プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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プルンス
「新銀河英雄伝説の、フレデリカさんは美人プルンス」
ララ
「中の人はテンジョウの人ルン」
プルンス
「しかしこんな美人を未亡人にするとは、地球教の連中は絶……」
ユニ
「それ以上はいけないニャン」


第45話「演習に非ず」

午前11時 カウアイ海峡北沖

 

 

前方警戒の米駆逐艦から、「敵機多数発見」との急報が届いた。

角田中将は、敵攻撃隊を撃退した後逃げ帰る敵機を追尾させた。

 

 

攻撃隊は

 

《加賀》 《零戦》18 《彗星》15《天山》15

 

《雲龍》《天城》 各《零戦》12《彗星》12《天山》12

《蒼龍》《飛龍》 《零戦》14《彗星》12《天山》』12

《隼鷹》 《零戦》9《彗》』9《天山》6

 

 

 

 

 キンメル艦隊外縁部にいた、《リバモア級》駆逐艦DD-647《ソーン》は、11:30に艦隊に向かって来る敵攻撃隊を発見した。《ソーン》は既に総員戦闘配置に付き、戦闘準備を終えている。

 

 

 

「敵機が射程に入り次第攻撃開始だ!」

艦長ハウエル・ エイリー少佐は、マイクで攻撃準備を命じる。

《リバモア級》は5インチ両用砲5門と、20ミリ対空機関砲6門を装備している。艦長が射撃用意を命じた直後、乗員が敵の動きに気付いた。

 

 

 

「敵に動きがあります。二手に分かれる模様です!」

「本当か?」

 

艦長が北東の方角を確認すると、確かに敵機が二手に分かれるように動いている。

半数は艦隊の方角に向かって来るが、半数は艦隊の対空砲火の射程を迂回する様に飛んで行く。プリキュアも全て、艦隊を迂回して南東の方角に飛行して行くのが見える。

 

 

「旗艦に通信! 敵攻撃隊は、二手に分かれる模様! 半数は迂回して真珠湾基地を攻撃するものとみられる。尚、プリキュアは全員真珠湾に向かっている」

 

《ソーン》から緊急電が発せられるのと同時に、残り半数の攻撃隊が向かって来る。

 

「敵機距離3000!」

「ファイヤー」

 

《ソーン》を含む周囲の駆逐艦や、巡洋艦から対空砲撃を開始。《ソーン》も

5インチ両用砲を発射するが、敵編隊は乱れる事無く主力部隊目指して飛んで行く。

敵機は戦艦を無視して、護衛空母に向かって来る。護衛空母の戦闘機は10数機しかいないが、果敢にも敵機に向かって行く。

 

 

《ボーグ》級護衛空母《ナッソー》

 

 

「日本機が来るぞ! 対空砲撃用意!」

イタリア系移民の、艦長マリオ・ドノスティ大佐は、向かってくる敵機を見て舌打ちをする。

 

《ボーグ》級護衛空母は、艦前方に5インチ両用砲を1門ずつ装備している。更に、ボフォース40ミリ対空砲14門と、20ミリ対空機関砲14門を装備していてかなりの重装備だ。

 

「《ジュデイ》(《彗星》のコードネーム)護衛の巡洋艦を爆撃!」

《彗星》隊は、まず《アトランタ》級対空巡洋艦2番《ジュノー》を爆撃。5インチ砲と40ミリ機関砲の激しい砲撃を受け、4番機が右主翼を破壊され、錐もみ状態で海面に突っ込み、更に5番機が燃料タンクに被弾し、炎上しながら墜落した。しかし、残りの4機は怯む事無《ジュノー》に500キロ爆弾を投下。

 

 

 

 爆弾は《ジュノー》の前部主砲に命中し火災が発生。更に6番機が爆弾を投下して、離脱に入った直後に異変が起きた。

 

6番機の投下した500キロ爆弾は、後部にある魚雷発射管をに命中。《アトランタ》級は駆逐艦隊の旗艦の役割もあったため、米海軍の巡洋艦としては珍しく、魚雷発射管を装備している。

 

爆弾は甲板を貫通し、魚雷庫で爆発。直後凄まじい爆発が起き、《ジュノー》の姿は黒煙で見えなくなった。

 

