少し手間取りました!!
次は月曜までには必ず出します!!
絶対に!
意気消沈状態で電気がヒーロー科の所に戻ってくる。
顔は疲れて窶れ気味で何よりも全身から漏れ出ている怒りの感情と敗北感溢れる黒いのが出ており、これ以上刺激したら何かに変身しそうなほどだ。
「か、上鳴君、大丈夫?」
「あぁ、麗日か・・・ハハハ・・・」
(暗っ、コワッ!)
お茶子が電気に聞くがもの凄い暗い。
お茶子は周りを見るがほぼ全員が目を反らした。
この電気に関わるとめんどくさくなるのを直感したのだ。
「み、緑谷君・・・」
お茶子は電気の親友である出久に尋ねるが、出久はずっと柔造の分析に夢中だった。
「出久~、俺、頑張ってたよな?」
「ごめん、電気。後にして」
電気の言葉をまともに聞かない出久。
よっぽど今は柔造の分析の方が優先のようだ。
電気はこの追撃にタライが頭に当たる衝撃を感じた。
「出久なんて大っ嫌いだ!!」
電気はそのまま走って何処かへ行った。
出久は突然の電気の行動にポカーンとなった。
「どうしたんだろう?」
「緑谷君、最低や・・・」
「えっ?」
お茶子はそのまま電気を追いかけていく。
出久はわけがわからないと言った表情でお茶子の後ろ姿を見る。
「僕、何かした?」
首を傾げてる出久に隣の響香は信じられない物を見るような目で見る。
「最低」
「えっ!?何で!?」
響香にまで言われて出久は本気で悩むのだった。
●●●
『続きまして第四回戦、選手の方は入場をお願いします!』
天哉と明が入場してくる。
『飯田天哉選手は騎馬戦で上鳴選手に負けず劣らずの超高速を見せてくださったあの現在活躍中の若手ヒーロー【インゲニウム】を兄に持つ今大会の期待の星です!』
『対する発目明選手は本大会の第一種目、第二種目で自らが製作したサポートアイテムを使いその性能の凄さをアピールしました。これは期待・・・・・あれ?飯田選手もサポートアイテムを付けてるぞ?これは一体!?』
『飯田選手、説明をお願いします』
「はい!このサポートアイテムは彼女のスポーツマンシップに心打たれたのです!彼女はサポート科でありながらここまで来た以上対等だと対等に戦いたいと俺にアイテムを渡してきたのです!これを無下には出来ないと思ったからです!」
「本来、ヒーロー科はサポートアイテム禁止よ。使うなら申請と使わないといけない診断書がいるわ・・・けど、青臭いのは好み!許可するわ!」
「ありがとうございます!」
ミッドナイトの個人的な嗜好にあった為、許可が降りる。
天哉は知らない。
明がそんなスポーツマンシップを大事にする人間ではない事を彼女の内心は【私のベイビーの宣伝にうってつけの人です。速くて効果を教えやすく、そしてバカ真面目・・・フフフ私のベイビーを良く見てくださいよ。サポート企業!】
と一緒にチームを組んだ出久と踏影はそう思っている。
『それでは第四回戦始め!』
(因みに司会者は生徒の家族関係で有名処は押さえずみです)
~10分後~
明が非常に爽やかな笑顔を観客席に向けて武舞台から降りた。
「発目選手場外!飯田選手の勝ち!」
『何と!10分間の時間を全て自分のサポートアイテムの宣伝に使った!凄まじい商魂です!相手の飯田選手を利用して、スポーツマンシップの欠片もない~!!』
『心臓に毛が生えているのは間違いありませんね』
「騙したな!!!?!?!?」
見事に宣伝マンとしてマスコット兼モルモットにされた天哉は明に対して怒号するが、明はこれに対して笑顔を向ける。
「すみません、貴方を利用させて貰いました!」
「嫌いだ、君!!」
またもや、勝者と敗者の感情が入れ替わった状態で試合は終わった。
超高速系は敗者になってしまう星の下で生まれたのだろうか?
