僕の亀仙流アカデミア   作:怪獣馬鹿

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続きをどうぞ!本当に早いって自分でも嬉しい!


始まる寮生活・・・・・管理人は●●●

出久と電気は悩んでいた。

 

何を悩んでいたかと言うとこの状況をどう打開すれば良いのかを悩んでいた。

 

その状況とはA組が約4名を除いて倒れていたという惨状である。

 

出久、電気、百、焦凍の4人はこれをどうするか考えていた。

 

出久と電気はとりあえず、テスト前に外した重りを再び装着して全員またドン引きさせた。

考えてほしい80キロの重りを付けるのだ。

キツイ体力テストが終わった直後にだ。

引かない方が可笑しいのである。

「お前ら・・・体壊さねぇのか?」

 

「そうですわ、キチンと休みませんと」

 

「大丈夫だよ。轟君に八百万さん、慣れてるから」

 

「そうそう、寧ろ自分に負荷を掛けてないと変に集中しちまって落ち着かねぇから」

 

爽やかに答える脳筋な二人に皆やっぱり引いていた。

実なんてドMだと連発する始末である。

出久も電気も心外だと思った。

まぁこれは二人の意思だけでなく亀仙人の修業の弊害でもある。

 

しかし、グラウンドに長くは要られない。

すぐにでも出ていかないといけない状態なのだ。

何故なら、他の生徒の授業もあるが、その前に隣のクラスの1年B組が体力テストで使うからだ。

生真面目代表天哉を筆頭に全員動こうとするが全く動けない。

火事場の馬鹿力を使いすぎである。

全員、阿鼻叫喚せずにマイペースに走ればと心の底から後悔した。

しかし、それで限界が引き出されてとなっては微妙な気分そのものである。

 

出久と電気は置いといて、動けてる百と焦凍に倒れてるA組は尊敬の眼差しをした。

約1名は立ってる全員を睨んでいた。

 

「どうする?早く戻らねぇと他のクラスの人間に迷惑が掛かるぞ」

 

「急いで担架を作りますので手分けして保健室に運びましょう」

 

焦凍と百の優しい言葉に倒れてるA組は眩しい後光を感じた。

これぞ正しくヒーロー、女神、最高、聖人、天使、素晴らしき雄英生である。

実と透なんてお祈りをするぐらいである。

 

「だったら、ちょっと待ってくれ。良いのあるから!」

 

「うん、皆、ちょっと待ってて」

 

出久と電気の言葉に全員が頭に?を作る。

 

「良いアイデアがあるのか?」

 

「勿論!」

 

「ではお願いします」

 

「んじゃ、取っ手来るぜ!」

 

電気はサムズアップをする。

それから動かない。

 

「どうした?」

 

「行かないのですか?」

 

疑問に思うA組。

二人しか聞かないのは全員疲れてるからである。

 

「八百万さん、轟君、これ残像」

 

笑いながら電気の体に手を通す出久。

やらないと誓ったのにこれでは意味がない。

最も電気もただバカでやったわけではなく、あくまでもうA組全員が知っているのでユーモアの一環としてやったのだ。

だがしかし、全員これのせいでえらい目に合っているのだ。

それなのにこれをやったらどうなるか?

 

 

「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」

 

阿鼻叫喚再びである。

 

「何で!?」

 

「「当たり前(だろ/でしょ)!!」」

 

焦凍と百のツッコミが脳内筋肉センスなしユーモアマンの出久に刺さる。

この二人はやっぱり何処かがおかしい。

A組生徒全員の中で二人のキャラが確立された。

そして、速き事風の如しを通り越して雷の如しを実行する男 電気が戻ってきた。

阿鼻叫喚の図に首を傾げる?

 

「皆どうしたんだ?」

 

「電気、君の残像拳のせいだって」

 

「何で!?」

 

出久と同じ反応をする電気にA組全員が呆れた。

ツッコミを止めた。

 

「それで、何を取って来られたのですか?」

 

「これだよ」

 

電気は袋を取り出し、その中にある豆を一粒出す。

そうこれは作者が描写するのすらめんどくさくなり、長いことこの二次創作から文字すら消えていた亀仙豆である。

 

「20粒ある?」

 

「勿論、足りる足りる」

 

入学の際に亀仙人から自分がピンチの時になったら、必要と言うことで大量の亀仙豆を貰っていたのだ。

しかも、それをドラゴンボールの定番の緊急時なのに少ない仙豆みたいにならないように大きい壺3つ分。

流石にそれは手で運ぶと迷惑になるから郵送であるが、さてよく考えて想像してほしい。

クラスの怪物二人が謎の豆を見ながら笑っているのだ。しかも漏れなく全員分有ることまで確認して。

怪しさ満点である。

A組全員とある事を考えていた。

 

「それは何ですか?」

 

クラスの優等生にして女神の百が二人に聞く。

 

「簡単に言うと体力が戻る豆」

 

笑顔で答える二人。

全員考えが確信に変わった。

それは亀仙豆が

 

「「「「「麻薬だ!!」」」」」

 

