僕の亀仙流アカデミア   作:怪獣馬鹿

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初の日常の短編集です。
ネタを下さったエーロン様、M Y様、ありがとうございます!
ご期待に添えてるかはわかりませんがではどうぞ!


亀仙流短編集

【ランチラッシュvsサイヤ人】

 

雄英高校の食堂、様々な生徒達が通うこの学校の食堂は広くそして、多種多様な料理に溢れており、なおかつ学生と言う育ち盛り達の為に量を一般の食堂とかと比べても明らかに多く出しており、雄英高校の魅力の一つと世間ではそう評されてる。

しかし!昨日ここに現れた怪物二人の為にその魅力の一つが潰れようとしている。

彼ら二人の名前は“孫悟空“、“べジータ“。

突然宇宙から現れた胃袋がブラックホールの怪物二人である。

彼らが来たのは一昨日かそこらであったが、食堂を使い始めたのは昨日だ。

それまでは町の食べ物屋を使っていたらしい。

しかし、その食べ物屋を出禁になり、ここを使い始めたようだ。

雄英高校食堂の長たるランチラッシュは二人を歓迎した。

そりゃそうだ。

内外で有名なここを使わずに外に行かれては雄英の魅力の名折れだからだ。

だから、美味しいご飯で満腹させようと頑張った。

 

頑張ったは良いが二人はランチラッシュの想像を遥かに越えていた。

まるで食べ物がブラックホールに入れられてるように恐ろしい早さで消えていくのだ。

二人のテーブルに置いたら最後、一分間も持っていれば良い方で、一秒で消えてる丼ものが普通にあった。

丼が一秒で消えるのだぞ?

ランチラッシュは食い物のヒーロー、決して満腹以外で返してしまうとプライドが崩壊する。

そして、昨日、ランチクックは過労で倒れてしまった。

まぁ、亀仙豆で回復したは良いがその後に自分の部下から二人が食堂の食材の一週間分の半分を平らげた上にそれでまだ腹八分目と言う怪物具合にランチラッシュは頭を抱えた。

人間が太刀打ちできる胃袋と食欲ではないと心から思った。

聞けば食堂を使う前は、町の大食いチャレンジばかりして文字通り食い潰して来たと言われ、さらなる心労を味わうはめになった。

 

そして、その夜の食事時に彼ら二人が世話になってる寮、一年生寮に足を運んだ。

 

寮ができるとなった当初はランチラッシュが朝食と夕食を届けると言う話であったが、校長が独り立ちした時の為に朝食と夕食は生徒達に作らせようになった。

 

一年生寮で二人の様子を見ると二人はあまり食べてなかった。

ランチラッシュは気になり、管理人の亀仙人に聞くと何と亀仙豆を10粒以上食べて無理矢理腹を膨らませた上で普通の食事を取っ手いたのだ。

確かに腹の膨れ具合は良いがランチラッシュは思った。

 

“これは違うと“

 

実際、べジータは平気で何も問題はないと言っていたが、悟空はご飯をたらふく食べたいとぼやいていた。

しかも二人とも昨日の事を亀仙人に怒られたらしく、暫く昼は亀仙豆で何とかすると言っているのだ。

 

自分が食事を管理してる雄英で食事をたらふく食べられないなんてのは恥も良いところだ。

ランチラッシュは二人に「明日も来て良い」と言い。

 

その明日である“今日“、ランチラッシュは昨日敗れたサイヤ人の胃袋にリベンジするのだ。

 

急遽、1週間の食料の半分が消えた状況になったで学園が一日で何とか消えた食料をもう一度注文した。

 

ランチラッシュはサイヤ人二人ように特別メニューを作る炭水化物系で腹が溜まるように麺類、丼もの、ライス系、芋類で構成した。

 

狙いは見事予想通りだった。

二人のサイヤ人は100人前位で満腹になったのだ。

こうして、ランチラッシュは二人のサイヤ人の胃袋に勝ったのである。

 

「ランチラッシュ、この食費の大赤字どうするの?」

 

「はっ!?」

 

ランチラッシュとサイヤ人の戦いは続くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【亀仙人は何処に行った?】

