僕の亀仙流アカデミア   作:怪獣馬鹿

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と言うわけで“神々のゲーム“の実態が説明されます!
ではどうぞ!!

(悟空達を出した途端にお気に入り登録が少なくなった事に驚きました。増えると思いましたので・・・・・まぁ悟空達はヒロアカ勢とは力そのものが違いますからね)


燃えよ!若き亀仙流の弟子達

この宇宙は12の宇宙からなっている。

そして、足して13の数字になれば兄弟のような関係に宇宙がなる。

その全ての頂点に立つ“全王“

そして、各宇宙の創造の神“界王神“、破壊の神“破壊神“

そして、宇宙は4つの銀河に別れていて各銀河を管理する役割の“界王“、そして星の“神“がいる。

また、星に死んだものの魂を管理する“閻魔大王“も存在する。

 

こうして、宇宙は存在し続けている。

 

しかし、人間のレベルと呼ばれる物あり、あまりに低い宇宙は消されかけたことがある。

 

それを救ったのが“孫悟空“

 

彼の発案した武道大会は“力の大会“と呼称され、レベルが低かった12の内の計8の宇宙でおよそ48分間、各宇宙の選りすぐりの10人が1チームとなって最後まで己の宇宙の為に戦うバトルロイヤル。

 

そして、勝ったのが第7宇宙であり、最優秀選手に送られるどんな願いも叶うことができる願い玉“超ドラゴンボール“を最優秀選手の17号さんの願いによって、力の大会に参加して全王様に消された宇宙の復活を願い。

 

大会は幕を閉じたのです。

 

それからは宇宙同士の大きな争いはありませんでした。

 

しかし、今回提示された“神々のゲーム“、我々の中ではこう呼んでいます“知恵の育成“と

 

亀仙人こと武天老師さんはこのゲームに捲き込まれてしまったのです。

 

ゲームの詳しい内容を話す前になぜ、武天老師さんがこの第4宇宙のこの星に来てしまったのかと言う説明をさせて頂きます。

 

本来、このような時空を越える状況になるのは非常に珍しい事です。

 

数千年に一度あるかないかと言う状況です。

 

これがなってしまった原因は、こちらの星のオールマイトさんとオールフォーワンさんの死闘と第7宇宙の星で悟空さん、べジータさんとブロリーさんの死闘。

 

時空を歪めたこの2つの死闘が全くの同時に行われ、時空を越えて2つの星がリンクして互いの宇宙に穴を開きました。

 

こちらの死闘で開いた穴は比較的に小さく、この星だけにしか歪みは出ませんでしたし、こちらの生命が第7宇宙に来ることはありませんでした。

 

しかし、悟空さん達とブロリーさんの死闘の凄まじさは想像を越える戦いでとてつもなく大きな穴が第7宇宙のあちこちに出来たのです。

 

そして、寝ていた武天老師さんと桃白白さんがこの世界に同日に来て、フリーザさんは部下の皆さんと宇宙船1つと一緒にこの星へ。

 

武天老師さんは比較的に完全な場所に大怪我もなく出ることが出来ましたが、フリーザさん達が出たのはオールフォーワンさんのアジトだったのです。

 

フリーザさん達は勿論制圧しようとしましたが、死にかけになりながらもオールマイトさんへの復讐心に感心したフリーザさんは自分の軍の最新メディカルポットへ入れて差し上げて、完全回復させました。

 

フリーザさん達もこの星を出ようと思いましたが、宇宙船のエネルギーがキレてしまい、再び宇宙に行けるのに三年掛かると言われて仕方なくオールフォーワンさんと共に生活しました。

 

オールフォーワンさんのオールマイトさんへの復讐にはフリーザさんは全く興味が無かったのですが、あちこちを調べ廻る為のスパイカメラから武天老師さんとお弟子さんの緑谷さんと上鳴さんを発見し、興味本位で二人を調べたら、雄英高校に行きたいと言うことが分かりました。

そして、お二人が武天老師さんと戦い、緑谷さんが“かめはめ波“を撃った所のデータを元に雄英に受かるかと言う計算を第7宇宙最新のコンピューターで計算し100%受かると言う情報を手に入れ、オールフォーワンさんもオールマイトさんが雄英高校の教師としてやると言う情報を手に入れたフリーザさんは宇宙船を使い、オールフォーワンさんの計画を第4宇宙の破壊神“キテラ“様に言い、協力を仰ぎましたが、あまり乗ってはくれませんでした。

