次の章は体育祭ですが、その前に一つ言いたいことがあるのでそれは後書きの方で言います。
ではどうぞ!
自分の無神経な言葉で出久を傷付けてしまった電気。
電気は、悟空とその事について話していた。
「俺、出久と六年間一緒に修業してきたんです。出久の無個性の事は三年ぐらい前に知り、俺その時、気が上手く出せなくてイライラしててあいつの前で無個性に成りたかったって言ったんです。無茶苦茶キレて無個性の何がわかるって怒られて、その日の内に互いに謝ってそこからは一緒に頑張ってきたんです。無個性の事を必死で勉強して傷付けたくなくて、けど何も分かってなかった。分かった気になってただけなんです」
電気は涙を出しながら、悟空に話す。
悟空はこう言う事は無茶苦茶苦手だが、親身になって聞いていた。
「オラもクリリンにこの前、怒られたんだ」
「えっ?」
「じっちゃんがまだオラ達の星にいる時、久しぶりにクリリンと修業して貰ってその時、言われたんだ。『俺はお前とは違うんだ!』ってオラそう言うの苦手だがら皆に迷惑掛けっぱなしでな」
悟空が言っているのは力の大会前の亀仙人にクリリンと一緒に受けた修業だ。クリリンがトラウマを克服するために頑張った時だ。
「そ、それで」
「ん?」
「それで二人はどうやって仲直りしたんっすか?」
「さぁ?そもそも喧嘩してねぇしな」
「うぇい!?」
悟空のあっけらかんとした答えに電気は驚く。
そりゃそうだ、誰が聞いても喧嘩したようにしか聞こえない。
「クリリンが頑張って克服したら、戻ったんだ」
「参考になんねぇっす」
「まぁ、オラが言いたいのは緑谷を待ったらどうだ?」
「待つ?」
「おう!待つんだ!強くなるまで!」
「でも、出久が心配で・・・」
不安がる電気に悟空は笑う。
「電気は緑谷の奥さんだな!」
「ちょっと!俺は女の子が好きです!」
悟空のあらぬ疑いを全力で否定する電気。
「ハハハ、でもそう自分からじゃなくて相手を待つのも良いもんだぞ」
悟空の笑い声に電気は理由は分からないが安心感を覚えた。何故か大丈夫だと思えた。
そして、電気は出久を待つことに決めた。
「悟空さん!俺、出久を待ってみます!戻ったらごめんって言います!」
「おう、悪ぃことしたら謝んのが一番だ!オラもチチに謝ってばっかだ」
「チチ!?」
「オラの嫁さん」
「嫁!?奥さん居たんっすか!?」
「おう、息子二人に孫もいっぞ」
「孫!!?」
悟空の家族関係に心底驚いた電気は暫くの間、呆然としていた。
一方、その頃クリリンと出久も話し合っていた。
「僕、無個性で昔から皆にバカにされてたんです。でも師匠と出会って電気と出会って一緒に頑張ってきて、自分が無個性だってのを受け入れた筈なのに全然受け入れてられなかった」
「まぁ、さっきのは誰だって腹立つよな」
「皆、優しいってのは知ってるんです。けど頭がいくら理解しても心が言うこと利かなくて、電気にも八つ当たりして最低だ」
「俺も前に悟空に怒った事があるんだ。武天老師様の所で久しぶりに悟空と一緒に修業したんだけど、その時の相手が自分のトラウマだったんだ」
「トラウマ・・・その時、どうしたんですか?」
「立ち向かって勝ったさ」
「どうやって?」
「思い出したんだよ、悟空の凄さを」
「凄さ?」
「どんな逆境でも強い敵でも笑って立ち向かえるんだ。悟空は!俺もそうなりたいって思ったんだ!・・・緑谷には身近にそんな奴は居ないのか?」
出久はクリリンの言葉を聞いて思い出している。
亀仙人の修業を一緒に越えてきた親友をいつも明るく元気で勉強が苦手で女好きなヒーローと一緒に過ごしてきた時間を思い出してきた。