ランチラッシュがサイヤ人に勝った日の夜、天津飯は亀仙人を探していた。

これからの事も兼ねて、亀仙人に自分が考えた生徒達の修業法が正しいかどうかを確認するために亀仙人を探していたが、中々見つからなかった。

 

「天津飯さん」

 

寮の中をウロウロしてると、梅雨が天津飯の元にやってくる。

 

「蛙吸か」

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、武天老師様を探しているんだが見てないか?」

 

「亀仙人さん、ここ数日、この時間帯はいなくなってるから」

 

「そうなのか?」

 

「何々?何の話してるの?」

 

三奈と透が二人の所に来る。

 

「三奈ちゃん達は亀仙人さんが何処にいるか知らないかしら?」

 

「透、見た?」

 

「見てない」

 

「そうか、三人ともありがとう」

 

「でも、亀爺ちゃん何処だろうね?」

 

「そうだね?」

 

「どうかしましたか?」

 

「何かあったのか?」

 

百と焦凍が集まってる天津飯達の所へ行き、他の皆もぞろぞろと来る。

いないのはべジータとピッコロと悟空、実、目蔵、甲司、勝己、猿夫ぐらいだ。

 

「こんなに集まるとはな、この際都合が良いが、誰かすまない武天老師様を見た人はいないか?」

 

「あれ、そう言えばこの時間になると消えるよな」

 

「そうなのか、瀬呂?」

 

クリリンが瀬呂に聞く。

 

「はい!ここ二、三日はいないっス」

 

「俺達が来てからか、そう言えば緑谷」

 

「はい」

 

「武天老師様の悪癖治ったのか?」

 

「いえ、治ってないです」

 

出久の言葉にクリリンは顔に手を当てる。

全員が頭を傾げる。

 

「クリリン、悪癖とは?」

 

「武天老師様の弱点、煩悩です」

 

全員が全員があーっと納得の声を出した。

 

「そう言えば、俺達、今武天老師様と一緒の部屋で寝てるけどエロ本は一冊も無かったな」

 

「そう言えば・・・」

 

天津飯とクリリンが不思議がる。

 

「それ、燃やしたんです。AB組の男どもの持ってた奴と一緒に燃やしたんです」

 

クリリンと天津飯は互いに顔を見合わせる。

 

「なぁ、女子達で武天老師様のセクハラに会った子っていないよな」

 

女子達は首を横に振る。

 

「クリリンさん、いくら師匠でも流石にセクハラは・・・」

 

「いや、甘い!武天老師様が戦闘時ならともかく普段も煩悩を抑えられるなんてのはありえない!」

 

「断言するんスか」

「出来る、ひょっとしたら、女子達が部屋にいない間に部屋の中に入って色々と物色してるかもしれない」

 

クリリンのあんまりな一言に女子全員、身の毛をよだせて、急いで自分の部屋に戻っていった。

 

「クリリンさん、そんな脅しを」

 

「いや、可能性は高い。いつもぱふぱふとかツンツンさせてとか、尻を触らせてとかやってるからあり得る」

 

出久と電気はどんだけスケベなんだと改めて思い知った。

 

「そういや、エロ本出したら弟子にしてくれたな」

 

「確かに電気はそうだったね」

 

出久と電気は最初の頃の懐かしい話をする。

クリリンはその話を聞いて驚く。

 

「どうしたんですか?クリリンさん」

 

「い、いやー別に・・・」

 

「クリリンも同じ事やってたよな」

 

悟空が風呂から上がって来て、そう言う。

 

「え?クリリンさんもですか?」

 

「まぁ、恥ずかしながら」

 

「やっぱりじいちゃんならこれで何とかなるって思いますよね!」

 

「わかる、わかるぞ上鳴!」

 

互いに共感しあう、クリリンと電気。

すると、女子達が降りてきた。

全員、心安らかな顔をしていた。

 

「その様子だったら大丈夫だったんだ」

 

「はい!」

 

「もちろん!」

 

「ベランダ所か、ベットの下までくまなく探したよ」

 

「しかし、こうなると武天老師様はどこへ?」

 

全員が悩むと電気がとある事を思い出す。

 

「わかった、峰田の所だ。エロ魔人同士気があってるに違いない」

 

