それでは待望の雄英体育祭編が始まります!
どうぞ!
迫る、雄英体育祭!そしてやってくる強き二人。
5月もそろそろ終わりが近づいてくる頃、出久達は悟空達から修業を受けていた。
修業の内容はかなりキツかった。
これには理由があり、出久達は高校生朝の9時から授業が始まり、どんなに早くても平日は16時位じゃないと終わらない。
亀仙人とピッコロと天津飯は頭を悩ます事になった。
何故にこの三人かと言うと、亀仙人はまぁ出久と電気も合わせて7人を鍛えあげており、ピッコロは本人が自慢するぐらいに悟飯を鍛えあげて、天津飯は道場を構えてるからだ。
他の三人はこの三人のサポートとして行動してる。
悟空は亀仙人のサポートとして、クリリンは天津飯のサポートとして、べジータはピッコロのサポートである。
まず、亀仙人は全員の四肢に合わせて20キロの重りをつけさせた。出久と電気は100キロだが・・・
次に毎朝5時から10キロ走ただし、スキップや全力疾走を混ぜて遅れたら殺人ボールの餌食になると言う物である。
次の朝の修業はセメントスが作り上げた凸凹壁の往復、これも殺人ボールが追い掛けてくる過酷な物になっている。
そして、学校で勉強し放課後になる。
放課後の授業は二時間だけでまず一時間は天津飯主導のチームワークアップの為に尻尾鬼をやる。
ただし、クリリンもやり、二人の尻尾を取らないといけないのがみそだ。
出久と電気も参加してるが、二人の力を持ってしても全然奪えない。
そして最後の一時間はべジータとピッコロによる地獄の追跡である。
元悪人で恐怖を味わうのも会わせるも知り尽くした二人がグラウンドβで生徒らを追い掛けると言うもので、嫌なのが捕まったら必ず強烈な拳を喰らわされる。
しかもやられたら痛く、悲鳴を出すのに影響が無い場所をやられる。
その悲鳴はサポート科が改造した殺人ボールのスピーカー機能でグラウンドβ中に流れて残ってる生徒が恐怖し、より本気で逃げ惑う内容だ。
しかも二人ともやる前に必ず何か物を素手で破壊しており、本気でやらないと殺すと脅しまくっているのだ。
勿論、この二人は手加減を知ってるのでやり過ぎる事はない。
そして、それが終わり晩飯を食べると自由時間である。
まぁ、8時までは皆、勉強をしているがそれ以降は本当に寝るまで自由である。
この時間配分は実は大揉めに揉めて出来ており、悟空とべジータは修業を寝る前にもう一回させようとしていたが、亀仙人がやらせなかった。
ただでさえ、皆は自分の時間を削り強くなる道を選んで戦う道を選んでいるのにこれ以上は体は壊れずとも心が壊れると言い、やらせなかったのだ。
悟空はほぼ1日修業だけど壊れてないと言ったが、亀仙人は学校に行っておらんじゃろ?と言った。
学校とは自分以外の人間と強制的に触れ合う場所。将来のコミュニケーション能力を鍛える場所であり、頭を使った生き残る方法を学ぶ場所でもある。
それはどんなに友達がいて楽しくてもストレスが溜まりやすく、一度発散を人に八つ当たりする方法でやったら永遠に苦しむ人間が出てくる。
それは大人として決して進ませないようにする外れた道であり、それを回避するには発散するために自分の時間をキチンと持たせるのが重要である。
亀仙人は修業に伴い、校長に就寝時間を10時から12時に延長するように申し出た。
生徒の自由時間を上げるためだ。
校長もそして生徒の健康を管理するリカバリーガールも嫌がったが、消太とブラドが亀仙豆を二人に食べさせて効果を確認させて渋々OKした。ただし、生徒の健康に問題が有り次第、すぐに修業方法も含めて改革をすると言う前提である。
そして、毎朝走る前に亀仙豆を食べさせて疲れを消して修業をしてる為に無くなるのが早くなってきており、亀仙人は頭を悩ませているのはまた違う時に語られる。