「いるんだな?」
「います。僕の一番の親友です。電気になりたい・・・電気みたい逆境でも明るく笑えるヒーローになりたい!」
出久は泣きながら、電気に対する憧れをクリリンに言った。
「トラウマはどうやっても永遠に自分に付き纏うけど憧れがあると耐えられる、乗り越えられる、一緒に憧れに向かって頑張ろうぜ!」
優しく厳しいクリリンの言葉は出久の心に住み着いていたトラウマを消し払う為の光を帯びて、出久の心に入っていった。
「はい、ありがとうございます」
トラウマは簡単には治せない。
けど、支えがあればきっと治せる。
出久はこれからも自分のトラウマと向き合うと心から誓った。
「ところで緑谷、お前好きな子いるか?」
クリリンの突然の質問に出久は顔を真っ赤にする。
「すすすす好きって、なななな何を!?」
「いるんだ、誰だ?芦戸ちゃん、蛙吸ちゃん、麗日ちゃん、耳郎ちゃん・・・」
「ーーっ!」
出久は響香の名前を聞くと耳まで真っ赤にする。
「そうか、緑谷の好きな子は耳郎ちゃんか!」
「クリリンさん!ぼぼぼ僕は別に耳郎さんなんて!」
「へぇー、んじゃ響香ちゃんって呼ぼうかな?どうせ名前で呼ぶのが多くなるし」
「駄目です!僕だってまだ呼べてないのに!・・・あっ」
出久のテンパり具合にクリリンは膝を叩きながら笑う。
とんだ羞恥プレイである。
出久は真っ赤にしながら、顔を伏せる。
「俺も若い頃は好きな子にそうやってたよ」
「クリリンさん、彼女さん居たんですか?」
「ん?嫁さんと子供もいるよ」
「奥さんも子供も要るんですか!?」
クリリンは胸ポケットから、18号とマーロンと一緒に撮った写真を出久に見せる。
「ほら、嫁さんと子供だ。嫁さんが18号って名前で娘がマーロンって名前だ」
「奥さんの名前、個性的ですね」
「まぁ、訳ありだからな、マーロン可愛いだろ!」
「はい!」
「手ぇ出すなよ」
出久はクリリンを見ると鳥肌が立った。
笑顔だが明らかに『手を出したら殺す』と書いてあった。
出久は苦笑いをしながら始まるまでクリリンと話していた。
●●●
大教室ではAB組が反省と道徳の授業として開始していたが、ミッドナイトは少し待ってといい、13号と消太とブラドに任せていた。
三人ともいざ始めようと思ったが、生徒達にどうアドバイスするべきか悩み、生徒達も自分達がやった事の重大さに黙るしか無かった。
「遅れてごめん、待たせたわね」
ミッドナイトが入ってくる。
しかし、その格好はいつものハレンチな格好ではなく、凄いギャップがあるほど見る人に同じ人?と言われるほど普通の格好だった。
「ミッドナイトさん、何やってんですか?」
「あの格好でこんなナイーブな話はしにくいでしょ、こうすれば皆も親しみが出てくる」
「えぇ、いつもその格好なら目のやり場に困りません」
ミッドナイトのノリに全く乗らず消太は答える。
「さてと、あなた達に質問です。私達がヒーローをやってて永遠に続く問題は何でしょう?」
ミッドナイトの質問に全員が答えられずにいる。
「はい!」
「飯田君」
「人を助けられなくなる事です!」
「それも間違ってないけど違うわ」
天哉からの答えにミッドナイトはあざとく答える。
いい年して、
「答えはね、人を傷付ける事よ」
ミッドナイトの低くなった声に突然だした重圧に生徒達に緊張が走る。
「私の武器の鞭で敵を捕まえ続けてきた。けどそれは同時に敵を傷付ける事でもある。このジレンマはヒーローになったら永遠に続くわ」
「そこからは抜け出せないんですか?」
