「おしん」の再放送で、また舞台となった山形県北部や銀山温泉がまたブームになると期待されているそうです。
【真相? 後編】
ゆかり、あきら、ありすの3人は、皆から集めた複数の系図を床に並べ繋ぎ合わせた。
すると、完成した一枚の家系図の末端には、それぞれのプリキュアの名前がある。
その家系図の一番下はバラバラに分かれているが、上に向かうに連れ、何本かの線に集約され、やがて、それは一つの点に辿り着く。
更に、プリキュアの大半は、その直系の子孫だという事も判明した。
江戸時代の藩の中で、全て直系だけで繋がれてきた藩等は、ほぼ無いかもしれない。
何処かで必ず養子が入っている。ごく近い親族から養子を取る事も多いが、全く遠い家から養子に入る事もある。
無論、養子で入り、跡を継いだ藩主がダメだという事は決してない。
米沢藩の財政を立て直した上杉鷹山は、日向高鍋藩、秋月家からの養子だ。
幕末の名君として知られる越前福井藩主、松平春嶽も御三卿の田安家からの養子だ。
他家から来て名を遺した偉人も多い事は、記憶に留めて置いて欲しい。
シエル
「プリキュアの血ってのがあるとすると、養子じゃ意味は無いわね」
ゆかり
「恐らく、遠くない内に米国は、日本帝国を無理やりにでも戦争に引きずり込む。そんな気がしてならないわ」
ひまり
「戦況が悪化したら、空襲に巻き込まれる危険がありますね」
みらい
「でも、この写真、何処かの田舎みたいだし、大丈夫じゃないの?」
ありす
「みらいさん、私たちの世界では敗戦間際には、地方都市も空襲を受けていました。地方と言えども危険です」
真琴
「戦局が悪化したら、彼女も危険になる訳ね。新聞記事を見ると無事みたいだけど、未来は変動するとも言うわ」
あきら
「真琴ちゃん、例え日本軍がハワイを占領しても、アメリカは空襲できる」
ゆかり
「《B-36》の作戦可能範囲は、およそ12000キロよ。アンカレッジから東京間が約5500キロ。アラスカ州に基地を造れば、日本本土大半を空爆できるわね」
更に、英国の支配下にあるインド中部に、もう一つ《B-36》が発進できる基地を造る可能性もある。インドから発進する《B-36》に、西日本の爆撃を任せるかもしれない。
突然、いちかが真っ青になり震え出す。
ゆかり
「いちかは気付いたわね。もし彼女に万一の事が在ったら恐ろしい事になるわ」
やがて全員が気が付いた様だ。
真琴
「私たちの、ほぼ全員が消滅して……いいえ、最初から存在すら無くなってしまうわ」
シエル
「私は消滅はしないけど、プリキュアに対する目標も無くなるから、スイーツ修行したり人間になったりする可能性は無くなるわ。更に歴史も大きく変わり、いちご坂も町の名前が変わったり、街並みも他の町と変わらない住宅地になったりするかもしれないわ。いちご山も、住宅開発で山の大半が無くなってしまう可能性もある。そうなったら私も消滅ね」
みらい
「リコとお別れなんて嫌だよ!」
リコ
「私も、そんなの嫌よ!」
異世界とか妖精界とか魔法界も、悪の軍団に占領されたままになってしまうだろう。
ありす
「私たちだけが消えるのなら、私たちの事を思い出して、みんな悲しんでくれます。でも、私たちプリキュアだけじゃ無く、家族も……この家系図にある子孫の人たちも、全員が消滅しますわ」
ことは
「そうなったら日本が滅亡しちゃうよ!」
マナ
「うーん滅亡は、しないんじゃないかな」
六花
「最初に、ご先祖様と結婚した若旦那を含め、プリキュア一族じゃなく、他の異性と結婚した事になるだろうから、新しい別の歴史が始まる事になるわね。もちろん、誰もそれに気づく事も無いわ。例えコナン君でも気付かないわね」
日野あかね
「うちらが、過去の平行世界に来てしまったのは、あまり、こんな言い方はしたくないんやけど、里美ちゃんや、この世界の日本の人を助けるのが使命やと思うんや」
海藤みなみ
「逆に里美ちゃんは、数年後、世界Bの江戸時代……私たちの世界に飛ばされて、そこで最高の出会いをして結婚し子供を産み、その子孫が、やがて私たち、ほぼ全員に繋がって行く……それが彼女の使命なのかもしれないわね」
いちか
「この繋がりが絶たれたら大変な事に」
シエル
「私たちが消滅しても、世界Aは、それほど大きな影響は受けないかも知れないわ」
しかし、世界Bは致命的な事態となるだろう。彼女達が戦って来た闇の勢力が、地球を支配する可能性は高い。いや世界Bの宇宙全てが支配されるかも知れない。銀河帝国(ルー〇ス監督の方)に、宇宙全てが支配されると想像して欲しい。
六花
「90%は、そうなる危険性が高いわ」
真琴
「残り10%は?」
六花
「光と闇は、どちらか片方だけでは、存在できないという説もあるみたいね」
ファイナルファンタジー3では、一部、その様なテーマで描かれている。
ありす
「プリキュアが全員消滅する事で、闇の勢力も同時に存在できなくなり、最初から存在しなかった事になるかも」
マナ
「世界Bは、プリキュアも闇の勢力も最初から存在しなかった事になって、普通の世界になるって事だね」
ゆかり
「どうやら結論は出たみたいね」
??