因みにUSJの件は敵が襲撃して見事撃退したと言う事になってる。それ以上の情報は混乱を呼ぶからだ。
もっとも何人かの優秀なヒーローや記者は何かあったと感じてはいるが、証拠もなく責め立て出来ないので雄英の発表を一応鵜呑みしてる。
●●●
1年A組の教室では朝のSHRの時間になった。
「皆ー!朝のHRが始まる!席につけー!」
「着いてるよ、着いてねぇのはお前だけだよ」
天哉がいつも通りのフルスロットルで皆に言うが空回りしてる。
そして、全員が席に着くと消太が入ってくる。
「さて、皆に言わなければいけないことがある。また戦いが始まる」
消太の言葉に全員が首を傾げる。
敵が遂に攻めてきたかと悩む者もいる。
「雄英体育祭だ」
「「「「「クソ学校っぽいのキター!!!」」」」」
凄い熱狂である。
当然だ。
ここ最近は学校?なにそれ?美味しいの?みたいなノリで地獄を見てきたのだ。
とてつもない熱狂である。
「待って待って、敵に侵入されたのに体育祭をやって大丈夫なんですか?」
「逆だ。例年通りに開催する事によって雄英の危機管理能力は万全だと世間に広めるのが理由だ。勿論、警備は例年の5倍で行う」
消太の言葉に更に熱狂が加速する。
「いや、そこは中止にしようよ。体育の祭りだよ」
「もしかして峰田くん、雄英体育祭を見たこと無いの!?」
ここで説明しよう。
雄英体育祭とは個性が発展した社会において一部のマニアしかやらなくなったかつてのスポーツの祭典である。オリンピックに変わる祭りである。勿論、日本だけの話ではある。
アメリカやイギリスでも似たような祭りがある。
まぁ向こうは大学生で高校生でやってるのは日本ぐらいだが、若きヒーローの卵が伸び伸びと活躍できる数少ない行事の1つで3日間に分けて行われる。
一日事に一年生、二年生、三年生に分かれて行われる。
一年生の日は初日である。
そして、この体育祭はプロのヒーローがスカウト目的で見に来る。それは日本だけでなく各国のヒーローもである。
「卒業したら、プロの事務所にサイドキック入りが定石だよな」
「そこから独立できずに万年サイドキックも結構いるけどね。上鳴、あんたそうなりそう」
「何でだよ?腕は立つぞ!」
「いや、サイドキックを抜けるって腕だけだと無理だろ、人気だったりなんだりが諸々必要じゃん。あんた腕だけだし」
電気は腕だけと言われてかなりショックを受けてるようだ。
出久は耳郎の斜め後ろの席なのでその様子を嫉妬100%で見ていた。
はっきり言って怖いよ。
引くぐらいにビビるよ。
「当然、名のあるプロの所に入った方が人気も高くなり、独立しやすい。高校の三年で三回の年に一回の貴重なチャンス。絶対に逃すな」
消太はその言葉で終わり、出久達はこのチャンスを物にしようと熱を入れた。
●●●
放課後、1年ヒーロー科の前に大勢の普通科や経営科、サポート科の生徒が集まってくる。
「な?何事だぁー!!」
「出れねーじゃん、何しに来たんだよ!」
「敵情視察だろ」
勝己はごった煮してる生徒達の前に来る。
「敵の襲撃から生き残ったヒーロー科を敵情視察に来たんだろ?・・・意味ねぇから止めとくんだな」
「爆豪君!君はまたそんな喧嘩口調で」
天哉が勝己の口調に怒るが暴言を吐かないだけマシである。
因みに組の中で一番勝己の暴言を受けてきた出久は勝己の変化に感慨深い思いをしていた。
「随分と喧嘩腰だなぁ、ヒーロー科に所属する生徒は皆こんなんかい?」
紫色の髪の生徒、心操人使が勝己に対して何とも言えない目で見る。
「何だ、てめぇは?」
「知ってるか?普通科の生徒は体育祭で優秀な結果を残せばヒーロー科に編入できるって、勿論逆の場合もある」
勝己は人使を睨む。
互いに睨み合う。
「俺は少なくとも足元を疎かにしてる人間に対して“宣戦布告“のつもりだけどな」
「今、ここでやるか?」
勝己は右手を少し引く。
完全に爆破を浴びせる気である。