「確かに二人ともそれに関しては人並み以上だしね」

 

「「「「「そんな人並み以上は嫌だな」」」」」

 

天津飯とクリリン、そして女子達が峰田の部屋に進む。

 

「お前達、別に来なくて良いぞ」

 

「いえ!もしもエロ本が峰田の部屋にあったら、燃やすためです!」

 

響香が気に入ったのか100トンハンマーを持って話す。

天津飯は響香のさっぱりとした気質に好感を持つと同時に物騒なハンマーはどうにかならないんだろうかと思った。

 

実の部屋の前に行き、天津飯はノックする。

すると、亀仙人が部屋の中から出てきた。

 

「武天老師様、ここにいらっしゃいましたか」

 

「天津飯よどうしたのじゃ?」

 

「いえ、ちょっと聴きたいことがあったので探しておりました」

 

「そうか、すまんが後にして貰えぬか?」

 

「いや、外せない事があって・・・」

 

「亀仙人さん、ちょっと退いてくれますか?」

 

「ど、どうしたのじゃ?耳郎よ」

 

「中を見させて下さい」

 

笑顔で答える響香、続いて他の女子も亀仙人に笑顔を向ける。

背筋が凍るほどの笑顔だ。

 

「じいさん、絶対に入れるなよ!」

 

実の言葉が聞こえる。

何か、慌ててるようだ。

 

「峰田!あんたまだエロ本持ってたか!!」

 

「持ってねぇよ!」

 

「中を見せな!」

 

「良いぜ!そっちの方が速いや!」

 

「わかった」

 

亀仙人は女子達を中に入れる。

峰田の部屋は予想に反して普通だった。

普通に机があり、棚には参考書だらけだった。

 

「あ、あれ?」

 

「オイラだって、変わるんだよ!」

 

実はあらぬ疑いを掛けてきた女子達を睨む。

女子達もまさかの展開に罪悪感を覚えて謝る。

 

「武天老師様は何故ここへ?」

 

「峰田は凄く小さいからの体の動かしかたも他の者とは違うので特別に教えてたのじゃ」

凄くまともな理由だった。

こっちの浅はかさが最低だと思えるほどまともだった。

女子達は部屋から静かに出ようとしたら、クリリンはベットの下に手を入れる。

 

「「げっ!?」」

 

そして、クリリンが引っ張ってきたのは大量のエロ本とAVが入ったスーツケースだった。

しかも開けられてる上に乱雑に重なってるエロ本。

明らかにさっきまで見てたようだ。

突然、現れたエロ本に女子達は自分達が馬鹿だったと気がつき、亀仙人と実に詰め寄る。

大量に説教された後、二人を追い出し、棚とかを徹底的に探ると本カバーだけはまともだが、中身はエロ本だったり、ブックカバーをしてる官能小説だったり、極めつけは実のタンスの中の下を調べると外れるようになっていてそこにもエロ本があった。

結局、それらは全て拘束された二人の目の前で燃やされた。

血の涙を流していたのは言うまでもない。

 

天津飯がクリリンに何故ベットの下にあることがわかったのかと聴くと、

 

「18号さんやマーロンと一緒に暮らしてた時でさえ変わらずに見てたのにこんなあからさまに皆の目から 隠れて、それがエロ以外なんて絶対にあり得ないって確信があった」

 

と答えた。

なんとも嫌な信頼である。

 

 

 

 

 

 

 

 

【悟空の未熟者!】

出久と電気が悟空とクリリンにかめはめ波で敗けてからわずか10分後の事だ。

悟空は正座をさせられていた。

 

「じっちゃん、足が痺れて来たぞ」

 

亀仙人は悟空の頭を杖で小突く。

 

「そんなのが言える立場か!超サイヤ人ブルーになりおって」

 

「そうだぞ、悟空!なに考えてんだよ!?」

 

亀仙人とクリリンの怒りに悟空は縮こまる。

流石に反省しているのだろう。

 

「悟空、始めての若い同門の後輩で嬉しくなったのだろう?」

 

「へへ、まぁなピッコロ。けどホラこれからオラ達も教えていかねぇといけねぇしな、オラ達の事、知ってほしくて」

 

