プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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やっと艦これ梅雨イベ前段作戦クリアしたので、投稿します。(資源25%溶けた)


第50話「げえっ! 関羽!」

 

 

 30分後

 

 

 《サラトガ》の上甲板には、多数の乗員が集合し傾斜していない左舷側から、次々と脱出していた。海面に向け傾いている、右舷側から飛び込んだ方が簡単だと思うかも知れない。しかし、船が沈没した時に発生する強い渦潮に巻き込まれたら、命は無い。その為、必ず傾いていない方の甲板から、脱出する必要がある。

 

乗員達は救命ボートを降ろしたり、海面までハンモックの様な物を降ろして、それに掴まって下りて行く。ハルゼー達司令部要員も、無事脱出し救命ボートに無事乗る事が出来た。

 

 

「提督、《ノースカロライナ》がプリキュアの攻撃を受けています!」

戦艦《ノースカロライナ》に、複数の閃光が雷鳴の様に走り、数秒後にハルゼー達の所まで轟音が響いた。

「攻撃して来たのは、別のプリキュアです!」

ハルゼー

「くっそーあのピーーー(放送禁止)どもめ!」

 

 

「《ワシントン》に敵魚雷命中!」

 

《ノースカロライナ》は、艦橋と機関部が壊滅し艦長以下の、艦橋要員が全員戦死。後部指揮所にいた、副長が指揮を引き継ぎ、総員退艦命令を、既に出していた。

 

 

 

 一旦、対空砲火の射程外に離脱した、アラモードチームが再度今度は、艦隊左側から攻撃を再開して来た。その動きを見た、他の健在艦の艦長達はほっとしたような表情を浮かべ、巡洋空母《インディペンデンス》の艦長は天を呪った。

 

《インディペンデンス》級空母は、建造途中の《グリーブランド級》軽巡洋艦の設計を変更して建造された。《インディペンデンス》は、本来は軽巡洋艦《アムステルダム》として、完成する筈だった。

 

 

 艦長は、即座に「取り舵一杯!」を命じた。《インディペンデンス』》空母は、元が高速の巡洋艦設計を使用しているので、《レキシントン》級や《エセックス》級のような大型空母よりも素早く転舵できる。

 

《インディペンデンス》は対空砲は装備されておらず、《ボフォース40ミリ対空機関砲》26門を搭載している。艦長は、左舷側に発射可能な13門に射撃を命じた。

 

 

 

 「速過ぎて、狙いが定まらない!」

対空機関砲を発射していた、ジャクソン ・ ノードリー上等水兵は、驚きの声を上げながら、上官の命令で機関砲の向きを修正しようとしていた。が、修正を始めた直後プリキュアが、白い謎の攻撃を放って来た。

 

 

 

 謎の白い物体は、真っ直ぐ《インディペンデンス》船体の中央部に向けて飛んで来る。だが、その瞬間小さな偶然が起こった。近くの護衛艦が発射した対空砲弾が、白いクリームのような物体を掠め爆発した。無論その爆発が、白い物体を破壊したり、大きな亀裂を入れる事は無かった。が、それでも謎の白い物体の針路が少しだけ左にずれた。

 

 白い物体は、《インディペンデンス》飛行甲板中央より、やや左部に命中し甲板を貫通し、真下の部品倉庫で爆発した。爆発で、倉庫内で作業していた整備兵14名は全員戦死した。更に、爆風で隣のブロックとの間の隔壁も吹き飛び、対潜爆弾数発が誘爆した。

 

 

 艦長が応急隊に消火と負傷者の救助を命じた直後、右舷見張り員リカルド ・ モランディ上等水兵が、雷撃機の接近に気付いた。

 

「右舷《ジル》(1)6機接近! 高度30、距離2000!」

 

艦長

「面舵一杯!」

 

 

 急ぎ今度は右に旋回し、《天山》に向け右舷側の対空機関砲を連射する。しかし、敵雷撃機が高度30メートルの超低空で接近して来た上に、『インディペンデンス』被弾により、発生した黒煙が対空射撃を妨害した事が災いし、一機しか撃墜できなかった。

プリキュアの攻撃は、流れ弾に助けられ致命的な個所には命中しなかったが、魚雷を複数喰らったら間違いなく沈没だ。

 

 

 

 《天山》隊との距離が1500メートルに縮まった時、突如雷撃機隊の目の前に大きな水柱が複数上がった。

 

 

 

 

「おい、今のは何が起きた!」

「護衛の巡洋艦《セント・ポール》が雷撃機の鼻先に主砲弾をぶち込んだんですよ。水柱で雷撃機を巻き込んで、雷撃機を撃墜しようとしたんでしょう」

 

 

 この砲撃は《セント・ポール》ジム・アンダーソン大佐の、突然の思い付きで行った。無論こんな思い付きの方法が上手く行くはずも無く、この珍戦術で撃墜できたのは、運悪くまともに水柱に突っ込んでしまった1機だけだった。

 

 

「雷撃機魚雷投下!」

「また本艦まで1500メートルもあるぞ。一体どうしてしまったんだ? 」

 

 

