僕の亀仙流アカデミア   作:怪獣馬鹿

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すみません。だいぶ長くなりそうだったので2回に分けます!

書いてて思ったこと、自分は服のセンスゼロ!


出久と響香のデート!? part1 恋愛道中 

響香は予想外のカミングアウトを聴いてしまい、逃げるように部屋の中に入った。

そして落ち着くようにベットの上にダイブして枕に顔を埋めた。

 

(緑谷はウチが好き・・・夢ってオチは・・・流石にないよな・・・うわ、どうしよう?ウチ、こういうの苦手なのに・・・)

 

響香は自身の性格も相まってかそう言った話題は少し苦手だった。本人にしてもカッコいいヒーローになるために日々勉学に努めてるのでそういった事になることはないと思っていたし、そういうのはまぁ追々にって感じかなと思っていたが、まさかの出久からの言葉を聴いてしまい、響香はパニクっていた。

 

「よし、ウチ。冷静になれ。落ち着け、こんなのUSJとか紫猫に睨まれた時に比べればなんてことない・・・」

 

深く深呼吸しながら、USJやビルスに睨まれた時を思い出して落ち着こうとした。幾分か経って動悸が収まってきた。

 

(はぁ、えぇ?これどうしたらいいの?ってか緑谷がウチの事を好きって・・・う~ん、こんなの初めてだけど緑谷は別にタイプでも無いし、これからどう付き合えば良いんだよ・・・)

 

響香にとって好きなタイプはゴリゴリのパンクロックバンドみたいに先陣きって引っ張っていく感じが好きなのであってどちらかと云うと引っ張られるみたいな印象の出久は好みとは違った。

 

(・・・兎に角、なんとかして緑谷にはそれとなしに無理って伝えないと・・・それでピンチになったら危ないし)

 

響香は出久をどうやってフッてこのままの関係を維持するか考えていた。ヒーローが恋愛に夢中になり、スキャンダルを暴露されてその恋が終わってヤサグレてヒーローだったのに刑務所に入ることになった者は割といる。ヒーローとて人間なのだ。

恋は盲目という言葉があるようにのめり込むと大変な目にあう。雄英高校という難関校に入ってる響香はその事をちゃんと理解していた。

 

(どうやってフるか、私から行って・・・いや、己惚れてる感じに見える。それでフるってどんな嫌な女だよ・・・けど、すぐに元に戻った方が良いな・・・)

 

コンコンッ

 

悩んでる響香だったが部屋のドアがノックされたので開けるとそこには透が服を着た状態でいた。

 

「あっ、透。なんでここに?」

「実はさっき、緑谷君の部屋で面白い事聴いちゃって・・・」

 

透のその言葉を聴くと問答無用で響香はイヤホンで透をグルグル巻きにして部屋の中に連れ込み、詰め寄った。

 

「アンタのせいでウチは面倒くさい事に!」

「あー、耳郎ちゃんも聞いてたんだ・・・えぇ、何これ凄くレアな状況過ぎない?」

「レアすぎて混乱してるわ!」

「落ち着いて落ち着いて、誰にも言ってないよ・・・まだ」

「まだって言ったな!?もしもこれを言いふらしたら本気で怒るよ」

「言わないよ・・・絶対に言いふらしたりしない」

 

響香はその言葉を聴くとヘナヘナと座った。

顔が真っ赤で気が張ってたのが漸く解けたのだ。

 

「どうにかして緑谷と関係を拗れさせないようにしないと・・・」

「え?デートとかもしてないのに?結構良いと思うんだけどなぁ緑谷君。ちょっと真面目過ぎるのとオタクムーブがたまにキズだけど優しくて良い男の子じゃない」

「・・・そりゃ、確かに強いし性格も優しいけどさ。タイプじゃないし・・・ウチ、こういう事って苦手だし・・・」

 

声が少し弱々しい響香。

透は屈んで響香と目線を合わせた。

 

「けど、折角の学生生活なんだからやってみるのも良いんじゃない。私達、ヒーロー候補生で大きな事を選んだけどその前に高校生じゃん。プルスウルトラ!日々新しい事に挑戦だよ!」

 

透の言葉に悶々としていた響香のロック気質に火がついた。苦手だと言って逃げるようにそのままにしておくのは響香の価値観に合わなかった。

 

(・・・プルスウルトラか・・・そうだよな、折角雄英高校に入ったのに苦手で終わるってのはロックじゃないな)

 

そう考えたら、響香にやる気が出てきた。

透はそれを見て単純に良かったと思った。

 

「ねぇ、それは良いんだけど・・・デートって何やんの?」

「私もやった事ないからあんまり・・・」

 

2人は今度は違う事に頭を悩まし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

出久は悩んでいた。クリリンに恋愛相談をしたがクリリンからその奥手な性質が新しい関係作りを邪魔してると指摘されて、どうするべきか悩んだ。

明日は折角の休日でこのままいつも通りで過ごしたくはなかったが何をどうすれば良いのか恋愛経験ゼロの出久にはさっぱり思いつかなかった。

 

夕飯を食べてから行動しようと思っていたがチラチラと耳郎から鋭い目つきで見られて行動出来なかった。

 

(うぅ、なんか耳郎さんに睨まれて誘えなかった・・・やっぱり、まだ止めたほうが良いのかな・・・)

 

正確には、出久の行動に対して気になった耳郎がチラチラと見てただけで、緊張で目つきが鋭くなったのだ。

 

(いや、やっぱり行かないと!クリリンさんにも自分からアタックしないとって言われてたし、それにグダグダしたままはかっこ悪いし!)

