リアンダーが改造可能になり、指揮官は早速リアンダーを改造した。早急な戦力の増強は誰にとっても喜ばしいことのはずだからである。
すると、新装備に身を包んだリアンダーが出てきた。
(天使度上がってるなこれは……っていかんいかん、今は仕事中だ。しゃきっとしなくては)
指揮官はその姿に見惚れているようだ。
「御機嫌よう。指揮官様。今後ともご指導のほどをお願いいたします。……うん?あらら……私、リアンダーですよ?」
「あ、ああ、お疲れ様。強くなれたな。」
「ええ、これで皆をもっと守れますわ。ありがとうございます、指揮官様。」
リアンダーは力強く答えた。
(優しくておっとりしているが、どこか凛々しくて上品で気高い……これが彼女の魅力だ。)
指揮官は最近リアンダーのことが頭から離れずに、どうしてもこういったことばかり考えてしまっている。
「それより指揮官様、早く仕事に戻りましょう。」
リアンダーはそう言って指揮官を執務室まで急かした。
改造後ももちろんリアンダーはテキパキと仕事をこなしている。一方指揮官の方は、仕事中であるにもかかわらずドキドキしている。
「こんこん」とノックが聞こえた。
「指揮官様、赤城ですわ。重桜艦隊の演習の報告に来ました。」
赤城はいわゆるヤンデレである。指揮官はないがしろにする気もないし、特に嫌いな訳ではないが、なんとなく苦手意識を持っていた。
「あ、ああ、入ってくれ。」
そう返事されると赤城は丁寧に会釈して入室し、指揮官に資料を渡した。
「わざわざありがとう。あとで私かリアンダーが行った時でもよかったのに。」
「いえいえ、赤城は直接指揮官様に報告したかったのです。」
渡された資料をチェックするに、指揮官から見て特筆すべき点はない。
「そ、そうか。お疲れ様。もう戻っていいぞ。」
「……はい。」
赤城はリアンダーを一瞥してから、丁寧に執務室を出て行った。
(虫も殺せないような顔をしていて、とても私の邪魔をしなさそうですが……この胸騒ぎはなんでしょうか。)
赤城は部屋から出てリアンダーについてそう考えていた。
「あれが重桜のエースの1人……赤城さんですか。見ているだけで実力の高さを感じましたわ。」
一方リアンダーは特に何も考えていなかった。
「そうだな、だが気になるのはそれより……。」
リアンダーは不思議そうな顔で指揮官を見た。
「いや、何でもない。ただ、少しだけ丁寧すぎるなって思うだけさ。」
(リアンダーに「ヤンデレ」とか言ってもわからんだろうからなぁ。)
「上官に敬意を払うのはおかしいことではないのではなくて?」
「そう言えば君も大概丁寧に接してくれるタイプだったね。他の子に慣れ過ぎてるのかな……。」
指揮官は天井を見て、他のKANSENを思い出して、とても上官への態度とは思えないな、と思い、少し笑った。
「どうかなさいましたか?」
リアンダーは指揮官が突然笑い出したため、再び不思議そうな顔をしている。
「いや、やっぱり他の子たちの私への接し方は流石に雑過ぎないか?」
「指揮官様は優しいですから、きっと皆甘えてしまうのですわ……ですよね?」
リアンダーも少し自信がなくてなってきたようだ。
「まあいい。それより仕事に戻ろうか。この書類でいいんだよね、」
指揮官は咳払いしてから、そう言ってリアンダーが積み上げて置いた書類に目を通し始める。
「私、お茶を淹れてまいります。」
指揮官はその後「これが本場の味か」とリアンダーの紅茶の味に感動した。
アズールレーンで恋愛というテーマですと、多分誰がヒロインになっても赤城を筆頭にヤンデレ気質な子の存在と女性が多いという事実は無視できないかと思いました。もちろんあくまでリアンダーがメインヒロインですので、この先赤城やその他の子が好きな方は不快になってしまうかもしれません。申し訳ありません。