どう考えてもヤバい物にしか見えないと言うことだ。

真っ当な反応である。

てか、普通に考えて食べただけで体力が戻る豆なんてのは存在しない。

 

「「何で!?」」

 

真面目に疑問を浮かべる二人。

そりゃそうだ、この仙豆のお陰で何とかなった数は数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいに多い。

1年365日、食べなかった日は手で数えるほどに・・・二人とも悪意なんて全くない善意で渡そうとしているが、A組の面々からすればヤバい物にしか見えない。

寧ろ、善意で渡そうとしてる分、余計に質が悪い。

 

「み、緑谷、か、上鳴、お前ら疲れてるんだ・・・」

 

焦凍が勇気を出して震えながら、二人を何とかしようとする。

 

「疲れてないよ」

 

「元気だぜ、ホラ!」

 

腕をブンブン振り回す電気に全員もう頭が可笑しいのかと心の底から同情した。

 

「そう言われましてもよくわからない物を食べるのは・・・」

 

百の天使の一声にA組全員が女神様が後輪なされたと心の底から錯覚した。

 

「だったら、僕達が最初に食べるよ、ホラ!」

 

「元気になるぜ!」

 

自ら毒味役をやり、何も無いことを証明する二人。

しかし、そのせいで全員からああ、もう慢性なんだと心の底から同情された。

怒り狂ってた爆豪ですら、同情した。

それでも笑顔で亀仙豆を焦凍と百に渡そうと手のひらに載せる二人。

見る人が見れば悪魔である。

しかし、二人の善意だけしかない笑顔に焦凍と百も戸惑う。

焦凍は家族の問題上悪い笑顔と良い笑顔の区別が出来る。良い笑顔は母親を始めとした家族で悪い笑顔は父親の笑顔と言う風に区別出来る。

そしてこの笑顔は良い笑顔だ。

焦凍は恐る恐る亀仙豆を手に取る。

百もそれを見たことによる負けず嫌いかそれとも焦凍だけを犠牲にはさせまいとする心の清らかさ所以か、同じように手に取る。

意を決して亀仙豆を手に取り食べる二人。

1年で今日は入学だが、その心は最早ヒーローそのものである。

A組は二人に心の底から無事であるように祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「確かに戻ってる」」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「神は死んだ!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A組は絶望の声を挙げる。

 

「皆、落ち着いてくれ!本当に戻ったんだ!」

 

「本当ですわ、信じてください!」

 

必死に出久と電気を無実と証明しようとする二人。

ただ、元々動ける人が元気になったっていっても効果が薄い。

悲しき事にA組にとってその姿はまるで悪の組織に洗脳されてしまった悲しき悪役のような状況である。

A組全員がその二人の姿に涙を流した。

 

「どうしたら、信じてもらえるんだろう?」

 

「本当に大丈夫なんだけどなぁ?」

 

「確かに安全だったからな。こうなったら仕方ない、片っ端から無理矢理食わせよう」

 

「確かにこうなれば荒療治が一番です」

 

洗脳されて良心を喪ってしまったヒーロー達が悪魔の仕事を協力する。

その姿にA組は恐怖を感じていた。

彼らから見た四人の姿は悪!

どうにかして逃げようにも動けない。

過労で動けない。

皆分かった事が1つだけある。

動けないとは絶望なのだと、絶対にヒーローになったら死んでも動くヒーローになろう。

細かい所は違うが大体のイメージが統一された瞬間である。

担任の消太も感涙ものの早さである。

しかし、四人も別にヤバい物を食べさせようとは思っていない。

亀仙豆の効果は素晴らしいのだ。

悲しいことにこの会話の噛み合わなさを調整できる人はいなかった。

 

「ぼ、僕にくれ!」

「飯田君・・・」

 

天哉が四人に言う。

そして四人も天哉なら適任だと思った。

何故なら、天哉は自分の個性の影響でまだ足から黒い煙が出ているからだ。

天哉が走力を上げる個性なのはさっきのテストで分かってる。

これで回復した天哉がグラウンドを軽くスキップをしながら走ってくれれば良い。

平常時に黒い煙が出てなかったら、出なくなるのを見せれば良い。

四人は笑顔で亀仙豆を食べさせる。

天哉が名乗りではのは四人の無実を証明する為ではなく、皆に食べさせないように犠牲になったのだ。

ヒーローの犠牲心を発揮させた天哉に他のA組の面々も次は自分が名乗り出ようと心に決めていた。

ヒーロー達の誕生である。

 

そして、亀仙豆を食べた天哉の体は文字通り戻った。

黒い煙も消えて、快調にストレッチをする天哉。

その証拠にグラウンド一周軽く回った。

唖然とするA組

 

「皆、これは本当に問題がなかったぞ!」

 

「「「「「マジかよ!!?」」」」」

 

自らで証明してくれた天哉の言葉は流石に信用ができて、続々と他のクラスの面々も亀仙豆を食べる。

皆、体力が戻った事に驚いて素直に凄いと思い、出久と電気に侘びた。

が、全員心の底で自分の感覚が壊れているのでは?と急に動けるようになった自分を今度は疑い始めた。

 