 

出久は一念発起して3階にある響香の部屋に向かった。

もうすぐ自習時間になるし、その後は大体、講談スペースに集まるので今しかなかった。

 

コンコンッ

 

出久は響香の部屋のドアを叩くが反応がなかった。

 

(お風呂かな?・・・やっぱり後にするか・・・)

 

「緑谷?」

 

響香の声がした方を向くと風呂上がりでタオルを頭にかけていた響香が立っていた。

湯上がりで頬が少し紅潮していて出久はその姿に見惚れていた。

 

「何?・・・ウチになんかよう?」

「えっと・・・あ、明日の体育祭の最終日、良かったら僕と一緒に回ってくれませんか?」

「はっ!?」

 

(ヤベッ、ド直球に言っちゃった!!僕のバカ!)

 

なんともベタ過ぎなもろデートの誘いを言ってしまい、出久は恥ずかしさで顔を真っ赤にした。

言われた響香もまさかこんなド直球に来るとは思ってなく、顔を真っ赤にしていた。

恥ずかしさで2人とも暫く膠着していた。このままずっと続くかと思われた気まずい雰囲気を壊したのは響香だった。

 

「い、いいよ・・・明日のクィーンガンズのライブを一緒に見るなら・・・」

「も、勿論です!ありがとうございます!!」

「じゃ、じゃ・・・えと、こ、校門前で10時に集合で・・・いい?」

「は、はい」

 

響香の返事にキョドりながら頭を下げてお礼を言う出久。自習時間になるので出久は自分の部屋に戻ろうとしたが嬉しさと恥ずかしさとビックリした事でぎこちない動きになっていた。

響香も恥ずかしさで似たような動きをしながら、すれ違い部屋に入る前に立ち止まった。

 

「み、緑谷」

「は、はい!」

 

突然呼ばれた出久は響香の方を見た。彼女は出久に対して真っ赤な顔のまま微笑んだ。

 

「う、ウチ・・・こういうの初めてだから、明日はちゃんとリードしてよ・・・」

「は、はい」

 

響香はそれを言った後で逃げるように部屋に入り、出久はまだぎこちない動きで戻る。

こうして2人はデートの約束をしたが実はそれを聴いていた者が“2名”いた。

 

(へぇ、緑谷君。あんなド直球に行くんだ。見ててちょっとドキッってしちゃった!明日は面白いことになりそう)

 

1人は透で出久が響香の部屋の前に来た辺りから透明人間の特性を使って全裸で全て見ていた。本来なら響香が気づきそうだが、あまりの緊張で気づかなかった。

 

 

ーー数分前ーー

実はこのまま自習の準備をしていた。

座学の成績A組で9位は伊達でなく、そこら辺は普段とは違い大真面目だった。

キチンと準備してると隣の出久のドアが開いた音が聴こえてきた。

 

(何だ?緑谷がこんな時間に出るなんて・・・トイレか?)

 

最初は気にしてなかった実だったが3分くらいしても出久が戻ってきた感覚がなく、実はドアを開けて周りを見た。

 

(腹でも痛えのか?)

 

そう思いながら実はドアを閉める前にもう一度なんとなしに周りを見た。その時、偶々なのか3階の響香の部屋の前で立っている緑髪の出久を見つけてしまった。

 

(なんだ?まさか・・・野郎!!抜け駆けしてたのか!?)

 

欲に忠実な実は出久が響香と付き合っていたのかと勘違いをした。自習時間直前という人が居ない時に女子の部屋の前に居るのは実的にもう既に有罪だった。

実はすぐ素早く人がいなくなった講談スペースを通って、3階の階段を上ると聴こてきた。

 

「ウチ・・・初めて・・・明日は・・・リードしてよ」

 

(初めて・・・リード・・・明日・・・アイツラまさか明日、卒業(・・)する気か!?この寮内でか・・・・それとも初っ端から野外プレイか!?・・・許すまじ緑谷!!・・・あのムッツリ野郎・・・絶対に明日、阻止して台無しにしてやる!!)

 

嫉妬100%に染まった実は血の涙を流しながら、カップル(付き合ってません)の初体験(デートだけ)を台無しにする事を誓った。

 

 

 

 

 

〇〇〇

体育祭最終日、デート当日。

出久と響香はアメリカのヒーローチーム『クィーンガンズ』の毎年恒例の雄英ライブデートをするが、2人はクラスメイトに見られるのが恥ずかしいのでバラバラに寮を出た。

 

(皆、今日は早いな)

 

何時もなら何人か講談スペースに居るのだが今日は最後の休日というのもあってか人が居なかった。

出久はそのまま疑問に思いつつも寮を出た。

クリリンから普段の文字シャツは流石に止めとけと言われて緑のパーカーに黄色いシャツに白パンと明るめな感じの服装だった。

 

(よし、ちゃんとクリリンさんに言われた通りに普段の服装とは違う感じで、けど勝負服のオールマイトパーカーじゃなくて大丈夫かな?)

