プリキュアDOOMSDAY   作:宇宙とまと

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 のどか(キュアグレース)がとんでもない事に

ちゆ
「のどかをひどい目に遭わせるなんて、許せないわ!」
ひなた
「今度会ったら倍返しだよ!」
あすみ
「……」
ちゆ
「あすみは、腹が立たないの?」
あすみ
「いいえ、私は今激怒しています。これが怒りという感情なのですね。『あなたは最低です!』と言ってダルイゼンを殴りたいくらいに激怒しています」
ひなた
「じゃああすみも倍返し賛成で」
あすみ
「何を言っているんですか、二人はのどかをあんなひどい目に遭わせたダルイゼンを、倍返し程度で許すつもりですか?」
ちゆ
「そのとおりね、ダルイゼン覚悟しなさい!」
3人
「やられたら、やり返す。倍返し……いいえ、三人合わせて1000倍返しだああああーーー!!」

「その後ダルイゼンを見た物は誰もいなかった」(半沢のナレーション)


第55話 【キンメル提督終了のお知らせ】

 

 だが、主砲弾薬庫が誘爆する寸前に辛うじて海水が緊急注水され、《メリーランド》や史実の英巡洋戦艦《フッド》(1)みたいに轟沈する事態は避けられた。

「先の報告は誤り! 《ネヴァダ》健在!」

健在とはいえ、一撃で《ネヴァダ》は第1主砲大破、第2主砲も衝撃で砲撃不能に陥ってしまった。

「旧式とはいえ、一撃で戦艦の砲撃力を半減させるとは。プリキュアとやらの力は恐るべきだな」

騒然とする周囲の士官に比べ、冷静なスプルーアンスは落ち着いてプリキュアの力を分析している。

「間も無くスコールの下に入ります」

「スコールの下に、入った艦は砲撃を停止せよ」

 

 雷雨の下から撃っても、命中させるのは難しい。この当時の水上レーダーは、現代のイージス艦の様に高性能では無く

敵艦と島の区別が付かない、敵機や敵艦が固まっていると区別が付きにくい等の欠陥があった。

(日本側が合衆国より高性能な、対水上レーダーやレーダーと連動した射撃装置を持っているとは考えにくい。プリキュアの攻撃

を回避できれば生還の可能性は上がる)

プリキュアは、大技は流石に連射は出来ない様だ。つまり宇宙戦艦《ヤマト》の波動砲や、銀河英雄伝説に登場した、イゼルローン要塞の主砲

トールハンマーみたいに、発射してから次を発射するには一定の時間が必要になるようだ。

 

 

 《オクラホマ》乗員は、プリキュアの攻撃を回避して一安心する暇も無く、今度は《陸奥》の40センチ砲弾が、唸りをあげて飛んで来た。艦長三好輝彦大佐は、回避行動が不可能な《ウェストバージニア》よりも《オクラホマ》の方が危険度が高いと判断し、またマナ達プリキュアを援護する為に、砲撃目標を変更した。

 

 《オクラホマ》艦長が、砲撃目標を《陸奥》に変更するかどうか、迷っている内に《陸奥》の砲弾が艦橋を直撃し、艦長等を吹き飛ばした。

更に《伊勢》《日向》の36センチ砲弾数発が後部主砲を破壊、炎上させた。しかし両旧式戦艦とも機関部は無事な様で、速度が落ちる事無く

雷雨の下に姿を消した。

 

「砲撃止め! 無暗に撃ったらプリキュアの子達に当たるぞ」

敵艦隊が雷雨の下に隠れるのを確認した、三次大佐は直ちに砲撃中止命令を出した。

 

 

 

 マナ達は、スコールを迂回して残存艦隊を捜索するか、一旦引き上げるか少し迷ったが、しばらく追跡を継続しようという事になった。

「駆逐艦は未だしも、戦艦……旧式戦艦でも、修理されれば再び敵として向かって来ますわ」

「私達の世界では、真珠湾奇襲で被害を受けた米海軍の戦艦で、放棄されたのは2隻だけで残り5隻は、全てサルベージされて復帰しているわ」

 

