魔法のかかったようなテーブル(ヘタレ男がヤンデレ女に振り回される話)   作:バンバババルタリアン

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今回は少しギャグ寄りです。まぁ番外編みたいなノリでみてください。


服を買いたい男とイメチェンした夫にメロメロデレデレな女が送る夫婦の話

「今度の日曜、買い物にでもいかないか?」

「…ずいぶんと珍しいことを言うわね」

 

彼女は驚きと呆れたような表情で返事した。

 

「いやぁ、そろそろ社員旅行があるだろ?だから、できるだけ恥ずかしくないような格好じゃないといけないなぁって思って…だから僕よりも君に選んで欲しいんだ」

「確かにね。あなた私服のセンス全然ないわよね。

「さ、そこまで言わなくても…」

「ふふふ♪」

 

悪い笑顔だなぁ…笑

 

「じゃあ、それ相応の支度をしないとね。クローゼットにまだ着れるのあったっけ?」

「………それよりも、他に直すところがあるんじゃないかしら?」

 

うん?何のことだろう…

彼女はそう言うと僕の顔を指差した。

「その姿よ…清潔感のかけらもないわ!無精髭に重そうなまぶた、目の所まで伸びてる髪の毛!全てが最悪よ!」

「それはわかってるけど…なぜこのタイミングなんだよ…」

「それは…会社とか知り合いがいる場で身なりが良かったら、あなたの美しさにクソアマどもがたかってきちゃうじゃない…でもやっぱり二人で街に出るんだったら、私と並んで恥ずかしくない格好でいてほしいわ…」

「あ、そうなのね…」

 

まぁ大体察してはいたけどね…まぁせっかくの休日だし、いつもならめんどくさいけど…たまにはいいかな…

 

「うん…わかった。今日くらいはやっぱり身だしなみに気を使わないとね。」

「ほんと!?♡じゃあ早速このワックスで前髪を上げて香水もつけて!私の使いかけだけど、いいやつだから!後!服も出しておくからそれを着てね!後これ薬局にあった強制的に瞳孔を開く目薬ね!目もぱっちりしてなきゃね♪あ、あと全部整ったから私の前に現れてね♪それまで私押入れにこもってるから♪」

「そこまでするの!?」

 

彼女は変に上機嫌で押入れに篭った。気味が悪い。

まぁ少しぐらいやる気を出してみるか…

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「こんなんで良いかな…」

「出ても良い?」

「まぁ、良いよ。」

 

押入れから出てきた彼女の目が僕を捉えた瞬間、恥ずかしそうに顔をそらした。普段こんな態度はとらないんだけどな。

 

「ァァァァウツクシイウツクシイウツクシイイイ…///」

 

なんかブツブツ言ってて気持ちが悪い。

 

「はい、満足した?あんまりこう言うのはしたくないんだけどなぁ…早く君も支度しようよ。」

「待って!それ以上、近づかないで。全身のありとあらゆるところから汁が出ちゃいそうだから。」

「地獄絵図かよ…」

 

たしかに僕は少し身だしなみを整えれば並の人よりは雰囲気が出る人間だとわかってる。僕があえてそうしない理由の一つに彼女の態度だ。普段の僕と接するとは大違いな態度をとって終始ご機嫌になる。大学生の頃、彼女の誕生日におしゃれなレストランに行くことになり、全身をコーディネートしてもらったらプロデューサーである彼女が終始ニヘラニヘラと気持ち悪く笑っていたのを思い出した。この時から僕は、所詮女は顔が一番なんだなぁと思った。結局あんだけ愛してるだの好きだの言ってもイケメンが口説いてきたらホイホイ付いていくんだろ!クソが!

 

スッ「取り乱してしまったようね。じゃあ支度をするわ。」

「切り替え早いな。」

 

彼女の足腰はガクガク震えていた。本当に汁が出たんじゃないだろうな…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

秋も終わりに近づき、冬が到来しようとしてる。昔は冬といえば動物や人々の静けさが趣深かったのに。今は車のクラクションや雑音だらけの住みづらい時代になったもんだ…

 

「都会に繰り出したものの…人混みが多くて困る…やっぱり好きになれないなぁ…」

「社会人がそんなこと言わないの。活気溢れる若者達だったり色々な情報や刺激をもらえる場所は素晴らしいわよ?ほら、服を買いに行くんでしょ?行くわよ。」

 

そう言うと彼女は、おもむろに腕を組んできた。普段は歩いてる時こんなことしないのに。

 

「……何の真似だい?もう君も僕も30才手前だろ?恥ずかしくないのか?」

「…// たまには…良いじゃない…// 最近あんまりデートしてなかったし…♪」

 

………可愛いから許す。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「んんん…よくわからないのばっか置いてあんなぁ…何を買えば良いんだ…」

「センスがない人はそう言うのよ。あら、こういうのとか良いんじゃない?」

「えー…そんな派手なジャケットは着てけないよ…もっと、こう…シックで大人っぽいやつない?」

「雰囲気がオヤジ臭い人は少しくらい派手な方がいいのよ。あなた、やっぱりもっと自分のことに関心を持った方がいいわよ。良いから私に任せなさい。」

 