「皆、治ったかな?」

 

「いや、1つ余ってる」

 

亀仙豆は1つだけ余っていた。

食べてないのが1人だけいる。

そう、それは唯我独尊を地で行い、持ち前の天性の才能で全てを薙ぎ払い、エリートコースを一直線で進もうといざ入学し、今日の体力テストで散々バカにしてた男と親友にコテンパンにやられてプライドがズタボロの爆発マン事、爆豪である。

 

「かっちゃん、食べてよ、動けるから」

 

「流石にこれは信用しろ、他の皆も活けてるだろ?」

 

「うるせぇ!クソナードに金髪モブがそれにデクてめぇ良くも個性があることを隠してやがったな?」

 

「今、その話を話をする時じゃ・・・」

 

「うるせぇ!俺を騙しやがって!お前は敵だ!敵の施しは死んでも受けねぇ」

 

お前はどこの王子と言わんばかりの発言に二人は顔を見合わせる。

 

「しょうがないな、電気」

 

「わかってるぜ、出久」

 

二人の妙な言葉に爆豪は鳥肌を立てた。

そして、出久は爆豪を羽交い締めした。

 

「離せ!クソが!てめぇ!!」

 

「もう、暴れないでよ。急いでやらないとB組が来るかもしれないじゃん」

 

「んじゃ、食ってもらうぜ、爆豪!」

 

爆豪の口を掴み、亀仙豆を無理矢理食べさせる電気。

すぐに吐き出そうとするも出久と電気が無理矢理抑えて飲み込ませた。

A組はそれを見ながら、爆豪に同情した。

そして、飲み込む音を立てると出久と電気は離れて、爆豪は立った。

 

「ホラ!安全だったでしょ!」

 

「全く、いくら性格が糞でも信用はしろよな」

 

笑顔で答える二人。

何度もくどいようだが善意だけしかないのが無茶苦茶質が悪い。

残念な二人だとA組の面々は評価を改めた。

そして、施しを屈辱的な形で受けてしまった爆豪は敵顔負けの恐ろしい顔をしながら二人を見た。

さすがの二人もこれにはビビる。

 

「お前らぁ・・・・・死ねぇ!!」

 

突っ込む爆豪に二人は逃げる。

対処できない訳ではないが、争うと余計に時間を喰うので逃げることにした。

 

「何で!?」

 

「確かに治ったろ!?」

 

「そういう問題じゃねぇ!!!」

 

A組の面々はグラウンドを離れていく3人を見ながら、自分達も行こうとグラウンドを後にした。

追われてる二人にも追ってる爆豪にも同情しながら、グラウンドを去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

奇想天外奇々怪々摩訶不思議な体力テストを終わらせたA組は体の調子がバリバリ元気な筈なのに心労が凄くある状態で昼過ぎに寮に向かった。

因みに12時までのSHRで自己紹介をした。

怪物二人の自己紹介だけを少しだけ教える。

またこの自己紹介の主催は電気と天哉であった。

 

 

 

 

 

 

●●●

~自己紹介~

 

出久の番になる。

全員の視線が前の爆豪よりも強くなる。

当然だ、何せ体力テストで常識?なにそれ?美味しいの?とこの組の面々の度肝を抜いた怪物の1人である。

因みに主催の1人の電気は出身校と軽い自己紹介だけで終わり、皆からの質問は後にしてくれと言った。

この行動には親友の出久もわからなかった。

 

「緑谷出久です。出身校は折寺中学で、好きなものはカツ丼です!」

 

「個性はなに?」

 

マゼンタ肌の女 芦戸三奈が聞いてくる。

出久にとっては一番真実を答えたくない質問だ。

しかし、これから3年も一緒に頑張っていく仲間の質問を無下には出来なかった。

 

「個性は特殊な自分の中で作られるエネルギーを操る個性です。こんな風に」

 

軽く掌に気弾を作る出久。

真実は教えることが出来なかった。

嘘は言っていない。

実際に個性登録証にはそう書いてある。

しかし、真実は隠したままだ。

電気は出久のこの解答を黙って見ていた。

 

「緑谷ちゃんと上鳴ちゃんってどこで知り合ったの?」

 

「良く聞いてくれたぜ、蛙吸さん!」

 

「梅雨ちゃんって呼んで」

 

電気は出久の近くに行き、肩に腕をまわす。

出久は突然の事で気弾を消してしまうが、電気のこの行動は嬉しかった。

出久が真実を話す日はいつか来るのだろうか?