「ちょっとすまねぇ、そいつウチの組でも三番目か四番目ぐらいでイライラしてんだよ」
「んだと、この野郎!!」
電気が勝己を挑発して注意をこっちに引く。
「うるせー!ヘイトを集めんなよ、こっちはいい迷惑じゃい!」
「上に上がれば関係ねぇだろ!」
「人付き合いってもんを考えろ!」
喧嘩する電気と勝己。
勝己は電気に詰め寄る。
その隙に出久が人使達の前に来る。
「ごめんね。彼、キレやすくて」
「いや、俺もムキになってた。すまない」
「じゃ、お互いに当日まで不干渉って事にしない。君のさっきの一言で気合いが入った人もいるし」
「受験は機械相手だから、本領を発揮できなかった普通科の生徒は多いぞ」
「わざわざ、宣戦布告して来たってのはそういう事だと思ったよ。でも僕達ヒーロー科も負けてないし、疎かにしてるつもりもない、決着は体育祭で着けよう」
「悪かったな、急に来て」
人使はそう言って去っていき、他の生徒達も去っていく。
因みに勝己と電気の喧嘩は出久が二人に気弾を撃って強制的に止めた。
●●●
放課後、ヒーロー科のいつもの修業を終えた出久達は悟空らと晩飯を食べる事になっており、グラウンドβから
寮に戻ると大量の食事が置いてあった。
「おおー!どうしたんだ!?こんなにたくさん!」
「スゲー!」
「豪勢だ!」
あまりの豪華な料理に生徒達は驚く。
Z戦士達も誰が作ったのかと首を傾げる。
「悟空さ!」
「べジータ!」
突然の女性の言葉に悟空とべジータは冷や汗を流す。
そして、二人の女性が全員の目の前に現れる。
悟空の妻“チチ“とべジータの妻“ブルマ“だ。
「チチ!」
「ブルマ!」
驚く悟空とべジータ。
そんな二人に生徒達は困惑する。
「申し訳ありませんがお二人は悟空さんとべジータさんとどういうお関係ですか?」
「「妻(だ/よ)」」
「「「「「妻!!??」」」」」
「貴方達が雄英の生徒達ね。いつもウチのがお世話になってます」
「今日はいつもお世話になってるからオラ達が飯を作ったからジャンジャン食べてくれ」
「ただし、全員、綺麗になってからね」
生徒達は突然の事にどうすればいいかわからない。
「皆、早く風呂に入ってきなさい、料理は絶品じゃ」
「「「「「わかりました、いただきます!」」」」」
「よし、久しぶりにチチの飯だ、急いで入るぞ!」
悟空は一番先に風呂に向かっていき、生徒達も他のZ戦士達も向かっていく。
べジータ以外は・・・
「あら、べジータどうしたの?」
「何故ここにいるんだ?」
「別に愛する妻が夫の所にいて何が悪いの?」
「ここにはフリーザもいるんだ。早く帰れ邪魔だ」
ブルマの口説きに落ちないべジータはブルマを邪険に扱うが、ブルマにとってみればこんなのは日常茶飯事で気にしない。
「それは食事の時に話すからあんたもさっさと風呂に入ってきなさい」
「フン」
べジータはブルマに言われて、不機嫌になりながらも風呂に向かった。
●●●
全員、風呂から出て来て席に着く。
ブルマとチチは互いに自分の夫の隣である。
「それじゃ、皆、お腹空いてるだろうから先に食べましょ」
「んだんだ」
ブルマとチチの言葉に全員手を合わせる。
「「「「「いただきます!」」」」」
豪勢な晩飯を食べる生徒達。
美味しいため、かなりの勢いで食べるが、一番勢いがあるのは悟空とべジータだろう。
あまりのスピードで生徒達の持ってる晩飯まで強奪してるのだ。
しかし、何人かの生徒達は取られないように必死で頑張って抵抗してる。
「皆、よく食べるだな」
「元気があって良いじゃない」
チチとブルマはその姿を見ても平行運転である。
最早、完全に慣れてる。
流石はサイヤ人の妻達である。
因みに亀仙人は煩悩をたぎらせてブルマやチチの胸を揉もうとしていたが、二人にフライパンで頭を叩かれて沈んだ。
(((((そこまでやったら死ぬんじゃ?)))))
