グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

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救国の忠騎士編
第33話


スネークとディアンサは騎空艇の発着場に降り立った。

 

今回は星晶獣の加護により栄えている国があるという話をきいたからだ。

 

「それにしても楽しみですよね!シルフ様って赤い宝玉を作るみたいでですね?それを摂ったらいつまでも若々しくいられるなんて!」

 

「それだけじゃあないだろ?そのシルフ様とやら星の民の話を聞くんだろ?」

 

「我々空の民と共存する星晶獣‥巫女とショロトル様みたいですね!」

 

ディアンサはワクワクしてスネークの腕を掴み、早く行こうと急かす。

 

「おい、そんなに急ぐな。」

 

「だって若さっていつの時代も女の子の夢なんd‥」ドン!

 

「キャッ!」ドシャっ!!!!

 

「イタタタ」

 

「ごめんなさい!大丈夫ですか!」

 

「すいません、こちらも前をちゃんと見てなくて。」とぺこりと頭を下げる。

 

その女性は頭や上半身は神聖な何かを感じるような服だが、下半身が露出がすごくチグハグな印象をスネークは受ける。

 

「俺のツレがすまない。ほら。」とスネークは手を差し出す。

 

「ありがとうございます。」とその女性はスネークの手を握り立ち上がる。

 

「あなた方に星の民のご加護があらんことを。」

 

それだけ言って女性は去っていった。

 

「ご加護?宗教勧誘か何かか?」

 

「さあ?あ!早く行かなきゃ!」

 

?「おかしいな‥ランちゃんってば、ここで待ち合わせのはずなんだけどな〜‥‥‥」とデカイ槍斧を担いだ男がボヤいているのを横目に通り過ぎようとした時、乗客達が良からぬ話をしているのが耳に入った。

 

「おい!知ってるか?シルフ様が突然復活した真龍ファフニールに喰われたって話。」

 

「ええ!?嘘だろ‥ ファフニールって確か‥ 龍の巣に封印されてたはずだろ?」

 

「ああ、それで今王都では急遽ファフニール討伐軍を編成してるって話だぜ?」

 

「え‥嘘でしょ‥シルフ様ってあの星晶獣シルフ様でしょ‥食べられたって‥」

 

「ああ、俺も聞いた。」

 

「おい!そこのアンタ達!!!その話を俺にも詳しく教えてくれ!」

 

「そのファフニール討伐軍は!?白龍騎士団団長ランスロットが率いているのか!?」とその男は掴みかかり話を聞かせろと迫る。

 

「うっ‥ぐるじい‥」

 

「おい、落ち着け。このままじゃ落ちるぞ。」とスネークは腕を掴みながら止める。

 

「はっ!?す、スマンスマン!つい熱くなっちまって‥」

 

「ひぃ‥!殺される!」タッタッタッ!

 

「ちょっと!あ!そこのあんた!教えてくれ!」

 

「‥」タッタッタッ!

 

「なぜ逃げる‥なぜ逃げるんだぁ!?俺が誠心誠意込めて頼んでいるというのに!」

 

「落ち着け。お前が必死すぎるんだ。」

 

「これが落ち着いていられるか!ランちゃんが戦うかもしれないんだぞ!」

 

「それでもだ。お前が今ここで焦ってどうにかなるのか?余計に時間がかかるぞ。」

 

スネークが諭すように言うとようやく男は落ち着いた。

 

「スマン。だが当てがあるのか?無いなら‥」

 

「ある。だから付いて来い。」

 

目的の場所まで歩いて行くうちに話をする。

 

どうやらその男は王都フェードラッヘにある白竜騎士団の団員で名をヴェインというらしい。一人遠征に向かい最近帰還したらしくランちゃんとはランスロットという親友らしい。

 

「よし!着いたぞ。おーい!シェロ!いるか!」

 

「はいはーい!あらスネークさんとディアンサさんと‥そちらの方は知りませんね〜」

 

「子供‥?いやハーヴィンか。でも俺は買い物をしてる場合じゃ‥」

 

「シェロ。シルフがファフニールに喰われた事は知っているな?」

 

「はい〜勿論ですよ〜」

 

「王都フェードラッヘではファフニール討伐軍が結成されているらしい。それを率いているのは誰か分かるか?」

 

「はい〜白竜騎士団団長ランスロットさんと執政官のイザベラさんです〜」

 

「やっぱりランちゃんが!こうしちゃいられねえ!」とまた走り出そうとした為、首を掴んだ。

 

「ぐぇっ!何すんだよ!?」

 

「先走るな。俺たちも一緒に行く。」

 

「お前達もか?どうしてだ?」

 

「人と共存する星晶獣に興味があってな。」

 

「ふーん。まあ、悪いやつじゃなさそうだからいいぜ。近道で行こうぜ。」と三人は森へ入った。

 

舗装された道を外れ、けもの道を歩き始めた。

 

「本当にこっちで合ってるのか?」

 

「ああ、大丈夫だ。なんてったってこの辺りは俺の庭みたいなもんだからな。」

 

ガサガサッ!

 

「魔物か!」


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