プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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お待たせしました。


艦これ冬イベ駆逐艦ジョンストンは確保 前イベで取り逃がしたゴトランドは断念 


第20話【悪夢の始まり】

 

~1943年12月8日、午前6時(時差日本より+3)~

 空母《ヨークタウン》

 

「《ホーネット》より信号! 攻撃隊発進せよです」

 ケリー達乗員が声援を送る中、マーシャル諸島への第一次攻撃隊が発艦して行く。

 まずは一番身軽な戦闘機が発艦し、次いで454キロ爆弾を搭載した《ドーントレス》艦爆が発艦。最後に最も重い《アベンジャー》雷撃機が発艦する。

 第一次攻撃隊は、ヨークタウン級3隻から《ワイルドキャット》戦闘機各10機、《ドーントレス》12機、《アベンジャー》6機。《レキシントン》からは《ワイルドキャット》戦闘機10機、《ドーントレス》10機、《アベンジャー》5機が向かった。

 戦闘機40機、爆撃機46機、攻撃機23機、合計109機は相当な打撃を日本帝国最東端の基地に与えると考えられる。

 なお残りの空母搭載機は、陸上基地攻撃の成果に関わらず、日本艦隊発見に備える為に待機している。

 

 マーシャル諸島は1528年にイスパニア(スペイン)の航海士が発見したが、イスパニアは長らく、ここを放置していた。

 1885年に帝政ドイツが植民地化したが、WW1以降は日本の信託統治領になっている。

 ちなみに由来はフランス革命の頃に、この辺を航海した英国の航海士、ジョン・マーシャルから来ている。ちょっと複雑かも知れない。

 

 ヨークタウン攻撃隊は北緯09度26分、東経170度01分にあるウォッゼ環礁への爆撃を命じられた。

 目標は航空基地、及び基地施設(燃料タンク、対空砲、通信施設等)で飛行場や港の航空機や水上飛行艇、及び船舶も発見次第、攻撃せよと言う指示を受けている。

 日本帝国海軍は数年前からマーシャル諸島に多くの航空基地を建設し、米国をけん制しようとしたが、米英豪の3か国が、

「日本帝国のマーシャル諸島基地化は、豪州やハワイ侵攻の際の拠点とするのが狙いであり、容認する事は出来ない」

 と激しく主張した。尚且つ、経済制裁をちらつかせたので、日本としても爆撃機などの配備を断念せざるを得なかった。

 オーガスタ号事件の後、もはや日米戦争が避けられなくなった10月以降、急いで基地への航空隊配備を目指していたが未だ半ばだった。

 ヨークタウン隊の《ドーントレス》12機は454キロ爆弾1発、《アベンジャー》は500キロ爆弾1発ずつを搭載している。

 

 

「隊長、ウォッゼには敵艦はいるんですか?」

 ヘンダーソン少佐(ヨークタウン攻撃隊隊長)

「戦艦や空母は居ないだろう。環礁の中では回避できないからな。敵の暗号通信を分析した所、4000トン級の機雷敷設艦(機雷を海に設置する船)が、一隻居るらしい」

偵察員のハロルド兵長の問いかけに、《ドーントレス》隊を率いている、攻撃隊指揮官ヘンダーソン少佐が答えた。

 

 

「機関の故障でしょうか?」

「可能性は高いな。普通なら昨日の夜までに出港させるだろう」

 

 偵察機の報告によると、敷設艦は偵察機に対して対空砲を撃って来た

らしいので、完全に故障している訳では無さそうだ。

 

  【悪夢の始まり】

 

 ~1943年12月8日、午前6時50分

 

 