彼女は文句を言いながらも楽しそうに僕の服を選ぶ。

 

「こんな感じかしら。はい!着替えてきて!」

「はいはい…」

 

〜数分後〜

 

ジャラジャラ「…どう?」

僕を見た瞬間相変わらず目をそらし、

「ウヒェ!// フヒヒ…♡どうやら私のセンスに間違いはなかったようね…♡」

と奇声をあげる。

気持ち悪いぞ。

 

「うわぁ〜すごくお似合いですぅ☆本当王子様、みたいなぁ?☆」

 

頭弱そうな店員がおだててきても何も嬉しくない。

 

ペースを崩されたな…一回落ち着こう。

 

「んー…でも俺にはちょっと派手すぎな気がすr…「これ一式ください!」おい。」

 

 

服を買った僕らは次に、彼女いたっての希望でアクセサリーショップに向かった。

 

中はキラキラとジャラジャラがたくさんで目に悪そうな感じがした。

 

「この店なんかすごいザ・若者みたいな感じで居心地悪いんですけど…」

「あなたみたいな雰囲気がおじさん臭い人はこれくらいがちょうど良いの。体の外から若返んなきゃ。」

 

普通内からじゃね?

と思った矢先、横から若い女性の店員が話しかけてきた。

 

「どちらをお探しですか〜☆?お二人のような若いカップルの方々には今こちらが人気なんですけどいかがでしょうか?☆」

 

おいおい姉ちゃん、俺らもう28だぜ?おだてにも無理があるだろ。

 

「えええ!?♪そう見えますうう?♡じつはぁ…♡わたし達すでに結婚してんですよねえええ!♡♡」ドヤァ 指輪キラリ-ン

 

単純かよ。

 

「あ、そうなんですかー。二人とも若々しくて全然見えませんでしたー。」

 

若干引いてんじゃねぇよ!…ダメだ…またペースを崩された。

 

「あー…実は彼女がs…「じゃあそれで!」おい!」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一通り買い物を終えて、デートを楽しんだ僕らはレストランで夕食をとることにした。

 

「今日はすっごく楽しかったなぁ…♡ 明日からも頑張れそう…」

「僕は最悪な1日だったよ…」

 

もう夜だと言うのに、彼女は今もこんな調子だ。

 

「それは私に失礼じゃない?せっかくここまで付いてきてあげたのに…」

「君がいつもと違う変なテンションで行動するからだろ…」

 

そう言うと、彼女は少し寂しそうな表情をした。

 

「ごめんなさい…あなたの姿がいつもより素敵で勝手に舞い上がってたけど…よく思い出してみると…今日のあなたはなんだか違う自分を演じてるような…なんというか、無理をしていた気がするわ…私だけ勝手に舞い上がっちゃって…本当利己的だわ…」

 

 

 

「その…なんというか、君が喜ぶことは何でもしたいつもりだ…けど…君の態度を見ると、君が喜んでるのが普段の僕に対してでなく、違う姿の僕に対してだと思うと…少し.妬けたのかもしれない…本当にごめん…」

「…ふふ。そんなことないわ…私はあなたの全てが好きなんだもの…私が嬉しかったのも…ただ身なりがいいとかじゃなくて、素敵な彼氏を連れてステキな街を歩いてるって状況に心踊ってたのよ。本当、こう言うところはいつまでたっても子供だわ…♪」

 

その言葉を聞いて、少しだけ安心したような気がした。

 

「じゃあ僕の湿原に対するお詫びだと思って今夜はいっぱい食べようか。」

「そうね。それじゃあ今日は久しぶりに強めのお酒でも飲んじゃおうかしら。気分が上がって落ち着かないわ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ…それは…ちょっと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…その…今日はやめないか?家に帰ってもワインのストックはあるしさ…な?」

「ふふふ、ダメよ。今日は私のわがままを許しなさい。日頃の自分へのご褒美なんだから♪」

 

…めんどくさいことにならなきゃ良いんだが…

 

 

 

 

 

 

 

〜2時間後〜

 

 

 

 

「いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!帰りたくにゃいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!このまま二人でおーるないしてラブホでしっぽりちゅっちゅっするにょぉぉおおぁぉぉ!!!うええええええん!!!」

「あああ…だから言ったのに…どうしよう…」

 

本当酒には弱いくせにガブガブ飲んで自滅するんだからなぁ…めんどくさいなぁ…

 

「びええええええん!!!!こうにゃったらここで犯してやりゅううう!青姦にしゃれこんで公開セク○スでがんぎまりゅんだぁぁぁぁぁ!」

「やめてくれぇ!//」

 

周りからの冷たい目線が心に刺さる。

 

その後、僕らはその店を出禁になった。これで8軒目。もちろん全部彼女のせいだ。

 

 




最近他にもアズールレーンというゲームの二次創作ヤンデレ小説を書き始めました。興味のある方は是非ご覧になってください
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