「無理よ、けど私はそれで特に落ち込んだこともなければ苦しんだこともあまりないわ」
「どうしてですか?」
「だって、私のこれは皆と特訓して得たものよ。仲間と本気で喧嘩しまくってね。だから自信があるの絶対に殺さないって、緑谷君も恐らく貴方達に対してそう思ってるわよ。絶対に問題ないから本気でやれって」
ミッドナイトの言葉に皆は出久の怒りを思い出す。
「あとは、教えなくても良いようね。それじゃ、私達先生はちょっと席を外すから皆、反省会を頑張ってね」
ミッドナイトは教師三人を引き連れて教室を出た。
生徒達だけで反省会をする事になったが、沈黙は長い。
それを破ったのは出久がキレた原因を作った鋭児郎だ。
「一瞬、個性を解いちまった。傷付けたくないって思っちまった。バカだよな、俺なんかが緑谷に傷つけれる事ないのに・・・どうして、気が緩んだ、くそ!」
鋭児郎は机に思いっきり頭をぶつける。
「ちょっと、切島!何バカやってんの!?」
「うるせー!自分のクソさに怒りが止まらねぇんだよ!」
「あんただけじゃない!私だって躊躇した」
「俺もだ」「僕も」「私も」「躊躇した」「一瞬・・」「僕も」「私も」「俺も」・・・etc
どんどん、自分のやってしまった事を言うヒーロー科。
確かに反省も後悔もあった。
「強いのは出久だけじゃねぇだろ」
突然、勝己が全員にそう言う。
「放課後は勝たねぇと意味がねぇ、俺は何としてでも勝ちに行くぞ、それが二人に対する礼儀だ」
鋭く眼光を光らせる勝己。
本気で勝ちに行く人間の目だ。
それに全員が気合いを入れ直した。
緑谷に対する侮辱を償うために、心底呆れられた悟空達に認めさせる為に作戦会議をする。
教師たちは部屋の外からそれを眺めていた。
●●●
グラウンドβでストレッチをする電気。
悟空は、電気の様子を眺めていた。
さっき話して吹っ切れた電気の姿は見ていて安心を感じていた。
その二人の元に出久とクリリンがやってくる。
電気も悟空もそれに気付く。
「出久」
「電気、いつもありがとう」
電気は突然言われた感謝の言葉に困惑する。
寧ろ、さっきの事で謝りたかったのに出鼻を挫かれてしまった。
「お、おう」
「僕、電気になりたい。電気みたいに明るく笑顔で逆境を乗り越えられるようになりたい。だから、僕、頑張るよ。電気、これからもよろしくね」
電気は先ほど悟空に電気の奥さんと言われたのを思い出してしまった。
誰がどう聞いても告白か何かにしか聞こえない。
電気は出久に対して嬉しく思うが嫌な物は嫌である。
「そ、それは愛の告白か何かじゃないよな?」
「ちょっと!?折角、悩んで出したのにどうして茶化すの!?」
「いや、マジでそうにしか聴こえねぇよ!俺は女が好きだ!」
「僕だってそうだよ!」
「へぇー、んじゃ誰が好きなんだよ?」
「それは・・・って言ってたまるか!!何かってに人の恋路を聞こうとしてるの!?」
「そりゃネタになるからだよ、笑いの」
「最低だ!電気の好きな子をクラス中にバラすぞ!」
出久の言葉に電気は顔を赤くする。
どうやら、出任せで言ったがどうやら電気にも好きな子がいるんだと出久は直感した。
「え?マジでいるの?」
「うるせー!いねぇよ!」
「その反応はいるだろ!?」
「いない!」
他愛もないバカな会話だ。
けど、二人ともギクシャクしてた物は無くなっていた。
電気は悟空の言うとおりだと思った。
勝手に向こうが乗り越えてきた。
悟空を電気は凄いと心から思った。
何気ない会話をする二人を悟空とクリリンは一緒に見ていた。
「クリリン、いつもありがとな」