 同じくウォッゼ攻撃を命じられた、《ホーネット》と《ヨークタウン》の《ワイルドキャット》戦闘機隊が、爆撃機の前に出てサンゴ礁の島に向かう。

 敵もレーダーで米軍機接近を知ったのか、環礁手前に迎撃戦闘機を上げて来た。

「俺が一番槍だ!」

「お前ら指示通り、敵戦闘機と単独での戦闘は避けろよ」

 迎撃の《零戦》は、30機以上が《ワイルドキャット》に向かっていく。《ワイルドキャット》は3対1の戦闘に持ち込もうとするも、数が多くてなかなか上手く行かない。

 《ワイルドキャット》パイロットの中には新人や経験の浅い者もいて、頭に血が昇って指示を忘れ、格闘戦や1対1の戦闘に入ってしまい、撃墜されることもあった。

 逆に《ワイルドキャット》搭乗員が、上手く同僚の《ワイルドキャット》戦闘機の機銃の前に《零戦》をおびき出して撃墜したり、《ワイルドキャット》戦闘機を追い詰めていた《零戦》が一瞬油断し、別の《ワイルドキャット》に横から撃たれたりして撃墜される。

 

 戦闘機隊が敵戦闘機と戦っている間に、爆撃機隊がウオッゼ島に向かう。

「敵戦闘機いません」

「戦闘機を優先して攻撃するのか? それなら、その間に好き放題攻撃してやるぜ」

ヘンダーソンは、戦闘機がいない事を知りラッキーだと思った。

 

 滑走路が見えて来るが、航空隊は事前に空中退避させた様だ。しかし、周囲に数機の戦闘機や、予備の中型爆撃機か輸送機らしい機体を確認した。

 

 

「ヨークタウン隊は滑走路と航空機をやるぞ。全機、続け!」

 ホーネット隊は基地施設や、燃料タンクを破壊する事に決めた。

 《アベンジャー》は情報通り、停泊している機雷敷設艦や小型艦に向かっていく。

 島に近付いても、対空砲火はほとんど無い。散発的に撃って来るだけだ。

 

「日本人め、まだ寝ているのかよ」

「貧乏国なので節約節約なんだろうよ」

 搭乗員達から一斉に笑い声が起きる。

 

「少佐、日本はマーシャル諸島を放棄しようとしているとか?」

「ありえなくも無いが……」

 マーシャル諸島は日本本土から離れすぎている。補給も困難だろうから、戦力集中の為に放棄する事は考えられる話ではある。

 ヘンダーソンは雲の中から戦闘機が奇襲して来るかと思い、周囲を確認するが、そんな気配は無さそうだ。

「間も無く基地上空だ! 急降下の準備を急げ」

 

 その時、ヘンダーソンは基地上空に複数の『鳥』を見た。

 それは見た事のない鳥なので、この辺に生息する独特の鳥なのだろうと彼は思った。そして、ここにいると巻き込まれるから、もっと遠くに逃げた方が良いぞと呟いた。

 《ホーネット》から発艦した《ドーントレス》2番機のパイロットが、鳥に向けバカにしたような動作をする。

(鳥なんか相手にするなよ、全く)

 軽くあきれるヘンダーソンの目の前で、その『鳥』から光の様な物が飛んできて、その《ドーントレス》は搭載している爆弾が誘爆し、バラバラに吹き飛んだ。

 

 目の前で何が起きたのか、ヘンダーソンには理解できなかった。

 気付くと、鳥がヘンダーソン機のコックピットの斜め上に舞い降りた。それを見たヘンダーソンの目は大きく見開いた。

(鳥じゃない……人?)

 呆然としているヘンダーソンに対し、紫色の頭部を持つ鳥?(キュアマカロン) は優雅に一礼した。 そして、口を開いた。

 

「おはよう」

 ヘンダーソンは日本語を理解できないが、なぜか、この時は理解できた。

(なぜ、鳥が日本語を話す? そしてなぜ……こんなに美しい?)

 

「そして、さようなら」

 次の瞬間、日本語を話す鳥からクリームのような物体が飛来し、ヘンダーソンの《ドーントレス》は中心から分断された。

 

 

 ヘンダーソン少佐の《ドーントレス》が分断されて墜落して行くのを見て、ようやく他の搭乗員は異常事態に気付いた。

「鳥の化け物だー」

「助けてくれー」

 異常な事態を知らせた無線に気付いた戦闘機隊から、何機かが《零戦》との戦闘を中断し、救援に駆け付けた。

 《ワイルドキャット》数機が《ドーントレス》を追尾している謎の『鳥』の背後に近付く。

 ホーネット戦闘機隊長ガイ・オルソン少佐は、悲鳴のような無線交信を聞くまでに、《零戦》2機を撃墜していた。

 異様な姿の『鳥』に一瞬驚くが、構わず向かって行く。

 「日本の新兵器に違いない。今、陸軍が垂直に飛べるオートジャイロ(ヘリコプター原型)を研究しているらしい。日本に先を越されたんだろうよ。まあ戦闘機には勝てんよ」

 