と、男子の生徒達は思い。
(((((カッコいい!)))))
と、女子の生徒達は思った。
●●●
豪勢な料理を食べて落ち着いてる生徒達は一先ず、後から話を聞ききたいと言って勉強しに行った。
「若いのは偉いな~、確り勉強して」
「ホントね」
「おい、ブルマ!何で来たんだ?本当の事を言え!」
「チチも教えてくれ~」
悟空とべジータの言葉にチチとブルマは何気ない顔をする。
「ウイスさんに孫くんとべジータが学校の一週間分の食材の半分を食べたから、何とかしてほしいって言われたのよ」
「もう、その話を聞いたとき顔から火が出るほど恥ずかしかっただ」
「だから、食材を集めてカプセルに大量に入れて持ってきたのよ」
「フン、そんな量を置いとける冷蔵庫があるか」
「安心して一週間に一回、ウイスさんが届けに来るって事になってるわ」
そう、ブルマとチチはウイスから食材を集めて欲しいと言われてついでに一緒に来たのだ。
「トランクスやブラはどうした?ブラはまだ赤ん坊だぞ」
「チチ、悟天は?」
「安心して良いわよ」
「もうそろそろだな」
突然、光が寮の外に降りてきて、そこからビルス、ウイス、ブラが現れる。
ブラはビルスに抱かれている。
そして三人は寮の中に入る。
「ビルス様」
「べジータ、お前の嫁を何とかしろ、破壊神をベビーシッター代わりに使いやがって」
ブルマはビルスからブラを渡してもらう。
「おい、ブルマ!何を考えてるんだ?」
「だってブラがビルス様に抱きついちゃって離れようとしなかったもん」
べジータはその事実に頭を抱える。
「恐らくはブロリーさんとの戦いの際にビルス様にお守りされてたのを気に入ったかと」
べジータは父親の自分よりもビルスの方を気に入られた事にとてつもなくショックを受けていた。
「そんで、ビルス様は何しに来たんだ?」
「何って・・・・「あー!」・・・・またか、何で一回もスムーズに言えないんだ?」
ビルスの言葉を遮ったのは生徒達で勉強が終わった為にぞろぞろと降りてきたのだ。
そして、全員が降りてきてやっとビルスが話せる状態になった。
「お前達に話す事が出来た。知恵の育成に各宇宙の人間も見学する事になった」
(((((何でまたスケールが上がるんだよ!)))))