各宇宙の神々や人間はこの状況に大爆笑していた。
特にブルマの大笑いは凄かった。
試合中にお茶子に手を引かれながら帰って来た電気は天哉のこの状態に物凄く共感していた。
「わかる!わかるぞ、飯田!!」
「ちょっと、上鳴君。そんなに叫ばんといて」
「悪い、麗日!」
電気の魂の叫び声に隣で耳を押さえるお茶子。
二人とも妙に楽しそうである。
それを見た出久は悟った。
少なくとも電気の好きな人は誰かわかったからだ。
「緑谷」
響香が出久を見て言う。
「耳郎さん?」
響香は電気とお茶子を見ながら、人差し指を自分の口に当てて、ウィンクする。
出久はそれを見てウィンクで返事をする。
好きな人にこうやられたら、からかったら偉い目にあうと直感したのだ。
●●●
『続きまして第五回戦、選手の方は入場をお願いします!』
焦凍と範太が武舞台に上がる。
『轟焦凍選手は第一種目、第二種目ともに目まぐるしい活躍をしており、あのNo.2ヒーローエンデヴァーのご子息であり、今大会の優勝候補です!』
『対する瀬呂範太選手は第一種目、第二種目でも確固たる実力とサポートを見せつけている実力派、これは名勝負が期待されます!』
「聞いたか轟?名勝負が期待されるってよ」
「瀬呂?」
「まぁ勝てる気はしねぇが負ける気はさらさらねぇ」
「俺もだ」
両者共に意気込む。
互いに気合い十分。
『第五回戦、始め!』
範太の攻撃は早かった。
焦凍を自らのテープでぐるぐる巻きにしてそのまま場外に放り出そうとした。
『瀬呂選手、巧みな早業で轟選手を捉えた。これは早々に決着か!?』
後、少しで場外。
ジャイアントキリングに会場が沸き上がる。
しかし、焦凍は極めて冷静だった。
そして極めて冷静に・・・・・
巨大な氷山で範太を拘束した。
会場があまりの凄さに言葉を喪う。
各宇宙の神々や人間は少し感心した程度であるが、この星の人間からすればそんな物ですまないほどの強烈な凄さだ。
「せ・・瀬呂君。動ける・・・?」
「む・・・無理です・・・身体中が・・・寒くて痛いッス」
「瀬呂君・・・戦闘不能!!」
『何と轟選手、圧倒的な火力で瀬呂選手を一瞬の内に凍らせてしまった!凄まじい氷です。かき氷何杯食べられるのでしょうか!?』
『これはやられたら辛いですね』
司会者の実況に言葉を喪っていた会場も話し声が出始める。
「悪い、やり過ぎた」
氷を溶かす焦凍。
会場は一気に範太へのドンマイコールが溢れる。
●●●
「轟君、強烈だな・・・」
出久は控え室でモニターを見ながらそう感じた。
(控え室にはサポート科とブルマが協同で作ったモニターがあります。主にサポート科はモニター関連、ブルマは撮影機材関連)
圧倒的な力で一気に優勢にした。
それは脅威的で驚異的だった。
次は自分の試合だから、再び集中を始める。
軽く体を解して、出久は武舞台に向かった。
●●●
『続きましては第六回戦!選手の方は入場をお願いします!』
出久と鋭児郎が武舞台の上に上がる。
『緑谷出久選手は第一種目の強烈なパフォーマンス、そして第二種目ではブレーンとして活躍しております!』
『切島鋭児郎選手は自身の硬化を上手く使い登ってきた実力者です!』
出久と鋭児郎が構える。
二人とも初っぱなから飛ばす気だ。
「行くよ、切島君・・・」
「こっちも行くぜ、緑谷・・・」
『それでは第六回戦始め!』
銅鑼の音が鳴ると同時に出久は鋭児郎に突っ込んでいき、思いっきり殴る。
ゴン!
とてつもなく鈍い音が響く。
出久の拳の先には鋭児郎の頭がある。
自身の硬化を使って頭で拳を防いだのだ。
「御返しだ!」
今度は鋭児郎が出久を殴る。
ゴン!