「たわけが!自分を抑えきれぬ奴が何を言うか、馬鹿者!」

 

「厳しいのは良いだろ?ピッコロもそう思うだろ?」

 

「お前と俺を一緒にするな」

 

「何だよ?」

 

「俺は少なくともガキに対して彼処まで力を出さん」

 

ピッコロは悟空を睨む。

三人に怒られまくる悟空はその後もずっと正座で足を痺らせながら説教を聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【サイヤ人】

 

悟空は説教をされまくった後、風呂にゆっくりと入っていた。

頭にタオルを置いて熱い湯の中に入り、肩までグッと浸かる。

 

「ふぅー」

 

幸せな悟空。

その時、風呂の扉が開く。

入ってきたのは猿夫だった。

 

「あっ、悟空さん。入ってたんですか?」

 

「おう、尾白だったっけ?」

 

「そうです」

 

猿夫は体を洗いに洗い場に行く。

悟空は猿夫の後ろに生えてる尻尾を見てた。

 

「尾白、お前の個性ちゅうやつは何なんだ?」

 

「この尻尾が俺の個性です」

 

頭を洗いながら答える猿夫。

 

「そうなんか」

 

「どうしたんですか?」

 

「いやなに、懐かしいなって思ってよ」

 

「懐かしい?」

 

「オラにも昔、尻尾が生えてたんだ」

 

悟空の言葉に猿夫は嘘だと思った。

これはただ単純に悟空と猿夫では尻尾の意味が違う。

悟空にとっての尻尾は体の一部であると同時にまた生えてくる物だからあろうが無かろうが別にどっちでも良い。猿夫の場合は個性と言う概念で斬られたら、悟空と違って生え変わる物ではない。

互いの当たり前の差が地味に出ていた。

 

「そうですか」

 

「あっ、その声は信じてねぇな」

 

「信じてますよ」

 

「本当か?」

 

「もちろん」

 

「なぁ、尾白の尻尾は斬られたらまた生えるんか?」

 

猿夫はずっこけた。

何を物騒な事を言っているのだろうと心から思った。

 

「そんなビックリ箱みたいな構造をしてませんよ、俺は!」

 

「そうなのか?」

 

「そうです!」

 

猿夫は悟空はそもそも違う宇宙から来たんだとこの時、改めて強く感じた。

 

「悟空さんのは生えてきたのですか?」

 

「おう!今でも尻の上に尻尾の後があるぞ」

 

悟空は猿夫にそれを見せる。

確かに小さい丸い後があった。

 

「ホントかよ」

 

「へへ、オラはサイヤ人って種族だからな」

 

「サイヤ人・・・悟空さん達がですか?」

 

「違う違う、オラとべジータだけだ、オラ達は本当に宇宙人でオラは赤ん坊の時にクリリン達の星に来たんだ」

 

「・・・本当ですか?」

 

「ホントなんだけどな・・・」

 

猿夫はこのスケールのデカイ話を信じるかどうか悩む。

こんなスー○ーマンのような話を普通は信じることが出来ないが破壊神とかが出てくるスケールだから、それに比べればまだ信じやすかったが、悟空達と出会って常識なんて物が破壊されっぱなしの猿夫はこれ以上聞くのは止めた。

精神的に疲れるので・・・

風呂から出て、天津飯や怒られてる亀仙人、クリリンらに聞いて裏を取り、猿夫は考えるのを止めた




まずはもう一度、エーロン様とM Y様に感謝の意志を示します。ありがとうございました。
エーロン様のネタは【悟空の未熟者】
M Y様のネタは【サイヤ人】
と言うタイトルでやりました。

ただ、書いてて色々と問題もありまして、M Y様のネタが短編でやるにはかなり大きかったので、悟空に尻尾が生えていた所までしか出来ませんでした。
その他のM Y様がやって欲しいと言ってくださったネタはまた違う回でやりますのでどうかご容赦下さい。

批判感想質問は次回のネタバレが答えになる場合以外は全て必ず答えますので気軽に送って下さい。

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  • 【ランチラッシュvsサイヤ人】
  • 【亀仙人は何処に行った?】
  • 【悟空の未熟者!】
  • 【サイヤ人】

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