そこで、フリーザさんは武天老師さんの事をキテラ様に伝えるとキテラ様はそれは上機嫌になり、協力をするようになりました。

 

理由は、“力の大会で武天老師さんが第4宇宙の選手を三人も倒しているからです“

 

結果的に人数を多く落とされた武天老師さんへの復讐にキテラ様は心から協力するようになりました。

 

そして、その頃にフリーザさんが地下の下水道で倒れていた桃白白さんを発見したのです。

一目見て達人だと判断したフリーザさんはオールフォーワンさんに桃白白さんを紹介してあげ、桃白白さんはオールフォーワンさんからの計画を知り、またその計画に亀仙流派の使い手が敵にいると知ったら、協力をすると決意して、体を完全にサイボーグの状態から人間へと戻し、それだけではなく、キテラ様が天使の力を使って桃白白さんを強化したのです。

強さは上から下までピンきりではありますが“力の大会の代表選手“になるくらいまで上げて、それ以降はフリーザさんが桃白白さんを鍛え上げてます。

 

オールフォーワンさん、フリーザさん、キテラさん、桃白白さん達は互いにそれぞれ邪悪で残忍、冷徹、そして四人とも野心が強いためにお互いへの信用はありませんが、四人ともかなりこの復讐に力を入れ、そしてそれを“知恵の育成“と呼称して、全王様にこのゲームを認めて貰い、キチンと全王様の権限でルールを厳粛化してる上で第7宇宙に挑んで来たのです。

 

 

ここで、“知恵の育成“と言うゲームのルールを説明します。ルールは至ってシンプルになっており、互いの陣営の“キング“と“戦士“の2つの駒を相手の陣営の“キング“と“戦士“と闘わせて勝敗を決めるゲームで、勝敗のシステムは殺しから降参または逮捕まで様々です。

 

ただし、キングと戦士は相手陣営のキングと戦士をほぼ同時に正確には“誤差一日“未満に倒さないと行けません。

また、キングはキングとしか闘ってはいかないため戦士には手を出せませんし、戦士もキングには手を出せません。

そしてここからが重要なのですが、このゲームは全王様に認められているゲームです。

全王様はこのゲームのダイジェスト動画を宇宙時間の1000テラ後に渡すと申告されてOKしています。

地球の時間では100年後です。

故にこの長期間に渡るゲームは全王様自身が見ておられぬため非常に向こうが申請した向こう有利のルールを変更しにくくなってます。

その代表例が桃白白さんの扱いです。

 

『第7宇宙の人間はキングと戦士のサポートをしていいが、戦闘を禁じる。但し、桃白白選手は戦士として認める』

 

これが恐らくこのゲームのルールで一番向こうに有利なルールでしょう。

つまり、桃白白さんは“戦士“として任命されていて、それを倒せる資格があるのはこちらの“戦士“のみなのです。

 

そして他にもあります。

 

『“キング“と“戦士“は日常で非常に近い所にいる必要がある』

 

ここでの“キング“オールマイトさんなのでオールマイトさんが普段の日常で近くにいる人でないと“戦士“にしてはいけません。

すなわち、この雄英高校の関係者です。

 

 

また、『それぞれの陣営には“マスター“と呼ばれる存在がおり、“戦士“は“マスター“の弟子でなければいけない。』

 

『“マスター“は“キング“や“戦士“と闘ってはいけない』

 

『オールマイト陣営の“キング“はオールマイト、“マスター“は武天老師とする』

 

『神や天使はプレイヤーであり、参戦できない。しかし、特例に天使による回復を二回だけやってよい(オールマイト陣営0 オールフォーワン陣営2)』

 

以上これが向こう主体の良いように作られたルールで、私達もこれを聞いた時に抗議をして、付け加えられたのは1つだけです。

 

『オールマイト陣営の“マスター“は亀仙人の他に最大五人までつけていい』

 

そこで、私達は“孫悟空さん““べジータさん““ピッコロさん““クリリンさん““天津飯さん“の五人を連れて来たのです。

 

また今回のゲームに勝っても何も良いことはなく。

負けたら、相手に対して目の前で一時間ほど徹底的に全王様公認で相手を大笑いできると言うぐらいのものですので、ビルス様は受けるつもりはありませんでしたが、それをしなければ武天老師さんが殺されてしまう状況でした。勿論、武天老師さんは第7宇宙の人間ですので抗議しましたが、現時点で第4宇宙にいる人間の生死は第4宇宙の破壊神が握っており、上手くいきませんでしたので受けることになったのです。

 

因みに向こうの陣営の編成はこんな感じです。

『オールフォーワン陣営の“キング“はオールフォーワン、“マスター“はフリーザ、“戦士“を桃白白とする』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

ウイスの説明を雄英の教師達は会議室で聞いていた。

ビルスはウイスの横で不機嫌ですと顔に描いてるのがわかるほどの感じで座っている。

スケールその物が圧倒的に違いすぎる。

心の底からそう思った。

 

何だよ、全王って?