「何だよ、急に変な奴だな」
「へへ、助けられっぱなしだからな」
「あれ?俺、悟空を助けた事あったっけ?」
「おう!いっつもな」
悟空はクリリンに今までの事を感謝した。
悟空の方がクリリンを助けてる回数が多いが悟空はそんな事は気にしなかった。
いつも修業に付き合ってくれるクリリン、どんな時でも一緒に戦おうとするクリリンに心から感謝した(力の大会の戦わないは置いといて)
そして、放課後になる。
●●●
また、さっきと同じ所からのスタートで、出久も電気も準備する。
「出久、勝つぞ!」
電気はさっきと言葉を変えた。
下手に出久に過度な期待をさせるわけでもなく、重圧を感じさせるわけでもなく、いつも通りの事をやった。
「うん!電気、勝とう!」
出久は電気に笑顔で答える。
この二人の姿はどこか似ていた。
「それでは、始める。よーい、始め!」
出久と電気はまた猛スピードで走る。
さっきと同じ場所に来るが、そこには誰もいない。
辺りを見回してると、突如暗くなり上を見上げたら、大量の瓦礫が降ってきた。
「麗日さんか!」
「やべ!」
二人は互いに分かれて別々の建物の中に入り、その攻撃から身を守った。
電気は、瓦礫の雨が降りやむのを待とうとしたが、突如背後からの殺気に気付き、前転しながらその攻撃を避けた。
それは勝己の右の大振りの攻撃だった。
「爆豪か!」
「さっきの借りを返させて貰うぞ」
「また倒してやる」
「ホザケ!」
電気と勝己は互いに戦いを始めるがやはり、電気の方が何枚も上手でタフさでは勝己が勝ってるが手数は電気の方が遥かに多い。
「どうした!?さっきと同じだぞ!ウェイウェイウェイ!」
「どうかな?」
その時、氷が這ってくる音が聴こえて電気は超高速で避ける。先ほど電気がいた場所には大きな氷が出来ていた。
「轟か!」
「だけじゃねぇぜ」
尖が大鎌を生やして斬りかかるが、電気は腕に気を回して受け止める。
ここでコスチューム説明だが、この二人の胴着の下のインナーは鋼線を編み込まれて出来ており、そっとやちょっとの刀剣類では斬れない。
「鎌切!」
「後ろに注意だね。A組」
電気は勝己の個性をコピーした寧人の爆破を背中に受けて少し、ぶっ飛ぶ。
「やるじゃねぇか!」
電気は勝己、焦凍、尖、寧人を見ながら言う。
「わくわくしてきたぜ!!」
電気は楽しみながら、四人に向かっていく。
一方その頃、出久は範太のテープに右手、茨の茨に左手を拘束されていた。
「そんなので抑えられるとでも?」
出久は二人に突っ込んで行き、両手で両方の鳩尾を殴る。
「た、確かに・・・」
「捕まえましたわ」
二人は腹にめり込んだ出久の手を掴む。
動きにくい出久の正面に旋が腕を個性で回転させながら出久に殴り掛かる。
出久は二人にゼロ距離で気弾を当て吹き飛ばし、旋の攻撃を防御する。
旋は連打で責めるも出久はことごとく防御して、カウンターで気弾を当てて吹き飛ばす。
今度は出久の足元が柔らかくなる。
柔造の個性で柔らかくなったのだ。
出久は建物の二階に逃げる。
二階はがらんどうとした所になっていた。
すると突如、出久の首が絞められる。
透が後ろから近づいて飛び掛かって絞めに来たのだ。
「は、葉隠さん」
「緑谷君!さっきとは違うよ」
「みたいだね」
出久は透を振り払おうとするが全然離れない。
寧ろ、どんどん絞まってくる。
「喰らえ!緑谷!」
猿夫が正拳突きをしようと向かってくる。
出久はとっさに後ろを向いて、背中に張り付いてた透に当てさせる。
透は突然の衝撃に出久から離れてしまう。
「あぁ、腰が・・・酷いよ尾白君!」