それはまだ出久もわからなかった。

 

「実はな、俺と出久は小五からの付き合いなんだ!」

 

「そんなに長くから?」

 

「おう、梅雨ちゃん!」

 

「てか、上鳴・・・今、答えるんだ」

 

「同じ質問をされると二度手間だしな。まぁ許して」

 

「緑谷君と上鳴君は何か習い事をしてるのか?」

 

「僕達は6年くらい一緒の人に武術を教えてもらってたから・・・」

 

「へぇ・・・どんな特訓だったんだ?」

 

肘からテープが出る男 瀬呂範太からの極ありきたりな質問を答える。

 

「毎朝、走りで個性牛乳の配達」

 

 

「「「「「ん?」」」」」

「その後は岩崖をロッククライミングだよ。最低三往復だけど・・・」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「まぁ、そっから放課後までは学校だから、それ以降は冷蔵庫や自動車が不当投棄されてた海岸の掃除二時間」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「んで、仕上げに水泳を1キロ1往復だな」

 

「そうそう」

 

「「「「「い?」」」」」

 

「それを合計20キロの重りを付けてやってたよな」

 

「うん、小学校を卒業した時は5倍の量をやって、中学に上がると個性の特訓と組手が多くなったね」

 

「毎日毎日ボコボコにやられては亀仙豆・・・さっきの豆なんだけどそれの世話になったなぁ」

 

「そうだね、師匠なんて、食わなければ明日死ぬぞって脅してたしね」

 

「酷いよなぁ、毎日毎日倒れても治るってのが怖かったぜ」

 

「中学二年の時の夏休みなんてさ、強化合宿じゃとか言っちゃって、ハードな日が続いたよね」

 

「あの個性強制発動地獄はもう味わいたくねぇな」

 

「電気なんて毎日一戸建ての電力を出さないといけなかったしね」

 

「それは出久だってさ、気を電力に変える機械を使って俺と交代でやってたじゃん」

 

「そうだったね、農家特訓はキツかったなぁ」

 

「ああ、毎日毎日何処を探してきたの?って思えるような場所で合宿をしてたのに、絶対に東京ドーム分は最低でもあるような広さの固い土を手で耕してたもんなぁ」

 

「爪が何回、剥がれたか」

 

「もう数えきれねぇよ」

 

「耕す場所に木があってもお構い無しだもんねぇ」

 

「木があったらさぁ、二人とも個性を使わずに手でやれだもんなぁ、使うとボコボコにされるし」

 

「そうだね・・・・皆、どうしたの?」

 

引いていた。

今までとは桁違いに全員ドン引きしていた。

そりゃ亀仙豆を信用するわ。

そりゃあんだけ強くなるわ。

そりゃ脳内筋肉になるわ。

 

「ふ、二人ともそれで強くなったの?」

 

「おうよ、梅雨ちゃん!」

 

「な、何とも凄まじい修業だな」

 

冷や汗を掻きながら、答える天哉。

 

「どうしたの?飯田君?凄い汗だけど?」

 

「な、何でもない!何でもないぞ!!ハハハ!!」

 

こうして出久達の自己紹介は終わった。

話を戻そう。

 

 

●●●

こうして、ドン引きな自己紹介を終わらせたA組は12時になって終わったから寮に向かっているのである。

出久と電気は内心わくわくしながら行くのが目に見えて分かるので、他の面々はこの二人にイラァっとしながら向かっていた。

 

心労の原因はこの脳筋二人である!

いや、真の原因はこの二人をこんなにした指導者だ!

A組は思ったその指導者はいつかぶっ飛ばすと・・・

 

 

●●●

雄英の寮の内ヒーロー科の寮は実は2つしかない。

ヒーロー科は3学年に2クラスある。

計算が合わないだろうが合っているのだ。

1クラスごとに寮を作ってたら、いくら土地があっても頭が可笑しい為、学年ごとに別れている。

ただし、この雄英高校の特徴は何処から見てもHの字になると言う建築構造。

故に寮として捉えられてるは1つだが、Hの形をしてるため実質2寮と変わらない。

つまり、1つの学年、1寮だ。

それでも数が合わない。

3つなければいけない。

しかし、3年生の寮は存在自体しないのだ。

理由はシンプルに寮にいる時間が無いためである。

3年生ヒーロー科はインターンで現場を飛び回るのが主な活動になるためにインターン先から学校に直通、そしてインターン先に戻ると言った事をやってる生徒が多数な為、ヒーロー科3年生の寮は存在しないのだ。

故に寮は2つである。

また、自由な校風を売りにしてる雄英が寮をやることになったのは理由がある。

それはオールマイトのせいだ。

6年前にオールマイトとオールフォーワンが死闘した時に二人の闘いは文字通り世界を変えかけた。

 

何故なら、この二人のあまりの力のぶつかり合いに“次元が歪んだ“のだ。

 

そして、その影響か今まで発見されておらず、この世界のルールから逸脱した物が出てくるようになった。

まだそれは鼠ぐらいしか出てきてはいないがもしもこれが人間だったら?

人間を超越した何かだったら?

もしも、その存在が邪悪だったら?

しかもそれが“家で寝ていたのに急に違う世界に来た“みたいに軽く突然行われてしまったら?