 

宇宙って12もあんの?

 

常識なんて物は綺麗さっぱり吹き飛んだのである。

 

「失礼します。ウイスさん」

 

オールマイトが手を上げる。

 

「はい、オールマイトさん」

 

「私の怪我を治したのは何故でしょうか?」

 

「キングが死にかけだとカッコつかないでしょ」

 

ビルスが本当にめんどくさそうに話す。

ナンバーワンヒーローに向かって凄い不遜な態度であるが、ここにいる教師全員、先程のスケールの凄さを知っているので何も言えない。

 

「ここでお礼を言わせて下さい。ありがとうごさいました!!」

 

「良いよ。お前の為にやったんじゃない」

 

「こういう態度は照れ隠しですので許して上げてください」

 

「おい、ウイス!」

 

「ほほほ、失礼」

 

「ったく、んじゃさっさとこっちも“戦士“を決めるぞ。この僕をおちょくりやがって絶対に勝ってやる」

 

ビルスはウイスと一緒に会議室を出ようとする。

 

「ちょっと待ってください、オールフォーワンの居場所は分からないのですか?」

 

消太が二人に尋ねる。

 

「ウイス?」

 

「ゲームを始める前は分かっていましたが、ゲームを受けることとなった途端に分からなくなりました。恐らく全王様公認ルールの影響でしょう」

 

その事に教師達は溜め息を吐いた。

 

「でしたら、その見えていた時の情報まで渡してはいけないでしょうか?」

 

オールマイトが二人に対してお願いする。

教師達も良い返事を待つ。

 

「やだよ、めんどくさい」

 

しかし、返事はたぶん最悪の態度で言われた。

 

「僕達だって好きでやるはめになったんじゃないの、しかも原因は君達の星の人間だ。悪いけどそこまでしてやる義理は無いね」

 

ビルスのあくびしながらの言葉にオールマイトも腹が立つ。

 

「あの悪党は、大勢の人を苦しめている怪物です!人の人生や命を弄ぶ悪魔です!どうしても倒さなくてはいけない!ですのでデータを下さい」

 

オールマイトの熱い思いと声。

聞く人が聞けば、見る人が見れば感動もののスピーチだろう。

 

「だから?」

 

そんなものは神には届かない。

ビルスの言葉に教師達は言葉を喪う。

 

「そっちの都合でこっちを動かさないでよ。今回のは本当に君達のせいでこうなってんだから、もう何も言わないで」

 

心底、うんざりしてるビルスの声にオールマイトがキレる。

 

「悪党をのさばらせて良いと言うのか!?それが神のやることか!?」

 

オールマイトはビルスに詰め寄るが、ビルスは耳掻きをしながら片手間でオールマイトの首を締め上げる。

体重250キロ越えのオールマイトが軽く持ち上げられる。

 

「お前、さっきからうるさいよ、僕達はお前らにそんな事する義理は無いって言ってんだろ?いい加減にしないと破壊するよ」

 

「神が悪をのさばらせて良いのか?」

 

「悪?僕は破壊神だからね、悪かもね、けど神が正義の味方だって誰が決めた?君達が正義だって誰が決めた?君達はただ正義を自称して周りがそれを持て囃してるだけだろ?何べんも言うけど今回は君達の星の人間が全てやったんだ。この第4宇宙の二つ名を知ってるかい?“陰謀の宇宙“だよ。邪悪な奴が生き残る」

 

ビルスはそう言ってオールマイトを放した。

 

「1つ言えるのはこの星の人間の本質は“邪悪“だ」

 

ビルスとウイスはそう言って会議室を出た。

オールマイトは悔しさゆえに口から血を流していた。

全てを否定されたのだ。

自分のヒーローとしての矜持だけではない。

オールマイトの中で脈々と流れ続けてるワンフォーオールを受け継いで継承してきた先代達の全てを否定された。

しかもその原因を作ったのが自分達と同じ人間。

神からの拒絶は精神的にかなり来る。

 

そして神からの一方的な認知。

 

反論したいのに自分の無力差、浅はかさの方が悔しくなる。

 

オールマイトは叫びながら、地面を叩く。

 

拳はめり込み、血が出ていたが誰もそれを止められなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

1年生の寮では、同じ説明をピッコロが代表でやっていた。

そして、それを聞かされたAB組は思った。

 

(((((スケールでかすぎじゃない?)))))

