プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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花粉症はまだまだ続く;;

 チコちゃん「勝手に宇宙人とコンタクトしてはならない―」(2019年3月15日放映)
 星名ひかる「ええー?」
 ララ   「オヨ―」
 キョエちゃん 「バカー」

 
今日から映画公開ですね。


第28話【真相?前編】

 【真相?前編】

 

 ~1943年12月9日、午後6時半~

 第一航空戦隊旗艦、空母《赤城》

 

 小沢中将

「皆、怪我は無かったか?」

 いちか

「はい、大丈夫です」

 源田 実(航空参謀 大佐)

「どうした、何か元気が無いが」

 いちか

「私たちが、もっと早く気づいていれば、《雷鷹》や《瑞穂》は……」

 小沢中将

「いや、その責任は全て私にある」

 源田大佐

「君達の対潜空母にも、警戒要員を向かわせるという提案を、米空母機が攻撃して来る可能性は、低いと考えて辞退した。君達が責任を感じる必要は無いよ」

 小沢中将

「君達の支援が無ければ、もっと多くの犠牲が……いや、マーシャル諸島を占領されて居たかもしれない。ありがとう」

 源田大佐

「そろそろ夕食の時間だ。今日は赤城名物の特性お汁粉が付くぞ」

 

 その時、いちかのお腹が鳴る。

 いちか

「はわわわわわ」

 小沢中将

「後で君達が我々を助けてくれる理由……この日本を守りたいという以外の理由……それを、教えてくれないだろうか」

 源田大佐

「我々の方でも、何か力になれるかもしれない」

 頷く、いちかだった。

 あきら

「提督、《ヨークタウン》級空母が航行不能になっています」

 小沢中将

「了解した。潜水艦隊に連絡しよう」

 源田大佐

「既に沈没しているか乗員を収容して、自沈処分している可能性も高そうですね」

 

 

 ~数時間後~

 

 小沢中将

「君達の世界とこっちの世界に、そんな縁があるというのか……」

 話は彼女達が、この世界に来て2週間後に遡る。

 

 この日本を助けるか否か、という重要な『プリキュア会議』が行われた。

 シエル

「あきら、確認って何の事?」

 ゆかり

「この世界には私たちの大半の、ご先祖様が居るみたいなの。まだ確定では無いけどね」

 あおい

「ご、ご先祖ー」

 ありす

「全員ではありませんわ。せつなさんみたいに光落ちされた方や、トワさんみたいに異世界の方、エレンさんや、シエルさんみたいに妖精だった方以外の全員だと思われます」

 

 ゆかりとあきらは、自分達の世界の2月頃、神保町の古書店巡りをしていて、ある書店に入った。

 そこで棚の上から何冊かの本が落ちてきて、拾うのだが……その中に古い新聞記事があった。

 

 疎開した10歳から12歳くらいの子が戦争が終わり、その翌日、東京に帰るという記事なのだが、おおよそ、以下のようなことが書かれていた。

 少女は火事で家族を失い、児童養護施設に預けられた。しかし、そこは酷い施設で人身売買をしていたが、その後、数人の少女達に救い出された。

 その後、アメリカ軍の長距離爆撃機《B-36ピースメーカー》の実戦投入が近いという事で学童疎開が始まり、彼女も避難した。

 最初は友達も居なかったそうだが、本人の証言として『いちかお姉さん達』のお陰で、たくさんの友達が出来、『いちかお姉さん』からは、お菓子作りなども教えて貰った。と書いてあった。

 そして2枚目の写真には、その子が描いた『いちかお姉さん』の絵が映っているのだが、その姿は宇佐美いちか、そのものであった。

 

 いちか

「ええええええ、私、この子に、あった事無いですぞ!」

 ありす

「これは未だ今日の時点では、未来の出来事だと思います。日付も」

 リコ

「この写真の日本が、この世界だという根拠は?」

 あきら

「この記事に出ている、《B-36》爆撃機だけど、私たちの世界では、初飛行したのは1946年の11月なんだ。映画とかに出た事はあるみたいだけど、朝鮮戦争でも、一度も実戦に出ず、10年後に退役したんだ」

 《B-29》の次の爆撃機は、《B-52》だと思っている人も多いだろう。

 《B-52》は配備されて、60年以上経過するがまだ現役だ。(ガチで)祖父子供孫と三代で、《B-52》に搭乗した軍人一家もいるらしい。

 ゆかりが、《B-36》のイラストを見せる。

 ひめ

「すごくおおきいです」

 

 《B-29》と《B-36》の比較 左が《B-29》で右が《B-36》となっている。

 

 全長         30.2m      49.2m

 横幅         43.1m      70.1m

 重量         32トン       75トン

 速力         576キロ      685キロ

 作戦可能距離     3000キロ     10000~12000キロ

 爆弾搭載量      4~6トン      20トン以上

 

 

