お疲れ様でした!!
最後に爆弾を落としたのでどうぞビックリしてください。
出久と電気のかめはめ波のぶつかり合いは続いていた。
(負けられない!!)
(負けてたまるか!!)
2人ともの意地張って自分の出せる限りの全てを出していた。
そしてそれは突然終わった。
かめはめ波同士がぶつかっていた所が爆発したのだ。
気と個性の相殺する関係が作用したのか原因はわからない。
だが確かに爆発し、舞台を黒い煙で覆った。
〇〇〇
「なんて凄い戦いだ。オイラとんでもねぇ奴らと同じクラスなんだな」
実が出久と電気の激戦を思い出しつつ今の現状についてポツリと呟いた。
「あぁ2人とも凄いぜ。俺も漢として負けられねぇな!!」
「ちょっと、負けられないのは女子も同じだよ!」
「お二人の所に早く私も追いつきたいです。負けられませんね」
「おい爆豪。さっきから静かだが大丈夫か?」
「うるせぇ半分野郎。話しかけんな見逃しちまうだろうが!」
勝己が昔の暴言が出つつも2人の戦いを決して見逃さないように食い入って見ていた。いつも後ろにいた出久はいつの間にかかなり先に行かれた屈辱はありつつも彼処のレベルまで行きたいという少年のような純粋な感情に溢れていた。
「これがA組・・・じゃないなヒーロー科1年最強の2人の戦いか・・・凄いな」
「珍しいな物間。素直に褒めるなんて」
「そりゃこんだけ凄いの見せられてるからね」
「ここまで凄いとはな。俺の追い詰めがビギナーズラックに思えてきた」
「骨抜氏、何を弱気になっておりますか。あそこまで追い詰めた骨抜氏がビギナーズラックなどありえませぬ」
「宍田ありがとう。けどまだ時間はある。追い抜いて追い越すだけだ」
「ノコノコ、けど2人とも楽しそうノコ」
「んっ」
A組、B組は関係なく全員が1年最強の2人の行末を見守っていた。
〇〇〇
煙が晴れて舞台や出久と電気の姿が現れる。
2人とも体操着の上はボロボロで舞台には中央に大きなクレーターまで出来ていた。
互いにボロボロでギリギリで立っているのがわかるほどだった。
『緑谷選手、上鳴選手!共に大きなダメージ!!』
『立ってるのもやっとのようです。ダメージは五分五分でしょう』
観客が終わりが近づいてることを理解し集中して2人を見ていた。この激戦の終わりを見逃したくないからだ。
2人はそのまま重い足取りで中央に歩いていく。
互いにフラフラしてるが千鳥足ほどではない。
中央で向かい合うと2人は相手の目を見て少しだけ笑った。
そしてボロボロの体操着の上をビリビリと破り捨てて互いに拳を構えた。
剥き出しになる2人の肉体はかなり鍛え上げられつつも動きに支障がない程でよく絞り込まれていて見る人が見ればかなり良い肉体だとすぐにわかるほどだ。
そんな肉体はあちこちが痣だらけで2人の激戦を物語っていた。
2人とも足を少し拡げてそこから殴り合いを始めた。
防御も回避もクソもない。
殴られたら殴り返すだけ、出久が電気の顔面を右拳で殴ったなら電気も同じことをする。
今までのような技術や気、個性が際立っていた戦闘ではなく、シンプルに肉体だけで行う戦闘。
出久も電気も負けない為に踏ん張りが効くように足を拡げてるのだ。
『シンプルな殴り合い!!制するのはどっちだぁ!?』
『互いに防御や回避に使う力も全て拳に使ってますね。これは制した方が確実に勝ちます』
最後の最後でシンプルな殴り合い。
観客は何回目かわからないがここで1番の熱狂で応えた。
「いけぇ!どっちも負けるなぁ!!」
「緑谷、根性見せろ!!」
「上鳴君、頑張れ!!」
「いけぇ、緑谷!漢を上げろ!!」
「負けるな上鳴!漢を見せろ!!」
「上鳴、俺との1回戦で足元が悪いと弱いのを知ったんだから意地でも踏ん張れ!」
「緑谷、顎狙え顎!!」
ヒーロー科の1年もそれぞれが全力で2人を応援していた。
2人は観客の期待に応えたいのかそれとも負けたくない意地なのか1発1発の拳がドンドン大きくなっていき、出久の左拳と電気の右拳がぶつかった瞬間、鈍い轟音が響いた。
〇〇〇
電気・・・僕は電気に会えて良かった。
師匠が新しい弟子として電気を紹介した時、僕は怖かった。また1人になるんじゃないかって不安で怖くてでも電気と喧嘩して笑いあって1人じゃないってわかって凄く嬉しかった。
だからなのかな?