 

真っ当な正論である。

 

「・・・以上だ。質問はあるか?」

 

(((((あんた何でそんなに緑なんだよ!?)))))

 

気になる所が可笑しい生徒達であった。

 

「まぁ、いきなりこんな話言われてもわかんねぇよな」

 

クリリンがフォローをして皆をリラックスさせる。

場が少しだけ、和む。

 

「よし、フリーザはオラ達に任しとけ!」

 

「悟空、桃白白様には俺達は手出し出来ないことを忘れてないよな?」

 

「ん?そうだったっけ?」

 

悟空のバカさ加減にZ戦士達は溜め息を吐く。

 

AB連合は直感した。

 

(((((この人、バカなんだ)))))

 

全員、当たり前の事を思った。

これが宇宙を救った救世主と言うのだから、その貫禄の無さにはさっきの話本当かな?と疑問に思うものも出た。

 

「にしても、フリーザの野郎は何を考えてやがる。今回のフリーザは嫌に静かすぎるし、目的がわからん」

 

べジータがフリーザの動向について疑問に思った。

フリーザは今回、本当にオールフォーワンとキテラを引き合わせた事位しかやっておらず、見返りがない。

更には桃白白の師匠になったのも見返りが無さすぎる。

いつものフリーザとは違いすぎて不気味である。

 

「弟子が欲しくなったもしんねぇぞ」

 

「何のためだ?」

 

「一緒に悪いこと・・・あー駄目だ、そういうやつじゃねぇなフリーザは」

 

「だとしたら、なんなんだよ?」

 

「弟子を鍛えて、闘ってみてぇとか?」

 

「そんなわけないだろ」

 

「そうか?オラ、一回やってみてぇぞ」

 

頭が戦闘と修業だけで出来ている悟空。

この脳内戦闘バカっぷりにAB組は困惑以外何も出来なかった。

 

「おい!おっさん共、いい加減にしろ!そんなわけのわかんねぇ話を言われてもはい、そうですかなんて出来るわけねぇだろ!」

 

勝己がZ戦士達にメンチを切る。

流石、勝己。

何処に行っても何をやっても勝己である。

 

「んじゃ、どうすりゃいいんだよ?」

 

「んなもん、これに決まってんだろ!」

 

拳をパンと合わせる勝己。

AB組は思った。

アホだと、

 

「良いな!オラも闘ってみたかった所だ」

 

もっとアホがいたとAB組、更にはZ戦士達は思った。

 

「止めとけ、バカが、ガキのワガママに一々付き合う奴があるか」

 

べジータが悟空を止める。

 

「んだよ、べジータ?気になるだろ?」

 

「うっせぇ!Mッパゲは引っ込んでろ!」

 

べジータ相手にハゲと言う高校生は恐らく全宇宙探しても勝己だけだろう。

しかし、べジータも流石に暴言にはキレる男である。

 

瞬時に勝己の後ろに廻って左手で頭を掴み、軽々と持ち上げる。

 

「おい、ガキ、礼儀作法は教わってこなかったのか?だったら安心しろ、このべジータ様がお前に一晩中付きっきりで礼儀作法を教えてやる。明日、社交界に出られるほどな」

 

「フザケンナ、放しやがれ」

 

「威勢が良いな」

 

べジータは更に握力を強める。

 

「べジータ、もうそこまでにしてやれ」

 

突如、現れた亀仙人の声にべジータは手を放す。

そして、亀仙人の後ろにビルスとウイスが、更に後ろには消太とブラドがいる。

 

「師匠!」

 

「じいちゃん!」

 

出久と電気が亀仙人の元へ行く。

亀仙人は二人に対して厳しい顔を向ける。

 

「出久、電気、お主達を破門する」

 

その言葉は出久と電気に衝撃を与えた。

同門の悟空とクリリンにもだ。

 

「な、な、なんで?」

 

「う、嘘だろ?じいちゃん?」

 

「嘘ではない、お主達を破門する」

 

二回言われた言われたくない言葉。

出久と電気は狼狽える。

 

「じいちゃん、負けたことを怒ってんのか?だったら大丈夫だぜ、次は絶対に負けねぇから」

 

「師匠の顔に泥を塗ったのは僕達だ、僕達の手で拭わせてください」

 