 《天山》隊乗員は、通常の対空射撃に関しては回避方法や、注意点等を仲間内で議論したり、先輩搭乗員や教官に教わっていた。だが、

「巡洋艦の、主砲弾を雷撃機の目の前に撃ち込んで、水柱で巻き込んで撃墜する」

といった、前代未聞の珍戦術について教えてくれる教官も、教本も存在しなかった。

乗員達は、米軍の新戦術か新型の対空砲弾だと、勘違いし慌てて魚雷を投下してしまった。

 

 

 

「敵魚雷2本、艦首前方距離300……外れて行きます」

残りの魚雷2本も、艦の右後方に外れて行ったことが報告された。

「プリキュアはどうした?」

「離脱して行きます。日本機も離脱開始」

 

 

 プリキュアに続いて、日本機も離脱して行く。未だ散発的に、離脱して行く敵機に向け攻撃している艦もいて、最後に運に見放された不運な日本機が撃墜され、それを見ていた味方が歓声を上げる。

 

 

 

 リカルド

「流れ弾と、アンダーソン大佐の機転に助けられましたね」

 艦長

「大佐には、後日コニャックの一杯でもおごらなくてはならんな。リカルド、プリキュアの顔は見えたか? 彼女達は人間か?」

 リカルド

「人間には違いないと思いますが……」

 

 艦長

「どうしたんだ?」

 リカルド

「残念ですが、艦長の娘さんより美人でした」

その言葉を聞いた乗員達は、爆笑し艦長は深いため息をついた。

 

 

 

 ハルゼー達《サラトガ》の乗員の一部は、駆逐艦《クーパー》に無事救助されていた。

《クーパー》の甲板は、救助された乗員溢れていてもし、敵機が襲って来たら応戦する事も難しいだろう。

 

《サラトガ》は、被弾より70分後に炎に包まれながら転覆して沈んで行った。しかも、燃える船体からは焦げたケーキみたいな匂いが漂って来る。乗員の中には、その光景を見ながら悔し涙を流しているのも多い。

 

 

 《サラトガ》はハルゼーにとっては、非常に思い出深い船だ。ハルゼーは元は優秀な駆逐艦乗りで、30年前視察に訪れた当時海軍次官だった、フランクリン・ルーズベルト氏に見事な操艦を見せて、ルーズベルトの信頼を得た。

およそ15年後、ハルゼーは航空機の魅力に気付いた。今後は戦艦じゃ無く空母と航空機の時代だと。

 

 しかし当時空母の艦長になるには、航空機搭乗員出身者でなくてはならないという、非公式のルールがあった。ハルゼーは50歳を超えてから、飛行学校に入学し努力をして搭乗員の資格を取得し、1934年秋に念願叶い、《サラトガ》の艦長に

就任した。

 

 

 

 

 

 

「いいかお前ら、この光景を忘れるな! この悔しさを忘れるなよ! そして、今度はプリキュアを同じ目に遭わせてやろうぜ!」

それを見た、周囲の乗員が一斉に歓声を上げ拍手をする。やはりハルゼー親父はこうじゃなきゃ。落ち込んでいたりするのは、親父らしくないさ。

 

 

「提督、もしプリキュアが捕虜になったらどうなるんですか?」

「一応戦時捕虜として扱うらしい」

「子供ですからねえ」

 

「ま、し返しもするがな」

「し返し?」

 

 

 ハルゼー

「うさ耳付きで、全米を巡回するのさ」

「見世物ですか、一杯おひねりが貰えそうですね」

「おひねりもあるが、それを見た金持ちの旦那方やご婦人が、気前よく戦時国債を買ってくれるって寸法さ」

その光景を想像した、乗員達は再び大爆笑する。

 

 

 ??

「しかし、変身させたら逃げられてしまいますぞ」

ハルゼー

「確かにそうだな、桃色の頭髪用かつらとうさ耳が必要だな。俺の知人の業者に作成して貰おうかな」

再び爆笑が起きる。

 

 ??

「面白そうな話ですな。あたしも参加させてくださいな」

ハルゼー

「もちろんだぜ。でも、お前さん丸で女の子みたいな声……」

 

 

 直後ハルゼーは、赤壁から逃げて来て華容道で関羽と出会った時の横山版曹操、もしくは蜀軍を追撃して来たら、諸葛亮(本人は死亡していて実は木像)と遭遇した

横山版司馬懿みたいな表情になった。(2)

 

「げえっ!プリキュア!」

 

 

 

横山三国志、あれは良い物だ(マ・クベ)

横山三国志名シーン

 

 

曹操「董卓よ、お前も一度負けてみるが良い。負ける事で得るものがある事を初めて知った」

 

 対董卓連合軍が組まれていた頃、曹操は一人で調子こいて董卓を追撃したら、返り討ちに相危うく討ち取られそうに。部下の救援で、辛うじて生還する。

この悔しさをばねに、成長するぞと誓うシーン。でも曹操だと単なる負け惜しみに見えなくも無いw

 

曹操「君と余だ」

 