「ごめん、葉隠さん!」
透は腰を抑えながらも出久に対して構えて(透明で見えない)、猿夫も構える。
「こう言うのはどう?」
出久は気弾を撃ち、大量の埃を二人に被せる。
すると、透明な透の輪郭が見えるようになる。
ここで一つ考えてほしい。
透は服を透明に出来ないので基本的に全裸だ。
その全裸な姿で輪郭が見えてきて、大変グラマー体型なのでまぁエロい。
むしろ、輪郭だけしか見えないゆえに想像が止まらなくなるから更に・・・そんな姿を間近で見た純情男の猿夫は鼻血を出しながら、倒れた。
「ちょ?尾白君どうして!?」
「だから、倫理的にやばすぎだって!」
「初だなぁ、尾白君」
顔を赤くしてる出久の言葉に説得力はない。
「ひ、酷いよ緑谷君!こんな乙女の柔肌を利用して純粋な人を戦闘不能にさせるなんて、卑怯者!卑劣漢!変態!」
「失敬な!こうなるとは思ってなかったよ!まぁ葉隠さんも見えるから、すぐに戦闘不能にさせてもらうよ」
「うぅ」
出久は体を捩らせてる透に対して構える。
まぁ妄想逞しい猿夫が純情かどうかは一先ずおいておく。
透の輪郭も見えるようになったので分かりやすくなったが、透もまさか猿夫がこんなになるとは思っても見なかった為、急に今の状況が恥ずかしくなって来たのである。
うん、知らない人が見れば、どうみても出久が悪党で透が被害者な状況である。
「この変態が!!」
響香が百に作って貰った特大ハンマーで出久の頭を殴る。所謂100トンハンマー攻撃である。
出久は気を読めない為に突然の事に対処しにくい。
その為にこの攻撃をまともにくらい、頭を抑える。
そして、攻撃してきた方を見ると響香だけではなく、お茶子と茨、透以外の女性陣もいた。
「げっ!?」
「女の敵が覚悟は良いな!?」
「ちょっと待って耳郎さん!誰だって透明人間相手ならこの方法を取るよ!」
「問答無用!透の柔肌を利用した卑怯戦法に加えて反省しない残念頭!そして、顔面を赤くして鼻の下を伸ばすあんたに容赦する義理はない!」
響香からの指摘にすぐさま鼻の下を触って伸びてないか確認する出久、その態度が相手の怒りに油を注いでしまった。
「死ねぇい!!!」
響香は出久の心臓目掛けてイヤホンジャックを飛ばす。
出久も避ける。
そして、響香の後ろにいたレイ子が大量の塵を出久に向かって発射。出久は構えるが、その塵を唯が個性で大きくし大量の石にして、出久に飛ばす。
出久は急に石になったのに驚くも全部気合いと根性を使い素手で叩き落とす。
全てを叩き落とすと周りを出久の周りには女性陣が囲んでいた。
全員、ゴミを見る目で出久を見る。
出久は皆が本気で来るこの状況に嬉しく思いながらもどこか納得できない感情であった。
「じゃ緑谷、大人しく“潰されろ“」
「お断りするよ」
その合図に出久と女性陣の戦いが始まった。
百、唯、希乃子、ポニー、レイ子は遠距離から大砲や瓦礫やらで攻撃するも出久は全て気弾で対処してるが、一佳の巨拳で握り潰す為に掴まえられても強引に脱け出し、そこを切奈が個性で突然、出久の前に現れて出久は殴るも当たる箇所を分裂されて避けられてカウンターを貰う。
すかさずに三奈の酸が出久を襲う。
出久は何とか全てを被らずにすんだが、避けきれなかったためにコスチュームの胴着が少し、溶けた。
冷や汗を掻くがそんな事を気にしてる余裕もなく、梅雨の舌の鞭を目に受けて視界を奪われて、響香のスピーカー攻撃で聴覚までも奪われる。
やみくもに手を動かす出久。
気を読めないと言うのがここまで酷いことになるという良い例である。