電気には全力で行きたいんだ。
嘘をつけない。
自分の全身全霊でぶつかりたい。
それが僕の“
負けたくないし、まだ終われない!
〇〇〇
出久・・・俺は出久の親友で良かった。
そう心から思ってる。最初はオドオドしてて苦手だった。気だって俺よりも上手いからまだ羨ましく感じる。でも喧嘩して笑いあってダチになって心から嬉しかったし胸を張って誇れる。
出久は自分の事を過小評価してるけど俺にとってお前は“天才”だよ。
だから負けなくねぇ。
全力でぶつかって勝ちたい。
それが俺の“
終われない勝つのは俺だ!
〇〇〇
2人の殴り合いは壮絶を極めていた。
口から血を吐いて鼻血を出して顔面に血塗れどころか拳も血だらけになり、その拳で体とかも殴ってるため上半身が血だらけだった。
下手なスプラッターよりも血だらけな状況なのに観客は不思議とその光景に嫌悪しなかった。
それほど2人の全力を出してる姿が美しく見えたのだ。
ゴンッと鈍い音と共にお互いの胸を殴った2人は倒れる。踏ん張って立ち上がろうとするが何回もコケてしまうほど限界な2人。
「負けるな!」「まだ行ける!」
「立て!」「諦めるな!!」
「頑張れ!!」「いけぇ緑谷!」
「頑張って!!」「やれ上鳴!」
色々な声援が飛んでくる。
だが2人は立てない。
限界が来たのだ。
そんな2人を亀仙人は黙って見ていた。応援はしてるが口出しする気はない。そんなのは不粋だと感じてるし実際にそうだからいらない。師匠は黙ってこの試合を見ていた。
(出久、電気。負けるな)
亀仙人はそう思いながら真剣に2人を見た。
そんな師匠の想いが通じたのか2人は立ち上がった。だがもう少しでも突けば子供でも倒せるかと云うくらいだった。
「うぉぉぉぉぉ!!出久!!」
「電気ぃ!!!」
右拳を振るう電気に出久は左拳でカウンターしようとした。だが2人は予想以上のダメージで一瞬ガタついてしまいお互いの拳が頬に突き刺さる形になり、またノックアウトした。
『緑谷選手、上鳴選手!またもやダウン!!お互いに立ち上がろうとしていますがキツそうだ!!』
『死力を振り絞ってますね』
中々立ち上がれない2人。
審判のミッドナイトはダブルノックアウトにするべきか迷っていたがまだ意識のある状態でそれをやると心残りになるだろうと判断し止めなかった。
「うぉぉぉぉ!!!」
先に立ち上がったのは出久だった。
出久はまだ立ち上がれない電気を見て手を上げた。
「僕の・・・勝・・・」
だが勝利宣言をやる前に出久は倒れて気を失ってしまった。そんな出久を尻目に電気は立ち上がり拳を突き上げた。
「俺の・・・・勝ちだ」
なんとも弱い勝利宣言だった。
それこそ審判にも聴こえないくらい小さかった。
そんな電気にミッドナイトは手を向けた。
「勝者、上鳴電気!!」
その言葉に会場は熱狂ではなく拍手で応えた。
2人に対して暖かく優しく応えた。
電気はそれが少しだけ耳に入ると気を失い倒れた。
倒れてる2人がロボット達の持つ担架によって医務室に運ばれていく。
そんな2人を会場は盛大な拍手で祝った。