 劉備が、曹操に酒宴のお誘いうけて出かけた時、曹操が「天下の英雄は誰だろう、君の意見を聞きたい」と質問。

劉備は何人かの有力な当主の名前を挙げるが、いずれも曹操は気に入らない。「あいつは家柄が良いだけ」とか、「賢者を集めているだけで何もしない」とこき下ろす。呉国の孫策だけはやや興味を示すが……

劉備が、「曹操殿のお考えはどなたですか」と逆に問うと曹操は「君と余だ!」と答える。それを聞いた劉備は、曹操が自分を警戒している事に気付く。その直後雷が鳴り、劉備は雷を恐れる芝居をする。曹操はそれを見て、「買い被りだったか」と油断してしまう。

 

曹操「げえっ! 関羽!」

赤壁の戦いでぼろ負けして、敗走中の曹操。疲労困憊してもうここまで逃げれば大丈夫かなと安心していると、絶望の関羽登場。もうあかんと考えるが、

部下が、「関羽は昔曹操様に借りがあるので、何とか見逃してもらえないか頼んでみます」義に生きる関羽は、曹操を見逃します。

コーエーの三国志13だと、追加シナリオで「華容道の変」と言うシナリオが。「げえっ! 関羽」の衝撃が疲労困憊の肉体に止めを刺したのか、曹操が昇天。

その後曹家は息子たちが仲間割れをして、分裂してしまう設定。

 

 

「何がむむむだ!」

 三国志中盤、劉備と戦う馬超の元に、降伏を勧めに来た李恢(リカイ)将軍。降伏を迷う馬超に、「お前と劉備様が戦うのは、親兄弟の仇である曹操を利するだけだと気付かないのか」と叱責。その後馬超は劉備の家臣になり、劉備の黄金時代(短い)が来ます。

 

「孔明の罠に違いない」

 三国志の事は知らなくても、「孔明の罠」と言う単語は知っていると言う人もいる筈。(主にニコ動)戦況が有利でも、「これは孔明の罠では」と考え、勝機を逃してしまう。似た言葉に「ヤン・ウェンリーの罠」(銀河英雄伝説)等の応用も。

 

「わしを殺せるものがあるか?」

「ここにいるぞ!」

 

 孔明が病死した直後、魏延は魏(司馬懿軍)との戦闘継続を主張するが、他の将軍は反対し挙句魏延を置き去りにして、撤退してしまう。

激怒した魏延は、「ふざけんな、いっそのこと魏に亡命してしまうか」と考えます。すると、部下の馬岱(ばたい・馬超の親族)が、

「魏国に投降しても、冷遇されるかも知れません。過去の戦闘で恨まれているから殺されるかも。やるなら蜀で実権を握りましょう」

と助言し、魏延もそうしようと亡命は止める。その後後方へ後退すると、ライバルの楊義(ようぎ)将軍が待っている。

激怒して切りかかろうとする魏延。すると楊義将軍が、

「おぬしに降伏してもよい」

と言い出し、魏延は大喜び。だが一つ条件があるらしい。

「わしを殺せるものがあるか、と三回叫んでほしい)

と要求する。魏延は「何だそんな簡単な事で良いのか、何回でも叫んでやる」

 

「わしを殺せるものがあるか?」

「ここにいるぞ!」

「何っ!」

 魏延は、馬岱により呆気なく斬首された。全ては「計画通り」だった。

仕掛け人は無論孔明だ。自分が死んだら魏延が叛乱を起こすか、魏に亡命する事を恐れていた。その為に、ひそかに魏延抹殺計画を用意していた。

恐るべし孔明。その後、楊義も自分が宰相になれなかったことを恨み、「魏に亡命してやる」と酔って失言した事を密告されて、官位を剥奪されて庶民にされ

その後直ぐに自害。問題は多いけど優秀な人材二人を無為に失った蜀は、ますます窮地に。

 

「諸葛孔明……なんと恐ろしい男であっただろうか。あの世ではゆっくり教えを請いたいものだ」

司馬仲達最後のシーン。周瑜の最後とはえらい違い

 

劉禅「泰平に乾杯」

横山三国志ラストシーン

 

孔明死後30年後、264年に蜀は魏の侵略で降伏。劉備のバカ息子の劉禅は、魏国に連行されて一応は貴族として遇される。

数か月後劉禅達は、宴会に招かれる。

 

魏の重臣「劉禅殿、蜀の事を思い出す事はありますか」?

劉禅 「ここの生活は楽しくて思い出す事もありません」

重臣(こんなバカが後継者では、孔明が生きていても蜀の滅亡は避けられなかっただろう)

しかし徹底抗戦していたら、大量の犠牲者が出ていたのは疑いない。三国志正伝を書いた陳寿は蜀末期の人だから、三国志は生まれる事すら無かったかも。(3)






1 艦これでもおなじみ《天山》雷撃機
2 死せる孔明生ける仲達を走らす
3 横山三国志の原型となっている「三国志演義」は羅貫中(らかんちゅう)で、明の時代初期の頃の人。日本で言えば室町時代初期。決して吉川英二が原作者では無い。どんな人物が資料が乏しく、出身地すら確定されていないそうですよ。
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