グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

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第27話

3時間後‥

 

「かんぱーい!」カシャン!

 

スネーク達は最初に合流した喫茶店にいた。

 

潜ってみたものの大した魔物は出ず、ほとんど自分だけでなんとかできてしまっていた。

 

「それにしてもホワイトラビットとカスケードジェリーを食べようとする人がいるなんて驚いたよ!」とクラリスは言う。

 

「はははは‥スネークさんの悪食は今に始まった事じゃないですから。」

 

「おいおい、二人とも。確かに魔物だが、要はウサギとクラゲじゃないか。食べられないものではない。それに戦場では今食べてるフライドポテトやパスタが落ちてる事はない。サバイバルが出来ないと生き残れないぞ?」

 

「ええー!うちはいかないもん!」

 

「だがディアンサはどうだ?俺と行動を共にするなら、またあるぞ?」

 

「う‥努力します。」

 

そしてテーブルの上の料理がなくなってきた頃、クラリスが言った。

 

「うち他にもやらなきゃいけない事があるからそろそろ帰るね?報酬は後日入れとくから!じゃあね!」

 

クラリスは自分が食べた分のお金をテーブルに置き走って店を出て行った。

 

「別に俺が全員分払っても良かったのだが‥」

 

「あ、スネークさん。ごちそうさまです。」

 

スネークは料金を払い店をあとにした。

 

しかしその頃クラリスは‥

 

「はぁはぁ‥もうあいつらしつこい!うちに何の用なのよ!」

 

何者かに追われていた。

 

クラリスが店を出てから数分後に声をかけられ、直感で身の危険を察知し逃げる、相手は追いかけてくるといった状況だ。

 

クラリスはこの街に来たのは一昨日のため、地の利がないのだ。

 

そしてクラリスが角を曲がる。がそこは行き止まりだった。

 

「へっへっへ!追い詰めたぞ!小娘!」

 

「貴様みたところ錬金術師のようだな。悪いが上の命令で錬金術師は全員捕まえろって話だ。悪く思うなよ。」

 

そう言いジリジリと距離を詰めていく。

 

クラリスはすぐに爆破しようと手をかざすが、ハッと気がつきすぐに手を引っ込めた。

 

爆破自体は強力で追っ手を撃退するのには十分すぎる威力だ。しかし加減が出来ず近隣住民に被害が及ぶ可能性が高い事は自分がよく知っている。

 

打つ手がなくなったクラリスは観念し涙が流れそうになった瞬間、屋根から何者かが降りてきた。

 

「おいおい、男5人で少女一人を襲うとは趣味が悪いぞ。」

 

「ス、スネーク!」

 

「待たせたな。」と言いながらナイフを抜く。

 

「な!?貴様は!?指名手配犯の!」

 

「嘘だろ!?ええい!仕方ない!二人まとめてだ!」と前にいた兵士3人が剣を抜き襲いかかってきた。

 

彼らは前衛が3人、後衛が2人の布陣だ。通常の戦い方なら前の3人が主で戦い、合間に後ろの二人が魔法なりを撃つ。確かにそれは有効的な戦い方だ。だが彼らは勘違いをしている。それはここが狭い路地だった事だ。

 

一番前の男が剣を横薙ぎにするが、壁にぶつかり途中で止まる。

 

そこをスネークが敵のがら空きの顎に左ストレートを打ち込む。

 

男はそのまま失神する。

 

前の男が一撃でやられた事で残りの4人は動揺するが次の男が剣を振り上げてきた。

 

角度から袈裟斬りと判断して柄を握る手の上から掴み、もう片方の手で顎の辺りを掴む。

 

そのまま足を刈り地面に後頭部から叩きつける。

 

後衛の2人は魔法を撃とうするが、最後の前衛が邪魔で撃てずにいる。

 

俺は敵の剣を払い落とし、後衛に向かって投げ飛ばした。

 

後衛が巻き込まれ3人とも気絶したことを確認してスネークはクラリスの方を向く。

 

「大丈夫か?」と言い手を差し出す。

 

「う、うん。ありがとう。」

 

そう言いクラリスは出された手を握り、立ち上がらせる。

 

「あれ?ディアンサさんは?」

 

「仲間に引き渡してきた。それにしてもやはりこいつらだったか。」

 

「こいつらって?」

 

「ああ、遺跡を出てからずっと尾行されていると思ったが、クラリス目当てだったとはな。とりあえずうちに来い。団長なら匿ってくれるだろう。」

 

 


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