 

自分の服装に不安を感じつつも出久は響香が待ってる入場門前に行った。

体育祭を見に来る客が多く、校門とは別に入場門がありそこは人で賑わっていた。朝早くから大勢の人間がごった返していた。ここを待ち合わせ場所にしたのは響香だ。人が大勢居るならばヒーロー科の面々に見られないと思ったからだ。

響香も人生初のデートで色々と悶々としていた。

黒の前開き半袖パーカーに紫のシャツ、黒デニムのホットパンツと何時もならホットパンツの下にストッキングを履いてるのだが今日は生脚を出していた。

 

(うぅ、恥ずかしい!!やっぱりストッキングは履いてくべきだった。透のやつ〜)

 

最初は色気のない格好だったのだが透に見つかり、今の格好になっていた。響香は顔には出さないようにしていた。

 

「耳郎さん」

「み、緑谷・・・おはよ・・・その服装・・・良いね」

「じ、耳郎さんもその・・・き、綺麗だよ」

「緑谷は・・・可愛いって感じ」

 

出来ればカッコいいと言われたかった出久は可愛いと言われて少しショックを受けた。その姿を見て耳郎は少し気が緩んだのか笑った。

 

「よし、じゃ出店に行くよ!昨日遊べなかった物を遊んでやる!」

「じゃ、じゃ行こう!」

 

共にまずは出店へと歩いていく。緊張で2人に変な間が出来ていたがそれでも2人はなるべく平常心で行こうとしていた。

 

「クソカップル共がぁ〜」

「峰田、やはりこういうのは止めよう。2人に対して失礼だ」

「うるせぇ障子!あのカップルを絶対に別れさせてやる!」

 

実とそして実に連れてこられた目蔵は実を止めようとしていた。昨晩、実から連絡があり、目蔵としては珍しく誘われたので一緒に行動したがまさか目の前で出久と響香がデートするとは思ってなく、目蔵は実が暴走したときのストッパーになろうと決めた。

 

 

 

〇〇〇

出久と響香は出店を楽しんでいた。

緊張しつつもお互いに食べたり、買い物したり、遊んだりして少しずつ緊張が解けていた。

 

「え?じゃ、緑谷もクィーンガンズのライブに行ったことあるんだ!」

「うん、アメリカのヒーローチーム。趣味でバンドをやってて全てカバー曲だけなのはプロの音楽家じゃなくヒーローであるがゆえにどんなリクエストにも応える為」

「敵退治も出来るけど、本領発揮は災害救助と支援って公言してるタイプのヒーローでウチ、無茶苦茶好きなんだよね。去年の体育祭のライブは見に行けなかったからなぁ。超楽しみなんだよね!」

「僕も7歳くらいの時以来だから楽しみ!」

「へぇ、何処で聴いたの?」

「田等院公共両義館の20XX年の8月1日のライブ。お母さんと一緒に見に行ったんだ」

「うそっ?、ウチもそれで見に行ったんだ!マジか」

「そうなんだ、電気も見に行ってたって言ってたなぁ・・・」

「ひょっとしてたらニアミスしてかもな」

「そうかも・・・」

 

他愛もない話をしているが2人ともまだ緊張はしていた。響香に至っては慣れてない服装でまだ脚が気になっていた。

 

「ね、ねぇ耳郎さん。今度は服とか見に行かない?」

 

出久からの申し出は響香からすれば嬉しかった。良い加減、恥ずかしいのでロングソックスを買おうか迷ってたくらいだ。

 

「うん、行こうか」

 

少し嬉しくて速歩きになっている響香を出久は少し笑みを浮かべて見ていた。

 

(やっぱり、恥ずかしかったんだ。綺麗な脚なんだけどな~って流石に色々と変態っぽい!後ろは不味い!)

 

出久はこのまま後ろにいると響香の脚を凝視してしまいそうだったので響香の隣を歩く。

 

「何、イチャついてんだゴラァ・・・」

「峰田止めろ」

 

そんな2人に実は個性のモギモギを当てようとしたがその前に目蔵が実を拘束していた。このまま離れるのが1番かと考えたが下手すると脱出される危険性と実の嫉妬深さを考えこのまま2人にバレないようにしながら付いていく方が安全と判断して付いていく。

実がより嫉妬の炎を燃やしてるがそれはどうでも良かった。

例え血涙を流してもどうでも良かった。




これで一先ず半分くらいなので残りのもう半分も頑張ります。

次回のネタはもう出来てるので後は書くだけ。
それが終わったらヒーローネームをやってステイン編です。

ステイン編で特別ゲストを出すことにしました!
ドラゴンボールキャラではありません。誓ってもありません。
他の漫画のキャラではありません!
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