因みに出久だけでなく、電気も気を読めない。
何故なら、気を読むと言うのは強い相手と戦って強いと言うのを肌で感じないと覚えにくいのだ。
現にべジータもナメック星では悟空達と戦った後ゆえに覚えていた。
話を戻して、出久が手を動かし続けると突然、柔らかいような硬いような不思議な感触が手に伝わる。
何回か揉み、視界が回復して、手の先にあったのは、
響香の胸である。
響香は顔を真っ赤にさせて、目尻に涙を溜めていた。
「こ、こ、こ、この・・・」
「ごめんなさい!!」
「この変態が!!!!!!」
出久は謝るが時すでに遅し、響香の100トンハンマーを諸にくらい建物の外まで吹っ飛ばされた。
“瓦礫のない“道路に落ちる。
鍛えてたお陰で何とかなったが、凄い威力だったと心から感心した。
恐ろしいくらい怖かったが・・・
「ウェイ!!?」
電気も出久の近くに飛ばされてくる。
コスチュームも胴着が焦げて破けていた。
「電気、大丈夫?」
「何とか」
「誰に?」
「爆豪と物間のダブル爆破攻撃にやられた。あー、効いた」
電気は少し、重い足取りで立つ。
するとまた影が出て来て上を見上げたら、瓦礫の雨が降る。
二人は避けられずに体を身構えるが瓦礫は二人に当たらずに円形のリングの輪郭のように周りに積み上げられる。
「これは・・・」
「誘い込まれたか」
「その通り!」
出久と電気が声のした方を見ると天哉が立っていた。
「いくら君達二人でも一斉にこれだけの人数ならただじゃすまないだろ!」
すると、AB連合が出久と電気を取り囲む。
先ほどの授業の訓練とは違って統率力を持ってやっていた。
先ほどとは月とスッポン並の違いだ。
「へへ、出久。今のところの気分教えてくれよ」
「嬉しくてしんどくて楽しい」
「あぁ、ワクワクしてきたぜ」
出久と電気は互いに破れてる胴着を破り捨てて上半身はインナーだけになる。
まだまだ、楽しみ足りないと言った感じだ。
囲んでるAB連合も笑っていた。
そして、戦いが始まった。
BGM:“超絶☆ダイナミック“
踏影が黒影で攻撃してくるが、出久と電気は避ける。
徹鐵と鋭児郎が息のあった攻撃で倒そうとするが、出久と電気も抜群のコンビネーションで二人を倒す。
実が頭のブドウを大量に二人に投げまくる。
出久はブドウ一つ一つを気弾で破壊、電気が実に突っ込もうとするが、柔造の個性で足元が柔らかくなり、力が入れにくくなる。
「出久!」
「了解!」
出久は気弾一つを電気に当てて無理やり脱出させる。
「出久、飛べ!」
「荒いなぁ」
「150万ボルト放電!」
電気が大放出の放電をして、AB連合を痺れさす。
出久はかなり上空までジャンプし、それを避けていた。
着地すると何人かは倒れていた。
「派手にやったね」
「ありがとよ」
出久と電気の所に力道と獣郎太が突っ込む。
「「うぉぉぉぉぉ!!!」」
力道が出久の、獣郎太が電気の首を絞めるが、出久と電気は相手の腕を掴み、力付くで首から放した。
そして、相手に頭突きを喰らわせて放れさし、すかさず出久が二人に気弾をぶちこむ。
「電気!大技行くよ!」
「よっしゃあ!」
出久と電気は互いに左右対称な構えになり、勝己や天哉等の残りの生徒達、目掛けて発射の体勢になる。
「豪龍・かめはめ波!!」
「雷豪・かめはめ波!!」
二つのかめはめ波が生徒達に向かっていく。
しかし、それは悟空一人の手によって止められる。
「ちょっと、悟空さん!」
「良いところだったのに!」
「悪い悪い、けどもう時間だぞ!」
「「「「「えっ?」」」」」
悟空の言葉に残ってる生徒達が亀仙人を見る