こちらも負けず劣らずの鈍い音が響く。
鋭児郎の拳の先には出久の頭がある。
出久は気を使って頭で拳を防いだのだ。
「俺の十八番を・・・取るな!」
鋭利児郎が大きく体を反らして出久のデコに目掛けて頭突きをする。
いくら気で耐えてるとは言え、これは効く。
「負ける・・・か!」
出久も負けずに頭突きによって大きく体が反れたのを利用して鋭児郎のデコに目掛けて頭突きをやり返す。
鋭児郎は頭だけでなく体全身を硬化させて耐える。
「嘗めん・・・なぁ!」
鋭児郎が出久の鳩尾を殴る。
いくら気で耐えてるとは言え、そこは人間の弱点。
今までにない痛みが襲う。
「嘗めてない・・・よ!」
出久も鋭児郎の鳩尾を殴る。
これはいくら硬化を持っているとは言え、鋭児郎はたまらず後ろに二三歩下がる。
出久も鋭児郎も互いに笑って気合いも熱もまだまだ上がっていく。
『これは序盤から凄まじい!殴り合い!それを制したのは緑谷選手だ!』
『まだ序盤ですから集中は両方とも途切れないでしょう。まずはペースを緑谷選手が奪ったと言う事ですね』
クリリンの解説は見事だった。
出久が鋭児郎相手にわざわざ殴り合いをしたのは電気と柔造の試合を見たからだ。
柔造は電気の十八番を崩してから手玉に取った。
現に電気は手玉に取られ続けていた。
それを出久は真似たのだ。
自分の硬化で殴り合いが十八番な鋭児郎はこの状況にショックを隠せていなかった。
(よし、これならいける)
出久は鋭児郎から離れて、両手に気弾を作る。
そして鋭児郎に目掛けて大量に気弾を放つ。
グミ撃ちと言われるヤツだ。
何発かは地面に潜らせる。
「ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!」
鋭児郎はその大量の気弾を諸に喰らう。
当たった衝撃で煙が大量に出て鋭児郎の姿が隠れてしまう。
出久は気が読めないので気弾を放つのを止めて様子を見る。
煙が晴れると鋭児郎が全身を硬化させてまま、ピンピンしていた。
「これじゃやっぱり駄目か・・・」
「全然効かねぇな!」
鋭児郎が見栄を切ってる所を狙い。出久は地面に潜らせた操気弾を隙が出来たら鋭児郎の顎に全て当てる。
隙だらけの顎に効いたかと出久は思ったが、仰け反るだけで倒れなかった。
「うぉぉぉぉ!!!」
鋭児郎が全身を硬化させて突っ込んでくる。
出久はこのまま付き合うとペースが奪われると直感し、両手を合わせて気を溜める。
「豪龍・かめはめ波!!」
完全に決めにかかる。
かめはめ波が鋭児郎に迫り、ぶつかる。
すると、鋭児郎はなんと、腕をクロスしてかめはめ波に耐えたのだ。
これには出久どころか電気も唖然となる。
文字通り出久の最強の技を鋭児郎は全身を硬化して地面に足を刺して耐えているのだ。
「嘘だろ?」
「うぉぉぉぉ!!!」
『なんと!切島選手、緑谷選手の大技をもろともしない!凄い、凄い力です!』
切島鋭児郎は弱い。
正義感はあったが臆病な人間である。
中学の時に敵に遭遇した同学年を助けられずにいた。
その同学年は芦戸三奈が助けだが、それが鋭児郎の胸に深く刺さった。夢を諦めようとしていたが憧れのヒーローの言葉を思いだし、気合いと根性で入学。
しかし、怪物に出会った。
“桃白白という怪物に“
自身の硬化を使っても一撃で殺されかけた。
硬化を持っていて対人しか取り柄のない個性なのにそれが全然出来なかった。
故に鋭児郎は誓った。
今度は必ず皆を守ると折れないと、どんなに強烈な技が来ようともどんだけ殺人術が来ようとも絶対に折れないと誓った。
彼は鍛えたそしてその成果が今出ているのだ。
「み!ど!り!や!」
かめはめ波の中を歩いてくる鋭児郎に出久は素でビビる。
