グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜 作:JOKER1011
夜、艇に帰るとカリオストロは食堂で書類を読んでいた。
そこに全員で集まる。
スネーク達が帰ってきたのに気づくと分かった事を話し出した。
書類を片っ端からパクってきたらしいが、特に重要なことは書いておらず、分かった事は研究所の本部の場所と錬金術の始祖、つまりカリオストロを狙っているということだ。
「なら、早いうちにその研究所を叩こう。」
「いいのか?別に俺一人で充分なんだが。」
カリオストロはグランの提案に対して苦言を言うがグランに押し切られていた。
「それでよ?スネーク。お前の後ろに隠れてる女は誰だ?」
「ディアンサ‥です。」と隠れながら答えた。
その後、ディアンサのスカートを指でつまみ、中を見ようとするカリオストロをスネークは止めた。
そして今日はオイゲンとディアンサの歓迎会が開かれることとなった。
「それではオイゲンとディアンサの入団を祝して‥乾杯!!」
グランの挨拶で始まった。
スネークは早速オイゲンに捕まり、ディアンサはイオに捕まった。
その後、オイゲン、ラカム、スネークによるショットガンが始まり、先に潰れたラカムを捨て、決着がつかないスネークとオイゲンがお互い上半身裸となり相撲を取り始めた。
それをみて呆れるカリオストロやカタリナ、歓声をあげるグランやビィやディアンサ。
こうして夜は明けていった。
次の日、グラン、カリオストロ、ルリア、ビィ、ラカムの研究所探索組とそれ以外の島に残る組に分かれた。
飛び立ったグランサイファーを見送り皆思い思いに過ごす。
オイゲンは馴染みの傭兵団で依頼をこなしながら研究所の情報を仕入れる。
スネークとディアンサは浜辺に来ていた。
「さて、ディアンサ!どこからでもかかってこい!」
「はい!行きます!や、やあああ!!!」
「ふん!」
「きゃあ!」ドタッ!
浜辺に来た理由は一つ。ディアンサがスネークにCQCを教えてもらうためだ。
ディアンサは今のところ武器は祭司から貰った杖と護身用のナイフだ。
杖による支援を主に担当しているが、あれから何回か見たナイフ一本で剣を持った敵と渡り合うスネークに憧れていた。
そこでスネークからCQCを習おうと考えたのだ。
さっきはディアンサがナイフを腰に構えスネークに突っ込んだが、ナイフを持つ手を掴まれ手首を捻られる事でナイフを落とし、そのままスネークの右足でディアンサの右足を刈り地面に倒した。ということだ。
因みにディアンサがナイフをそういう風に構えたのはスネークから「殺すつもりでこい。」と言われていたからだ。
スネークも久し振りにCQCの訓練を行う事が出来るので楽しんでいた。
「お!スネーク。張り切ってるな!」
声がした方を見ると、カタリナとイオがこちらに歩いてきていた。
「スネーク。あんたディアンサに何してたの?もしかして乱暴してた?」とイオにいわれスネークは慌てて訂正する。
「いや、違う。ディアンサが俺のCQCを習いたいと言ってきてな?教えていたところだ。」
「ほう、CQCとはなんだ?みたところ、軍隊格闘術のようだが?」とカタリナが興味ありそうな感じで聞いてきた。
「CQCは、俺と俺の師匠で作り上げた格闘術だ。こちらが素手の時に武器を持った相手と対峙した時に使えるものだ。」
「え?あんたが持ってる銃の方が強いんじゃないの?」とイオが聞いてくる。
「そうとも限らん。接近戦においては銃よりもナイフの方が出が早い。」