亀仙人はストップウォッチを見せると確かに30分になっていた。
「この勝負、引き分けとする」
「「「「「えぇぇぇぇぇ!!??」」」」」
納得が行かずに生徒達の不満の声が出てくる。
「まぁ、こういうのはこれからもあるから今日はおしまいじゃ」
亀仙人の言葉に約何名かは凄く不満そうな顔をするが、しょうがないと思い、一先ず諦めた。
「皆!その・・・色々と迷惑かけてごめん」
出久が皆に聴こえるように言った謝罪、だが皆の反応は、誰一人気にしていなかった。
「別にいいぜ!緑谷!今日は最後も吹っ飛ばされたけど次は勝つからな!」
「次は負けねぇ!」「絶対に勝つ!」「今度は引き分けがないルールでやろう!」「まだまだ互いに全力を出しきってないから、次は出そう!」
皆が色々と言ってくれる。
出久にとって、呪いと思っていた物はここにはやはり存在していなかった。
いや、していたが消えた。
薄れたと言って良いかもしれない。
それは出久の心を暖かくさせていった。
●●●
訓練の補習が終わり、全員、グラウンドβにまだいた。
互いに今回の訓練の補習で至らなかった所を二人から聞き、二人も自分達の駄目だった所を皆から聞いている。
それを最初は黙って見てた悟空達だが、ついに悟空が声を出した。
「お前達凄かったな!どうだ?オラと戦わねぇか?」
Z戦士たちは呆れて生徒達も流石に疲れてるために断ろうとしたが、電気はノリノリだった。
「やりましょう!俺の速さを見せつけますよ!」
「ちょっと電気!?」
「おお、いいな!やろうぜ!」
「悟空、落ち着けって」
互いに互いの相棒を落ち着かせようとするが全然落ち着かず寧ろ、ドンドンヒートアップしてくる。
堪えかねた亀仙人が四人に言う。
「よし、お前達四人でかめはめ波で決着をつけい!」
「「「「かめはめ波で?」」」」
「そうじゃ、互いに二人二組で相手を撃って、押し勝った方が勝利だ」
「武天老師様、緑谷達が危ないですよ」
「大丈夫じゃ、クリリン。お主達がキチンと力を抑えられていれば良い。出久も電気も柔な鍛え方はしておらん。力を抑える為の修業と思え」
「・・・わかりました」
「おお、じっちゃん!ありがとな!」
「お前は何でそう元気なんだよ?」
「流石はじいちゃんだぜ!」
「あれだけ、派手にやったのにちょっと余力多くない?」
出久もクリリンも互いの親友の元気っぷりに呆れながらも、準備する。
それでも互いに親友に付き合うのはもう当たり前の感覚だった。
ここに亀仙流のかめはめ波対決が決まった。
他の生徒達とZ戦士達は捲き込まれないように退避する。
「緑谷君も上鳴君も元気やなぁ」
「よくやるよホントに」
響香とお茶子が二人の元気っぷりに呆れる。
「おい、小娘ども、もっと離れてろ」
べジータが二人に対して言う。
二人は小娘呼ばわりしたべジータを睨む。
「何だ?」
「私の名前は麗日お茶子って言います」
「私は耳郎響香」
「だから、何だ?」
「「名前で呼んでください」」
「断る、さっさと行かないと殺すぞ」
べジータは二人を睨む。
正直に言って無茶苦茶怖いので、二人はヒソヒソともう少し離れる。
べジータは生徒達が危なくないようにバリアーを張る。
それを見た生徒達からツンデレ?と色々と話し声が出てくるが、一喝して止めた。
●●●
悟空とクリリン、出久と電気が互いに向かい合う。
出久と電気は何気ない二人の確かな重圧を確り感じる。
「緑谷も上鳴もじっちゃんの所でどんな修業をしてた?」
「一つだけで良いから教えてくれよ」
「「牛乳配達」」
二人のはもった答えに悟空とクリリンは笑う。