爆弾を命中させた《彗星》も衝撃波で危うく失速しかけたが、辛うじて墜落を免れた。

爆発が収まった時、《ジュノー》は後方から急速に海面下に沈みつつあった。

 

 

《ブルックリン》級軽巡《サバンナ》も《彗星》の爆撃を受ける。《サバンナ》は1938年に完成し、大西洋方面に配備されていたが、開戦後の44年2月に、西海岸サンディエゴに回航された。

 

 

1発目は、艦尾にある水上機カタパルトに命中。カタパルトは引き剥がされ海中に転落した。更に水上機と、搭載用ガソリン庫が炎上。

直後に、右舷中央部にある5インチ対空砲に2発目が直撃し、爆発で周囲の対空機関砲が破壊された。

 

 

更に近くにいた駆逐艦数隻も爆撃を受け、500キロ爆弾2発被弾した、駆逐艦《モンセン》は大きく左舷に傾いて、停止してしまった。

 

 

 《天山》隊30機は、《彗星》隊がこじ開けた対空砲火の穴から、輪形陣の内側に侵入して来る。

 

「敵雷撃機接近! 機数4! 距離2000!」

 

 

「攻撃開始」

 

 

《ナッソー》が対空射撃を始めたのとほぼ同時に、他の4隻の《ボーグ級》護衛空母も、《天山》に対し射撃可能な対空砲を総動員して射撃を開始した。

 

《ナッソー》には、《天山》4機が向かって来る。魚雷投下寸前に《天山》1機が、海面に突っ込み飛沫を上げた。

 

「敵機魚雷投下!」 

《ナッソー》は18ノットしか出ないが、機関をフル回転させ回避を図る。1本は辛うじて回避するが、魚雷2本が命中した。

 

 

「前部魚雷庫に延焼の恐れあり!」

「兵員室で火災!」

「発電室に浸水!」

「後部格納庫で火災」

 

 

直後浸水と火災で発電機は停止して停電。更に格納庫での火災は広がりつつある。

 

 

 

「前部魚雷庫に向かった、消火隊との連絡が途絶しました。」

 

 

「残念ながら、消火も排水も不可能だろう。総員退艦を命じる」

マリオ大佐は、沈没は免れないと判断し総員退艦命令を出す。

 

 直ぐに乗員は、退避する為に甲板に集合した。乗員の中には、何処かにぶつかって骨折でもしたのか他の乗員に支えられている人も居る。又火傷を負っている乗員も少なくない。

後方にいる姉妹艦《コア》も炎上し停止している。こちらも既に乗員に退船命令が出ているのか、乗員が続々と海に飛び込んでいる。《ナッソー》《コア》は、幸運にも未だ乗員が退船する時間的余裕があった。

 

 

《ナッソー》の前方3千メートル先で、同じく炎上していた姉妹艦《コパピー》が、突如大爆発した。恐らく航空機用ガソリンか航空魚雷に引火したのだろう。

 

「アチッ!」

《ナッソー》乗員や、周囲の護衛艦の乗員複数が皮膚に熱さを感じた。黒煙が治まると、海面には《コパピー》の僅かな残骸が浮かんでいた。無論乗員の生存は考える事も出来ない。

 

 

その直後後方から爆発音が聞こえ、乗員が一斉に後方を見ると、頃最後尾の姉妹艦《プリンス・ウィリアム》が、浸水により横転し退去途中の乗員大半を、道連れに沈んで行くのが見えた。

 

 

同時刻 オアフ島

 

 

オアフ島は、北緯21度28分 西経157度59分に位置する。面積はハワイ諸島の中では、ハワイ島マウイ島に続く、第三位の面積を持つ。(国後島とほぼ同じ)

19世紀末に、ハワイ王国を併合した合衆国政府は1920年代から、オアフ島の軍事拠点化を進行した。更に、観光地としての需要も高まりホテルなどの建設も相次いだ。

 

 

1940年7月合衆国政府は、反対論を無視してカリフォルニア州サンディエゴ軍港に在った太平洋艦隊司令部を、オアフ島に移転させ、対日戦争準備を進めた。真珠湾基地には艦船の停泊地だけでは無く、大規模な修理を行えるドッグも完備されている。

 

 

航空基地は、ホイラー基地、ヒッカム基地(いずれも陸軍航空隊)エワ海兵隊航空隊基地があり、更に小規模な航空基地も何個かある。更に真珠湾には、大規模な水上飛行艇基地もあった。