 

この事実を知るのは世界でもそうはいない。

この国で政府と言う存在以外では雄英高校の教師たちと先代ワンフォーオールの友人のグラントリノぐらいしか知られていない。

 

新たな見えない驚異に備えるために寮生活を始めたのだ。もう、この時空だけの問題ではなくなった。次の世代が熟する前に別次元からの驚異に備えないといけなくなったのだ。

この真実を知るものは雄英の教師だけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出久と電気が寮に入ると最初は広い共同スペースだった。そこには郵便で送られてきた荷物以外、今日は皆が持ってきた手荷物があった。

郵便サイズはもうすでに充てられてる自分の部屋に置かれてる。

 

全員、自分の荷物を持とうとしたら、とある匂いに気がついた。

 

「良い匂い」

 

「美味しそうな匂いね」

 

「なんだろう?」

 

全員が匂いの元を目線で辿ると共同スペースの一番広い机の上にチャーハンが全員分乗ってあった。

蓮華と中華スープ付きで、

 

匂いにつられて荷物を持たずに一先ずチャーハンの方へ行くA組。

昼飯は学校が終わるため、寮で自分達でやらないといけなかったが、この匂いを嗅ぐとすぐに食べたくなる、そんな匂いである。

 

「良い匂い~」

 

「食いてぇ~」

 

「ダメですわ、ヒーローを目指すものが人様のお食事に手をつけてはいけません」

 

「皆、ここは耐えて自分達で作ろう!」

 

天哉と百の呼び声に全員名残惜しそうではあるが、ヒーローをこれから目指していくものが勝手に食べるわけには行かないのも事実なため、美味しいのを作ろうともう一度気合いを入れる。

 

「それはお主達の昼飯じゃよ」

 

聞き覚えのある年老いた男の声に出久と電気が素早く音の方を向き、他の面々も同じ方向を見る。

そこにはエプロンを着ている亀仙人がいた。

 

「貴方は?」

 

「ワシはこの寮の管理人を任された武天老師と言うものじゃ。人はワシを亀仙人と呼んでいる。暴言以外なら好きに呼んでくれて構わんぞ」

 

「あの?この食事は?」

 

「この寮で生徒が昼飯を食べるときはワシが作る事になっておる。夕飯は社会に出たときの事を考えて生徒が作るが昼飯はワシだ。今日は昼までしかないから作った。次に作るのは土曜日じゃな」

 

「マジか!!」

 

「ほれ、さっさと食べないと冷めるぞ。B組の生徒たちにはもう食べるように言ってきたからお主達もはよ食べい」

 

「「「「「ありがとうございます!」」」」」

 

出久と電気以外がお礼を言う。

その事に皆頭に疑問符を浮かべる。

 

「なんじゃ?出久に電気、呆けた顔をしよって」

 

「「何でいるの!?」」

 

「何でってワシが働いたらいかんのか?」

 

「いえ、師匠、そうではなくて」

 

「どうやって雇ってもらったんだよ、じいちゃん!」

 

「「「「「じいちゃん!?師匠!?」」」」」

 

A組は思いがけないカミングアウトに驚く。

 

「良いから、はよ食べんか、お仕置きをするぞ」

 

亀仙人のその言葉に出久と電気は条件反射共を言える反応で席に座った。

それに伴い他の面々も席に座った。

 

「それではA組諸君、召し上がれ」

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

疲れた時のチャーハンは格別である。

しかも長いこと生きてる亀仙人のお手製である。

旨いに決まっている。

出久と電気以外は亀仙人と二人との関係が気になっていたが、旨い飯を食べてる最中にそんな不粋な事は誰一人出来なかった。

 

●●●

全員食べ終わり、中華スープをゆっくりと飲んでる。

亀仙人もまた同じ机の席に座り一緒に飲んでいた。

因みに場所は出久と電気の間だ。

A組面々が3人を見ている。

 

「どうしたんじゃ?そんなに見て?」

 

「あの!3人ってどーゆー関係なんですか?」

 

三奈が先陣を切って聞く。

面々もその質問に首を縦に振る。

 

「この二人はワシの弟子じゃ」

 

「「「「「弟子!?」」」」」

 

「じゃ、あの個性牛乳を走って配達させた、イカれた師匠って」

 

「岩崖をロッククライミングさせまくったぶっ飛んだ師匠って」

 

「疲れた体で水泳をさせた鬼畜師匠って」

 

「「「「「貴方なんですか!?」」」」」

 

「お主達、一体何を言ったんじゃ?」

 

A組のあんまりな言い方に亀仙人は出久と電気の頭を掴む。二人とも徐々に力が強くなってくる手にビビる。

 

「ふ、普通に修業の事を言っただけだよ」

 

「何も嘘は言ってません!」

 

確かに嘘は言っていない。

亀仙人の修業が鬼なだけである。

 

「師匠と言うことは、あの残像を作る技も教えたのですか?」

 

「あれは、こやつらが自分達で教える前に作った技じゃが、ワシもあれは出来るぞ。残像拳がどうしたのじゃ?」

 

「し、師匠何でもありません!」

 

「お、お、俺達、頑張った、だけだぜ!」

 

亀仙人は二人の慌てように絶対なんかやったと思った。

読心術を使うまでもない。

 

「お主達、それを教えてくれぬか?」

 

「「「「「は、はい!」」」」」

 

亀仙人のただならぬ雰囲気にA組はさっきの惨状を教えた。

 

「出久、電気」

 

「「は、はい!」」

 

