プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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「大和、知らない子ですね」
「武蔵、知らない子ですね」
「大鳳、知らない子ですね」
「ゴトランド、知らない子ですね」
「ジョンストン、知らない子ですね」
「タシュケント、知らない子ですね」

神威は……無くても困らないか


週末に第1章最終話を投稿します。


第32話【M計画】

 【M計画】

 

 ~1943年、12月20日、午前9時(米東部標準時)ホワイトハウス~

 

 フランクリン・ルーズベルト(第33代、合衆国大統領)が沈痛な表情を浮かべて椅子に腰かけている。

「何か朗報の一つでも無いのかね」

 会議室で行われている会議には、陸軍参謀総長ジョージ・C・マーシャル大将、統合参謀本部議長ウィリアム・レーヒ提督、陸軍長官ヘンリー・スティムソン氏、海軍長官フランク・ノックス氏が出席している。(1)

 晴れやかな表情を浮かべる者は一人も居ない。ここ数日、入って来るニュースは、凶報もしくは、とてつもない凶報か。どちらかでしか無いからだ。

 

「一つだけ、朗報がありますが」

 マーシャルが、報告書の一つを指し示す。

「先ず、それから聞こうじゃないか」

 マーシャル大将は、北西アフリカの地図を広げる。

 そこには敵味方の配置状況として、ヴィシーフランス軍の航空基地の場所が示され、逆に、上陸の支援をする連合軍の艦船が、地図の海上部分に示されている。

「トーチ作戦は、順調に進行しております。海岸部の橋頭保を確保し、既に内陸部に進撃を開始しました。現地のヴィシー政府軍は戦意に乏しく、戦わずに逃走する部隊も多数、出ています」

 

『トーチ(松明)作戦』は、フランスの第三帝国による傀儡政府であるヴィシー政府の植民地軍が駐留している、仏領モロッコ及びアルジェリアへの上陸作戦だ。

 上陸後は東進し、最終的にはエジプトに居る英国第8軍と共に、ドイツ、アフリカ軍(ロンメル元帥)を挟撃、殲滅する事が任務だ。

 16日にモロッコ北西のラバトに上陸。その48時間後には、英国軍が仏領アルジェリアのオランとアルジェに上陸した。

 ヴィシー政府軍は、第三帝国により軍備制限を受けている上に、植民地軍のフランス製戦車や航空機は、米英軍の装備に比べ相当劣っている。

 さらに、現地ヴィシー空軍は事前の空襲で、大半が破壊され無力化されていた。

 『トーチ作戦』は、先ず順調に滑り出した様だ。

 閣僚達の顔に、僅かに明るさが戻った。しかし、朗報は、この件だけだった。

 

 ウェーキ(ウェーク)島は11日に攻撃を受けたが、ウェーキ(ウェーク)島守備隊は勇戦し、駆逐艦2隻及び、輸送船1隻が炎上という予想外の被害を日本軍に与え、日本軍の司令官、梶岡少将は撤退した。(2)

 これは吉報と言えなくも無いが、恐らく来週には、再び攻撃を受ける事は間違いないだろう。

 今度は空母2隻に巡洋艦隊……それに謎の敵も数名加わるかもしれない。

 今度こそ間違いなくウェーキ(ウェーク)島は、玉砕か降伏のどちらかを選ぶ事になるだろうから、吉報とは言えない。

 

 16日にマニラ北にあるリンエガン湾に、帝国陸軍第一四軍主力が上陸を開始し、一部の敵部隊は既にマニラ付近に迫っている。現状、フィリピンを救援する事は不可能で、不本意ながら見殺しにせざるを得ないだろう。

 だが、フィリピンに居るマッカーサー大将指揮下の米極東軍の苦境等は、まだまだ凶報の序の口でしかない。

 

「この謎の敵というのは、確実に存在するのかね?」

 ルーズベルトは、やや疑わしそうにレーヒ提督に聞く。

「残念ですが、まず間違いないかと。大勢の乗員やパイロットが目撃しております。空を飛び、多数の艦載機を撃墜し、更に、恐るべき光の様な攻撃で戦艦をやられました。空母、《ヨークタウン》も危うく撃沈されかけました」

「誰だ! 日本帝国を戦争に引きずり込んだのは!」

 大統領以外の全員は、あんたと背後にいる軍需企業だよ。と心の声で返答し、冷たい視線を大統領に送った。

 しかし、ここにいる閣僚の大半は、軍需企業と何らかの関わりがあるのだ。それを思い出し、幾人かは肩を落とした。

「少し取り乱してしまった様だ。謎の敵は見た所、宇宙人や天使でもあるまい、戦闘機で対処できないのか?」

 マーシャル大将が無理だという様に、首を振る。

「戦闘機は、重量の差はありますが基本金属製です。限界を超えた機動は出来ません。まあ、腕の良いパイロットであれば、敵機の動きを見切るのは十分に可能ですが。しかし、この謎の敵は戦闘において、あり得ない様な軌道で回避し、攻撃を行って来るそうです。また、空中で鳥の様に止まる事も可能と見られます」

 更に一部の敵は、光の楯の様な防具で攻撃を防ぐ技を持っている事も判明している。

 しかも、最高速度は第三帝国の最新鋭レシプロ戦闘機フォッケウルフ社の《Ta-152》どころか、世界初の実戦墳進式(ジェット推進)戦闘機《Me-262》の最高速度、およそ時速860キロメートルに勝る可能性大という分析が出ている。