『勝者は上鳴選手!!素晴らしい激戦でした。技術、個性、そして最後の肉体戦!間違いなく最低でも十数年は語り継がれる激戦でしょう!!』
『今は彼らに対して盛大な拍手で祝いましょう』
『なお、表式はお2人の意識が回復しだい行われますので暫しお待ち下さい』
〇〇〇
出久と電気に拍手を贈っていた各宇宙の神々は良い余興だったと想いながらも限界を超えて戦った2人を讃えていた。
「敗因は腕の長さだな」
「えぇ、上鳴さんは緑谷さんよりも少し高い故に少しだけ手が長い」
「最後のカウンターは右手でやるべきじゃったな」
「ピコピコピコ」
「モスコ様曰く『2人のダメージが少なければ結果は逆だった』との事です」
「そりゃあんな状態で同時に殴れば長いやつの方が深く刺さる」
「慢心ではないがあの緑谷という小僧は少し慎重すぎるな。最後にカウンターをしたのも確実に倒す為だろう」
「だがダメージが大きすぎてガタつき結果として同時に殴る事になるとは本人にも予想外だろうな」
破壊神達はなぜ電気が出久に勝ったのかを軽く言いながらも拍手を続けていた。自分達にしてみれば下級どころか子供の児戯のような物だが破壊神ゆえに敬意を払っていた。
「やはり最後は肉体が物を言う。あそこまで傷ついてる状態では心理戦の力も拳に使った方が良いからのう」
「しかし、最後の肉弾戦だけがこの決勝戦の全てではございません。最初の方もですが中盤の遠距離戦は相手の上を行こうとお互いに思考し実行するその冷静さや大胆不敵さも考慮しなければ」
「フワ〜、上鳴さんの速さによる戦闘は素晴らしいですがそれを一つ一つ丁寧に対処していた緑谷さんの精神力は素晴らしいですね」
「えぇ、後ほんの少しの差でしたから悔しいと感じるでしょうが彼ならより精進するでしょう」
「2人とも第11宇宙のプライドトルーパーズに入隊させたいですね」
界王神達はそれぞれの戦いの組み立て方に賛辞を贈っていた。それは各宇宙の戦士達もだ。
ベジータやヒットにジレンとかは普段なら拍手はしない。だが限界を超えて戦った2人に短いながらも多少は手を叩いてやった。
〇〇〇
あれ?・・・僕は・・・ここは医務室?
さっきまで舞台に居たはず・・・
そうだ試合は!?
朦朧としていた頭でも試合を思い出してガバッと起き上がると急に肋に激痛が走った!
い、痛い!!
「ぐぅぅ!」
電気の蹴りは強力だな。
無茶苦茶痛い。僕はベットにまた倒れるように音を立てながら横になった。
「出久、起きたか?」
声のした方を向くと電気が僕と同じようにベットの上で横になっていた。しかも包帯グルグルだった。
・・・・・あっ、僕も今気がついたけど一緒か
「電気・・・優勝おめでとう」
「知ってたのかよ?倒れてたのに」
「なんとなくね・・・本当におめでとう。やっぱり電気は凄いね」
僕はそう言うとすぐに電気から顔を背けた。それに対して電気は何も言わなかった。良かった。
だって“泣いてる”所なんて見せられない。
負けた・・・全力だったのに・・・なんで負けたんだ?なんで僕は最後まで立ってなかったんだ?なんで?なんで?なんで?なんで?