「ビルス様、どうして各宇宙の人間が来るんですか?」
「ウイス」
「私ですか?ビルス様が言ってくださいよ」
「良いからやれって」
「しょうがないですね。では私が説明します。第7宇宙と第6宇宙でやった格闘試合から力の大会になったように各宇宙の神々や戦士達がこの知恵の育成がいつ全宇宙を巻き込むかわかりませんので、見学したいと言われたのです。一日だけですが・・・校長先生と相談したら、今度開かれる雄英体育祭なる催しなら来ても良いとの事で各宇宙に伝えた事を伝えに来たのです」
「おおー!てことはウイスさん、ジレンもヒットも来るのか?」
「それはわかりませんが、二人とも各宇宙のエースなので恐らくは」
「楽しみになってきたなぁ!」
「ただし、全員あくまでも対策と言うなの仕事で来てるので戦闘は禁止ですよ」
「ええ~、ちょっと位・・・」
「駄目です、ビルス様が絶対にやるなと」
「ビルス様~」
「もしやったら破壊するぞ」
ビルスの目は本気だった。
どうやら相当ストレスが溜まっているらしい。
流石の悟空もそんなビルスには黙って従うしかなかった。
「それでは私達はこれで」
「お邪魔しました」
ビルスとウイスは帰っていった。
生徒達は結局、学校に来るお客が増えた事を知らされただけなので、一気に興味を失い、チチとブルマの方を見た。
「ん?どうしたの?」
生徒達がブルマと抱えてるブラを見る。
「ブルマさん・・・ですよね?その赤ちゃんは?」
「私とべジータの娘のブラよ」
「「「「「娘!!??」」」」」
生徒達はブラの方を見る。
ブラは一斉に知らない人が見たので怯えて泣く。
「あぁ、よしよしブラいい子ねぇ、べジータちょっと変わって」
ブルマはべジータにブラを渡す。
「お、おい」
「お願い」
「フン、ブラ!よしよし一緒に遊ぼうな」
べジータはブラを連れて皆から離れる。
悟空も赤ん坊をあやすべジータが面白いのかべジータとブラに着いていく。
「よし、これで話しやすくなったわ。改めて自己紹介させて、私はブルマ。べジータの妻で二児の母よ」
「オラはチチだ。悟空さの嫁で二児の母で一児の祖母だ」
生徒達は悟空とべジータに奥さんがいるだけでなく、二人とも二児の親で悟空に至ってはお爺さんな事実に驚く。
「何でも聞いて良いわよ」
「はいはい!お二人はどういう風に悟空さんやべジータさんと出会ったんですか?」
恋ばな大好きな三奈が二人に聞く。
いつもは男子生徒はあまりこういう話題には興味を示さないが、あの二人の話になるとやっぱり興味は出るのか、全員聞いていた。
勝己も含めてである。
「オラは悟空さと小さい時に出会って悟空さが大きくなったら嫁にもらいに来るって言って貰っただ」
「「「キャー!」」」
チチは頬を赤らめてそう言う。
あまりにもロマンチックな出会いに生徒達は一気に顔を赤くする。
「私はべジータに殺されそうになったわ」
「「「えっ?」」」
衝撃的な事実に今度は顔を青くする生徒達。
「い、一体どのような敬意でご結婚成されたのですか?」
「オラは全然、悟空さが全然迎えに来ねぇから行ったらオラの事なんか忘れてただよ。んで悟空さに言ったら、結婚するかって言われて結婚しただ」
「私はまだべジータと結婚してないわ」
「「「「「えぇ!!??」」」」」
先ほどとはうって変わって何のムードもクソもないプロポーズと結婚してない事実に声を出して驚く。
「で、でもお二人は奥さんなんですよね?どうしてそんな人たちと一緒にいるんですか?」
悟空とべジータが三奈からそんな人呼ばわりされる。
当然である。
「どうしてって、一緒に居たら悪いの?」
「オラが悟空さと一緒に居たら悪いのか?」
ブルマとチチが三奈を見る。
「い、いえ、気になってしまって」
「そうねぇ、一緒にいるのが当たり前になってわからないわ」
「んだんだ」
奥さん二人から言われた生徒達は何か納得出来ない様子だ。
「貴方達も結婚したら、わかるわ」
「そうだな、これはオラ達しかわからないだ」
幸せそうに話す二人。
その姿は夫の二人に対して深い愛情を感じてるようだった。
「あの、お二人はしばらくここに?」
出久が二人に対して聞く。