と言うかビビらない方が可笑しいのだ。
その一瞬の恐怖が判断を鈍らせて、出久は鋭児郎に腕を掴まれて、肘を極められた。
「この!」
鋭児郎の鳩尾に気弾をゼロ距離で当てる出久。
しかし、鋭児郎にはさほど効いていなかった。
鋭児郎はお返しに出久の鳩尾を殴る。
先程に比べると明らかに攻撃力が増していた。
出久は耐えてお返しに鳩尾を殴るが先程よりも固かった。
気で力をあげているのに手が少し痺れる出久。
鋭児郎の個性の硬化はただ固くなるだけではない。
筋肉を自ら痛め付けたら更に強くなるというのと同じ原理で鋭児郎の硬化は打てば打つほど固くなる。
そう結果的にだが、かめはめ波は鋭児郎の硬化をただ単純に上げてしまったのだ。
腕を極められたせいで腕に出来る限りダメージがいかないようにしたために体が不安定になるのとそのせいで超接近戦になっているために蹴りを出してもベストな当たりが出来ないからえらく中途半端な状態になり、見事に封じられた。
●●●
ヒーロー科の観客席では鋭児郎の捨て身戦法に全員が息を飲んでいた。
「あの緑谷を完全に抑えてやがる」
「マジかよ」
「緑谷の弱点が超接近戦だなんて・・・」
「こんな盲点が・・・」
「盲点なんかじゃねぇ!」
実の一言に全員が耳を傾ける。
「お前らはあの緑谷の攻撃の中を突っ走れるのかよ!あの気弾を耐えられるのかよ!」
実の一言に全員が黙った。
そうこれは硬化が使える鋭児郎だから出来た戦法なのだ。
これをするには出久の気弾を耐えて心を折っていかないといけない。それがどれ程危険なのか分かったのだ。
「俺には分かるんだ。ビビりな俺には・・・今、切島が振り絞ってるのは個性でも力でもねぇ・・・勇気だ」
超接近戦で派手な事をし続けているため、会場のボルテージが上がる。
●●●
出久は腕を極められて、鋭児郎の猛攻に対応出来なかった。
どれだけ殴っても綻びが出ないのだ。
恐らくはZ戦士達の修業でスタミナが上がった為だろう。
出久は猛攻をなんとか凌ぎながら考えた。
どうやれば勝てるかと言うことを・・・
自分でもこうなるとは思っていなかった。
まさか自分の弱点が超接近戦でそれが出来る鋭児郎が自分とは相性が最悪な“天敵“だと言うことを今初めて理解した。
しかし、それは電気と柔造ほど相性が最悪なわけではない。
「うぉぉぉぉ!!!」
「今さら、顔面にやったって拳を砕くだけだぜ!」
出久は確かに鋭児郎の顔の方を目掛けて拳を放つ。
しかし、捉えたのは鋭児郎の顔面ではなくて顎の先端である。
“薄皮一枚程度、出久の拳が鋭児郎に当たる“
鋭児郎はなんてことない攻撃と判断して、出久を殴りに掛かるが、極めていた腕を離してしまい出久に凭れるように倒れていき、地面に膝を着ける。
出久はこの間に鋭児郎から離れる。
『これはどうした!?切島選手、優勢だったのにまさかの逆転が起こってしまった!解説のクリリンさん、お願いします!』
『顎の先端の薄皮一枚程度の部分を擦ったのでしょう』
『それはどういう事でしょうか?』
『切島選手は顔面に拳が来ると思った、けどそれは顎を掠めるだけになった。切島選手は完全に避けれたと思ったでしょう。しかし、その心の隅にこびりついてる油断に薄皮一枚の打撃は効くのです。その一撃は脳を高速に揺さぶらせて平衡感覚を奪います』
『なんという技術!緑谷選手、このピンチを力ではなく技で回避しました!凄まじい達人です!』
会場もこの逆転に熱狂で応える。
やられた鋭児郎は歯を食い縛って立ち上がる。
(くそ!大丈夫だと過信しちまった!くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!くそ!!)