ちくしょう・・・ちくしょう・・・
泣き声を出すとみっともないから僕は必死に声を抑えながら泣いた。
〇〇〇
出久が隣で泣いてる。
けど俺からは何も言うことはないな。別にこれで出久がどうなるとか思ってねぇ。今はゆっくりさせとこう。
俺はそう思いながら出久に背を向けた。
そしたら涙がポロポロって出てきた・・・
勝った・・・出久に勝った・・・
真っ向からぶつかって勝てた・・・やべ、涙が止まんなくなっちまった。ずっと出久に憧れてた。どんな時でも冷静で気も俺より上手く使えてずっと羨ましかった。
どんなに個性で自分だけの戦い方をしてもそれでも憧れてた。
出久は俺からすれば天才だ。
今日の気弾だって繰気弾よりもキツかった。なんであんなどこぞのアニメのサーカスみたいな事をする羽目になって余計にキツかった。
だから勝てたのは凄く嬉しい。入試や障害物競走みたいな一定のルールがあるやつじゃないので勝てたから本当に嬉しい。
勝てなかったら多分これから一生出久には追いつけなくなってかも知れねぇ。
俺は嬉し涙を流しながら暫く横になった。
〇〇〇
出久と電気が泣き止んで暫くするとリカバリーガールと亀仙人が入ってきた。
「漸く起きたか」
「師匠」「じっちゃん」
「全く2人とも無茶しすぎだよ。下手すればそのまま体力切れで命の危険もあったのに兎に角亀仙豆を食べな」
リカバリーガールが小言を言い、亀仙人は2人に亀仙豆を渡した。2人ともすぐに食べたが何分怪我も多かったのでそっちは治ったが体力は戻らなかった。
「その疲れは大事にするんじゃ。亀仙豆にばかり頼ってたら本当に疲れた時の動きが悪くなる」
「「えぇ〜〜」」
「これも修行じゃ、よく休みなさい。2人とも素晴らしい試合じゃったぞ。電気優勝おめでとう。出久も惜しかったな」
「でも師匠、僕達はまだ追いついていない」
「出久・・・そうだな、まだ悟空さんらの足元にもいけてない。休んだらまた頑張るよじっちゃん」
亀仙人はそこで少しだけ笑った。こういったトーナメントで優勝や良い成績を残したら後の人生で挫折するかもしれないと思ったがどうやら悟空らに修行をつけて貰ってる事自体が良い傾向に行っていて亀仙人は嬉しかった。
「良くぞ言った。主らよりも強いのはまだまだゴロゴロといる。それこそ世界だけではない宇宙にもだ。これからが主らの修業が始まるのじゃ」
「「はい」」
「では会場に戻るぞ。皆が表式を待っておるんでのう」
亀仙人がそう言うと2人は忘れてたと言って急ぎ足で戻ろうとするが2人は地面に倒れた。まだそこまで回復してないのだ。
2人はなんとかベットに手を掛けて立ち上がりゆっくりと歩いて会場に向かう為に医務室を出た。
「随分と無茶する弟子達だね」
「あぁ、わしの弟子は全員無茶をする弟子達じゃから」
「長生きしてないと心配で死ねないね」
「全くじゃ」
亀仙人もリカバリーガールも苦笑して呆れつつ、亀仙人は医務室を出てリカバリーガールは事務処理をし始めた。
〇〇〇
「結構しんどいな出久」
「ホントだね。まさかこんな感じで舞台に向かうなんて思わなかったよ」
2人はお互いに支えながら会場に向って歩いていた。
ゲートの方から観客の声が聴こえてくる。
「電気・・・次は負けないよ」
「出久・・・次も勝ってやら」
「そんな強気で良いのかな?今度は僕が圧勝するかもしれないよ」
「それって俺も可能性あるだろ」
「試してみる?」
「やるか?」
互いに顔を向き合わせて離れてる拳を見せあうと笑いあった。そしてそのまま2人はグータッチした。
次も全力で戦う約束として・・・
〇〇〇
『おまたせしました!今年度雄英高校体育祭の1年の全日程が終了しました!!それでは皆様、最後にガチンコトーナメントの受賞式で締めたいと思います!』
アナウンサーが審判のミッドナイトの台詞を取るかのように宣言した。
会場の中央にある表彰台に4人の生徒が乗っている。
3位 心操人使
3位 常闇踏陰
2位 緑谷出久
1位 上鳴電気
4人ともそれぞれ実に爽やかな顔をしていた。
「それではメダル授与よ!今年メダルを贈呈するのはこの人!!」
「ハーハッハッハッハッ!!」
「私がメダルを「我らがヒーローオールマイト!!」来た〜!!!」
(((((被った〜!!??)))))