直立の姿勢でビビりながら答える二人にA組は悪い夢でも見てるかのような気分になった。

そりゃ悪魔のごとき行動をやって、A組の他の面々の常識を壊した二人は怖いものなしだと思っていたら、こんな事になるとは予想外だった。

 

「人を怖がらせる為にあの技はあるんじゃない!お仕置きじゃな」

 

亀仙人はカプセルのスイッチをいれて、例の殺人ボールを4つ出す。

 

「し、師匠!それだけは許して下さい!」

 

「じいちゃん!勘弁して!お願い!」

 

亀仙人にすがり付く二人にA組はあのボールは何なんだろうとボールの方に集中が向かっていた。

 

「ワシよりも言う人達がおるじゃろう」

 

「「皆さん、すみませんでした!」」

 

迷いなき清々しい土下座をする二人。

A組は怒りの感情を忘れた。

爆豪もこの二人のこの有り様に怒りよりも驚きの方が強い。

 

「あ、あの頭を上げてください。別にその頑張ってる姿は素晴らしかったですよ」

 

百の一言から他の面々も頑張ってる姿と1位を取った事を称賛した。

爆豪以外は・・・まぁ、誰も持久走には触れなかった。

 

「うむ、素晴らしき生徒達じゃな。でもお仕置きはお仕置きじゃぞ」

 

亀仙人は4つのボールのスイッチを入れた。

出久も電気も声にならない悲鳴を上げる。

ボールは例の如く刃を出しながら突進し、避けた二人の頬からは血が垂れた。

 

 

「ちょ、血が出てますよ!」

 

「ふ、二人とも大丈夫か!?」

 

「大丈夫じゃ、亀仙豆でどうにかなる」

 

A組は心底上には上がいると、そしてあの二人のぶっとび加減は間違いなくこの人が原因であると思った。

 

ボールの突進を避けた二人は逃げようとするが、何故かボールからゴム弾が大量に発射されて動けなくなる。

 

「いててててててて!!」

 

「何なんですか!師匠これ!?」

 

「雄英のサポート科の1年生が改良してくれたのじゃ、喜んで良いぞ」

 

「「喜ぶか!!」」

 

撃たれてる二人はその1年生を心底呪ってやると決心した。

そして、そんな状況を見せられてるA組は二人を心底同情した。

同情だらけの日になっているが、これを見て同情しない人間など敵だけである。

約1名笑顔でこれを見ているが、誰かは敢えて言わないでおく。

 

「お、おい、亀仙人さん、もう止めてあげてくれ」

 

鋭児郎が先陣を切って亀仙人に止めてもらうように言う。

 

「なぜじゃ?」

 

「そ、その、俺達はもう平気だから、ふ、二人をこれ以上は・・・」

 

えらく吃りながら話しているのは、A組にとって亀仙人が悪魔に見えたからであろう。

先陣を切った鋭児郎は勇気があると言える。

 

「しかし、お仕置きはせねば・・・」

 

「だったら、お二人にお夕飯を作って貰うのはどうでしょう?」

 

「良いなそれ!」

 

「ふむ、二人とも返事は?」

 

「「喜んでやらせてください!」」

 

二人の二回目の土下座にA組も流石にこれ以上はと心の底から思った。

 

「出久に電気よ。材料は買ってあるから、7時までに作りなさい」

 

「「はい!」」

 

「それじゃ、お主達。3時から部屋の整理が終わったら少し遊んでみないか?」

 

「「「「「遊び?」」」」」

 

「そうじゃ、ワシから尻尾を捕まえれば良い尻尾鬼じゃ。個性は勿論使って良いぞ、許可はとってある」

 

亀仙人の言葉に焦凍と爆豪以外は乗り気だった。

爆豪は単純に興味がなく、焦凍はこれから内装を替えないといけないため、物理的に不可能。

他の面々は個性を自由に使って良い遊びにウキウキしていた。

 

「電気、師匠の言ってるのって」

 

「言うな、言ったら俺達がえらい目に合うぞ」

 

「7時までに終わると思う?」

 

「無理だな」

 

出久と電気は小声でこれから行われる鬼ごっこをやる運命を選んだA組に同情した。

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

3時、出久と電気は表に行く、他のA組に内心祈りを捧げながら見送った。

 

何人かが冗談半分で飯の支度を終わらせといてーと言っていたが二人とも終わるよと心の底から思った。

 

ここからはダイジェストでどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~30分後~

 

 

野菜を切っている二人。

その時、表から中へ鋭児郎と三奈が入ってきた。

 

「調子はどうだ?」

 

「ぜ、全然へっちゃらだぜ!!後少しで終わるぜ!!」

 

「ホントだよ!」

 

怒りの感情を隠しきれてない二人は上に上がっていく。

恐らくというか、爆豪と焦凍を参加させる気だろう。

2分経って二人は爆豪を連れて降りてきた。

そこに焦凍がいなかったのは恐らくまだ内装に時間を掛けているのだろう。正解である。

こうして3人は表へ行った。

 

「ねぇ、どうなると思う?」

 