 はるか

「日本本土に対する初空襲が行われたのは、昭和19年の11月下旬ごろだっけ? 日本史の先生は、東京郊外にある航空機工場が目標だったと言っていたよ」

 六花

「本土初空襲は、実は、その5か月前の6月よ。誤解している人も多いかも」

 きらら

「《B-29》は、サイパン島やグアム島から出撃したんでしょ? 6月は未だマリアナ諸島に、米軍の基地は無い筈だよ」

 六花

「マリアナ諸島からじゃ無く、中国四川省の成都市から発進して、北九州の八幡にある鉄工所や、工業地帯が攻撃目標」

 

 1944年6月15日の八幡空襲では、75機の《B-29》が参加するが被害は軽微だった。逆に米側は、2機撃墜と5機の事故墜落の被害を出した。

 四川省からの空爆は、他に満州国の重要施設等にも行われたが、飛行時に日本側支配地の上を通過する必要があり、速やかに通報されてしまう。

 更に四川省からでは、日本本土は北九州の空爆が限界だ。

 それらを解消し、本土主要都市を爆撃する為に、米軍はマリアナ諸島を占領する必要があった。

 サイパン島と東京の距離はおよそ3000キロで、東北北部と北海道以外は、爆撃範囲に入る。

 

 ひめ

「私たちのほぼ全員が、同じ一族だったとは」

 シエル

「ワオ、私たちが全員同じ女性の子孫って素敵かも」

 めぐみ

「シエルとかは違うんじゃ」

 ショックを受けたシエルは、キラリンに戻り隅でいじけた。

 ゆかり

「先月、私が全員に家系図を探す様に頼んだのを覚えている?」

 頷くオールスターズ。それは先月(世界Bでの事。2月)、いちかやみらい達が、野乃はな達と共に『闇の鬼火』と戦った数日後の事だ。(映画プリキュアスーパーズターズ)

 ゆかり

「試しに私とあきらの家系図を遡って調べたら、二人とも同じ女性の子孫だったの」

 あきら

「調べてみたら、全員同じ子孫だった」

 

 更にその半年前、シエルの弟で妖精のピカリオことリオ君が、一旦深い眠りに付いた頃、東京郊外にある旧家の蔵から、古い日記が発見されており、某バード司会の報道番組で報道されていた。

 日付は、ちょうど3代目将軍、徳川家光が征夷大将軍になった頃だ。

 

 とある商人の長男が、ある日倒れていた少女(10代前半)を助けた。

 商家のボンボンと聞くと、時代劇では軽薄な遊び人が多いが、彼は立派な人物で、その少女を献身的に看病した。

 その後、助けられた少女は必死に商売を覚え、若旦那(と言っても10代)を助けた。

 二人は程なく相思相愛となり、やがて結婚した。親族達は反対したが、長男は意志を曲げなかった。

 嫁の努力する姿を見た親族も、後に彼女を認め、夫婦の間は何人もの子宝に恵まれた。

 二人はおしどり夫婦として知られ、当時では珍しい90歳まで長生きした。いちか達も、この日誌の事はニュースで知っていて感激していた。

 

 ありす

「彼女は、とある恩人からもらった別れの手紙を、生涯の宝物として持っていたそうです」

 その手紙には『私達は遠い場所に帰るので、もう会う事は出来ないけど、貴女の幸福をずっと願っている。貴女は素敵な男性と巡り合えると思うから、何があっても希望を持って』と書かれていた。

 いちか

「その手紙を出した人も素敵だなぁ」

 あきら

「いちかちゃん、なにを他人事みたいに言っているのかい」

 いちか

「ほえ」

 ゆかり

「手紙の差出人は、宇佐美いちか……貴女よ」

 いちか

「なんですとおおおおお」

 マナ

「この新聞の子が、何年か先に江戸時代に行ってしまうんだ」

 あきら

「ただし、今いる世界Aでは無く、私たちが生まれた世界Bの江戸時代にね」

 六花

(……そんなこと、ありえるのかしら?)

と思ったが、よくよく考えればプリキュア自体が「ぶっちゃけありえなーい!」(CVキュアブラック)存在だと思いだし苦笑した。

 異世界に行ったり赤ちゃん妖精が卵から生まれたり、突如竹取物語みたいに急成長して美少女になったり、赤ちゃんが未来から飛んで来たり(1)……と挙げればきりがない。

 六花は時々、マナがプリキュアになってからの物語は、全て夢なのではと考える事もある。

 

ありす

「日記に有った若旦那の実家の商家ですが、数日前に、海軍におられる歴史に精通されている方に、調べて頂いたのです。それによると、その家は世界Aにも存在していました。相模の戦国大名、北条氏に仕えていたのですが、房総半島に勢力を持っていた里見氏との戦に加わりました。この戦いで里見氏は北条氏に大勝利し、房総半島では里見氏が優位に立つことになったそうですわ。恐らく北条軍の兵糧運搬の支援をしていた、世界Aの若旦那の、たぶん父親か祖父は、里見軍の追撃で戦死し、同道していた男子全員が戦死した。とのことです」

 