会場もヒーロー科の1年も全員そう思った。酷く締まらない感じの雰囲気が流れるがオールマイトは持ち前のポジティブさと空気の読め無さで進めていく。
「常闇少年おめでとう。強いな〜君は」
「もったいないお言葉」
「ただ相性差を覆すにはもっと肉体面を強化した方が良い。そうすれば取れる選択肢も増えていくだろう」
「御意」
「心操少年おめでとう。普通科でここまでの成績はここ数年は無かったよ」
「ありがとうございます」
「心理戦に関しては確かに素晴らしかったが君も肉体の強化をしたほうが良い。取れる選択肢も増えるだろう」
「はい」
「緑谷少年、最後は惜しかったな。君に関してはもう自己分析を始めてるだろうから個人的な敗因を1つ教えてくれないか?」
「やはり超高速対策の気弾の使い方です。もっと行動を狭めれば次の攻撃を予測出来た筈なのに甘かったのが敗因の1つです」
「うむ、良い分析だ。しかしそれに囚われすぎても視野を狭めるだけだから注意しながら精進しなさい」
「はい!」
「上鳴少年優勝おめでとう。1つ今の気分を教えてくれないか?」
「嬉しいです。何よりもこの場に立てた事とダチとここまで戦って負けなかった事に」
「良い感想だ。だがこれはヒーローの養成学校の一行事に過ぎない。君のヒーローアカデミアはまだまだ続いていくから溺れずにカッコイイヒーローになってくれよ!」
「はい!」
「会場にお集まりの皆さん!今回の受賞者は彼らでしたがここに立つ可能性は全員にありました!競い高め合いさらなる先に飛び立とうと次代のヒーロー達の芽は確実に伸ばしています!って感じで最後に皆様ご一緒にご唱和下さいせーのっ!」
『プル「お疲れさまでしたーー!!!」•••えぇ!?』
「オールマイト、そこはプルスウルトラでしょ!?」
「いや皆疲れたと思って・・・」
何とも締まらない閉会式になったが雄英高校体育祭1年の部はこれで終わった。
〇〇〇
あの後、全員着替えて寮に戻り談話スペースに集まっていた。
消太やブラドが何時もの格好をしつつ、悟空たちも集まっていた。
「おつかれ。明日、明後日は2年と3年の部になるので1年は休校だ。そしてここからは武天老師さんが説明する」
「まずはお疲れ様じゃ。良く頑張った。それぞれが限界を超えて高みに昇ろうとする姿はやはりいつ見ても良いものじゃ。まぁ堅苦しい話は抜きにして明日と明後日の修行は休みじゃ」
「「「「「えぇーーー!!!?」」」」」
亀仙人の言葉にヒーロー科の1年全員の声が重なる。そりゃそうだ。どんな時でも修行をやってきて丸々2日も休みだなんて天変地異の前触れじゃないかと疑うレベルだ。
「頑張っからの。それにゆっくり休むのもまた修行じゃ。よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む。これが我が亀仙流のモットーじゃ。明日や明後日は遊び食べて休みなさい」
「「「「「ヤッター!!!!!」」」」」
大声を上げて喜ぶ1年。
そりゃスケールのデカい話になって気が休まなくなってたから余計に嬉しい。
「差し当たって注意事項がある。ヒーロー科は特に中継もあって顔バレしてるので敷地外へ行くのは禁止だ。だがまだ体育祭は2年、3年の部があるから出店や食べ歩きは下手な商店街よりは良いから楽しめる筈だ。後は休みと言えども羽目を外しすぎないように」
「「「「「はーい」」」」」
ブラドからの注意事項に返事する1年。
皆、それぞれ明日何をしようか話し合っていた。
「まぁまぁ難しい話も後だ。今は晩飯にするだよー!!」
チチがそう言って1年は声の方を向くとそこには凄い御馳走の山があった。それこそ中華や洋食、和食まである上に学生大好きバーガーなどのファストフードなどもあった。しかもそれが富豪のパーティで使われるような専用のカートの上に沢山あった。
「頑張った皆にオラが腕によりをかけて作っただ。それにバーガーとかはオラもあんまし作ったことなかったから楽しかっただ」
「「「「「ありがとうございます!!」」」」」
全員がすぐにコップにジュースを入れて全員に回るようにした。
「よしではここは優勝した上鳴君に音頭を取ってもらおう!」
「よっしゃ任せろ!!」
天哉がそう言うと電気はいい笑顔で周りを確認して全員がコップを持ったか見ようとしたが身長というかキャラデザの関係上わからないやつも多くて困ってると百が立ち台を出してくれたのでそれに乗って皆を見渡した。