何も変わってない事に笑った。
今も昔も亀仙流は何も変わってなかった。
亀仙人は笑ってる二人に優しい笑みを向ける。
「二人とも本気で来い!」
「同門の先輩が胸貸してやる!」
「「よろしくお願いします!!」」
四人ともかめはめ波の体勢になる。
「始め!」
亀仙人が合図をする。
悟空とクリリン、出久の手に光が溜まっていく。
電気の手に稲妻が溜まっていく。
「豪龍・かめはめ波!!」
「雷豪・かめはめ波!!」
出久と電気の最高のかめはめ波が悟空とクリリンに向かっていく。
「やるぞ、クリリン」
「オッケー、悟空」
「「かめはめ波!!」」
何の変鐵もないただのかめはめ波だが、そのかめはめ波は出久と電気のかめはめ波を軽く押し続ける。
「どうした?これで精一杯か?」
「何のまだまだ」
「もっと、やって良いぞ」
「はい!」
悟空とクリリンは凄い余裕で話すが、出久と電気は話すのもやっとの状態だった。
ドンドンと押されていく出久と電気。
「「負けてたまるか!!」」
叫びながら、力を全て出しきる勢いでやる。
悟空とクリリンはそんな二人を見ながら笑みを浮かべる。
必死な所も自分達にそっくりだと思いながら、
「よし、クリリン!もっと行くぞ!」
「えっ?」
悟空は何と超サイヤ人ブルーになる。
クリリンもこれには唖然となる。
「お前、なに考えてんだよ!二人を殺す気か!?」
「大丈夫だって」
出久と電気は突然変異した悟空に驚きながらもかめはめ波の方に全神経を集中させていた。
「よし!10倍だ!」
「バカ、二人が死ぬわ!」
「んじゃ、何倍なら良いんだ?」
「二倍ならまぁ」
「「二倍!!??」」
出久と電気は軽い会話をしながら、物騒な相談をする二人に心底驚いた。
そして、二倍になった時など考えたくないから、力を入れて悟空達に勝とうとするがびくともしない。
「よし、クリリン!」
「わかったよ」
「「波!!」」
本当に宣言通り二倍の威力で撃つ二人に出久と電気は迫り来るかめはめ波を怖いと思ったが同時にとある事を思った。
先輩達は凄い。
追い付きたいと心から思った。
そして、悟空達のかめはめ波に押されまくった二人は吹っ飛ばされた。
吹っ飛ばされた先で寝転がりながら二人は笑った。
自分達なんか足下にも及ばない凄い先輩だ。
清々しいまでに笑うしかなかった。
「出久、追い付こうぜ」
「うん、必ず二人よりも凄いコンビになろう」
「あぁ、宇宙一のコンビにな」
二人は笑いあい誓った。
こうして亀仙流の弟子たちの交流が始まった。
はい!悟空とクリリンとの交流が遂に始まりました!
本当はもっとAB連合との戦闘シーンを入れるつもりでしたが、無茶苦茶長くなり、手に終えなくなるほどキツそうだったので止めました。
桃白白の時に一回やったので、今回は止めました。
言いたいこととは本来ならば次回から体育祭編になる予定でしたが、ドラゴンボールを見てるとギャグ回の日常のシーンが面白いので次回は体育祭編につながる橋渡しも兼ねた日常編にするつもりです。
ギャグを目指します!
批判感想質問は次回のネタバレをしなければいけない場合以外はなるべく早く必ず送ってきてくれた人全員に返信しますので気軽にどうぞ!
活動報告に次回の日常編のストーリーの応募を受け付けようと思います。今日の夜12時まで受け付けますので誰でも気軽に読みたい話を送って下さい。
ただし、どの人のを選ぶかは私になりますのでそこもご容赦下さい。
この小説で優遇されてると思うキャラ
-
尾白猿夫
-
葉隠透
-
耳郎響香
-
爆豪勝己
-
いない