「ちょっと待ったー!!」
いおな
「何か異論があるの、ひめ?」
ヒメルダ
「戦争に参加まではしなくて良いんじゃないですかな。この新聞記事が正しいのなら、積極的に軍に協力しなくても、里美ちゃんは戦争に巻き込まれずに済むという訳です。万一、里美ちゃんが疎開している町に、米軍の爆撃機が来た時、里美ちゃんや町の人を避難させるとか……もう少し踏み込んだとしても、東京や名古屋などが空襲を受けた時に、プリキュアの技で、爆弾を破壊し、消火作業に参加すれば良いのでは?」
れいか
「確かに、ヒメルダさんが、おっしゃる通りかもしれませんね」
やよい
「もう少し結論を出すのを待っても良いと……」
更に、何人かが同意しようとした、その時、……キィィィィィン……
愛乃めぐみ
「ひめ、何か変な気配を感じるよ……」
ヒメルダ
「何も感じないよ」
めぐみはヒメルダに否定されたが不安だったので、気配を感じた窓の外を確認するために、窓を開けて外を見ると、酔っ払いが一人、何か嫌な事でもあったのか文句を言いながら歩いていた。
ヒメルダ
「あの、おじさんの気配を感じたんじゃないの」
めぐみも、そうだと気を取り直し、直ぐに窓を閉めて本題を続けた。
めぐみ
「ひめの意見も一理あるけど、私は、この国の人たちを助けたいな。私たちの世界では、日本人が軍人と民間人を合わせて330万人の犠牲者が出たって、歴史番組で言っていたよ。合衆国を降伏させる等は無理だけど、やはり一人でも多くの日本人を助けたいよ」
結局、ヒメルダ達も同意して、この世界の日本に住む人達を助ける事で落ち着いた。
~1時間後~
会議も終わり、プリキュア達も眠ろうとしていた。マナが布団に入ろうとするが、六花が何か考え込んでいた。
マナ
「どうしたの六花?」
六花
「さっき、ひめが異論を唱えたけど、結局、却下された時に、何というかよく判らないんだけど、嫌な気配というか匂いみたいなのを感じたわ。マナは感じなかった?」
マナ
「えー、何も感じなかったよ」
ドキプリ部屋に、真琴が入って来る。
真琴
「それ多分、この宿の南にある、工業地帯にある工場からの匂いじゃないかしら?」
たしか、今日は11月とは思えない暖かさだったので、星空みゆきが換気の為に、少しだけ窓を開けて置いたのを六花も見ていた。
70年後みたいに、公害対策も全く進んでいない時代だ。工場などからの匂いは、未来より、かなり強く感じていた。
六花
「少し神経過敏になってたのかもね」
程なく、ありすが入って来て互いに、お休みのあいさつを交わし、布団に入り電気を消した。
眠気に襲われマナ達は、自分達の選択の是非や、プリキュアの秘密が果たして本当に真実かどうか、考える前に眠ってしまった。
小沢中将
「そういうことに、なっていたのか……」
源田大佐
「この子の素性は判明しているのかい?」
マナ
「木下里美という名前だけは判明しているんです」
小沢中将
「疎開先は山形県の町かな?」(1)
ちなみに、この家系図も新聞記事もコピーだ。ゆかりが念の為にコピーしておいた。
無論、2017年に元の世界に居た時の話だ。ゆかりは、あのお花見の時に公表しようとしていた。
ちょうど、それを袋から出した時に異変が起きて、ゆかりは手を放してしまった。
コピーは、あきらのバッグに入っていたので無事だった。オリジナルは発見できなかった。元の公園に残されたのかも知れない。
あきら
「実は、その古書店には、もっと、まずい物があったんだ」
ひめ
「18歳未満が買えない本?」
ゆかり
「プリキュア事典よ。プリキュア妖精を教育する学校の教材だったわ。誰が書店に売ったかは判らないそうよ。私たちの名前や、性格……本名も書いてあったわ。それも当日、皆に見せようと思って……」
真琴
「それも紛失! 拙いわよ」
ゆかり
「安心して、こっちの世界に来た時、川に、その本らしきのが沈んで行くのが見えたわ」
世界Bの神保町で、ゆかりとあきらが立ち寄った古書店は戦前から代々続いていた老舗だったが、世界Aでは関東大震災の余震で倒壊し、一家全員が死亡しているらしい
源田大佐によると、10年ほど前に親善訪問で来日したアジア(2)艦隊の駆逐艦艦長が、その書店を探していた。知り合った源田が一緒に探したが、地震で倒壊していた事が判明した。
1 町名だけは架空の予定、連続テレビ小説「おしん」の主人公の故郷の近く。
2 母港はフィリピンマニラのキャビテ軍港 戦艦や空母のような大型艦はいない。