それは流れ星に見えた…【それ】はゆっくりと地表に向かって落ちていく…他の人になら流れ星にしか見えないだろう…だが少年は確かに見た…その流れ星が現れる直前赤く光り輝く魔法陣が現れそこからそれは現れた…そして今それは落ちてきたのだ
それを見て少年は走った…その流れ星を目指して…彼が流れ星を目指して走っている理由…それはその流れ星が自分にしか見えていないと知ったからだ…最初は流れ星だと思っていたが父親も母親も誰も見えていなかった…自分以外にその流れ星が見えていないように…だからその流れ星の正体を探るために少年は走った…そして流れ星は山の中に落ちた
少年がその流れ星が落ちた所に辿り着くとそれはいた…それは金と黒で彩られた純白の竜のロボット…その姿から「全ての戦いを終わらせる」と言う強い意志が感じられる…少年は悟ったこれは「正義のヒーロー」だと…少年は歓喜した、自分の好きな正義のヒーローがここにいると胸を躍らせた…そして少年はこのロボットに名前をつけた…宇宙から来た竜(ギャラクシードラゴン)の姿をした救世主(サルヴァトロン)…人類の希望となるに相応しい名前…その名も…
「ギャラクトロン」と………
「と、俺もそんな幻想を考えていた時もありました…」
月日は流れそのロボット…「ギャラクトロン」を見つけた眼鏡をかけた少年…内海 将は空に向かって溜息を吐いた…昔のことを思い出したのだろう、頭を抱えもし会えるのなら昔の自分に会って殴りたいと考えながら将は家へ帰る
「ただいま……」
将は家の扉を開けて家の中へ入り靴を脱いでリビングへと向かう……この家は現在は将だけしかいない、両親は出張中で何日も帰ってこない…家族は誰もいない…そう【家族】は…だが……
「……何してんだギャラクトロン…」
【……回答するなら新聞を読んでいる……この新聞に書かれているだけでも殺人が1件、虐待や自殺などの記事が合計で2件もある…】
「あっそ……」
将はそう一応は何年もの付き合いの同居人に冷たく返しソファーに座り込んで読みかけの小説を読む…読んでいる小説は伏井出ケイの銀河戦艦エルシェード…最近流星の如く現れた作家の小説だ
「お前はいつも飽きねぇな…新聞の悪い情報ばっかり見ててさ…楽しいか?」
【私には楽しいと言う感情はない、マスターの命令の所為でこの世界をリセット出来ない…故にこうして情報を漁り情報を得ている】
「俺がお前に細かく命令しなちゃお前が地球を滅ぼそうとするからだよ…」
将が疲れたようにソファーに倒れこみギャラクトロンを横目で見る…ギャラクトロン…自分が拾ったロボット……あの時は正義のヒーローだと思っていた…が現実は違った、何かにかけて煩いし、人類をリセット…つまり滅ぼすだの、食物連鎖の否定…これでもかと人類や生命の批判をしてきて、煩い…将が耳を塞ぐと「耳が痛いか、だから君は耳を塞ぐ、都合が悪いからと無視をする」と言って論破しようとしてくる、将が肉を食べようとすればそれに対し愚痴愚痴と言う所為で将はあまり肉を食わなくなった…基本米に野菜だ…それでも文句を言うのがギャラクトロンだが…小説や漫画を読んでいる時も実現不可だのあり得ないなどの正論を分かりやすく説明してくる為非常にウザい…もう将は少年の日に思ったギャラクトロンが正義のヒーローだと思う感情はなくしていた
「あぁ…このクソコテを拾った昔の俺を殴りたい…こんな奴拾わなかったら良かった…でも拾わなかったら世界滅ぼしてただろうし…誰だよこんなクソコテを作った奴…まあこいつが世界を滅ぼさないのもこれもこの機械のお陰だけどな」
将があの日拾ったのはギャラクトロンだけではない、ギャラクトロンの近くに落ちていた掌に乗せられるほど小さい縦長の機械…ギャラクトロンが言うには「バトルナイザー」と言う怪獣を使役する道具らしいが…はっきり言ってギャラクトロンを中に入れておく事と命令を聞かせる事ぐらいにしか使い道がない…そもそもこの世界には怪獣などいない…存在しないのにこんな物はいるのかと聞かれればノーだろう
「こんな奴と一緒に住むくらいなら新条さんみたいな美少女がいいよ…空から降ってくるなら美少女がお決まりだろ…」
【…マスターに問う、マスターはいつもその人間の女の名を言っているが好きなのか?】
「……まあ可愛い子だとは思うぞ、才色兼備だし…神が作り出した最高傑作だと思う」
【理解不能、所詮恋愛感情など生命が自らの種族を絶えさせぬためにする行為に過ぎない…そもそも…】