健気である。

純粋に健気である。

しかし、その言葉に亀仙人は余計悲しい顔をした。

 

「じゃから、破門するのじゃ」

 

「俺達が破門されたら“戦士“は誰がやんだよ!?」

 

「そうですよ!僕達以上の適任なんて・・・」

 

「いるだろ?大量に」

 

ビルスが割ってはいる。

 

「ここのお前達より上の学年なら普通に強くて使えるのがいると思うから、邪魔なお前達は破門するんだ」

 

ビルスのあからさまに挑発が入ってる言葉にキレない弟子はいない。

出久と電気はビルスに飛び掛かるが、ビルスは軽く息を吐いて吹き飛ばす。

 

「「「「「緑谷!」」」」」

 

「「「「「上鳴!」」」」」

 

吹き飛ばされた二人にAB組が駆け寄る。

 

「ビルス様、ちょっとやりすぎじゃねぇか?」

 

「フン、心が折れてる役立たず共に構う時間は無いんだよ」

 

「「「「「役立たずだと!?」」」」」

 

ビルスの言葉にAB組はキレて臨戦体勢になるが、ビルスはそれを一睨みで一蹴する。

あまりの恐怖に腰を抜かすものも疎らにいる。

 

「この程度でこれじゃ、程度が知れるな。こんなんでヒーローを目指すなんてお笑いレベルだよ。じゃ武天老師、明後日の朝にはここを出るよ」

 

「わかりました」

 

そう言ってビルスはウイスを連れて去っていく。

 

亀仙人は動けなくなってるAB達を一目見てから去る。

悟空とクリリンは亀仙人にこれで良いのか?と聞きながら一緒に付いていく。

ピッコロ、べジータ、天津飯も去っていき、残ったのはAB達と先生二人だけだ。

 

「飯田、来てくれ」

 

「拳道も頼む」

 

消太とブラドがA組とB組の学級委員長である天哉と一佳を呼び、大量の紙を全員に配るように言う。

二人ともその紙を見てあれこれ言うが消太とブラドはそれらを配らせた。

 

その紙は“退学届け“だった。

 

「お前らにそれを渡したのは、明日の臨時休校でよく自分のこれからを考えて欲しいからだ」

 

「辛くなったら何時でも辞めていい、俺達でさえ体が震えるほどの相手なんだ。辞めたって悪い訳じゃない」

 

「それは絶対に出す必要もなければ出さない必要もない。とにかくそれを持って置いて良く考えてくれ、皆、護れなくてすまなかった」

 

消太とブラドはそう言って、その場を去っていった。

残されたのはAB組だけである。

 

全員、渡された退学届けを見る。

 

圧倒的な怪物に立ち向かわなくていい手段。

死にかけた全員に取って、今これほど良いのはないだろう。

 

しかし、出久と電気はそれをビリビリに破った。

 

「み、緑谷、上鳴も何やってんだよ?」

 

人一倍ビビりな実が二人に尋ねる。

 

「何って?破ってんだよ」

 

「見りゃわかるだろ?」

 

「誰が今やってる行動を言えって言った!?破ったらわかってんのか!?逃げられねぇんだぞ!!死にかけた化け物とまた闘うんだぞ!!ちょっとは自分の命を考えろよ!!」

 

実は二人を心配して言う。

桃白白に一番殴られて蹴られて、ボコボコにされたのはこの二人だ。

1年生最強のこの二人があんな状況になったのだ。

心配するなと言うのが無理な話だ。

 

「考えてるよ、考えて選んでる」

 

「誰がなんて言おうが俺達はまたアイツと闘う」

 

「どうして、そこまでに?何がお二人を動かしているのですか?」

 

百があまりの二人の迷いのなさに尋ねる。

 

「努力してたから、6年間、必死で師匠の修業に付いていってた」

 

「だから、それを誰にも否定させねぇ、じいちゃんが必死でやってくれた時間を・・・・・例えそれが神様であっても」

 

「「(僕/俺)の夢は誰にも否定させない!!(師匠/じいちゃん)の優しさもだ!!例えそれを否定するのが(師匠/じいちゃん)であっても!!」」

 

出久と電気はそう言って、その場を去っていった。

呆然と残った面々は、それぞれゆっくりとその場を去る。

 

 

 

 

 

●●●

亀仙人は苦しんでいた。

自分のせいでまさか弟子達が狙われるはめになるとは思っても見なかった。

亀仙人にとって一番の苦痛は弟子が無惨に命を散らす事である。

いくらドラゴンボールで甦ってもそれは変わらない。

 