 里見氏は、早くから秀吉に従い北条氏滅亡後安房一国は残ったが、慶長一九年(1614年)に突如、安房を没収されて伯耆……現在の鳥取県倉吉3万石に移され、その八年後に後継者がいないまま没し、改易となった。(2) ちなみに、五代目水戸黄門の人は子孫では無いらしい。

 

 六花

「私たちの歴史とは少し違うわね」

 六花が世界Bの状況を説明し始めた。

 

 六花

「私たちの世界では、若旦那の実家は北条家に仕えていて、房総半島に勢力を持っていた里見氏との戦に加わった。そこで里見家側の奇襲を受けて、軍需物資(兵糧等)が奪われてしまったの。でも、きっと近くにいた北条家の弓兵が反撃などして、何とか若旦那さんの先祖たちは無事、後方に離脱に成功したのだと思うわ」

 

 里見家の武将数名は、両方の世界で主君から感状を授与されたらしい。

 感状は勲章の様な物だと考えて欲しい。

 

 主君から感状を賜る事は、武士にとって最高の名誉だ。そのことは北条家だけでなく、里見家の文書にも記録され残っていた。

 それを件の歴史に非常に精通した海軍士官が、調査してくれたおかげで、世界Aでの状況が明らかになり、六花の記憶と比較して、二つの世界の小さな違いの一つが判明した。

 

 あおい

「滅亡していたら、子孫も存在しないし若旦那も、この世に生をうけてすらいないだろうね」

 次に話題に上がったのは、謎の手紙の事だ。

 

 いちか

「この手紙は、何時、里美ちゃんに渡すのだろう。はっ! 私も一緒に江戸時代に飛ばされるの?! めちょっく!」

 動揺したいちかは、野乃はな(キュアエール)の台詞が伝染しているほどだった。

 

 真琴

「この手紙、見方によっては遺書か遺言書にも見えるわ」

 マナ

「現代では簡単に治る病気やケガも、江戸時代じゃ致命傷になる事も少なくないんじゃ? ドラマの南〇先生は、幕末でもあれだけ大変だったのに、江戸時代の初期なら、もっと危険なのかも」

 いちか

「私は江戸時代で、謎の病気にかかり里美ちゃんに見守られながら、あっけない最期を……そんなの嫌ですぞ!」

 ゆかり

「いちか、落ち着いて。私たちの世界で見つかった日誌によると、若旦那さんと里美ちゃんが出会った時、彼女の年齢は13歳くらいだったらしいわ」

 あきら

「新聞記事を見ると、終戦後、里美ちゃんが疎開先から東京に帰るとき11歳とあるから、戦後何年かは、彼女は世界Aに留まるのではないかな」

 シエル

「私たちは、戦争が終結した直後に世界Bに帰還してしまうのではないかしら」

 リコ

「別れを予感したいちかが、手紙を書いて渡したのでは? 『もし何か、今後とんでもない事が起きたら、この手紙を読んでね』と言って渡したのかも」

 みらい

「里美ちゃんは、その手紙をお守りみたいに大切にして、世界Bの江戸時代に行ってしまった後で、その手紙を読むんだね。ワクワクもんだあ」

 トワ

「私たちが、元の世界に戻ってしまうのは合衆国と日本帝国の間で、講和条約が成立した数日後かしら」

 はるか

「更に、その数か月間、この世界に留まり、里美ちゃんが東京に無事帰るのを見届けた直後に戻ることになるのかも」

 ひめ

「朝起きたら、元の……四葉家の庭ってとこですな。そして5分だけ経過していたとか、有りそうですよ」

 いちか

「うーむ。里美ちゃんは、その数年後に世界Bの江戸時代に飛ばされてしまうのですかな? 何か直接の原因が?」

 れいか

「私たちの世界では、最近、主人公が、異世界やアニメの世界に飛ばされるという小説や、二次小説が多いです。トラックに撥ねられたり、階段から転落したりなどが多いですね。ちなみに某南〇先生は後者です」

 ゆかり

「10日ほど前、中古書店で日本軍が突如転移してしまう作品を二つほど読んだわ。2003年の世界に戦艦武蔵が突如現れる作品と、日米開戦前に、三陸海岸沖で大規模な軍事演習をしていた連合艦隊主力が、一夜にして大西洋に飛ばされたと言う内容だったけど、直接の転移の原因は、台風と暴風雨となっていたわね」

 あおい

「現実ではどうか判らないけど、地震とか台風とかで超常現象が起きて、里美ちゃんが巻き込まれて、私たちの世界の江戸時代に飛ばされてしまうとか有るのかなー?」

 シエル

「私たちも70年前の過去に飛ばされたわね」

 六花

「関東一円に、子孫が広がるには最低、数百年は必要ね」

 

 





一章はもう少し続くんじゃよ。年号公表までに終わるかな?


1 アイちゃん、キュアフェリーチェ、はぐたん
2 その悲劇が元で、南総里見八犬伝が創作された。作者は滝沢馬琴
 アメリカは、《B-36》爆撃機に原子炉搭載して、原子力爆撃機を制作しようとしていたらしいです。後原子力戦車も計画していました。乗員が被ばくして死んでしまう事に気付き計画中止。


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