将が同じクラスの少女の名前を言うとまたギャラクトロンが喋り出すが将は軽く聞き流す…いつもの事だ…そうやって手に持ってきた銀河戦艦エルシェードを開けたまま顔に被せて目を閉じて寝始める…まだギャラクトロンが何か言っているが将は気にせず眠り始める
……正義の味方になりたかった、よくある話だ…テレビの中のヒーローを見て自分もそれに憧れる…よくある話だ…だがそんな幻想も歳を重ねるごとに薄れ、他の夢を見つける…だが少年は諦めなかった、悪を倒せば、虐められている子を助ければ…正義になれる…そう思っていた…
だから弱い奴を虐める奴を殴った、悪い事をする奴を殴った…少女を泣かしたいじめっ子を殴った…その時はそれが正しい事だと思っていた…だが違った、責められるのはいつも自分…暴力を振るった方が悪い…暴力は悪だと決めつけられ、少年は次第に孤立していき親にも心配された…だが少年は自分よりも悪い事をしている奴の方が悪いと思って気にも留めなかった…あの出来事までは…
虐められている女の子が見えた、虐めている男女の姿が見えた…中学生になっていた少年はまだ正義のヒーローを諦めていなかった…だから虐められていた女の子を見捨てる事ができずに虐めていた男女を殴った……男女を殴ってその女の子を助けた時は誇らしかった…だがその男女の親が学校へ訴えてでた…悪い事にその男女が女の子を虐めていた所は人に見つからない所で虐めていた上に彼等は模範生だった…勿論上部だけだが…その男女は少年に関することを有る事無い事を周りに吹き込み自分達が少年に虐められていた事にし、少年は学校に見捨てられた、友に見捨てられた、助けた女の子にすらも……その日知った…この世に正義なんてないのだと…正義など所詮は子供の見る幻想に過ぎなかったのだ……その日少年は正義のヒーローになると言う夢を捨てた
「………胸糞悪い夢見たな…」
将は目を覚ますと顔に乗せていた銀河戦艦エルシェードを顔からどけ机に置き欠伸をしながらソファーから立ち上がる…ギャラクトロンはまだ新聞を読んでいた…将は時計を見るともう7時だった…するとスマホから誰かのLINEが来た電子音が鳴り、LINEを見て見ると自分が四月に友達になった響 裕太(ひびき ゆうた)からだった
「裕太から?…珍しいな……ん?…「私は響君じゃない、私は宝多 六花です」…え?…はぁ!?何で宝多さんが!…またLINE来た…ええっと何々、響君が記憶喪失で家の場所がわからないので場所を教えて下さい…え?………どういう事!?」
将は裕太のLINEを見るとLINEを送ったのは裕太ではなく宝多 六花(たから りっか)と言う自分や裕太と同じクラスの少女だ…が何故その彼女が裕太のLINEを使っているのかと疑問を感じていると六花からまたLINEが来るとそれを見て驚いた…六花が言うには裕太が記憶喪失だと書かれており思わずスマホを落としかけた
響 裕太…評価するなら「普通だが悪い奴ではない」と評価できるだろう…四月に将と友人になりそれ以来親しくしていた関係だ…がいきなり彼が記憶喪失になったと聞いた時は何かの冗談だと…思っていた…朝裕太を迎えに行く時までは
「……君が…内海…君?」
「……本当に覚えてないのか…?」
「……ごめん…本当に覚えてなくて…」
彼は本当に記憶喪失だった…将は悪戯でないとわかると少し胸が痛んだが…将はそれを抑え込んで裕太に笑いかける
「まあ、もう一回友達になったと思えばいいか…じゃあこれからよろしくな裕太、俺の事は君付けしなくていいぜ」
「…ありがとう…」
「ほら、早く動かないと遅刻するぞ」
将の親切心を嬉しく思ったのか裕太も微笑み将は少し照れながら学校へ向けて二人は歩き出す…その道中で裕太が自分自身の事に対しあれこれ聞いて来たが将は丁寧に返す
「そういえば…グリッドマン…て、単語知らない?」
「……グリッドマン……?知らないな…何かのアニメか?」
「いや……何でもない」
「いや、何ともなくはないな…その目は何か隠してるだろ?お前は嘘をつくと左手をピクピク動かすんだぜ?」
裕太は謎の単語を言い将は怪訝そうな顔をすると裕太は何でもないと言うが将は嘘をついてるから左手がピクピク震えてるぞと言うと裕太は慌てて左手を見るが…震えていない…それを見てニヤッと笑う将を見て裕太はカマをかけられたと気づく
「嘘は駄目だぞ…で教えてくれるか?」
「内海……実はさ…昨日」
