プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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 艦これ令和初イベ取りあえずクリアしたので、再開します。(なお新掘り艦はまだ取れない模様)


第34話 【南海の異変】

 

 

 【南海の異変】

 

 戦略会議は、一旦散会となったが急遽再開される事になった。

ニューブリテン島は、オーストラリア領ニューギニア北東部にある島で、由来は1700年にこの地を探検した、英国探検家ウィリアム・ダンピアが、この地を「新しいブリテン」と名付けた事に由来する。同島西部はオランダ領インドネシア領となっている。

同島東部のそのまた北半分は、19世紀末から20年ほどドイツ帝国領土だったが、ヴェルサイユ講和条約で、没収され豪州領土に編入された。

 

面積はほぼ九州と同じで、主な産業はココア、コプラ、コーヒーなどの農産物が大半である。先年亡くなった某大妖怪漫画家が、戦時中出征していた事でも知られる。

 

11月下旬から、火山噴火の予兆が起きていたのだが、どうやら一週間から10日以内に大規模噴火が起こる可能性が高くなって来たと、豪州駐アメリカ大使館から国務省に連絡が入った。オーストラリア政府は、駐留している1400人ほどの守備兵と5千人ほどの民間人を、オーストラリア本土に避難させる事になった。

 

 

 

「フィリピンから脱出した米アジア艦隊も、救助任務に参加させるように」

「了解しました。直ちにポートモレスビーに向かわせます」

ルーズベルト大統領は、ノックス海軍長官とハル国務長官に調整の指示を出した。

 

マニラからオーストラリア北部のダーウィンに入港した、米アジア艦隊は、重巡《ヒューストン》と軽巡《マーブルヘッド》《ホノルル》と20隻前後の駆逐艦から編成されている。艦隊は補給を終えるとニューギニア島南東にあるポートモレスビーに向かった。モレスビー港で、開戦前オーストラリアに輸送任務で向かっていた水上機母艦《ラングレー》と合流した。

 

 

 「ラングレー」は、1917年に石炭運搬船から小型空母に改造された。アメリカ初の航空母艦となったが、旧式なので、6年ほど前に水上機母艦に改造された。今回は水上機の格納庫も、避難民の収容に使われる予定だ。

 

 

12月29日午前10時、最後の避難者を乗せた船団が、安全海域に抜けた直後にダブルブル山が大噴火を起こした。

 

 

 12月30日 午前10時

ワシントン ホワイトハウス

 

 

 

「島民に、犠牲者が出なかったのは幸いです」

ノックス海軍長官が、報告書を読み上げている。事前に中立国を通じ、船団は避難民が多数乗船しているので、手出しむように願いたいと大日本帝国政府に通達していたので、潜水艦の攻撃は無かった。

 

「しかし、ニューブリテン島ラバウルの飛行場を拡張して、爆撃機《B-17》や《B-24》を派遣してトラック諸島を空襲する計画は、当面断念せざるを得ませんな」

陸軍航空隊長官の、ヘンリー・アーノルド中将はやや落胆の表情を浮かべている。トラック島は、極東のジブラルタルと称される海軍基地だ。ラバウルからなら十分長距離爆撃機の爆撃範囲に入る。成功していたら、コンバインド・フリート(連合艦隊)も同島を艦隊拠点に使うのが困難になっただろう。

 

 

「しかし、爆撃機と護衛の《P-38》を派遣する前で幸いだった。戦闘の結果ならともかく、火山の噴火で大損害を出すのでは勿体なさすぎる」

モレスビーの飛行場から、爆撃機に偵察に向かわせたが、噴火は収まる気配は皆無の様だ。

「日本軍も、ラバウルやソロモン諸島に進出する事がほぼ不可能になったのですから、痛み分けで良しとしましょう」

「人命救助成功で、多少は政府の面目も立った。次は追加点と行きたいものだな」

ルーズベルトは、数時間前同様に再びにやりと笑って見せた。

 

 

 ここから番外編

 

 ドイツは植民地大国だった?

 

 海外に広い植民地を持っていた国といえば、双璧は大英帝国とフランスで、アフリカからインドと東南アジアに、20世紀になっても広大な植民地を持っていました。オランダとポルトガルも、アフリカやインドネシア等に植民地を持っています。

 

 意外な事にドイツも一時期かなりの海外領土を持っていました。悪名高い第三帝国では無く、帝政ドイツです。第一次世界大戦のヴェルサイユ講和条約で、草……英仏にボッシュートされて消滅しました。

 

 

1 ドイツ領南西アフリカ(現ナミビア共和国)1884年~1919年

2 ドイツ領東アフリカ(現ルワンダ、ブルンジ、タンザニアの大半)

  1885年から1919年 人口700万(1913)

3 ドイツ領カメルーン(現カメルーン共和国)1884年~1916年

4 ドイツ領トーゴラント(現トーゴと、ガーナの一部) 

5 ドイツ領ニューギニア(現・パプアニューギニア)ソロモン諸島と、マーシャル諸島

パラオ諸島、グアム以外のマリアナ諸島1885年~1918年 人口48万

6 ドイツ領サモア(現在のサモア)1899年~1918年 

 

ヴェルサイユ講和条約で、1と2は大英帝国、3と4は英仏で分割、5はニューギニアとソロモン諸島は、オーストラリアでそれ以外は日本の領土になりました。産業は農業(ゴムとかコーヒーとか)がメインで、本国からの移民は石炭やダイヤモンドが期待された、南西アフリカだけだったみたいです。

 

 他に中国の青島市もドイツ領でした。青島ビールはドイツ人が持ち込んだ物。日本軍に占領され、ドイツ軍は捕虜となります。その後、その捕虜が日本の収容所で日本人にドイツ文学や、バウムクーヘンのレシピを伝えた話は有名です。

 






 ちなみにこの火山、史実では平成に入ってから噴火し、火山灰でラバウル旧市街は放棄されたそうな。現在も廃墟です。
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