少年は彼女に、自身のスタンドに『クライ』と懐けた。
誰かと共に『
あれから月日が流れた。幼馴染の女の子の父親は目を覚まし、普段の生活に戻っている。少年は既に2年も通っている学校の制服に腕を通していた。
「__君!おはようなの!」
恒例となってしまった少女の訪問。部屋に入る時はノックをするように言っても全然聞いてくれない為少年は扉の後ろに隠れる。あれ?と言って部屋に入って来て中をキョロキョロと見渡す少女に気づかれないように部屋から出れば、大きな声が聞こえてくる。
少年の日常はいつだってこうして始まる。
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「あ、おはようなのは、___」
「おはようなのはちゃん、___君」
「おはようなの!」
「おはよう」
___君はいつもの席に座って外を眺めている。友達のアリサちゃんとすずかちゃんと昨日のテレビ番組の内容を話していれば、ふと___君の背中を見つめてしまう。
小さい頃に出会った___君。最初はお父さんの友達の息子って紹介されたんだっけ。
懐かしいなぁ。いつでも優しくしてくれる___君は、なんていえばいいのかな?兄妹みたいって言えばいいのかな?確か、おじさんが星になった頃から___君はより一層かっこよくなったし、かわいくもなった。今でもたまに女の子の格好をさせたくなってきちゃう時もあるんだよね。
___君のお母さんである春菜さんは今海外で仕事をしていて、今私と___君は一緒に暮らしている。久しぶりに帰ってくるって言ってたから今日はみんなで待っているのもいいかもなの♪
「なのは?どうかした?」
「ねぇアリサちゃん!実は今日ね___」
きっと楽しい日になるの!
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少年は読書の時間になるといつも同じ本を読んでいる。『エニグマ』とタイトルが付けられた本には少年の父親がスタンドに付いて書いている。
5年の月日の中でクライの能力が判明した。その能力は『水に効果を付与する』というものだった。複数の効果を付与することも出来るがその代わりに水の量が500mlくらいしか付与出来なかった。
クライ自身には戦闘能力はなく、その代わりに遠くまで移動させることができた。父親のクレイジーダイヤモンドとは異なり戦う力や治す能力はないもののその代わりがちゃんとしていた。
少年は休み時間が終わると同時に本を閉じる。それと同時に遠出していったクライと視界が共有される。
如何やらクライが綺麗な石を見つけたらしい。いつか帰ってくるであろう母親へのプレゼントにでもしようかとクライに運んでくるように指示した。
後に新聞に小さく「小石が空中をフワフワと飛んでいた」と載せられ新たな七不思議として一部に有名になるのだが、それは別のお話。
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