魔法のかかったようなテーブル(ヘタレ男がヤンデレ女に振り回される話) 作:バンバババルタリアン
「…………何してんの?」
俺は今、仕事が休みだったため一日中ゴロゴロした挙句とあることがキッカケにより自宅のリビングの4Kテレビで某凄腕A○男優のテクニック講座を受講していた。わかりやすい説明と引き込まれる女優の喘ぎのエロさに夢中になった俺はその日、高校の同窓会に行った妻の帰宅に気づくことができなかった。
「あっ…いや、これはその…」
俺に相反してしっかり者で気配りのできる妻に対してはいつも低姿勢のつもりだがこのことに関してはあまりの驚きと戸惑いに低姿勢どころか土下坐の覚悟すらできていた。
「……キレた…もうあんたなんか知らない。」
「う、うぉい!ちょっと待ってくれ!違うんだ! 頼む!せめて話だk「言い訳も聞きたくない!お風呂入ってくる。」
やばい。これはやばい。この事実をひっくり返すことはもはや不可能…現物証拠が既に卑猥な音声を現在進行形で流してるからな…しかし、ただ軽い気持ちでこんな事をしたわけではないのだ。この行動に至った経緯。それを話したら許してもらうどころか、火に油を注ぎかねん…それでもこのリビングでAVを大音量且つ大真面目に見ているという滑稽にもほどがある状況は何としても弁明したい…!
「わ、わかった!正直に話す!聞いてくれ!せめてもこれだけは!」
私はお風呂に行こうと振り向いた彼女のスカートを四つん這いの状態で掴み、縋る思いで言葉を振り絞った。
「いいわけ?はぁ…どうせくだんないし…女々しい理由なんじゃない?」
彼女の僕を見る目は正にタカが鋭く雀のような小さい鳥を威嚇するような恐ろしさを醸し出していた。いつも夫婦喧嘩などで僕に不服があったとしても、僕はこの目を向けられると何もいえなくなってしまう。でも…今日は言うんだ…言わなければ!
「今日僕は
彼女の顔がきょとんと鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。そりゃあそうだ。AVの鑑賞の言い訳がAV鑑賞だとは思うまいw
「君はもちろん知ってると思うけど…僕はMだ…だから以前からこのジャンルには興味があったんだ…だから…今日ぜひチャレンジしてみようと思ったんだ………」
「………で?」
「抜けたよ…あー!そうさ!抜けたよ!でもな!終わってからが地獄だったんだ!美しい妻を持つ僕は!ヘタレ!且つ!屈強でもない!且つ!別にルックスも特別良くもない!且つ!マイサンはあまり栄養が行き届かなかったんだ!……君は大学時代だって…男子からも女子からも人気があって…成績だって僕よりはるかに良かったし、ルックスはもちろん…スタイルだっていい!みんなが羨むような君を妻として迎えることができた僕は本当に幸せだ!だからこそ怖いんだ!今日は高校の同窓会!大学でもあんだけ人気だったのなら、高校でもさぞ人気だったろう!そしてクラスの陽キャと意気投合!夜も老けて!…『私の夫本当にダメなのよー』 『じゃあ俺が日頃のストレス…解放させてやるよ…』『あん!そんな…たくましい身体で押さえつけられたらぁん…』の流れでホテル行き!朝帰りも覚悟したんだ!クソゥ!
……だから…今からじゃ遅いかもしれないけど…その…夜のテクニックを少しでも豊かにする為に…あれを見てました…」
言い切った…俺は言い切ったぞ!僕の彼女に対する愛は伝わったはずだ!
…しかし彼女の表情は先ほどのあっけにとられたような物から険しいものへとまた一変した。
「…あなたに言いたいことが三つあります…
一つ目に…
私の高校は女子校です!「ええ!?そうだっけ!?」いつも言ってんでしょ!人の話を聞きなさい!」
よく考えるとそうだっけ…彼女は某一流女子校の出身で外的影響があまりにもなかった為、以前性欲こじらせた女子たちに襲われそうになったって言ってたもんな…いっけね!☆
「はぁ…二つ目に…私たちは夫婦なのよ?あなたは自分のことを不釣り合いだと思ってるのかもしれないけど、私は全くそうは思わないわ、まぁあくまで私だけど。あなたの主張を肯定するなら、逆を返せば他にもあなたなんかより何十、何百倍も優れてる人達に囲まれながらも選んだ夫よ?今更浮気なんてすると思う?夫婦ってのは、信頼関係なのよ?現に私は朝帰りせず、あなたの明日の朝ごはんの準備と着替えの支度と弁当の準備のために9時前には帰ってきてるじゃない。捻くれてるのはずっと前から知ってるけどそろそろそういうのやめた方が良いわよ。」
そうだ…僕は馬鹿だ…自分の弱さを棚に上げて、彼女の事を信用してなかったんだ…酷い夫だ…本当に最低だ…
「まぁ、最悪あなたに飽きて他の男に行く可能性もあるし?精々私に見合う男になるよう努力しなさいw」
