どうして…
君は君だったんですか…?
「ねぇ。」
「どうしたんだい?」
「ねぇ…どうしてプロデューサーは、プロデューサーなんですか?」
星が瞬く空の下で
どうしてだと思う?と悪戯っぽく笑った顔が好きでした。
「そんな事がわかるほど、もりくぼは賢くないんですけど…。」
「なら、乃々が理由を探してごらんよ。きっと乃々にならわかるはずだよ。」
気がついたら、いつのまにかアイドルになんかなっちゃってて、毎日が充実ーとかきらきらーとかむーりぃーって思ってたんですよ?
でも、プロデューサーがいたからもりくぼは頑張れたんです。
プロデューサーが大好きでしたから。
毎晩、遅くまでレッスンに付き合ってもらって、夜空を見上げて会話するのがとても好きでした。
ある時、もりくぼとプロデューサーで約束をしました。
「今度、2人で星を見よう。」
「いつも見ている空じゃなくて、もっと綺麗な場所で。
澄んだ空気を纏いながら見る星はとても綺麗なんだよ。」
珍しく指切りげんまん、なんてして。
でも、その後あなたはすぐに居なくなってしまいました。
本当は、あなたがまゆさんを好きな事なんてバレバレでした。
最期までまゆさんの事考えてるなんて、ずるすぎます。
もりくぼの入る余地なんて最初からなかったんです。
でも、プロデューサーとした約束は
確かに、もりくぼとプロデューサーだけの約束だったんです。
プロデューサーが居なくなったその日から、もりくぼは笑えなくなりました。
少しずつ人と目線を合わせるようにしていましたけど、もりくぼは下を向きながら誰とも目を合わせなくなりまし た。
笑ったら、あなたの笑顔を思い出すから。
目を見たら、あなたの優しげな瞳を思い出すから。
それから何年も過ぎました。
まゆさんは明らかに壊れてしまっていました。
もりくぼは机の下に引きこもって過ごしていました。
たまに凛さんと亜季さんと輝子さんが心配そうにもりくぼに話しかけてくれていましたが、もりくぼは言葉を返しませんでした。
そんなある日、
「ねぇ。乃々。」
「…どうしたんですか?」
凛さんと心配そうな顔をしている亜季さんが机の下を覗き込む形で、私に話しかけてきました。
「そろそろ、そこから出て来なよ。」
「いやですッ!!!!!!」
即答でした。
自分でもどこから出てきたのかわからないくらい大きな声でした。
「凛さんには、大好きな人がいきなり居なくなってしまった私の気持ちなんてわかりません!
凛さんなんて…大っ嫌いです!」
大っ嫌いなんて事、本当はありませんでした。
どうしてここまで酷い事が言えたのでしょう。
「…そっか。ごめんね。」
もう、話しかけないでいるね…と弱々しい声で、ほんの少し震えた声で去っていきました。
「それで本当によかったのでありますか…?」
亜季さんはそう言って、どこかへ行きました。
きっとそのときから私は本当にひとりぼっちになってしまったのでしょう。
また月日が過ぎました。
なんとなく眠れなくて、星が見たくなって起き上がった時に声が聞こえたんです。
聞こえないはずの、あの声が聞こえたんです。
「こんばんは。」
「えっ…。」
目をこんなに見開いたのは久しぶりでした。
頬をつねっても痛くて、これはきっと現実なのだと。
「ぷ、ぷろでゅーさー…?」
「どうしたんだい?」
くすくすと笑いながらそこには大好きだった人が立っていたんです。
「どうして…?」
どうして?としか言えない私に彼はいいました。
「君はなんで泣いているの?」
言われてはじめて、目からぼろぼろと雫が落ちているのに気が付きました。
「だって…ぷろでゅーさーは…もうここにいないじゃないですか…。いないはずじゃないですか…。
それなのにどうしてもりくぼのそばにいるんですか!!!今までのはドッキリだったんですかそういうのは本当に嫌いですけどぉぉ!!!!!」
鼻水も涙もぼろぼろ零しながら、私はプロデューサーを見つめました。
「いや、俺もびっくりしてんだわ。」
きょとんとした顔で、もりくぼを見つめるプロデューサーの顔は絶対忘れません。
「でもよかったよ。」
安心したようにほぅっと息を吐き出して、もりくぼに言います。
「あのさ、俺との約束覚えてる?」
実は、森久保の一人称を「もりくぼ」と「私」に分けているのは彼女の心境を表すためです。
そう、全ては仕様なのです。
よかったら、さよならアンドロメダの続きをまっててください。
出来次第、投稿します。
追記
名古屋ドーム、1日目参加します。
さよならアンドロメダが聞ける事を心から願ってます。
まゆすき。
よかったら、コメントやお気に入り登録などしてくださるとあたしのモチベはめちゃくちゃ上がったりします(ちらちらっ