 ありすと六花の言う通り、完全に海の藻屑にならなかった場合、修理され復帰する可能性は高い。復旧した米旧式戦艦は、1944年10月に発生したレイテ海戦の一つ、スリガオ海峡夜戦で、西村艦隊を壊滅させ復仇を遂げた。更に、翌年の硫黄島攻略戦や、沖縄上陸戦で陸上に向け艦砲射撃を行い、沖縄の軍人や民間人に犠牲を出している。(2)

 

 プリキュア達が、スコールを迂回しながら進みだすが……

「待ってください! 変な匂いがします!」

「ロゼッタ? どうしたの」

ありすに向け、真琴が声を掛ける。

 

 「温泉の様な匂いがします」

確かに僅かだが、温泉というか硫黄の様な匂いがする。

 「敵艦の火薬成分の匂いだよ」

 「ハート、敵艦じゃ無く硫黄の匂いは、海面と言うより海の中から来ているわ」

 

 確かに、六花の言う通り硫黄のような匂いは、海の中から来ている。マナが海面近くまで降りたら、匂いも少し強くなった。

しかも、その匂いはスコールの方角から来ている様だ。

 

 「皆! 避難しよう!」

他のプリキュア達は、一瞬驚いたが彼女達も危険を感じたのか、急いで西の方角に避難する。

 

 

 「おや、プリキュア達が慌てて戻って来るぞ。なにかあったのかな?」

 「米艦隊の増援部隊でもいたのでしょうか?」

近藤中将が、全速に戻って来るプリキュアを目視して、白石少将に何かあったのだろうかと、話しかけた。

 

 とりあえずことは式無線で、呼びかけてみる。

 「どうしたんだい、敵の別動隊とかが居たのかな?」

 「海底火山が噴火するかも知れません!」

 「えっ、海底火……」

 

 状況を質問しようとした、近藤中将の言葉は途中で途切れた。奇妙な雲の方角に、閃光を目撃した。その後数十秒経過した時、衝撃波が艦隊に達した。暴風雨の様に、《大和》の船体が大きく揺れる事は無かったが、装甲ガラスや雲の方角に向いていた対空機銃が、揺れ動いた。

 

 

 

 それより数分前、戦艦《メリーランド》の戦いも終わろうとしていた。

 「第4砲塔弾薬温度上昇中! 誘爆阻止の為に注水します!」

 「前部缶室停止!」

 「第3砲塔応答無し!」

 

 「《タイタン》には少なくとも、10発程度は命中させた筈だ! それなのに全く効果が無い!」

 《タイタン》(大和型戦艦)には、何発かは命中させている筈だが、何事も無い様に撃ち返して来る。直後、艦橋を掠めた一弾が、後部ボイラー室を吹き飛ばした。

 

 「後部ボイラー室大破! 航行不能です」

 「そうか、艦長総員退艦……」

 

 絶望的な報告を受けた、キンメルが艦の放棄命令を出そうとした瞬間、《タイタン》の主砲弾らしい飛来音が聞こえた。

キンメルは直観的に、その砲弾が《メリーランド》をそれも、この司令部艦橋を直撃すると感じた。

(悔いの残る戦いだったが、それでも戦艦乗りらしい最期を遂げる事が出来そうだ。謎の美少女集団にやられるより、コンバインド・フリート最強の戦艦主砲弾で戦死出来る事は幸いだ)

 

 その直後凄まじい衝撃を感じ、キンメルの意識は暗転した。





キンメル太平洋艦隊司令長官が終了しました。

1 戦艦《ビスマルク》の砲撃で轟沈。生存者は3名
2 真珠湾攻撃(史実)以降の米戦艦のその後

自力航行可能

【ペンシルベニア】【テネシー】【メリーランド】

大破転覆

【ネバダ】【カリフォルニア】【ウェストバージニア】

除籍

【アリゾナ】【オクラホマ】

下2隻以外は全てサルベージされ戦線復帰

ダルのど27話ショック
ビョーゲンズとの和解の可能性は消失したんじゃなかろうか?
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