「雄英体育祭が終わるまでは要るわよ」
「んだ!」
「何ーー!!?」
奥さん二人の言葉にべジータと悟空が飛んで来る。
「あら、べジータどうしたの?」
「お前、仕事は?それにトランクスはどこだ?」
「チチ、悟天は?」
「二人とも父さん達や悟飯君達、サタン達と一緒に旅行に行ってるわよ」
その言葉を聞いたべジータはとりあえず安堵の息をする。
トランクスの事が知れて良かったのだろう。
それにブルマの父親達は子供の扱いには慣れてる。
ブウとサタンが心配の種であるが、悟飯もいるなら大丈夫だろう。
「私は暫くの休暇よ」
「オラもそれで着いて来ただ」
「でもチチ、寝る場所はどうするんだ?」
「何でも相澤先生っちゅう人に空いてる部屋があるからって言われてそこを貸して貰うだ。後で悟空さの布団も引いてやるだ」
悟空はチチからの言葉に嬉しくなった。
別に亀仙人達と一緒に寝るのは良いがやはりチチと一緒に寝たいのである。
「べジータ、あんたも久しぶりに一緒に寝る?」
「俺はいい」
「もう照れちゃって」
「照れてなどいない」
「はいはい、用意しとくからね」
「お、おい」
「あ、あのでしたら私が布団を出しましょうか?」
イチャついてる二組の夫婦に百が話す。
チチとブルマは百を見る。
「私の個性は創造で何でも創れますの」
百はそう言ってマトリョーシカを一つ作る。
チチもブルマもそれを見て驚く。
「へぇ~便利ね」
「魔法みたいだ」
百は自分の個性を誉められた事に頬を緩める。
「んじゃ、お願いしようかしら」
「お願いしますだ」
「わかりました、頑張ります!」
「ヤオモモ、手伝うよ」
「私も」
百は一佳と切奈と一緒に空いてる部屋に向かった。
ずっと話を聞いていたクリリンがチチとブルマに近づく。
「ブルマさん、18号さんは?」
「そうだった、クリリンこれ18号から」
ブルマはそう言って二通の手紙を渡す。
18号とマーロンからのだ。
クリリンはそれを懐に入れる。
「クリリンさん、それは?」
電気がクリリンに聞く。
「へへ、俺の奥さんと娘からの手紙だよ」
「「「「「奥さん!?娘!?」」」」」
「何だよ!何でそんなに結婚してるんだよ!?」
悟空らの結婚率に実が普通に羨ましがる。
「さて、他に聞きたい事ないかしら?」
「オラ達も若い子達と話すのは久しぶりだから、何でも言いそうだ」
「お、おい、あまり話すなよ」
「ハハハ、べジータ。ブルマとイチャイチャしてるのが言われるの嫌なのか!」
「俺はイチャイチャなどしておらん!」
この日、ブルマとチチは悟空とべジータとの結婚生活を生徒達に饒舌に話していた。
クリリンは一人、離れた所でマーロンからの手紙に心を癒されて、18号のツンデレな手紙に笑った。
雄英体育祭が始まるそして各宇宙からやってる客は出久達に何をもたらすのか?
続く!
はい!チチとブルマが雄英体育祭を悟空らと一緒に見ることが決定されました。
元々はヒットとかジレンとかを出したかったのですが、こんなに早くから来る理由がねぇだろと思ったので止めました。
まぁそもそも見学する理由も言われそうですが、第6宇宙と第7宇宙の格闘試合で力の大会になって今度は第4宇宙と第7宇宙がこんな事をやってたら、たぶん見に来ると思い、職業体験の時に出したり、期末試験や二人の英雄で出すのも嫌だったのでここになりました。
因みに出しても各宇宙二人だし、戦闘はさせません。
と言うか、ヒロアカ勢以外の戦闘はあまりやりたくないです(フリーザや桃白白を出しといてどの口が言うのか)
批判感想質問は、次回のネタバレになる答えをしなければいけない場合を除いて全て出来る限り早く答えます(ネタバレが答えな質問も投稿次第に答えますので)
どうか皆様、気軽に送って下さい。
好きなのは?
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チチ
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ブルマ
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18号