鋭児郎は猛省するが誰だって優勢になれば気が緩む。
特にそれがジャイアントキリングの真っ最中なら尚更である。
もしも出久が終始優勢だったら鋭児郎はこんなあるかないかわからない過信をすることはなかった。
ボクシングのカウンターのような物だ。
相手の攻撃に合わせて避けて体勢を立て直していない内に攻撃する。
鋭児郎は出久からカウンターを貰っただけだ。
ただし、超技巧的カウンターを貰った。
これは出久の腕の方が一枚上だと言うことだ。
出久は鋭児郎から離れる事が出来たが、膝を着いている鋭児郎を攻撃しない。
何故なら、出久にとって接近戦は自信があったからだ。電気と亀仙人との修業で鍛えてきたから自信があった。それを真正面からやられてプライドが傷つかない人間はいない。
『緑谷選手、切島選手から離れて攻撃をしない!これはどういう事だ!?』
『もう一回接近戦をやるつもりでしょう。奪われたペースを全て戻す気です』
この判断に会場は大盛り上がりだった。
各宇宙の神々や人間達も盛り上がっていた。
第十宇宙なんて何処から取り出したのかビデオを神々と人間と天使の合わせて五人がそれぞれ回してる程だ。
鋭児郎が立ち上がり、出久がそれを見て構える。
「緑谷ありがとうな・・・待ってくれて・・・」
「切島君・・・君に勝つ!」
出久の意気込みに鋭児郎は笑う。
「上等だ。漢らしく決着を着けようじゃねぇか!」
出久と鋭児郎が互いに走る。
そして武舞台の中央で殴り合う。
出久は気を使い体を強化して、鋭児郎は硬化を使って体を強化して殴り合う。
『武舞台中央で凄まじい殴り合いだ!力と力!個性と個性!漢と漢のぶつかり合いだ!!』
『これを制した方が確実に勝ちます』
会場の熱狂も最高になる。
各宇宙の神々も人間もこのシンプルで単純明快で簡潔な戦いに熱狂していた。
出久は鋭児郎の攻撃なんてお構いなしで殴りまくる。
どんだけ硬化して鋭くなった拳でもお構いなしだ。
ペースを握っていたり、出久がもっと達人ならダメージを貰わなく出来たかもしれない。
けど、ペースは奪われた。
下手に避けたら、二度と勝てなくなると出久は直感したのだ。
鋭児郎も出久の気を纏った攻撃もお構いなしで殴りまくる。そもそも避けられない。
寧ろ、ここでそれすらも耐えてペースを完全に奪い取る気だ。
五分以上の殴り合いが続き、どんどんと差が出てくる。
出久が“優勢“だ。
鋭児郎がどんどん後退していく。
『切島選手、この凄まじい殴り合いに負けるのか!?どんどん後退していく!』
『寧ろ、二人ともよくここまで拮抗した方ですよ』
理由は鋭児郎の個性に綻びが出始めたのだ。
体を全身力を入れ続けないといけない鋭児郎の個性の性質上いつかはスタミナ切れを起こす。
Z戦士との修業で改善されたが、それは出久や電気の無尽蔵と云えるスタミナの量に比べるとまだまだ少ない。
更に先程まで鋭児郎は出久の攻撃を超接近戦で抑えていたが今は超接近戦から離れたミドルレンジと呼ばれる距離の戦い、それは出久の攻撃を最大限に引き出す距離である。
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「うぉぉぉぉ!!!」
出久の猛攻にとうとう鋭児郎が腕をクロスする。
出久はすかさずに手に気弾を溜めて鋭児郎に向かって放つ。
ボロボロの状態から受けた鋭児郎は吹っ飛ばされていくが武舞台から落ちる直前、腕を硬化して無理やり勢いを殺し、立ち上がる。
体はヘロヘロで動けないがその目はまだ死んでなかった。
鋭児郎は足を硬化して地面に突き刺す。
完全に出久の猛攻に耐える気だ。
(この状態でかめはめ波を撃っても勝てない・・・絶対に耐える。なら悟空さんに教えて貰ったあの技しかない)
出久は両足に気を溜める。
鋭児郎は出久の行動に最大の警戒をする。
「切島君・・・この一撃で君を倒す!」
『緑谷選手、ここに来てKO宣言だ!一体何をするつもりだ!?』
(ここで逃げたら漢らしくねぇ、迎え撃って勝つ!)
