気を出した三橋はサッカー部の連中よりもうまいはずだ。
ん?軟高側のフリーキックか。
直接ゴールを狙える位置にあるな。
……三橋、わざと転んで反則貰いに行っただろ。審判も三橋の演技に騙されたな。
フリーキックは三橋が蹴るようだな。
なんだ、その前に佐川に何か耳打ちをしてるぞ。
佐川が「えー、マジっすか三橋さん!?」ていう顔で滅茶苦茶焦っるぞ。
なにか、良からぬことを企んでる臭いがする。
三橋のフリーキック前方には総武高校の二枚壁、葉山と戸部だ。
その後ろに軟高の佐川と……
三橋のフリーキック。
ボールは上方向に蹴り上げ……途中で止まった!?ボールは三橋の足の上に?
釣られて、ディフェンス側の二枚壁の葉山と戸部は真上にジャンプ!
葉山と戸部の後ろの佐川も、ポジション取りのために前に走るが、なぜか転ぶ。その手は葉山のズボンに!?
ジャンプ中の葉山のズボンが佐川の手に引っかかりズルリと脱げる!?
これか!!三橋が企んでいたことは!?葉山をさらし者に!?
アレ?……パンツも脱げてませんか?
なんか、フランクフルトがフルンフルンと……
三橋はそこ意地悪い笑みで前方に蹴り上げるのを止めていた足とボールを、今振り切って……
ボールは葉山のジャンボフランクフルトに正確無比に直撃!?
葉山はジャンプの着地と同時に泡を吹いてそのまま仰向けに倒れる。
静寂と共に場の空気が止まる。
……おい、三橋、いくらでなんでもやりすぎじゃねーか?
ボールを蹴った三橋も……なぜか微妙な顔をしていた。
まさか、パンツまで脱げるとは思ってなかったのか?
そして、Aコートは女子の黄色い悲鳴が響き渡る!
コート場の両陣営の選手たちや控えの選手達は全員自分の股間を手で抑え、青ざめていた。
そりゃそうだ。あの痛みは男子にしかわからない。
試合は一時中断に。
戸部は自らの上着を脱いで葉山の下半身にかけてやる。うん、戸部はいい奴だ。
そして、タンカーに運ばれていく葉山。意識は無い様だ。
葉山。同情はするが、やはりこの四校での練習試合なんて事に了承なぞするから、そういう事に。哀れ葉山!その報いだと思ってくれ!
もちろん葉山のズボンとパンツを脱がしてしまった佐川は一発退場。
三橋は反則ではないため退場とはならなかったが、良くんに引っ張られ、強制交代に。
さらに総武高校女子達にブーイングの嵐に巻き込まれる。
ベンチに戻った三橋は赤坂と伊藤に必死に言い訳をするが、白い目で見られる。
三橋、お前よかったな。
悪名がこの総武高校にもとどろくぞ。
金髪の悪魔は、もはや女子の敵だ!
俺は、葉山に同情の念を持ちながら、双眼鏡をBコートに向ける。
紅羽高校と忠実高校は0-2で紅高が負けてる。
そりゃそうだろうな。忠実高校は千葉ベスト4常連で、紅高は2、3回戦レべルだからな。
今井の奴は、ベンチに座ってるが、出たくてうずうずしてるぞ。あいつ三橋に負けず劣らず負けず嫌いだからな。しかも、近くに赤坂がいるしな。何らかのアピールもしたいだろう。
今の所、何とか谷川が抑えてくれてる状態だ。
忠高はと、応援団と一般生徒に偽装した不良が4人ほど動いたか……
俺は伊藤と谷川に警戒するようにメールする。
伊藤と軟高の何人かと谷川と紅高の何人かが動き出す。
やつらの計画の内の一つは……
総武高校が用意したウォーターサーバーに細工をする事。
今は夏真っ盛りだ。熱中症対策として、ウォーターサーバーを総武高校が各高校の分も準備し、応援席等にも置いてある。
俺の予想では、奴らはそれに多量の下剤か何かを混ぜるつもりだろう。
選手ベンチに置いてるウォーターサーバーにな。そして、それを飲んだ軟高と紅高の選手たちはのたうち回って倒れる。
一応、忠高のウォーターサーバーにも混ぜておいて、それを使用せずに、自分たちは自前のもので給水するつもりだろう。言い訳のためにもな。
軟高と紅高は総武高校の仕業だと言い寄るだろう。
そりゃそうだ。ウォーターサーバーを用意したのは総武高校だからな。
そして、最悪は軟高と紅高不良共が総武高校を敵とみなし、事あるごとにちょっかいを出す事になる。
なぜ、忠高の奴らがそんな事をするかって?
奴らは、総武高校に軟高と紅高をけしかけたいんだよ。
しかも、これについて、軟高と紅高とは、忠高と利害一致をみるだろう。
揃って、総武高校を攻撃できるってわけだ。
軟高、紅高とも同盟関係を結べると言う事だ。
忠実高校生徒会の狙い。いや生徒会長高見沢憲明の狙いは。軟高と紅高との同盟を見せかけるためのアピールじゃない。
真の目的は総武高校を潰すことだ。
奴は高校受験で総武高校を受験するも落ちてる。
そして、不良高校で有名な忠実高校に入学する羽目になったのだ。
そこそこ頭がいい奴ではある。しかも野心家で嫉妬深い。
その頭を活かし、忠高でのし上がり、生徒会長に成り上がる。
裏では、不良共を操り、数々の悪行を重ねながらな。
これは奴のくだらん復讐の一環だ。
これだけじゃない。奴の狙いはな。それが俺は最も許せない。
伊藤も谷川からも連絡が入る。
犯行現場の証拠を撮る事ができたようだ。
写真もメールで送られてきた。
伊藤の奴、かなり切れてたな。切れるのは後にとっておいてくれ。
どうやら、ウォーターサーバーの入れ替える総武高校生徒に一般学生に扮した忠高の不良生徒が話しかけ、注意をそらしてる間に、細工する係の連中が、下剤か何か粉のような物を入れ替えたウォーターサーバーに混ぜたようだ。
忠高生徒会の奴らは総武高校との打ち合わせの時に熱中症対策でウォーターサーバーを総武高校に用意してほしいと要求したのだ。普通は自前の物を持ってくるものだが、応援団や応援に来る一般生徒にも必要だからと、もっともらしい言い訳を言ってな。
俺からすればあやしいにも程がある。
人のいい、総武高校の連中はそんな事を夢にも思わないだろうがな。
証拠の一つは手に入れた。
俺達は忠高の策にしばらく乗ったふりをする。
伊藤と谷川には総武高校のウォーターサーバーを使用しないようにし、自前の物を出してもらう。
高見沢。お前の手札はすべて利用させてもらうぞ。
オリキャラは高見沢くん
あとボンボンと言っていたのは、まだ出てないですが、原作の福田です。
実は八幡は相当怒ってます。