「早く食べたいと思うからグタグタ言わねぇ。今日はお疲れ様!!来年も負けねぇが今は楽しむぞ。乾杯!!」
「「「「「乾杯」」」」」
パーティが始まった。
それぞれが楽しく和気藹々と話してる中で電気は唯一手玉を取られた柔造の所に行った。
「骨抜」
「上鳴」
近くにいた面々はどうなるかわからない雰囲気に困惑していた。だが・・・
「次は絶対にド肝抜かしてやる」
「生憎ともう抜かされ続けてこれ以上は肝が無いよ」
「んだと(笑)」
「優勝おめでとう」
「ありがとう」
2人とも笑い合いながらグラスをカランッと当てた。
そしてそのまま軽く会話を初めて心配だった周りの面々もパーティを楽しんでいく。
出久は踏陰と話していた。踏陰としてやはり何時から罠に嵌められたのか知りたいからだ。
「何と最初のかめはめ波から嵌められてたのか」
「うん、あれを見て弾けると思ってくれればいけると思ったから」
「クソ、切り札を1つ潰せたと考えるんじゃなかった」
「でもゆっくり来られたから冷や汗は止まらなかったけどね」
「やはり接近戦を上げるのが良いか・・・今度教えてくれないか」
「勿論!」
新しい約束をする出久と踏陰。
亀仙人はそんな様子を見ながらこの日常が続けば良いのにと心の底から願っていた。
〇〇〇
数時間前、フリーザの宇宙船は決勝の結果を見てすぐにモニターを消した。フリーザや桃白白、そしてフリーザよ教育係だったベリブルは実に楽しそうに見ていたが戦闘がからっきし駄目なキコノは少し冷や汗を欠いていた。
「なかなか良い余興でしたね。さて我々もビジネスを続けましょう。ベリブルさん彼はどんな状態ですか?」
「はい、食堂で食べてる最中、絡んできた戦闘タイプの兵士を3人無力化してます」
「殺したのですか?」
「いえ、動けなくなってるだけですので恐らく個性かと」
「・・・その3人は辺境の銀河に左遷です。昔なら消しましたが今はどんな小さな戦力も欲しいので代わりに辺境の銀河の戦闘員3名をこちらに」
「第7宇宙に戻り次第手配します」
「お願いしますよ」
フリーザがベリブルにそう言ってポッドに乗りながら司令室を出る。桃白白もそれに着いていく。
暫く進んでいくとフリーザはある部屋に入った。
そこには大柄の男がいた。
「AFOさん、気分はどうですか?」
「絶好調だよ。フリーザさん」
そいつはオールマイトの宿敵であり、全ての個性を奪い与える事が出来る存在AFOだった。
「貴方の弟子はどのような状態ですか?」
「弔は今は修行中だよ。彼も優秀だからドンドン強くなっていってるよ。そしてドクターから気と個性の関係は思ったよりも深い繋がりがあるらしい。君のところのアボとカボという戦闘員が弔の個性を気のバリアで防いだからね」
「おや、それはそれはさぞかし死柄木さんもショックだったでしょう」
「久しぶりにダダを捏ねてたよ。けどそれで良い」
「死柄木さんは任せます。では失礼しました」
フリーザと桃白白はAFOに軽く頭を下げると部屋から出て通路を進んでいく。桃白白は緊張していたがそれと同時に落ち着いてもいた。
長年の殺し屋としての経験からか殺気を受けても動じないが自分よりも明らかに強いのには緊張する。
まさにこの場の空気はその中間だった。
「そう言えば私がなぜAFOさんや破壊神と手を組んだのか知りたかったのでしたね」
「えぇ、そうでございます」
「まだデータが足りませんが・・・・あの緑谷出久さんという少年は・・・・・・・恐らくサイヤ人の遺伝子を持ってます・・・私、サイヤ人が大っ嫌いなんですよ」
フリーザのその大嫌いという言葉の時に放たれた殺気は桃白白の動悸を加速させた。
というわけで出久と電気の決勝戦は電気の勝ちで優勝です。いやぁこれは最後の最後まで悩み、面白いと思う方を選びましたので悪しからず。
次回からは雄英体育祭の日常パートというか遊びパートを暫くやります。
出久と響香の恋愛も進めながら職業体験への布石の為にお茶子とチチ回、亀仙人と峰田と上鳴のエロパワー回とか色々とアイデアはあるのでゆっくりとやります。
先ずはベジータとブルマの買い物をする女子組からやります。
正直な話、どっちが優勝すると思った?
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緑谷出久
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上鳴電気