グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

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第12話

すると突風が吹き、帝国兵が吹き飛ばされた。スネーク自身も吹き飛ばされないように地面に踏ん張るが、その風は帝国兵だけを狙って吹き飛ばされているようだ。

 

すると目の前に一人の女性が現れた。

 

それはあの時、自分のヘリを襲ったものだった。

 

スネークはすぐに腰のライフルを構える。

 

すると目の前の女性はすぐに手を上に上げる。

 

それを見つつ、スネークは喋る。

 

「お前は何者だ。」

 

「私の名はティアマト。ポートブリーズを守護する者。」

 

「そのポートブリーズを守護するお前が何のようだ!何故俺たちを襲った!」

 

「そなたのヘリ?とやらを破壊したのは悪かった。だが、乗組員の命はとっていない。」

 

「そなたに頼みがある。何者かが我ら星晶獣を苦しめている。その助けをしてもらいたい。頼む。」と頭を下げる。

 

何を言っているんだ。こいつは。

 

何者かが?誰だ?それは。

 

「その助けを何故俺に頼む。理由があるんだろう?」

 

「ああ、その異物はごの世界のものではない。お前の世界のものだ。」

 

「なるほどな。だからその異物を同じ世界の俺に倒してくれというわけか。」

 

「話が早くて助かる。頼めるか?」

 

「いいだろう。」

 

そう言うとティアマトは微笑む。

 

「礼を言うぞ、人の子、いや‥スネークよ。」

 

「一度ザンクティンゼルの君が現れた場所に行くがよい。そこに送り物を用意した。」

 

そう言うと体から光が溢れ出す。

 

「我は蒼の少女によって救われ、一部を吸収された。さらばだ。」

 

そう言うと消えた。

 

「おーい、おっさん?」とカリオストロがゲシゲシと蹴りを入れていた。

 

「大丈夫か?さっきから呼びかけてんのに無視してよ?」

 

「ああ、大丈夫だ。なんともない。」

 

「おおい!無事か!」と空からグランサイファーに乗ってグラン達が降りてきた。

 

あれから1日ポートブリーズに泊まった。

 

街では英雄扱いされ、宴となった。

 

皆踊り、酒を飲み、ご馳走を食べ、どんちゃん騒ぎとなった。

 

俺はそれを少し離れた所で酒瓶を持って中身をあおる。

 

うん、赤ワインか。

 

中々うまい。

 

「どうした?スネーク?」と声をかけられる。

 

顔を上げるとそこにはラカムがいた。

 

「ああ、懐かしくてな。俺には昔これより多い人数の仲間がいた。俺は気がついたらここにいた。」

 

「へえ〜お前さん、只者じゃねえと思ったが、そんなすげえやつだったのか。良かったら聞かせてくれよ。」とタバコを勧められる。

 

いつもは葉巻なのだが、たまにはタバコもいいだろう。

 

もらったタバコに火をつけて吸う。

 

昔セシールから一本もらったやつに似てるな。

 

そこから俺の話をした。

 

バーチャスミッション、スネークイーター作戦、そしてピースウォーカー。

 

ラカムは一度も笑わず聞いた。

 

「お前だいぶ濃い人生を送ったんだな。」

 

そうして宴は終わり、夜が明けた。

 

どうやらグラン達は次はバルツに向かうらしい。

 

ザンクティンゼルに一度戻る俺とは少しの間、お別れだな。

 

そして俺はザンクティンゼル行きの騎空艇に乗り、ザンクティンゼルにたどり着く。

 

そして俺は記憶を頼りに俺が目を覚ました場所にたどり着く。

 

そこには何もなかった。

 

しかし突然「ジジジ‥ジジジ‥」と通信音が聞こえた。

 

咄嗟に銃とナイフを抜き構える。がすぐに敵の気配が無いことに気づく。

 

音がする方へ歩くと通信機が落ちていた。

 

どうやら音はそこからしているようだ。

 

拾い上げて音を聞く。が相変わらず「ジジジ」としか聞こえない。

 

なんだと思い耳から離そうとすると、微かにだが声が聞こえた。

 

「ジジジ‥ボ‥聞こえ‥こち‥M‥マザー‥ジジジ‥」

 

まさかと思いスネークはチャンネルを慌てて調整する。

 

すると今度ははっきり聞こえた。

 

「ボス!聞こえますか!こちらMSFマザーベース!」

 

「ああ。はっきりとな。」




ティアマトの計らいでMSFと通信することができたスネーク。
果たしてどうなることやら。

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