魔導も飢狼も。
あと、今回はちょっと長いですかも。
今回ようやく原作キャラが出ます。
ちょっとですけど。
鬼とは元々、死霊、死者の霊魂を指す。日本で言う幽霊がニュアンスとしては近い。
中国では怨霊や亡魂、亡霊などが人間の形で現れたものを鬼といい、多くは若い娘の亡霊で、この世の人間を恋い慕って情交を求めてくる。見た目は人間と変わらないばかりか、絶世の美女であることも多いとされる。
日本では虎柄パンツを穿き、角を一本ないし二本生やし、金棒を持った大男の姿をイメージすることが多いが、神とされた例もある。
一磨が産まれた男鹿半島でもナマハゲという鬼の姿をした来訪神が存在するし、古代蝦夷を鬼と呼ぶこともある。
だが、一磨と池沼の前に姿を現した異界の存在は角を生やさず、下半身は潰れた肉を引き摺っている。
明らかに死者の怨霊の類だ。
そういえば、以前に高層ビルから身投げして下半身がぐちゃぐちゃになりながらも暫く死ねなかったレストランとは別系列の社員がいた。
恐らく彼だろうが、1人の霊魂とは限らない。一磨は地獄で此岸に顕在化するために多くの亡者達が重なっているのを見ている。
問題は何の為に現れたかということだ。
「なんだお前は!」
異形はぽっかり空いた眼窩を空の夜空の向うに向えていたが、池沼が喚くとその男に向けて異形の爪を向ける。
予感してはいた一磨だが、異形は池沼を地獄に引きずる為に顕在化したようだ。
「あー、質の悪い商売してるとこういうことになるんですね」
「秋山! どうにかしろ!」
さも他人事のような感想を口にする一磨に、池沼は叫ぶように命令する。
「いや、あんた自分で呼んだんだから、自分でどうにかしなよ」
実際他人事なので、一磨は行動を起こそうとは思わない。
「できるか!」
そう叫ぶ池沼は異形の前から逃げ出す。すると異形の爪は池沼を逃し、車止めのステンレス製ポールを薙ぎ払った。
積み木のように崩されるポールを見て、金欲まみれの男は恥も外聞もなく言う。
「た、頼む! 助けてくれ! 要求があれば聴く!」
毛嫌いしている男だが、その背後にある金自体は一磨も嫌いではない。というか今現在、金欠で非常に参っている。
「じゃあ、俺の言うこと聞いてもらいますよ」
彼岸たる地獄では鬼だろうが亡者だろうが素手で倒すことが出来た一磨だが、此岸である現世では非常に無力である。腕立て伏せも懸垂も大して出来ないだろう。
だから、考えなくてはならない。
「あー……ちょっと、鬼…的な人。聞こえる?」
一磨は異形に話しかける。今のところ、一磨には会話という手段でしか事を解決する方法がないのだ。
異形が眼球の無い眼窩を一磨に向ける。その窪んだ眼窩の向うに、一磨は彼等の記憶と意志を視る。
「ちょっ、ちょっと待て!」
これが、地獄で閻魔王から授かった「力」なのだろう。異形が池沼に近付く前に割って入ると、鬼とも言うべき異形に問いかけた。
「待てよ! アンタは地獄から池沼を迎えに来た亡者の集合体だろう!? 悪人とは言え、アンタらがぶっ殺したら地獄の責めが長くなるだろ!」」
自死という罪がどれほど長い間、地獄の刑期を受け続ける物か知る事は出来ないが、人を呪わば穴2つという。彼等にとっても良いものではないだろう。
「池沼! お前の会社で不慮の死を遂げた人間に2億づつ払え。去年度の純利益は35億とか儲けてンだろ」
「何だと!?」
「いや、俺が訴え返しても良いんだけどさ」
広く世間に知られてる裁判では無かったが、新聞や週刊誌は弁護士も雇わず自身で弁護した一磨の味方である。池沼も損得勘定は出来るだろう。
「あー、それと女優さん?」
一磨は最初に怪異を見た女優に声をかける。そして裁判では証人が偽りを述べると、偽証罪になることを教えた。
