グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜 作:JOKER1011
すると突風が吹き、帝国兵が吹き飛ばされた。スネーク自身も吹き飛ばされないように地面に踏ん張るが、その風は帝国兵だけを狙って吹き飛ばされているようだ。
すると目の前に一人の女性が現れた。
それはあの時、自分のヘリを襲ったものだった。
スネークはすぐに腰のライフルを構える。
すると目の前の女性はすぐに手を上に上げる。
それを見つつ、スネークは喋る。
「お前は何者だ。」
「私の名はティアマト。ポートブリーズを守護する者。」
「そのポートブリーズを守護するお前が何のようだ!何故俺たちを襲った!」
「そなたのヘリ?とやらを破壊したのは悪かった。だが、乗組員の命はとっていない。」
「そなたに頼みがある。何者かが我ら星晶獣を苦しめている。その助けをしてもらいたい。頼む。」と頭を下げる。
何を言っているんだ。こいつは。
何者かが?誰だ?それは。
「その助けを何故俺に頼む。理由があるんだろう?」
「ああ、その異物はごの世界のものではない。お前の世界のものだ。」
「なるほどな。だからその異物を同じ世界の俺に倒してくれというわけか。」
「話が早くて助かる。頼めるか?」
「いいだろう。」
そう言うとティアマトは微笑む。
「礼を言うぞ、人の子、いや‥スネークよ。」
「一度ザンクティンゼルの君が現れた場所に行くがよい。そこに送り物を用意した。」
そう言うと体から光が溢れ出す。
「我は蒼の少女によって救われ、一部を吸収された。さらばだ。」
そう言うと消えた。
「おーい、おっさん?」とカリオストロがゲシゲシと蹴りを入れていた。
「大丈夫か?さっきから呼びかけてんのに無視してよ?」
「ああ、大丈夫だ。なんともない。」
「おおい!無事か!」と空からグランサイファーに乗ってグラン達が降りてきた。
あれから1日ポートブリーズに泊まった。
街では英雄扱いされ、宴となった。
皆踊り、酒を飲み、ご馳走を食べ、どんちゃん騒ぎとなった。
俺はそれを少し離れた所で酒瓶を持って中身をあおる。
うん、赤ワインか。
中々うまい。
「どうした?スネーク?」と声をかけられる。
顔を上げるとそこにはラカムがいた。
「ああ、懐かしくてな。俺には昔これより多い人数の仲間がいた。俺は気がついたらここにいた。」
「へえ〜お前さん、只者じゃねえと思ったが、そんなすげえやつだったのか。良かったら聞かせてくれよ。」とタバコを勧められる。
いつもは葉巻なのだが、たまにはタバコもいいだろう。
もらったタバコに火をつけて吸う。
昔セシールから一本もらったやつに似てるな。
そこから俺の話をした。
バーチャスミッション、スネークイーター作戦、そしてピースウォーカー。
ラカムは一度も笑わず聞いた。
「お前だいぶ濃い人生を送ったんだな。」
そうして宴は終わり、夜が明けた。
どうやらグラン達は次はバルツに向かうらしい。
ザンクティンゼルに一度戻る俺とは少しの間、お別れだな。
そして俺はザンクティンゼル行きの騎空艇に乗り、ザンクティンゼルにたどり着く。
そして俺は記憶を頼りに俺が目を覚ました場所にたどり着く。
そこには何もなかった。
しかし突然「ジジジ‥ジジジ‥」と通信音が聞こえた。
咄嗟に銃とナイフを抜き構える。がすぐに敵の気配が無いことに気づく。
音がする方へ歩くと通信機が落ちていた。
どうやら音はそこからしているようだ。
拾い上げて音を聞く。が相変わらず「ジジジ」としか聞こえない。
なんだと思い耳から離そうとすると、微かにだが声が聞こえた。
「ジジジ‥ボ‥聞こえ‥こち‥M‥マザー‥ジジジ‥」
まさかと思いスネークはチャンネルを慌てて調整する。
すると今度ははっきり聞こえた。
「ボス!聞こえますか!こちらMSFマザーベース!」
「ああ。はっきりとな。」
ティアマトの計らいでMSFと通信することができたスネーク。
果たしてどうなることやら。