「爆音ならして怒号が出始める」

 

電気の言葉の直後、爆発音がなり、怒号が本当に飛び交い始めた。

 

「怒号を言える元気があるだけ」

 

「まだマシだよなぁ」

 

二人は黙々と野菜を切っていく。

 

 

 

 

 

 

 

~1時間後~

妙に表が更に騒がしくなり、出久と電気は表が気になり始める。

そんな時、天哉が中へ入ってくる。

 

「飯田君、表大分騒がしくなってるけど?」

 

「ああ、B組も参加してくれたんだ」

 

「B組も?」

 

「ああ、素晴らしき加勢だ!」

 

天哉はそう言って上に上がり、オレンジジュースを飲みながら降りてきた。

どうやら、燃料切れだったらしい。

 

「飯田君!B組って何人参加してるの?」

 

「20人全員だ!初日から素晴らしいチームワークだ!」

 

天哉はそう言って、表へ戻り、出久と電気は互いに顔を見合わせた後、亀仙人が買ってきた大量の材料を見た。

 

「なんか、多いと思ったら・・・」

 

「作るの20人前じゃなくて、40人前かよ!」

 

「急いでやろう!」

 

出久と電気は互いに役割分担をして猛スピードで作業した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~3時間30分後~

内装が終わった焦凍が爽やかな顔で降りてくる。

どうやら満足する出来だったようだ。

降りてきてもう、皆要るだろうと思った焦凍だったが、電気と出久以外は誰もいなかった。

 

「二人だけか?」

 

「た、轟君」

 

「皆、まだやってるよ」

 

「まだやってるのか?皆、そんなに楽しいんだな」

 

焦凍の天然発言に二人は思いっきり首を横に振る。

 

3人は外でやってる面々を見に表へ、

するとそこにはヘロヘロ状態になりながらも必死に尻尾を捕まえようとするAB合同連合と1つの円の中で冷や汗すら掻いてなく、1回も尻尾を取られてない亀仙人の姿だった。

そう、亀仙人が言った遊びとは出久と電気がかつて破門されそうになったのは時の試練の事だ。

まぁ、尻尾が二本から一本になっているのは亀仙人鳴りの優しさだろう。

AB合同連合の中には既に倒れてる人間もちらほらいた。

 

「どうなってんだ?」

 

「じいちゃんに全員がおちょくられてる」

 

「これを皆に食べさせないとね」

 

出久は何処から出したのか壺を取り出して、蓋をあける。

中は亀仙豆の宝庫である。

 

「それ、何粒入ってんだ?」

 

「最低でも1000粒は入ってる」

 

「絶対に足りるぜ」

 

「でも、B組はどうすんだ?また長くならないか?」

 

「大丈夫だよ、彼処で倒れてる峰田くんでCMをすれば食べるよ」

 

倒れてる実を指差す出久。

考えてる事が鬼である。

 

「いや、ここは疲れてる女子たちに食べさせた方がCMになるぜ」

 

へばっている女子達を指差す電気。

考えてる事が鬼である。

 

「まぁ手こずったら無理矢理食わせれば良いしな」

 

「「だよ(なぁ/ねぇ)」」

 

一人完結する焦凍。

考えてる事が鬼である。

鬼三人組である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~7時になりました夕飯です~

 

出久と電気と焦凍は食器とか諸々の準備をして、デカイ炊飯器の横にデカイカレー鍋を並べた。

そして、表へ出るとたったの30分で力尽きたのか、倒れてる人間が多かった。

出久は実に電気は耳郎に亀仙豆を食わせて元気にさせた。

 

「皆!ご飯だよ!!」

 

「カレーができてるぜ!」

 

出久と電気の号令に喜ぶ面々。

 

「しまった!忘れてた!!」

 

B組は今まで忘れてた事を思い出してた。

 

「B組の皆の分もあるから!」

 

「カレーをよそうのは俺達の所だけどなぁ」

 

その言葉にB組が二人に感謝したのは言うまでもない。

出久と電気は倒れてる人を次々と亀仙豆で起こしていった。B組の人は近くにいる倒れてるA組の人をダシに使って警戒心を溶かしてた。

そして、亀仙人と出久と電気以外の全員が中へ戻った。

 

「二人とも、ワシの分のカレーをよそってきてはくれんかの?」

 

「師匠、ここで食べるんですか?」

 

「中に入ろうぜ」

 

「別に構わん。それから皆に続きは8時開始と言っといてくれ」

 

出久と電気は思ったこんな事を食べてからする人間はいないと、しかし、出久と電気がその事を言ったとたん、わいわいとしていた雰囲気は消し飛び、37名から殺気が溢れていた。

出久と電気は亀仙人の分のカレーをよそって持っていった。

 

「師匠」

 

「おお、ありがとう」

 

「じいちゃん、ルールはあの時と一緒か?」

 

「そうじゃぞ、二人ともこれには手出し無用で頼むぞ」

 

「何でだよ?」

 

「お主らが出れば楽をする人間が出てくるに決まっているからじゃろう。それにワシ自身、こんなに若者に囲まれたのた始めてで楽しいんじゃい」

 