自分を憎む破壊神

亀仙流そのものを憎む桃白白

 

そうこの“知恵の育成“は全てそこに向いていた。

有利なルールも何もかも全てが“オールマイトと亀仙人“を苦しめる一点に集中していた。

 

故に亀仙人は出久と電気を破門した。

もう二人には傷ついて欲しくなかったからだ。

しかし、“戦士“は必ず選ばねばならない。

 

だが、もう二人を傷つけたくないと言う思いが強い。

 

自分よりも若くて無鉄砲で純粋で才能に溢れて努力家な二人に亀仙人は闘えとは言えなかった。

 

悟空もクリリンも昔から闘って来た。

 

しかし、それは二人が必ず勝てると思い、そして二人は亀仙人が心配する前に問題に突っ込んで解決してきたのだ。

互いに強くなり、サイヤ人の時にはもう二人とも越えていて強く限界はないと証明し続けてきた。

しかし、今回のは違う。

出久も電気もまだそこまで強くないのに、最悪の敵が現れて二人を痛め付けた。

心が苦しくないわけない。

亀仙人は二人の事を考えて、そして破門したのだ。

 

「じっちゃん、あれで良かったのかよ?」

 

「武天老師様、あれではあの二人があまりにも可哀想です」

 

悟空とクリリンが亀仙人に抗議する。

二人とも出久も電気も知らないが、その二人と亀仙人との掛け合いを見れば嫌でもわかる。

この二人は亀仙人の弟子なのだと、悟空とクリリンは亀仙人に抗議する。

この決断はあまりにも亀仙人らしくない。

 

「悟空にクリリンよ、ワシの想像を越え続けた二人にワシの気持ちはわからんよ」

 

「けどオラだっていっぱい無茶やって来たぞ」

 

「武天老師様、私もです!」

 

「そうじゃな、ワシの知らない所で無茶ばかりやり続けて、心配した途端に解決してきたからの」

 

「じっちゃん・・・」

 

「武天老師様・・・」

 

「お主達の闘いを心配しなかった事は一度もない。ずっとワシは心配し続けてきた」

 

亀仙人からの気持ちの吐露に二人は黙る。

そして、亀仙人は二人の元から去った。

 

「クリリン、オラやっぱり駄目な弟子だな」

「悟空・・・」

 

「じっちゃんが心配してくれてたのに何も気付かなかったなんて・・・」

 

「俺もだよ・・・」

 

「オラじっちゃんには貰ってばっかだな」

 

「あぁ・・・俺もずっと助けて貰ってた」

 

「じっちゃんに何か返してぇな、クリリン、今度はオラ達がじっちゃんを助けようぜ」

 

「そうだな、俺達で助けよう」

 

意気込む二人。

そこには世界を救ってきた戦士の姿も戦いが好きな戦士の姿もなかった。

 

二人の亀仙流の弟子がいただけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

臨時休校。

この日、生徒達は全員、家に帰るか家にいる家族、昔からの友人に会ったり、電話をしていた。

 

轟焦凍もその一人である。

焦凍には病院で入院している母親がいる。

焦凍の母親はナンバーツーヒーローのエンデヴァーと結婚をして、四人の子供を産んだ。

しかし、その結婚は個性婚と呼ばれ、自分と相手の個性を組み合わせてより強烈な個性を作るという品種改良に近かった。

五歳になってから、ナンバーワンヒーローのオールマイトを超えさせるために連日の地獄の特訓、父親の恐怖と夢への憧れ、そして焦凍の側に立とうと懸命に頑張ってくれた母親はエンデヴァーによる暴走と夢を追おうとする焦凍との板挟みになり、精神的に追い詰められていき、自分の母に気持ちを吐露してる所を焦凍に見られて、気が動転し、お湯を焦凍にかけた。

 

彼の左にある火傷はその時の火傷だ。

それ以来、彼は誓った。

母親だけの個性を使って父親を全否定すると、そしてその誓いは桃白白という殺し屋に粉砕された。

 

圧倒的な力の前に母親だけの個性では勝てなかった。それは父親の個性を使っても同じだろう。

 

しかし、次々とAB組のクラスメイト達が倒れていくなかで彼は後悔した。

 

“皆、死にかけてるのに自分は半分しか使ってねぇ“

 

そう思った。

焦凍はそう心の底から後悔したら迷いがなかった。

母親の病院に行く。

入院してから初めて焦凍が行くのだ。

 