「そんなこと、解らないでしょ!」
「いや、他の従業員に聞けば俺の潔白は証明されるから。まぁ示談で済ませても良いんですけどね」
報道関係者に、それとなく匂わせればそれだけでも彼女が芸能活動することへのダメージになる。そうなる前に金を寄越せとあからさまに脅迫したのだ。
「まぁ一番金を払わなきゃ命はないのは池沼さんですけどねェ……。鬼の人、それで良いかい? 一人につき遺族に2億円ずつ」
自分の命を金で買うのだ。池沼にとっては悪い話ではないだろう。しかし命を取られた者にとってはそれだけでは気が休まらないのは、一磨にも解っていた。
一磨は言葉を潜め、異形にのみ聞こえる声で囁く。
「まぁ少し、俺に任せて貰いたい。天誅というのもあるが、先に人誅というものもある」
あの爪を振るわれれば一磨とて真っ二つである。池沼が真っ二つにされるのは別に構わないが、一磨自身危ない橋を渡っていると思う。
しかし異形は納得したのか次第に姿を薄め、完全に『氣』を消していった。
「良いな。池沼! しっかり払えよ! 払わなかったらまたアイツ出てくるから」
「わ、分かった。これで良いんだろ!」
そう言って、池沼は小切手に5000万と書き込んで一磨に渡す。
これはこれで嬉しいのだが、池沼は死者達に賠償金を払う気があるのだろうか? 最も、今までの強欲っぷりを考えれば5000万の小切手を軽く渡して来たのだから信用できるだろう。
「それと女優さん。貴方の示談も……」
「あんたどれだけ金欲塗れなのよ!」
「いや、俺が良くてもマスコミがさぁ……」
今回の裁判には連日マスコミ関係者が来ていた。彼女は「示談した」という事実が欲しい筈だ。
「払うわよ! 忙しいんだから早くしてよ! いくら欲しいの!?」
「そうですねぇ……」
法曹を通すべきかとも思ったが、急いで払いたいと言うのであっては仕方ない。
* * * *
後日、歌舞伎町で潰された人物が池黒という男である事が判明した。
桜井夫妻に多額の金を貸し付けた男だが、身分証も持っていなかったためDNA鑑定で特定するまでに時間が掛かったのだ。
そしてワイドショーを見ると、他にやることでも無いのか池沼の悪行が根掘り葉掘り毎日出てくる。暴力団組員の池黒のような黒い交際まで明らかにされてしまうのだから、コイツはもうお終いだろう。
脱税疑惑まで出て来て、犠牲者遺族への賠償金を支払う能力が残っているのかも疑問だ。
(コイツ、支払えるのかね)
金が無いなら家なり内臓でも売って金を作って貰いたい所である。自死を選んだとある犠牲者は、保険金目的に自分の命を絶った。
無論、保険会社は自殺などに保険料を払ったりしない。ただの死に損だ。そんな無理を役員連中は自社の社員に強いてきた。だから行方不明になった役員は、鬼に地獄へ引き込まれたのだろう。
これからの生き方を考える為、渋谷のネットカフェに逗留している一磨は池沼無き後のダミヤン従業員のことを考える。
池沼は死んだ訳ではないが、じき逮捕されるだろう。ダミヤン渋谷店には一磨も居ないし、新井一人では店が回らないだろう。この後の彼女のことも考える必要がある。
新井のことだけではない。桜井・幹夫の両親や新田・雅子の遺族のことも考えねばならないのだ。
次の住処が決まるまでネットカフェに逗留し続ける一磨は、そのままネットサーフィンを続ける。
池沼から5000万の小切手と女優との1000万の示談金を手に入れたが、何時までもこのままという訳には行かない。
また、地獄で閻魔王は実家の継母は一磨を赦していると言ってたが、一磨は自分で確めなければ気が済まない性格だ。
赦したというより、時効が成立して諦めに似た感情なのではないのか?