 赤い頭部を持つ鳥の背後に近付き、12.7ミリ機銃を発射するが、機銃弾は何も無い空間を通り過ぎる。

 オルソン

「なにぃ」

 

 赤い頭部を持つ謎の『鳥』(キュアショコラ )は、戦闘機には絶対に不可能な軌道と速度で宙返りをすると、オルソン機の背後に舞い降りた。

 オルソン

(鳥じゃ無く人間……だと? しかも男……これは夢だ)

「貴方に恨みは無いけれど……私たちの世界の日本と同じにはさせない! 覚悟」

 オルソン少佐機も謎の物体を喰らい墜落して行く。

 

 戦闘機ですら瞬く間に撃墜されるのを目撃した米軍機搭乗員は、爆弾を捨てて逃走を開始した。最早、攻撃どころでは無い。

 逃げ出した所に、今度は《零戦》の攻撃を受けて撃墜される機も続出した。

 戦闘で最も犠牲者が出るのは、追撃戦に入ってからだとも言われる。追われる側は逃げるのに精一杯で、追う側は手柄を求めて殺到する。

 《ヨークタウン》のアベンジャー隊も謎の鳥の攻撃受けた。

 小隊長機から5番機までは高度を上げて、逃げようとした。

 しかし、最後尾のコックリル大尉の《アベンジャー》は真逆の選択を取った。海面近くまで急降下して逃走した。

 その途中、高度を上げた《アベンジャー》が、次々と撃墜されるのがちらりと見えた。

 

 数十秒後、コックリル大尉の《アベンジャー》も謎の鳥に追撃されていた。

「鳥じゃ無くて人間の女の子です。ピンクです! なんで人間の子に兎の耳が付いているんだ?」

 謎のうさ耳付き敵を目撃した、操縦手のリーブス少尉がわめく。

「日本の兎が突然進化したんだ。そうに違いない!」

「機長! 高度を上げて逃げましょう」

「馬鹿野郎! 少しでも高度を上げたら、あの桃色兎(キュアホイップ)に3人仲良くハンバーガーにされるぞ! 海面近くを蛇行しながら飛べ!」

海面近くを蛇行しながら飛べば、敵は射線を上手く取る事は難しい。

キュアホイップの攻撃を必死に蛇行しながら逃げる《アベンジャー》。

 後部12.7ミリ・ブローニング機銃を撃ちまくるが掠りもしない。

 しかし、遂に至近弾を受けエンジンから煙が出る。

 

 

 ~5分後~

 

 コックリル大尉機は何とか、安全な空域まで逃げ延びた。

「煙も止まりました。黒煙が出たので撃墜したと勘違いしたんでしょう」

 周囲を見るが日本機も鳥少女もいない。

「兎だからな」

「頑丈な機体で助かった。何とか母艦までは持ちこたえるだろう? 他の《アベンジャー》はどうだ? 逃げ延びてくれると良いが」

 後部機銃員が絶望的に頭を振る。彼は高度を上げた《アベンジャー》が、次々と射的の的みたいに撃墜されるのを見ていた。

 

 

 

 小ネタ ボリビア海軍

 

 ボリビアには海軍が有ります。え、ボリビアは海無いじゃんよ。と思われると思いますが、南米ボリビアには海軍が有ります。150年前までは、太平洋岸に領土が有りました。しかし、1884年にチリに戦争で負けて取られてしまいました。

 

 しかし、海軍は解散せず現存しています。いずれは、チリから領土を奪い返して海軍を再建するんだとか。

 現在は哨戒艇を使い、アマゾン川の支流を使った密輸や密漁の取り締まりをやっています。小型の病院船も持っているので、病院が無い町へ巡回診療を行っているそうです。

 

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