動機に二人とも呆れたが、二人とも参加する気はこれっぽっちも全く無かったのでその事を受け入れた。

亀仙人は早く食い終わり、皿を持って二人は中に戻っていくと中では雄叫びが起こっていた。

二人は近くにいたお茶子に聞くと焦凍が参戦するとの事に全員盛り上がってた。

 

「どうなるんだろう?」

 

「とりあえず、食器を掃除しよう」

 

二人は自分達の分もさっさと食い終わり、せっせと食器を洗い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~8時から2時間後の10時~

食器を早いこと片付けた二人は明日からの授業の予習を自分の部屋で始めていて、暫くすると寮の屋上に行った。

屋上でやったのは組手である。

どんな風だったのかは言わないでおくが軽く汗を流す感じで二人とも止めた。

二人はまだ下で派手にやってる皆を屋上から見下ろす。

すると結構多い人数が中へ入っていった。

B組は自分達の寮へ

 

出久も電気も不審に思って下に降りると男達が何かを持って表へ行っていた。

二人ともすぐに表へ出る。

表では大量の本や写真が飛び交っていた。

二人の元へも本が飛んで来る。

電気はそれを掴んで中身を読むとにやけ面になった。

出久もそれを覗き込むとそこには女の人の●●●●●が写ってあった。

エロ本である。

どうやら、亀仙人の欲を付いた上手い作戦をしたのだろう。

亀仙人も鼻の下を伸ばしまくってる。

まぁ、それでも全然捕まっていないが・・・・・

因みに女性陣はこれを決行した為に男共をゴミを見るような目で見ている。

出久は急いで電気を連れて中に戻った。

二人とも永遠に終わらないあの様子に頭を悩ませる。

共同スペースのリビングで少し座ってると、中の扉から消太と赤いコスチュームのヒーローブラドキングが来た。

補足だが、この寮は実は地下で雄英校舎と繋がっており、二人はそこから来たのだ。

 

「おい、なんだあの騒ぎは?」

 

「管理人の武天老師さんがAB連合相手に鬼ごっこで無双してます」

 

「もう、止められないです。皆の殺気が強くて」

 

「ああ、ここでも感じるから凄まじいな」

 

「皆が倒れたら、これを食べさせますので安心してください」

 

出久は亀仙豆を二人に見せる。

 

「なんだこれは?」

 

「武天老師さんのお手製豆で体力が回復します」

 

ブラドはそれを聞いて亀仙豆を食べる。

漢方の一種だと思い、消太も同じ事を考えながら食べる、すると二人とも亀仙豆の効果に内心驚いた。

 

「凄い効果だな」

 

「これなら徹夜でも合理的に動けるな」

 

消太もブラドも純粋に効果に驚いてる。

確かにこれを食べれば徹夜なんて無いに等しい。

 

「すまないが20粒ほどくれないか?」

 

ブラドの言葉に亀仙豆を20粒程入れて渡す。

 

「誰に使うんっすか?」

 

「うちの生徒達だ。うちはお前達と一緒に行動してないから食べれなかった奴を考えてな」

 

何とも立派な教師だろう。

素晴らしい教師である。

生徒のB組が聞いたら感涙するだろう。

 

「ちゃんと食わせとけよ」

 

消太は出久と電気にちゃんと食わせるように言った。

天と地ほど対応の差である。

 

「もう一粒くれ」

 

消太の言葉に亀仙豆をもう1つ渡す。

すると自分で食べた。

 

「もう寝る」

 

そう言って消太は去っていき、ブラドも去っていった。

「僕達も寝よっか」

 

「そうだな」

 

二人は風呂を沸かして入り、そして寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~朝5時早朝だよ~

 

早朝の5時。

今までの修業のせいか目が覚めた二人は準備を済ませて、共同スペースに行った。

そして、まだまだ全然終わっていなかった亀仙人無双に心底二人は呆れた。

 

二人は流石にキレて、亀仙人のいる場所にかめはめ波を放った。

亀仙人も咄嗟の事だったので避けきれずに円の外へ出た。

 

「全員!もう朝だよ!?」

 

「今すぐ、亀仙豆を食って着替えろ!」

 

AB連合は咄嗟の事で唖然となるが日の光を見て一斉に動いた。

 

そして亀仙豆を食べて疲れを飛ばして準備した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

吹き飛ばされた亀仙人。

 

「次は何をしようかな?」

 

懲りて欲しいものである。

 




と言うわけで亀仙人はなんと寮の管理人コースです。
元々はUSJ編から再び合流って考えてましたが、こっちの方が面白そうと思ってやりました!
因みにこの亀仙人無双の鬼ごっこはその後、雄英中に広がり、全学年のヒーロー科合同訓練のダシにされます。


それから、2話を少しばかり編集しました。
主に亀仙人のヒロアカ世界に来てからの時間を再計算したら、自分のやりたいこととはずれてたので調整させて頂きました。

批判感想質問何でも受け付てます。
次回のネタバレが答えになるような質問以外は出来る限り早く答えますのでどうかお願いします。

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