グランブルーファンタジー 〜伝説の蛇〜   作:JOKER1011

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第40話

更に奥へ進むと行き止まりに辿り着く。

 

「行き止まり?」

 

「そんな訳ないだろー じゃあジークフリートさんはどこへ‥?」

 

悩むディアンサとヴェインを尻目にスネークは前に出る。

 

まさかと思い、壁を押してみる。

 

すると壁がクルリと周り部屋が現れる。

 

「な!?回転式‥考えたな、ジークフリート。」

 

中に入ると壁際に無数に鉄格子の檻が並ぶ部屋にたどり着いた。

 

「なんなんだ‥この部屋は‥地下にこんな場所が広がっていたなんて‥」

 

「これは牢屋ですかね?錠前が壊されてますが‥」

 

みんながキョロキョロ辺りを見渡していると奥からジークフリートが歩いてきた。後ろに老人を一人連れて。

 

「な!ジークフリート様!追っ手ですじゃ!」

 

「ふむ、やはりここに気づいたか。褒めてやろう、ランスロット。」

 

「黙れ!もう逃げられないぞ!大人しく観念しろ!」

 

「そうか‥ならば俺も容赦はしない。全力でかかってこい。」と背中の大剣を抜きながら答える。

 

「貴様といえども所詮罪人が振るう汚れた剣!取るに足らん!」

 

「その通りだぜ!俺とランちゃんの二人がかりならジークフリートにも勝てる!」

 

三人が一触即発のムードになった中、スネークとディアンサが前に出て止める。

 

「待て。」

 

「な!?スネーク!ディアンサ!何故止める!」

「そうだぜ!」

 

「ジークフリートさんは‥私が魔物に襲われそうになった時!助けてくれました!そんな人が悪い人に私見えません!」

 

スネークはそれでも反論するランスロットとヴェインを手で制しながらジークフリートの方を向く。

 

「ジークフリート。もういいんじゃないか?全てを話せ。それともここで死ぬのが望みなのか?」

 

長い沈黙の後、ジークフリートは大剣を納め、ため息をつく。

 

「やれやれ、スネークには敵わないな。いいだろう、あの日のことを全て話そう。」

 

 

話そうとした時、部屋の奥から王国兵士が走ってきた。

 

「おい!騒ぎを聞きつけて駆けつけたが!」

 

「貴様ら!どこから侵入した!」

 

ランスロットは駆けつけた兵士に見覚えがなく、質問をする。

 

「失礼だが、君達はどこの所属の兵士だ?」

 

そう言い、近くランスロットに対して無言で兵士二人は剣を抜いて斬りかかってきた。

 

「な!?貴様ら俺が白竜騎士団団長のランスロットだと知っての攻撃か!?」

 

「そうか、ランスロットに、そこにいるのはヴェインか‥」

 

「わかった。だが、この場を見たものは誰だったとしても消せと言われてるもんでな。」

 

その瞬間、ナルメアが人質にとられてしまう。

 

「へへへ、おかしな真似すんじゃねえぞ。分かってるよな?」

 

「おい、その娘を離せ。」

 

「嫌だね。」

 

その瞬間、ナルメアが無数の蝶々の姿になり、兵士の腕をすり抜ける。

 

隙をつかれた兵士がジークフリートに吹き飛ばされる。

 

「な!?貴様!」と、残りの兵士はジークフリートではなく、ディアンサに襲いかかる。

 

「えい!」と剣を避け、背中を突き飛ばす。

 

そのままスネークは目の前の兵士を死なない程度に頭から投げ落とす。

 

「そうだ、まだ先程の話には続きがある。今俺の横に立っている老人がかの嘆願書を持ったまま、行方不明になった村長だ。」

 

「え!?貴方が‥生きていたのですね‥」とソフィアが村長の手をとる。

 

「ああ、さっきの兵士達に襲われたところをなんとかジークフリート様が助けてくれたのじゃ。」

 

「更に奥にこの国の真実がある。ついてこい。」

 

奥に進むと大きな牢があり、沢山の人が閉じ込められていた。

 

「村長!」

 

「生きていたのですね!」

 

「お、お前ら!」

 

ジークフリートが牢の鍵を壊し、扉を開ける。

 

「ここは先代のヨゼフ王が秘密裏に作らせた地下通路だ。」

 

こうしてジークフリートはスネークに話した事を全て話した。

 

話し終えた時、皆驚愕の表情を浮かべる。

 

「まさかジークフリートさんにそんな事が‥」

 

「嘘だ‥まさかイザベラ様が‥」

 

「国の執政官が悪事‥よくあることね。」

 

「確かにジークフリート殿ともあろう方がそのような事をするのはおかしいと思っていたであります!」

 

流石ナルメアとシャルロッテは飲み込みが早かった。

 

しかし、まだランスロットは信じきれてないように見えた。

 

 

「これで分かっただろ、今この国は腐敗している。一人の欲深き女によってな。」

 

「ランスロット。」

 

「なんだ、ジークフリート。」

 

「ここはひとまず休戦だ。突破するぞ!」

 

それからワラワラと湧いてくる兵士を次々となぎ倒し、玉座に辿り着く。

 

ジークフリートがゆっくり扉を開くと奥では近衛兵に囲まれたカール国王と執政官イザベラがいた。

 

「イザベラッ!!」

 

ジークフリートが怒鳴りながら部屋に入ると一緒にスネーク達も中に入る。

 

「大罪人がのこのこと‥自分が何をしているのか分かっているのか」

 

「その言葉、そのまま返そう。フェードラッヘと民は貴様の化粧道具ではないぞ。」

 

「ランスロットにスネークよ、そんなに急いでどうしたのじゃ?」

 

「国王陛下、突然の無礼をお許しください。」とランスロットが深く頭を下げ、その後イザベラに向き合った。

 

「イザベラ様‥教えてください。ヨゼフ王が殺されたあの夜、本当は何があったのかを。」

 

「ランスロットよ、真実も何も事実が全てを物語っている。その男がヨゼフ王を殺し、今も国を追われているという事がな!」

 

「私には何が真実なのか‥何を信じたらいいのか分からなくなりました。」

 

「だから今ここで真実を‥皆の前で真実を話してください!」と懇願する。

 

「可哀想にな、ランスロット。かつての師に世迷言を吹き込まれたか。」

 

「もうよい。近衛兵!あの無礼者共をひっ捕らえよ!」

 

「は!」

 

王とイザベラを囲んでいた近衛兵達がゾロゾロとこちらを捕まえようと近寄ってくる。

 

 

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