「掛かってこい!!!!!」
鋭児郎の気迫を見て、出久は力の限り目一杯空へ飛んだ。
『これは緑谷選手、上空に飛んだ!豆粒に成る程です!凄まじい跳躍力!』
『この技は・・・・』
クリリンは出久が何をするつもりなのかわかった。
その技を喰らった悟空を間近で見たことがあるからだ。
観客席の悟空、亀仙人も何をするかわかった。
司会者もクリリンの反応を見てわかった。
しかし、司会者は余分な情報を観客に与えて混乱しないようにその技の事を口にしない。
空高く飛んだ出久がやがて重力に従い落ちていく。
そのスピードがどんどん速くなってくる。
「天空×字拳南無阿弥陀仏!!!」
天空から落ちる速度で相手を10日間は眠らせる技を使う(この技は修業中に悟空達の昔話で出た)
対する鋭児郎も再び全身を硬化する。
そして両手を後ろに引く。
「打舞流叛魔!!!」
出久の技がぶつかると同時に鋭児郎も放つ。
両手で殴るシンプルな技だ。
力と力、技と技が激突する。
そして敗れたのは鋭児郎の方だ。
出久の南無阿弥陀仏が鋭児郎の首に決まり、倒れる。
出久は倒れたのを確認すると離れて武舞台の中央に戻る。
『緑谷選手の技が決まった!切島選手、起き上がることが出来ません!』
会場が沈黙する。
まだ勝ったと確定してないからだ。
全ては主審のミッドナイトの判断だ。
鋭児郎を見るが倒れたままだ。
「き「待ってください!」・・・えっ?」
ミッドナイトの判断を出久が止めて指を指す。
指した方向をミッドナイトが見ると、鋭児郎が立っていたのだ。
「俺は倒れてねぇ・・・」
鋭児郎はそう言いながら、仰向けに倒れた。
ミッドナイトは暫くその姿を見て今度こそ・・・
「切島選手、気絶!緑谷選手の勝ち!!」
勝敗を決めた。
『決まった~!この漢と漢の熱い戦いを制したのは緑谷選手だ!!』
『あそこまでの真正面からのぶつかり合いは最高に見応えがありましたね』
会場が素晴らしい戦いをした二人を祝福する。
担架で運ばれて武舞台を降りる鋭児郎。
自分の足で武舞台を降りる出久。
二人とも全力を出し、敗けないために死力を尽くした。
二人の顔は非常に満足していた。
はい!後二人の内の天敵の一人は切島鋭児郎でした。
いやぁ好きなのと、ここまで強い出久の攻撃を真正面から潰せる可能性があるのは鋭児郎だけなんで・・・因みに最後の天敵は予想されると思いますが鉄哲です。
足が上手く使えないと出久と電気は超脆いです。
今後は二人ともそこが課題になるでしょう。
特に攻撃を耐える程の防御力を持っていたり、足場を奪う個性なら二人の天敵になりえます
舞空術が使えないからこんな弊害が出てます。
最後の南無阿弥陀仏は悟空らから教えて貰いましたw
切島と闘うなら最後は素手の技だろうと思って“すんなり思い出せて誰でも使えそうで一撃必殺な技がこれしか思い出せなかったので“・・・
薄皮一枚のネタは某ライブ感重視の格闘技テレクラ漫画のあれです(そろそろ他作品ネタの項目をつけます)
前回の話の感想が1つも来なかったので枕元で涙を流してました。死ぬほど考えた回だったのでダメージが大きすぎました。これも読者がすんなりと感想を送る気にならない作者である私のせいです。
しかもそれを後に引きずって遅れるなんて本末転倒も甚だしいので次回は必ず早く出します!
批判感想質問は全ては早急に答えますので気軽に送って下さい。
最強は誰だ!?(トーナメントに影響はありません)
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緑谷出久
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上鳴電気
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常闇踏影
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轟焦凍
-
心操人使