グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

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第38話

次の日、スネーク達は玉座にいた。

 

「皆の者!ファフニール討伐、大義であった。」

 

カール国王の言葉を皆聞いていた。

 

「はあ‥」

 

横からため息が聞こえ、そちらを見る。

 

ソフィアだった。

 

「ソフィアさん?ため息なんかついてどうしたんですか?」とディアンサが聞く。

 

「いえ、これでファフニールの一件は落ち着いたのですが。やはり昨日現れたジークフリートの事が気になって‥」

 

「ふむ、ランスロット?お前も浮かない顔をしているぞ?」とイザベラがランスロットに問う。

 

イザベラ‥ジークフリートの話が本当ならば奴が‥

 

「いえ、何もありません‥お気遣いありがとうございます。」

 

「ジークフリートの事だな。」

 

「‥はい。」

 

「確かに私も奴の襲撃には肝を冷やしたが‥だが奴の味方をするものなどこの国にはおらぬ。」

 

「だが‥もしもう一度現れた時は‥ランスロット。お前がとどめをさせ。いいな?」

 

「はい。」

 

その時、今まで静かにしていたシルフが喋り出した。

 

「魔物達が騒がしい。」

 

そうシルフが呟いたのと同時に衛兵が部屋に入ってきた。

 

「申し上げます!!王都周辺に突如魔物の群れが現れました!!」

 

「なに!?まさかシルフ様を狙って!?して‥住民達は大丈夫なのか!?」

 

「はい!住民は粗方避難を完了しております!現在なんとか衛兵で抑えておりますが、それもいつまで持つか‥」

 

「ご列席の皆様方には大変恐縮なのですが、お力をお貸しください!」

 

「ヴェイン!行くぞ!」

 

「ああ!」

 

「スネークさん!私達もいきましょう!」

 

「ああ。」

 

「ソフィア!君はひとまずこの国から逃げろ。」

 

「逃げません!困ってる人達を前にしてできません!」

 

「分かった。なら‥避難してきた人達がいるはずだ。その人達の手伝いに回ってくれ。」

 

「わかりました!」と走っていった。

 

「頼んだぞ。事が収まるまでシルフ様は城内でお守りしておく。」とシルフの横に立った。

 

「行くぞ!」

 

ランスロットはヴェインを連れて先に行った。

 

スネークは腰から発信機を出し、指で弾いてこっそりとイザベラに取り付けた。

 

しっかり貼りついたことを確認するとランスロットの後を追って駆け出した。

 

 

 

「数が多い!」

 

「諦めるな!必ず援軍が来る!」

 

しかし、そう励ます衛兵を仕留めんと後ろから魔物が飛びかかる。

 

「おい!!後ろだ!!」

 

ザシュッ!

 

「おい、大丈夫か!」

 

「だ、団長‥大丈夫です。ただの擦り傷です。」

 

「ならばよかった。無理だけはするなよ!」

 

バンッ!

 

草むらから飛び出そうとしていた魔物の脳天をスネークは撃ち抜く。

 

「魔物の群れに応戦している各隊を戦況を教えてくれ!」

 

「はっ!現在広範囲に渡って魔物が暴れており、状況が掴めておりません!」

 

「分かった!ヴェイン!スネーク!このまま前進!各隊の援護をするぞ!」

 

「おう!」

 

「ああ!」

 

 

そのまま前進しながら三人は魔物を薙ぎ倒す。

 

「くそっ!倒しても倒してもキリがないぜ!」

 

「大方の戦況は分かった。一旦後退し戦況を立て直すぞ!ヴェイン!スネーク!自力で動けない怪我人の救助を頼む!」

 

「分かった!おい、肩を貸せ!」

 

「うっ‥すまない。」

 

なんとか怪我人に手を貸し後退している最中、1匹の蝶が目の前を通る。よくみると背の小さい女性だった。

 

ハーヴィン‥?いやドラフの女性か。その女性は浮かない顔をしながら身の丈に合ってない長さの長刀を腰に差して歩いていく。

 

「この街にもいないのね‥」そう呟きながら。

 

すれ違う‥?はっ!?

 

「おい!そっちは魔物だ!逃げろ!」

 

ランスロットが叫ぶが、意に介さず進む。

 

魔物達は獲物が自ら自分達の射程範囲に入ってきたと一斉に襲いかかる。

 

「くそっ!!」

 

スネークとランスロットは助けようと怪我人を横の者に任せ、武器を抜きながら走る。

 

しかし‥

 

ズバン!!

 

一瞬何が起きたか分からなかった。その女性が日本でいう居合斬りを歩きながら行い、その一太刀で10匹はいたであろう魔物を瞬時に斬り伏せた。

 

そのまま何事も無かったかのように歩いていく。

 

ランスロットとスネークはあっけにとられる。が、すぐに声をかける。

 

「おい!そこの方!」

 

その女性は立ち止まりキョロキョロと周りを見渡すと自分にかけられたものだと知り、振り向いた。

 

「私?」

 

「ああ。相当な剣‥いや刀の使い手とお見受けする。恥を承知で言うが手助けをしてくれないか!」

 

「そんな‥私なんて‥全然すごくないし‥」

 

「いや、理想が高いのかもしれないが大した腕だ。頼‥」

 

その瞬間、女性は自分のすぐそばにまで近づいてきていた。

 

おもわず反撃しそうになる。

 

「‥あなたの目‥あの人に似てる。」

 

「俺か?」

 

「ええ、まるで他人とは思えないわ。あなたの親戚に刀を使う方はいない?」

 

「ああ、いることにはいるが、あんたの思ってる御仁とは違うだろう。」

 

スネークが思い浮かべたのはフランク・イェーガーだ。だが目の前の女性が知るはずがない。

 

「ふふ、いいわ。手伝う。私の名前はナルメア。」

 

「助かる。俺はスネーク。こっちはランスロットだ。」

 

「それじゃあ私は殿を務めるわ。」

 

ナルメアが殿を務め何とか城内へたどり着くことができた。

 

「ほら、ここまで来れば安心だ。」

 

「うう‥すまねえ。」

 

「団長!城壁に魔物が群がっております!」

 

「怪我人は休んでてくれ!まだ余力のある者は街中に魔物が入ってこないよう死守するぞ!」

 

「ディアンサ!お前は怪我人の方を頼む!」

 

「はい!」

 

ランスロットの指揮のもと、城壁を登ろうとする魔物を叩き落とす。

 

しかし、魔物が2匹城壁を駆け上がり街中に入ってしまった。

 

「うわああああ!!」

 

「えい!」

 

街人が襲われそうになったところ、ディアンサが投げた石がヒットし、体勢を崩す。

 

「早く!」

 

「助かったよ、嬢ちゃん!」と逃げていく。

 

ガルルルル

 

「!?」

 

しかし、石つぶて一つじゃ魔物は倒せるはずがなかった。

 

魔物はディアンサに標的を絞り、睨みつける。

 

「あ、あの‥私なんか食べても‥」

 

言い終わる前に喰らわんと突進する。

 

「キャアアアアア!!!」

 

ズバン!!

 

その時、黒い影と水色の影がディアンサの前に飛び出して、斬り伏せた。

 

「あれ?痛くない?」

 

「ジークフリート‥とあれ誰だ?」

 

「あいつがディアンサを助けたのか!?」

 

そのままジークフリートは何も発さずに逃げる。

 

「待て!!今度こそ逃がさん!!」とランスロットは追いかけて行ってしまった。

 

「おい!待てよ!ランちゃん!追いかけるぞ!」

 

 

 

 

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