何時か戻ってみようかとも考えるのだが、閻魔王にも言われた通り怪気象の原因を調べて其れを阻止しなければならない。
「お、真侍魂2」
考えるべきことは多いが、車も人生も遊びが必要だ。
対戦格闘ゲームの発売日を確認した一磨は、安心の出来る夢の世界に意識を手離した。
* * * *
2日後、一磨は桜井夫妻に連絡を取ってみた。
池沼の怯えようから従業員先への振り込むは早いだろう。新井にも連絡を取ってみたかったが、深大寺付近であること以外は解らないのだ。
「あぁ、櫻井さん。秋山ですが…………」
聴くに、幹夫の口座は勿論のこと、両親にも一銭も入っていないようだ。
幹夫は仕事を終えてから渋谷駅の爆発が原因で命を落とした。
契約上は出退勤の最中に怪我をしても労災は降りる。だから桜井家に見舞いも無く労災金も無いのは著しい契約違反だ。
池沼の自宅の場所はネットの巨大掲示板の中で、伏字を使われながらも明確に特定されている。
これから行って文句を言わなければならない。
池沼の邸宅は都心の高級住宅街にある。
ワイドショーの一端で見聞きしたが、二回の離婚歴があるそうだ。
池沼の事だから、金が出来たら次々と条件の良い女に乗り替えて行ったのではないかと勘繰ってしまう。
道を行く最中、一磨は巻頭衣を着た……顔だけは出ているから顔出し巻頭衣の胡散臭い…実際臭い男と小学校中学年ほどの少年と道を同じくすることになる。
新井から感じた「氣」のような物を感じるようになったのはそれからだ。確かに新井も世間ずれしているが、この2人も格好が世間一般とはかなりズレている。
顔だけ出してる貫頭衣の男もそうだが、少年の方は学ランに黄色と黒のちゃんちゃんこ。更に今の時代には珍しい下駄履きである。
見た目の珍妙さから思い違いしている可能性もあるが、確かに奇妙な「氣」を感じるのである。
いや、貫頭衣の男が臭過ぎるせいかも知れない。
ともあれ、この2人は親子や兄弟ではないことは、道行く二人の会話から解った。
少年は聞く。
「何処に連れて行くつもりなんだ?」
それに対し、巻頭衣の男は応える。
「小金稼げそうなとこだよ」
閻魔王は一磨の家系以外にも退魔を生業をする者が居ると言っていたが、この二人がそうなのだろうか?
今回は狙われる側の人間にそれ相応の原因があるから退治して欲しくはないのだが、万が一池沼を殺されると支払い能力がなくなるのが困った事だ。
邸宅の前には黒いベンツと黒い背広を着たガッシリした体躯の身なりの良い男がいるが、他の連中は赤シャツだの紫、或は黒に黒のスーツを着ていて、明らかに堅気ではないことが解る。
下駄の少年が、そんな池沼の邸宅に着いてから貫頭衣の男の文句を言っていい始める。
「ねずみ男! お前また金目当てで僕を騙したのか!?
「騙しちゃいねぇって。実際にこの屋敷の主人が妖怪に命狙われてるんだからよ」
2人の話を聞くに、やはり2人はどうも「そういう業界」の人間らしい。いや、人間とも断定できないが、妖怪と何らかの関係性がある人物ということだ。
「まぁ自分で蒔いた種だから、仕方ないんだけどな」
2人の会話に返答するように応えながら、一磨は黒の背広が塞いでいる屋敷の門まで歩く。
「ちょっとどいてくれます? この屋敷の主に話が有って来たんだが」
「誰だお前は。池沼様は誰にもお会いにならない」
つまり、中に居るということらしい。
「あんた鉄砲玉だから何時死んでも良いように考えてるんんだろうけど、鬼はわざわざ門なんて通らないよ?」
すると貫頭衣の男が話し掛けてくる。
「あんた、前にここの主人を襲う鬼を見たことがあるのか?」
口臭が非常に臭い。顔を
「まぁ生きてる人間にも5000万ずつ支給しろって言ったのは多過ぎかなと思ったけどさ、社員を酷使して自殺者を続出させてんだから遺族に2億くらい払うのが筋ってモンでしょ」
ねずみと呼ばれた貫頭衣の男と一磨が話していると、黒服のリーダー各と思しき男が2人に食って掛かる。
「お前ら、何を訳の解らねぇことを………」
屋敷から叫び声が聞こえたのはその時だ。
邸宅2階の窓が吹き飛び、バルコニーに異形の姿がはっきりと見えた。それと同時、池沼とは違う女声の悲鳴が聞こえる。
「ほら。表守ったって意味ないんだよ!」
黒服共は急ぎ玄関や勝手口から入り、女声のした場所へ向かって行った。
「おい! 普通の人間が入ったって死ぬだけだぞ。全く!」
一磨も表から入ろうとした時、下駄履きの少年に止められた。
「あなたはこの家の主人に恩でもあるんですか?」
左眼を髪で隠す少年の気配が只者ではないことは直ぐに直観した。恐らく、閻魔王が言っていた妖怪を斃すことが出来る者なのだろう。
「いいや。恩は無いが貸しがたっぷり残ってるからな。今死なれると困るんだよ!」
一磨はそう言うと、バルコニーの窓が吹き飛んだ池沼邸に飛び込んでいった。
* * * *
池沼邸はやたら広いが、2階に行くと直ぐに4つにされた黒服の死体を見つけた。肩から袈裟に引き裂かれ、その上で胴体と脚が切断されている。これはリーダー各の男か?