父親を許したのでは無いし、未だにこの炎の個性は嫌いである。

使うことにも抵抗がある。

しかし、それを使わずに誰かが傷付くところなんてもう見たくないのだ。

 

勇気を出して、彼は母親の所へ行く。

 

どんな会話があり、どんな状態になるかはわからないが一歩踏み出そうと決意した瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

焦凍だけではない。

この日、AB組の生徒達は全員、あることを心に決めていた。

それは、ヒーロー科を辞めないと言うことを決めていた。

何故なら、死の恐怖よりももっと怖いものを感じたからだ。

それは誰も助けられないと言う苦しみと目の前でクラスメイトが死ぬかもしれないと言う恐怖だ。

 

自分の死よりもクラスメイトの死の方がより怖かった。

本来ならば、まだ入学したてではこう感じないだろう。

 

しかし、全員とある事をしていた。

 

亀仙人との鬼ごっこである。

 

おちょくる亀仙人に勝つために全然知らない人間と一緒に頭を捻り続けてきたのだ。

互いに互いをよく知るようになった。

 

何よりも亀仙人のおちょくりが嫌に記憶に残りやすく、学校の休憩時間すら潰して考える程なのだ。

 

故にお互いもうただのクラスメイトではなく、友人になった。

 

だから、友人を助けるために自分も全力を出すと心に誓ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

亀仙人は荷物を抱えて、1年生の寮を出た。

 

外ではビルスや悟空達が待っていた。

 

「んじゃ、さっさと「「ちょっと待ってください!」」・・・ん?」

 

出久と電気がZ戦士達の前に来る。

 

「師匠!」

 

「じいちゃん!」

 

「「もう一度、鍛え直してください!!」」

 

土下座をして、願う二人。

ビルスは呆れる。

 

「呆れた~、何でそんなに諦められないの?弱いから無理だって言ってんじゃん」

 

「僕達が弱くて誰も救えないからです!」

 

「俺達は弱くて誰も守れないんだ!だから・・・」

 

「「お願いします!“武天老師様“!もう一度弟子にしてください!」」

 

涙を流しながら懇願する二人。

亀仙人は二人の姿を見て静かに涙する。

破門と自分勝手にやったのにまだ慕ってくれる事に嬉しかった。

 

「フン!君達たった二人で「二人だけじゃねぇ!」・・・またかよ、僕の台詞なのに・・・」

 

「皆・・・・」

 

出久と電気の後ろに雄英高校1年生ヒーロー科計40人が来る。

 

「「「「「(俺達/私達)も鍛えて下さい!」」」」」

 

「理由を言え」

 

ピッコロが今来た生徒達に言う。

そして、勝己がそれに反応する。

 

「あのクソ桃は俺が絶対に潰す、でも今の俺じゃ弱くて歯が立たねぇ、だから俺を鍛えてくれ、あんたら強い奴が好きなんだろ?断言してやる、俺を鍛えたら間違いなく最強だ。だから、最強の俺と闘いたいなら、俺を鍛えてくれ!」

 

支離滅裂な無茶苦茶な理由だ。

ピッコロもクリリンも天津飯もその無茶苦茶な理由に引いてるが、悟空とべジータはその理由で少し楽しみを感じていた。

 

「もう、弱いままじゃ嫌なんです!」

 

「友達が、守るべき人が死にかけてるのに何もできなくて後悔するのは嫌だ!」

 

「オイラだって!カッケェヒーローになるんだ!こんなところで変なオッサンに潰されて堪るか!」

 

「もっと強くなって皆を守りたい!」

 

「もう、自分に負けるのは嫌だ!」

 

各々がそれぞれの理由を語る。

 

それを聞いていたZ戦士達は嬉しくなった。

 

心が折れてないよりも皆、誰かの為に、自分に負けないために話していたからだ。

 

 

 

 

 

 

武術とは、

“相手に勝つためではなくて自分に負けないためにある“

 

 

 

 

 

 

亀仙人の描いた理想は、全員に受け継がれていた。

 

 

 

 

 

 

亀仙人はビルスに対して土下座する。

 

「お願いします、ビルス様、どうかこの私に機会を下さい」

 

「何の機会だ?」

 

「この40人でゲームに挑むと言う機会です」

 

「ふざけるな!わかっているのか?相手は殺す事に躊躇がない人間なんだぞ!?失敗したら一番、傷つくのはお前だぞ、武天老師!」

 

ビルスは武天老師に恩情を感じてる。

力の大会で三人を落としただけじゃない。

べジータが壺に封印された時は必死で助けたし、クリリンが落ちた時は細かく考えすぎな悟飯にアドバイスをしたり、その精神的な影響は第7宇宙で最も必要だと感じた故に今回のこの“知恵の育成“は強制的に亀仙人の弟子が“戦士“になってしまう。

