グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

3 / 45
第3話

目を覚ますと木にもたれかかっていた。

 

ここは天…いや俺が行くのは地獄かもな。

 

しかし、ここはどこなんだ?南米…ではないな。

 

それに俺は一度海に沈んだ筈だ。なら普通なら砂浜に打ち上げられてる筈だ。

 

俺は装備を確認する。

 

持っているのはM1911とナイフとM16ライフルとグレネードが3つか。

 

あとニカラグアで捨てたボスのバンダナだ。これは俺が右手でグッと握りしめていたものだ。

 

俺がバンダナを奪った時と捨てた時と同じ手だ。

 

何の因果かは分からないがな。

 

「ボス…あんたが俺を助けたのか?」

 

俺は漂う雲に問う。

 

しかし、この場には自分しかおらず、返事は返ってこない。

 

そうだ!と思い、無線を試す。

 

「こちら、スネーク。応答せよ…ダメか。」

 

とりあえず歩くか。

 

俺は立ち上がり、歩き出す。

 

バンダナはしょうがないから頭に巻いた。

 

少しして村が見えた。

 

村か。とりあえず話を聞こう。

 

「すまない、少しいいだろうか?」

 

「はい?」

 

「ここはどこだ?」

「ザンクティンゼルですが。」

 

ザンクティンゼル?聞いた事ないな。

 

嘘をついてる素振りは無いな。

 

すると森の方から剣を持った少年と赤いドラゴンが近づいてきた。

 

「あれ?見ない顔だな?こんにちは。」

 

「ああ、こんにちは。」

 

「すまない、実は俺は観光をしていてな?宿はあるか?」

 

「宿か。ごめんね、ここって田舎だからあんまり観光客なんか来ないから、宿屋は存在しないんだよね。」

 

「そうか。」

 

野宿確定だな。

 

あいにく野宿はした事あるため、苦にはならんが慣れない土地すぎて不安だな。

 

「あの、もしよろしければ、うち来ます?」

 

「すまない、そうさせてもらおう。」

 

「君たちだけで住んでいるのか?」

 

「あれ?よく分かりましたね。」

 

「ああ、食器などが君たちの分しかないからな。」

 

こいつらは‥大丈夫だ。

 

信用に値する。

 

それから何日か経った

 

 

そろそろ村の住人達と普通に話すようになってきた。

 

「あら、スネーク。今日も狩りかい?」

 

「いや、今日は家の掃除だな。」

 

しかし、今日はデカイ船が多いな。

 

どうやらこの世界では船が空を飛ぶらしい。

 

だが今上空を飛んでいるのは戦艦だ。

 

ほう、あれはなかなかだな。MSFにも‥いや高すぎて経営が傾くな。

 

カズなら「その分、俺が契約を取ってくれば良いだけだ!」とか言って買うんだろうな。

 

ふ‥俺はいつになったら帰れるんだ。

 

その時、1隻の戦艦から小さな爆発が起き、小型の騎空艇が飛び出して、島に落ちた。

 

ああ、あれは‥グランが修行してる辺りだな。まあ、奴なら‥大丈夫だろう。

 

しかし、そのグランは敵が放ったヒドラにやられて命を蒼の少女とリンクして生きていく事になるが、それはまた別の話だ。

 

そして村には兵士が30人来た。

 

そしてそれをスネーク一人で待ち構えた。

 

「貴様、この村の人間か?」

 

「いや?俺は只の観光客だ。」

 

「そうか、喜べ。貴様は我が帝国軍の全空支配の為に死ぬ事ができるのだから‥な!」と言いながら瞬時に抜いたナイフで首を狙ってくる。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。