他の死体はまだ見つからない。或は異界から来て異界に引き摺って行ったのかもしれないが、使用人も見ない。
室内を調べると黒服の2人の仲間がクローゼットに隠れていた。
「おい、良い歳したオッサンがかくれんぼしてんじゃないよ」
「ひぃっ、殺さないで」
非合法に拳銃を持っているであろう男達が情けない言葉を吐く。
鬼は一体何処に行ってしまったのだろうか。それより池沼は何処に消えたのか?
「なぁ。池沼が何処に行ったか知らない?」
「池沼の旦那と奥さんなら多分1階だ。使用人に引きダンス動かさせてるのを聞いた」
見たわけでないにせよ、さっさと金を払えばそんな見っとも無いことしないでも済んだものを……。
一磨は深々と溜め息を吐く。
「あいつ何なんだ? 兄貴が鉄砲の弾が切れる程撃ってのに死なねぇし」
「そりゃまぁ、死んでるんだからそれ以上死なないだろうよ。鬼か何かじゃね?」
非常に適当な答えだが、それ以外に答えようもない。一磨は1階に降りてクローゼットを調べると使用人の女性と中年男性が隠れてたので、早く敷地外へ出るように伝える。
残るは池沼の負債…もとい夫妻だけだ。
気付けば、ネズミと呼ばれていた男が勝手に台所で冷蔵庫を漁っている。
「ひゃー、すごいね。流石は大金持ちの池沼邸ってことだけはあるね」
取り出したのはパイナップル。この時期にパイナップルとは季節感の狂った奴だ。もっとも、池沼が狂ってるのは元より承知しているが。
「それだけじゃねぇぞ。霜降り和牛の塊に鮭の塩漬けまである」
「やめろよ。ネズミ男」
下駄の少年が諫めるが、ネズミ男のはしゃぎようは中々止まらない。
「普段から不味い飯食ってるキタちゃんだって偶には良いモン喰いたいだろう?」
「辞めなよ。ネズミのオッサン。汚い金で買ったモンだから鬼に引き裂かれちまうよ?」
金というのは不特定多数の人間の手に触れられるから物理的にも綺麗なものではないが、池沼邸の冷蔵庫に入ってる食品は多くの労働者の血と汗から集められている。
つまり、一層汚いのである。
「そうじゃネズミ男、お前はここで何も働ておらんだろうが。それに不当な利益で仕入れた食料を腹に入れたらそこの若者の言う通りになってしまうぞ」
何処からか、一磨の言ったことを賛同、というか、肯定する甲高い声が聞こえる。
「ん、今の声は何処から?」
「ここじゃ。ここにおる」
見回してみるが誰も見つけられない。
「ここにおるじゃろ。鬼太郎の頭の上じゃ」
ここに来て、一磨は漸く気付いた。キタちゃんとネズミに呼ばれた少年が鬼太郎という名で、その頭の上に目玉と小さな人の姿をした妖怪がいることに。
「げぇ!?」
「そう驚くことも無かろう」
確かに、鬼に比べれば其処まで驚けたものではない。
奇っ怪な姿だが、見馴れればユルく見える……かも知れない。
「さっきの鬼は池沼という男に死に追いやられた者の魂が現世に、蘇ったものでしょう」
「うん、その通りだね。でも以前にした約束を破ったから、今度は殺してでも地獄に連れて行くつもりなんだよ」
一磨は鬼太郎が言う事を肯定し、裏付けを取る。
「貴方はそれが分かってて、何故池沼という男を生かそうとするのですか?」
一磨の裏事情を知らない彼には最もな疑問だろう。それに一磨は答える義務がある。
「後輩……っていうか勤めてた店の従業員の死んだ奴とか、同期の為かな」