 

「人数は、どれ位、居るのか?」

「恐らく30人は、居ると思われます」

「増援を送るしかありませんな」

 レーヒ提督は、大西洋方面に居る正規空母と高速戦艦のリストを取り出す。

「《ヨークタウン》は、修理に3か月はかかるでしょう。無論、急がせますがね。大西洋に居る《ワスプ》、《エセックス》を急ぎ、パナマ運河経由で西海岸に派遣します」

 

ノックス長官が、やや声を低くして切り出しにくいが、ある重大な議題を切り出す。

「問題は敗戦の責任を誰に負わせるか。という事ですが……」

 順当に行けば、キンメル大将を更迭という事になるが……

 レーヒ提督が反対意見を唱える。

「しかし、今回の敗北の原因は、謎の恐るべき敵の存在が大きいと言えるでしょう。例えば、異星人が攻めて来たのと同じです。通常の敗戦とは別に考えるべきではないでしょうか」

 しばし、考えるルーズベルト大統領だった。

 

 数分間、熟慮した大統領が、決断を伝える。

「近く、海軍作戦部長ハロド・スターク大将が病気療養に入る事になっていたな。よし、それを早めよう。それと、勝手に前線から後退したフレッチャー提督を左遷……まあ、こんな辺りだろう」

 フレッチャー少将は、西海岸にある物資集積所の所長に左遷され、軍務の第一線から外された。

 同時に、太平洋艦隊作戦参謀のチャールズ・マクモリス少将が、アリューシャン方面の艦隊司令に転任したが、これは開戦前から決まっており、敗戦の責任追及では無い。

 少将は開戦時は真珠湾に留まっており、戦闘には参加していない。

 

「英国軍は完敗だが、我々は敵に一泡吹かせたな。コックリル大尉達は、よくやってくれた」

 ノックス長官もやや、表情を緩め報告する。

「僅か15機程度で、小型空母1、水上機母艦1、駆逐艦1撃沈。更に防空巡洋艦に爆弾命中」

「何を言っている? 彼らが沈めたのは敵の正規空母だ。敵正規空母1、水上機母艦1撃沈。新型防空巡洋艦1を大破……マスコミには、そう公表したまえ。ああ、攻撃に参加したコックリル大尉以下の全員に勲章を授与する」

 要するに戦果の水増しだ。史実でも合衆国が不利だったころにやっている。

 

 更に、ルーズベルトは一枚の紙を取り上げる。それはバーグ中佐からキンメル提督宛の通信文だ。

「このプリキュアという名称は何だね? 誰か捕虜にでもした……いや、それはあるまい」

 ノックス長官が事情を説明し、それを受けたスチムソン長官が続ける。

「名称を付けようが付けまいが、五十歩百歩だと思います。しかし、何時までも謎の敵だとか言い続けるのも確かに問題でしょう。コードネームを決めた方が良い事も事実です」

 ルーズベルトは、やや面白げな表情を浮かべ、

「プリキュアか。中々、皮肉が効いていてよいかもしれんな。よし、面倒だしプリキュアを敵のコードネームにしておこう」

 

 更に日本が中立国を通じ講話の打診をしてきた場合、即座に拒否するように命令を出したことを説明した。

「それは当然として、プリキュアの事ですが、永久に外部に露見させない事は無理でしょう。そうなる前に、今一度、多少でも国民の士気を上げておくべきですね」

 側近のハリー・ホプキンス氏は、何らか国民の士気を上げる軍事行動が必要だと、大統領に意見を述べる。

「それは悪くない案だ。慎重にやる必要があるが……まあ、それらが上手く行かなくても、我々には例の計画がある」

 ルーズベルト大統領は、にやりと笑い何処から出したのか、ニューヨーク市街地図を広げ、ある場所を示す。その計画にはニューヨークのある地名が、コードネームになっている。

「例の計画が完成すれば、プリキュアが100人居ようが、恐れる必要もなくなる」

 その時、陸軍航空隊司令ヘンリー・アーノルド大将から成功の一報が入った。

 

 

 

 国際情勢

 

 

1943年12月20日

 

アメリカ合衆国のイベント

「太平洋艦隊司令長官の処遇」

 

において

 

「今回は留任を認める」

を選択したとの事です。

 

1943年12月22日

 

第三帝国のイベント

北アフリカのフランス植民地の危機」

 

において

 

「アントン作戦だ、フランス全土を占領せよ」

を選択したとの事です。

 

ヴィシーフランスのイベント

「アントン作戦発動」

 

において

 

「降伏しかあるまい」

を選択したとの事です。

 

第三帝国が、ヴィシーフランスを併合しました。

国際社会はこの暴挙を許さないでしょう。

 





ヴィシーフランスは、1940年6月22日に、第三帝国に敗北したフランス政府と、独伊との間で休戦協定が締結された後に、フランス北部はドイツに併合されて、残りの南部に存続が許された独の傀儡政権です。ヴィシーの由来は首都の街名。ド・ゴール大佐は、直前に
ロンドンへ脱出し勝手に自由フランス軍を結成。ヴィシー政府は、北アフリカに連合軍が上陸した直後に、独軍による武力進駐を受けて解体されました。
1 戦後陸軍長官と海軍長官職が統合されて、国防長官が誕生。
2 艦これアニメ版悲劇の地

上に出ている国際情勢は、ハーツオブアイアン風です。自国以外のイベントは上の様に表示されます。自国だと詳細や選択肢等が表示されます。
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