「うぅ…し、精進いたします…」
僕はやっぱり、彼女のお陰で成長できる気がする…こんな馬鹿な話だけど、また一歩彼女のためにも進まなければ…
「ありがとう…俺頑張るよ!あっそうだ!お風呂を沸かしてないんだ!今すぐ沸かしてくr「待ちなさい。まだ三つ目が終わってないわよ。これが本題なのに。」」
立ち上がり、風呂場のスイッチをオンにしようとした時、呼び止められた。
「あっ…うん。そうだったね。最後までしっかり話を聞かないとね…あはは…」
僕はこの雰囲気を和やかにしたかった。だがなんと彼女はまだ怒っていた
のだ。それどころか、さっきの二つの説教なんかよりもより殺気立った目でこちらを睨んでる…
「あ、あの…三つ目とは。いったい…「座れ。」はいいい!」
命令に従いリビングのど真ん中で正座をし、ブルブルと震える。カーペットを伝わる床暖房の暖かさに反して僕の心と彼女の視線は冷たく凍えるほどだった。一体…何を言われるんだ…これがもしかしたら…今後の夫婦生活に関わるものだとしたら…おれは…
「三つ目は…何だと思う?」
え、問題形式?まじで…
「え、ええと…」「さっさと答えなさい!」
「は、はい!ええっとええっと…あのぉ…ば、ぼくが、自慰行為をしたことですか…ね…?」
積んだ(゜∀。)お疲れ様でしt「そうよ!」
「そうなんすか!」
「当たり前の話でしょ!?正直に言うわ!あなたの言うヘタレでマヌケで無愛想でクズで偏屈な男がどうして私が選んだか覚えてる!?答えは「愛」なのよ!「愛」!確かにさっき言ったみたいにあなたは良い所を探すよりも悪いところを探す方が楽な人間よ!でもそれはあなたのことを本当に知ろうとしてないゴミクズのカスのど底辺人間よ!あームカつく!私ならあなたの可愛くて素敵でかっこよくて大大大だーいすきなところなんて百倍は言えるわ♡いや千倍ね!♡大学では確かにかなりモテたし言いくるめようとしてきたクズどももたくさん居たわよね。でもその時あなたは世間知らずだった私を助けてくれたにもかかわらず、悪者役を自分から受け入れて救ってくれたのよ♡それももちろんだけどあなたのことは誰よりもいろんなところを好きになったわよ♡むしろ周りが偏屈だったりヘタレなところだって私にとってはむしろオカz…エフン!チャームポイントよ!♡あ、あと…私がさっきあなたに飽きて他の男を選んでしまうかもよって言ったでしょ…本当はあんなこと言うつもりじゃなかったの!あなたの可愛い困り顔が見たくてああやって言ったのよ!ねぇ信じて!あなたなら信じてくれるよねぇ!?…あと、イケメンじゃない⁉︎いや!あなたはイケメンでしょうが!♡あなたは単純に清潔感と明るさがないだけ!でもそれでいいのよ!♡そうすれば変なクソみたいな虫もつかずに済むし、あなたの綺麗なその顔を知ってるのは私だけなんてとても素敵じゃない♡…うふふふふふふふふふふふふふ♡♡♡♡」
あぁ…そうだ、結婚してからお互いの生活が安定して最近はあまり起きなかったけど彼女はこういう人間なんだっけ。忘れてた…
「というわけで今から…
あんたを犯す」 「ファッ⁉︎」
突然の強姦宣言の瞬間、俺は彼女に押し倒され、手首と腰を押さえつけられ動けなくなった。サークルすら所属してなかった僕にとって、運動部にいた彼女には腕っ節すら勝てないのである。
「あは♡つかまえたぁ♡ねぇ…あなた…♡私思ったの…最近あなたが仕事を真面目に頑張ってるのを言い訳にして性欲処理もしてなかったわね…♡私は自慰をした以前にその女優にすら欲情したことにも怒ってるの…あんたは私にだけ欲情してればいいのよ!♡何なら今から犯し倒して私なしには生活できないくらいの依存症にしてやるわぁぉぁ♡あぁぁ…その怖がってる顔も可愛いわぁ…♡好きぃ♡だぁいすき♡ふふ…浮気なんてするわけないじゃない…♡私はあなたのことだけを見てるから…ね?♡」
そういうと僕の頬を愛おしそうに撫で長い舌でレローッと舐める
「あはっ♡今までの寂しかった分の愛を受け取ってね♡あなた♡」
どうやら僕は彼女の浮気に対する信頼ともう一つの信頼をおろそかにしてたようだ…
彼女の目は鋭い目には変わりはないが、それは「威嚇」というよりも「捕食」をする時のようなドロドロとした瞳だった-
閲覧ありがとうございました!コメント 感想くれると今後もこんな感じで男女二人のお話を書いていこうと思います!多分基本デレデレだと思いますw
<追加編集>
1000UA超えありがとうございます!ただ感想がゼロなので感想ホチィィ!
…よろしくお願いしますw
〈再追記〉
皆様のおかげでデイリー短編小説ランキング9位且つデイリーオリジナル五位になりました!初投稿でここまでいくとは…w
しおりやお気に入りをしてくださった方々のためにも今夜もう一話投稿したいと思います!