グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜 作:JOKER1011
夜、龍の巣へと繋がる山道をスネークは一人で歩いていた。
ジークフリートに一人で来るように言われた。しかしそれは罠かもしれない。本当に奴らの言う通り、奴は狂人かもしれない。だが‥
予想外の戦闘も考慮し、武器のメンテナンスをし、万全の体制で向かう。
「もうそろそろだな。」
ダンボールを被りナイトビジョンをつけ、双眼鏡で龍の巣を見る。
まだいない‥?いや、もう中か?
確か中は上が所々穴が空いていたよな?ならナイトビジョンが使えるな。
そのままナイフと銃を構えながら進む。
ファフニールを倒したところまでたどり着いた時に奴がいた。
「来たか。」
スネークは声がしたと同時にアンダーマウントにフラッシュライト&レーザーサイトを搭載した銃を向けた。
その男は近くの岩に腰掛け大剣を近くの岩肌に立てかけていた。
「ジークフリート‥何故俺を呼び出した?しかしがっかりしたぞ。お前が王殺しの狂人だったとはな。」
「その話か。まあ事情を知らない者が聞けばそう思うのも納得だな。」
「事情だと?意味が分からん。お前の口ぶりだと王殺しは濡れ衣だ。と言ってるように聞こえるが?」
「その通りだ。お前はあの時あの場にいた連中の中で一番の手練れだ。だから今から俺が話すことを聞け。」
「まず俺はあの日ハメられた。」
「イザベラか?」
「ほお‥察しがいいな。」
「当たり前だ。奴は普通の女には見えん。」
そこからジークフリートが言った事をまとめるとイザベラに呼び出されたジークフリートはそこで死にかけの先代の王を発見、しかしそこにイザベラの息がかかった兵士が通り騒ぎ立てられる。といったところだ。
因みにこの話は通信機を通してオセロットとエヴァ、カズとエイハブが聞いている。
彼らが嘘だと思えば向こうで何かしらのアクションを起こすといった手筈だったが、何のアクションもない。
つまり、この話は本当だ。しかしその最終決定権は俺にある。
全て話し終えたジークフリートは俺を見て言った。
「どうだ?この話を信じるか信じないかはお前の自由だ。信じず俺を断罪するなら撃て。」
俺は銃を抜き引き金に指をかけ構える。
が、俺はそのまま引き金から指を外しホルスターにしまい込んだ。
「分かった。信じよう。」
「ほう‥?俺の話を信じるか。狂人の戯言かもしれんぞ?」
「今のお前の挙動と話には怪しい点はなかった。それが理由だ。」
「なるほどな。やはり見込み通りだ。」
俺は近くの岩に座り、ジークフリートに向き合う。
そこからジークフリートと俺は互いが持っている情報を交換し合い、別れ際に小型の通信機を渡し別れた。
そして夜が明ける前に城へ戻り、床についた。
はい!本編には存在しないオリジナルストーリーを挟みました!
お気に召したでしょうか?