艦これに初の夜間戦闘機《月光》実装。斜め上の爆撃機を撃てる機関銃が装備されてます。
感想ありがとうございます。
木村(爆撃手)
「俺達は、あそこの潜水艦を狙いましょう」
機長
「桟橋に隣接しているのを狙うぞ」
5、6番機が潜水艦停泊地にあと1500メートルに迫った時、
篠田
「敵機接近! 4機です」
機長
「《P-40》か。未だ爆撃していない飛行場から来たか」
《P-40ウォーホーク》が米陸軍に採用されたのは、第二次世界大戦前の1938年で既に旧式機の部類に入る。同盟国が不時着機を調べた結果、機体重量から『零戦』様な機動戦は苦手だが、頑丈な構造で撃墜しにくく、操縦や整備も容易で、新米飛行士でも楽に操縦できる利点がある。
しかし、多勢に無勢。即座に護衛戦闘機に気付かれ、2機は袋叩きにされ墜落した。が、その隙に残り2機が直衛戦闘機をかいくぐり、小隊5、6番機に迫って来た。
5番機は20ミリ機銃と7.7ミリ機銃で反撃するが、《ウォーホーク》戦闘機の12.7ミリ機銃6丁の強力な弾幕射撃を受けてマニラ湾に墜落。
《一式陸攻》34型は22型に比べ航続距離を抑える代わりに燃料タンクの防弾化と自動消火装置を搭載し、生存性を上昇させていた。しかし、12.7ミリ機銃6丁の弾幕を短時間で撃ち込まれては、どうしようもない。
《ウォーホーク》戦闘機4番機も、後ろ上方から6番機を狙って来た。
篠田
(確か爆撃機の機関銃は命中率が低い。だから、敵機の針路を読んでそこを撃て! と教わった)
彼は反射的に《ウォーホーク》の針路先に20ミリ機関砲を撃ち込んだ。狙い通り《ウォーホーク》が弾幕にまともに突っ込んで、操縦席の風防ガラスが砕けるのが見えた。
篠田には搭乗員が銃弾を喰らって、のけぞるのも見えた気がした。
機長
「篠田! よくやったぞ!」
5番機を撃墜した《ウォーホーク》戦闘機も、《零戦》の追撃を受けて、自らが撃墜した《一式陸攻》と同じくマニラ湾に消えて行った。
6番機は、そのまま潜水艦を撃沈すべく接近したが、今しがた撃墜された《ウォーホーク》は黒煙を吐きながら6番機の真下に墜落して行き、爆発して空中分解してしまった。
6番機は失速や破片が突き刺さる事は無かったが、大きく煽られて、爆撃手は反射的に爆弾を投下してしまい、4発の250キロ爆弾は倉庫らしき施設に落ちて行った。
「機長、すみません」
「不可抗力だ。気にする……」
そう言った瞬間、後方から聞いた事も無いような爆発音が聞こえ、機体は激しく振動した。
機長
「篠田! 怪我は無いか? それと何が起きた?」
篠田
「怪我はありません。今、爆弾が落ちて行った建物が凄まじい爆発を起こし、凄い黒煙を発しています」
機長
「味方機、いや今の爆発で巻き込まれた飛行機はあるか?」
篠田
「いいえ、敵味方共に巻き添えは無いと思います」
爆撃手
「何が起きたんでしょうか?」
機長
「恐らく弾薬庫の類だとは思うが」
結局、在泊艦船を爆撃した5機(投弾前に撃墜された機を除く)の中で、最大の戦果を挙げたのは、間違えて爆弾を投下した6番機だった。
弾薬庫は正確には潜水艦用の魚雷貯蔵庫だった。爆発で倉庫内に在った200本以上の魚雷が、一瞬で爆発してしまった。
米アジア艦隊には旧式艦ばかりとは言え、潜水艦15隻以上が配備されていた。しかし搭載魚雷の消滅で、《短時間潜水可能なただの鉄の塊》となってしまい、存在価値をほぼ消滅させてしまった。
~同日、午後4時。南シナ海、北緯19度43分、東経114度92分~
英極東艦隊旗艦、戦艦《プリンス・オブ・ウェールズ》
フィリップス提督
「フィリピンの米極東空軍が大損害を受けた! 何が起きたんだ」
パリサー少将(参謀長)
「戦闘機の燃料補給中に奇襲を受けたそうです」
ゴードン大佐(航空参謀)
「戦闘機120機の内50機以上が撃墜、もしくは滑走路などで破壊。B-17爆撃機も40機以上が滑走路で破壊されたそうです」
フィリップス提督
「恐らく数日中に北部フィリピンの制空権は、日本軍に掌握されるだろう」
ゴードン大佐
「艦隊が台湾の海軍航空隊と空母艦隊の双方から、攻撃を受ける危険性が高いと懸念されます」
フィリップス提督
「過ぎた事を嘆いても始まらない。一旦、後退しよう」
パリサー少将
「撤退では無いのですか?」
フィリップス提督
「一旦、後退して敵空母と距離を置く。夜半過ぎから再度前進して距離を詰める」
パリサー少将
「まずは敵空母を優先すると言う事ですね。順当に考えて、それしか手段は無いでしょう」
フィリップス提督
「そのうえで余力があれば、台湾の海軍航空隊基地や陸軍師団を満載した輸送船団を叩く。日本側も被害皆無ではあるまい?」
情報によると、日本側の戦闘機と爆撃機を合計して15機前後は撃墜との事。
他にも撃墜は免れたが損傷が酷くて、不時着や墜落、又は帰還後に廃棄処分となる機体も出ただろう。
極東艦隊司令部は、クラークフィールド等に来襲した新型戦闘機を、洋上の航空母艦から発進したと判断した。ルソン島上空で多少とも撃墜機を出していれば、明日の航空戦では味方が有利になると判断した。
しかし、その判断は日本軍を過小評価していた。《零戦》の航続距離を過少に見積もっていたのである。《零戦》は台湾南部からマニラまで余裕で往復できるとは夢にも思わなかった。
余談
米軍機の合理的な点
1 戦闘機も爆撃機も座席は全て同じので統一
2 搭載機関銃も、ごく一部を除きブローニング12.7ミリ機関銃で統一
日独は上の逆をやってます。国力圧倒的に低いのに。
フィリピンに備蓄された、潜水艦用魚雷が全部誘爆してしまった件も史実
また明日投稿します。