もし死んだら一番苦しむのは他でもない亀仙人だ。

だから、ビルスは亀仙人に出久と電気達を破門した方が良いと言っていたのだ。

 

「わかっております、誰よりも」

 

「だったら、なぜやる?」

 

「この若者達の心に私は掛けてみたいのです」

 

亀仙人の言葉にビルスは心底、呆れた。

 

「ビルス様、オラからもお願いします」

 

「ビルス様、お願いします!」

 

「私からも!」

 

「俺からもだ!」

 

「俺もだ!」

 

亀仙人の言葉に悟空達五人もビルスにお願いする。

 

「何だよ?べジータまで、お前そういうキャラじゃないだろ?」

 

「一回助けてもらった借りだ」

 

ビルスは頭を掻く。

 

「いつもお前達といると全く思い通りにいかない!」

 

「へへ、今に始まった事じゃねぇじゃねぇか」

 

「うるさい!しょうがないなぁ」

 

ビルスは頭を掻くのを止めて、“亀仙人と40人の弟子“達を見る。

 

「ウイス、キテラの所に行って登録しよう」

 

「おや、なんと?」

 

「ここにいる40人を“戦士“として登録するんだよ。戦士の上限は無かったろ?」

 

「確かに上限はありませんが、一度登録すると終わるまで変えられませんよ」

 

「いいからやれ!武天老師!負けたら許さんぞ!!」

 

「はい!」

 

「それと、フリーザには気を付けろ。ここまでフリーザにメリットがないことをワザワザやるって事は、それほどの理由がこの星にあるって事だ。注意しておけ」

 

ビルスとウイスはそう言ってキテラの所へ行った。

 

「んじゃ、早速修業始めっぞ!」

 

悟空が元気よく言う。

生徒達は鍛えてくれる事に嬉しかったがこの余韻を感じない性格は何なんだろう?と本気で思った。

 

「待つんじゃ、悟空。ワシに話させてくれ」

 

亀仙人は出久と電気の前に座り、もう一度土下座した。

出久と電気は戸惑う。

 

「出久、電気よ!愚かな師匠のワシを慕ってくれたお主達には感謝してもしきれない!自分勝手にお主達を破門したワシを許してほしい!・・・・・頼む!もう一度亀仙流に入ってくれ!」

 

亀仙人の言葉に出久も電気も頭を下げる。

 

「「よろしくお願いします!!」」

生徒達もZ戦士達もその両者の姿を黙ってみていた。

そして、その沈黙を破ったのはべジータだ。

 

「おい、爺さん、これから俺達がこいつらを鍛えるならやることがあんだろ?」

 

「わかっておるわいべジータ」

 

「どんな事情があるにせよ、言うべきだ」

 

亀仙人は立ち上がる。

 

生徒達はそれを黙って見てる。

 

 

 

 

「皆に言わねばならぬ事がある。

 

“緑谷出久は無個性である“

 

無個性であるが故に気を自在に操る事が出来るのじゃ」

 

 

 

その衝撃のカミングアウトに生徒達は出久達は絶句する。

 

本当の修業の幕が上がる。

 




と言うわけで何と悟空達は強制的に闘えません。
やると全王様が消します。
そして、物語はドンドン加速していきます。


悟空達が戦うなんて一回も言っておりませんよ。

あくまでもこの話に参加するってだけです。
てか、悟空達が戦うと原作をドラゴンボールにしないといけなくなるのでやりません。

あくまでもこの物語の原作は『僕のヒーローアカデミア』です。

また知恵の育成は素人が一人で考えてるので穴だらけですが、そこは何とぞご容赦してくださいませ。

次回のネタバレを答えないといけない質問以外は感想批判質問あらゆる事を全て受け止めて必ず出してくれた人に出来る限り最速で返信しますので、気軽にお願いします。

因みに本編に出す気がない意外に重要な知恵の育成のルール

『“戦士“の先進的に飛べる者以外の者に飛べる術を与えてはいけない』

はい!舞空術禁止です!
教えるのすら禁止です!

これは破壊神のキテラが出来る限り“力の大会“と同じ条件で亀仙人をボコボコにしたいと言うのが理由です。

前回の『完全なる敗北』で意外に活躍してると思うキャラ

  • 葉隠透
  • 尾白猿夫
  • 取陰切奈
  • 障子目蔵

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