とは言え、それも自分本位の仇討ちに近い。彼らの為とは言うが、それも自分で勝手にやってることだ。
「……そうですか」
鬼太郎は短く返す。
「まぁ彼らの魂がそれで満足するか解らんが、少なくとも遺族の為にはなる」
幹夫は桜井家の一人息子だ。彼には将来があった。
直線の死因は池沼が作ったものではないが、池沼が社労士を警戒して早く帰してなければ死ぬことはなかった。結婚し、家庭を作ることだって充分有り得たのだ。
新田・雅子の家族構成は不明だが、彼女には確実にパワハラが横行していた。
粗忽者と言うだけで殺されたのと同じことである。
一磨は池沼が隠れてる引き戸のタンスを探す。すると直ぐに見付かった。
同時に、ドス黒い気配も感じ取る。
「鬼!少し待て!今度こそコイツに金を払わせる!それにだ、コイツが転落する様も地獄で高笑いしながら観ておきたいだろう」
言いながら、全力の土足でタンスを蹴り倒す。
すると中から命乞いをする哀れな声が聴こえた。
しかし倒れたタンス。どうやって開けるか試案した一磨だったが、鬼が爪を一振りして板だけ剥がしてしまった。
「池沼ァ……お前のせいでヤーさん一人死んだぞ。わかってンだろうなァ?」
震えを隠せない池沼夫妻は、この日の内にヤクザ含む全ての死亡従業員の遺族に2億円を支払うことを発表し、非正規含む全て社員の口座5000万円を振り込んだのである。
* * * *
地獄小手帳―――
一磨は地獄から帰った際に受け取った日記をそう呼ぶことにしている。
妖怪に関わった事案を日記のように、ただ有るがままに記し、列伝として地獄へ伝える為の物だ。
勿論、嘘は書けないし、もし偽りを書いたらその分の地獄の罰が帰って来る……と、一磨は考えている。
「これ、薄いな」
まぁ早々妖怪に関わる事件など起きる筈もないから、滅多に使わない日記帳になるだろう。とはいえ重要な物だから、それなりに高い金を出して買った金庫に仕舞うことにした。
最初に書くのは、池沼が賠償金を支払わないせいで地獄の鬼が出て来たことだ。
1人のヤクザ者が引き裂かれて死ぬ羽目になる訳だが、その騒ぎの最中に1体の半妖怪のネズミ男と鬼太郎という少年に見える高い妖力を持っているであろう妖怪、そして鬼太郎の父親である目玉に小さな人の身体を持った妖怪に出会った。
最終的に鬼に恐れを成した池沼は、多くの財産を賠償に当て、池沼鉄治は妻方から離婚を申し立てられることとなる。
そして池沼ではなく松本という旧姓に戻った。どうやら婿養子で池沼の姓を名乗っていたようだ。
しかも労働基準法違反に出資法違反、脱税に反社会的勢力との競合など、様々な法を犯して現在刑事裁判の被告になっている。
「何をどうしたらコレだけの事が出来るんだ?」
普通の人間が、どうやったら諸悪の権化みたいに成れるのか不思議である。
地獄に伝えるようなことではないが、企業の犠牲者には各々2億円が労災金として支払われることとなった。
ただ、人の命は戻らない。桜井夫妻の心に空いた穴は塞がれる事はないだろう。
また、新田雅子の実家は池沼グループが責任を持って捜索中であるが、一族は誰一人見付かっていない。
この事から、一磨は池沼邸で起きた事件の際に知り合った人ならざる者達へ相談という形で協力を求める事にした。
まぁ鬼太郎って何期であれこういう人間にはドライなんで、特に何もしないです。
次は魔導かと思いますが、トミーウォーカーの試験次第ではそちらを優先します。