 

 

 

 しかし、今迎撃に飛び立った戦闘機の数は少ない。二日間の戦闘で大半が撃墜され、帰還した残存機も多くが損傷を受けていた。 それでも残っていた30機と、急遽マウイ島やカウアイ島から増援させた戦闘機20機が、迎撃に飛び立った。迎撃機は、極めて不利な条件だが勇戦。10機以上の敵機を撃墜した。

 

特にカウアイ島から援軍に来た、《P-40》戦闘機3機は雲を巧みに利用して、《天山》隊を奇襲し一気に3機を撃墜する戦果を挙げた。

 

 

だが、勇戦しても多勢に無勢。程なく駆逐され、僅かな生存機はマウイ島方面に逃走した。

空母機は、対空砲火を掻い潜り、ホイラー基地とヒッカム基地を爆撃。滑走路のみならず格納庫及び整備場も破壊され、逃げ遅れた爆撃機も破壊された。

 

 

 

プリキュアチームは真珠湾軍港より北西に在る、エワ海兵隊航空基地を攻撃。

 

基地防空隊はM1/90ミリ高射砲や、各種対空機関銃や、対空機関銃を装甲車やジープの車体に搭載した対空自走砲で、激しく抵抗した。更には対空攻撃に使えない、トンプソン・サブマシンガンや、M1ガーランド小銃。更には、M1903スプリングフィールド小銃、即ち1903年に採用された、旧式ライフルまで持ち出して撃ちまくった。

 

が、時速950kmで自在に飛ぶ彼女達に命中させる事は不可能だ。攻撃の巻き添えを喰らって戦死する者や、恐怖心から、持ち場を捨てて逃げ出す兵士も多かった。

 

 

 

 

 プリキュアの別チームは、真珠湾軍港を攻撃した。優先すべきは米海軍の目となる、飛行艇・水上機基地だ。しかし肝心の水上偵察機や、飛行艇の姿は無かった。湾内に戦艦や空母が居ないだろう事は、事前に予測していたが輸送船や、タンカーも残っていない。恐らくは数日の間に避難したのだろう。

 

 

 

真珠湾に居た、水上機や飛行艇を避難させたのは、真珠湾第二哨戒航空隊司令官のパトリック・ベリンジャー少将だ。

少将は、速度の遅い水上機や飛行艇の損失を回避する為に、事前に退避命令を出した。最後の飛行艇が離脱したのは、攻撃が開始される僅か20分前だった。

 

 

攻撃が開始された後、ベリンジャー少将は海軍省と、海軍作戦本部に対し歴史に残る通信をした事で知られる。

 

「真珠湾空襲さる。これは演習ではない」(Air raid. Pearl Harbor - this is no drill.)

一連の攻撃で、オアフ島の主要飛行所は使用不能に陥り米側は、制空権を喪失した。

 

 

「ここからおまけにゃん」

 

きらやば米国面

 

 

プルンス

「アメリカは、核爆弾や核ミサイル以外にも、たくさんの核兵器を開発したプルンス」

 

原子力潜水艦(《ロサンゼルス級》・《オハイオ級》

原子力空母(《ニミッツ級》)

核バズーカ(《ディビー・クロケット》)(1)

核弾頭付魚雷

 

プルンス

「アメリカは、原子力爆撃機や原子力戦車も開発しようとしたプルンス。

原子力戦車は、航続距離が6000キロを計画していたプルンス。爆撃機の方は《B-36》を改造して、小型原子炉を装備する予定だったプルンス」(2)

 

「きらやばー!」

 

プルンス

「でも、原子炉から放射能が漏れて乗員が死んでしまう危険性に気付き、程なく計画は中止されたプルンス」

 

「きらやばー!」

 

 

 

1 ガンダムのジオン軍のザク初期型が装備していた、核バズーカーのモデルかも。

ルウム戦役後の南極条約で廃止。

2 戦車の移動距離は通常300キロほど

 





 新型コロナウィルス感染者が出たので、もうすぐ図書館も閉鎖されそうな予感。

タイトルの電文は、史実でも開戦初日に発信されています。ベリンジャー少将は真珠湾奇襲の責任は取らされずに済んだみたいです。
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