裕太の話では昨日六花の家で目が覚めて知らない声に導かれて六花の家の古いパソコンからグリッドマンと言う人物が現れて自分の使命を思い出せと言ってきたが自分は覚えておらず六花には見えなかったと言う…胡散臭い話だが自分にもギャラクトロンと言う奴がいる為、嘘と断言できない
「……なあ俺にも合わせてくれるか?そのグリッドマンて奴に」
「え?信じてくれるの?」
「まあ、見ないとわからないし…否定するのもおかしいだろ?見てから判断するよ」
将は裕太を信じるといい裕太はありがとうと言って笑った…暫くすると学校に辿り着く…裕太が入って来ると皆が裕太をジロジロ見ていたが裕太は将の方を見て尋ねる
「俺の席はどこ?」
「はぁ…本当に忘れてるんだな…あそこの一番後ろの窓際の席の隣…ほらあのピンクの髪の…新条 アカネさんの隣だよ」
「あそこか……ありがとう」
裕太はそう言うとアカネさんの隣の席に向かって行く…将は心の中で「新条さんの隣の席なんて羨ましいなぁ」と呟きながら昨日LINEを送ってきた六花の方を見ると友人とじゃれあっていた…どうせ昨日裕太と一緒にいるところを見られてさっき裕太が挨拶したのも極まってより一層激しく抱きつかれていた…
「嘘ついたなぁ!」
「痛い!痛い!嘘じゃないてば!」
「吐いた方が楽になるぞ〜話せぇ〜」
午前の授業が終わり昼休みになると将は裕太に弁当箱を持って近寄る…教室の中でボールを使って遊んでいる女子…確かバスケット部の部員達を横目で見て危ないなと思いながらも裕太に声をかける
「裕太、飯食おうぜ」
「実は……飯を忘れて…学校のことで精一杯で…忙しくてさ…どうしよ」
「……はぁ…お前て奴は……ほらこれやるよ」
将は弁当を忘れた裕太を見て溜息を吐き自分の弁当を裕太に渡す…弁当を渡された裕太は目をキョトンとさせた後将に聞いて見る
「……いいの?でも内海の弁当…」
「大丈夫だよ…ほら俺朝ご飯は沢山食べてきた(ぐぅぅぅ)……」
「……本当にいいの?」
「……いいから食べてくれ…早く…」
将は裕太に弁当を渡すと裕太は本当にいいのかと聞くが将は大丈夫だ…と言っている最中にお腹が鳴り裕太は本当にいいのかと聞くが将はいいから食べろと裕太に言う…裕太はごめんと言って将の弁当を開けて食べ始める…将は売店で何か買うかと下に行こうとした時ちょんちょんと肩を突かれ将は振り向くと裕太の隣の席のアカネが立っていた
「新条さん…?え、何か用ですか?」
「いや特に…でも凄いねぇ…弁当を忘れてきた友達に自分の弁当を渡すなんて…」
「ああ…まあ知り合いに自己犠牲は美徳だ…て言われてるんで…つい癖で…」
アカネが話しかけてきた事に驚く将だがまあ友達に弁当を丸々渡す酔狂な奴と思って話しかけたのだろうと納得すると普通に言葉を返す…いつもギャラクトロンに自己犠牲の美しさをいつも語っていた…「他者のための自己犠牲程自分(ギャラクトロン)にとって美しいものは無い」と耳が痛くなるほど聞いていたので自然と将も自己犠牲…と言うか自分に徳のないことをするようになった…と言っても今回のように弁当を渡したり登校中に困っている人を助ける程度だが
「おお、凄い知り合いだねぇ…でも何も食べないとお腹が減るだろうし…ほらこれあげるよ」
「え…いいんですか?」
「いいよ、いいよ…貰ってよ…それとも何?武士は食わねど高笑いて奴かな?」
「……武士は食わねど高笑いじゃなくて、武士は食わねど高楊枝ね…でもありがとう」
アカネはスペシャルドッグと呼ばれるホットドッグを渡し将はそれを受け取ろうとする…がバスケット部の連中が間違えてボールを運悪く将とアカネの近くまで飛ばしてしまう…もう少しでアカネの頭部に当たる寸前
「……はぁ」
「おお!片手でキャッチ!?」
「ご、ごめん!マジでごめん!でも良かった…受け止めてくれてありがと…」
「……おい、別にボールを使って遊ぶのはいいけどさ、外でやってくれるか?教室の中だと周りの奴らの迷惑だしガラスにぶつかって割れたら危険だ…それに修理代はお前が払う事になるから…今後は気をつけろよ」
「「「「「は、はい!今後は気をつけます!反省します!!」」」」」
将とアカネに飛んできたボールを将がスペシャルドッグを持っていない方の腕で掴むと問川と言う少女に投げ返す…少女に少し説教めいた事を言うとバスケット部の連中は頭を下げて外へ走っていた…
「運動神経いいんだねぇ…」
「まあな…このスペシャルドッグくれてありがとう、ありがたく食べさせてもらうよ」
将はアカネに礼を言うと裕太の近くの椅子を借りてそこでスペシャルドッグを食べる…アカネはそんな将を少し見続けた後自分の席に戻る…若干自分の近くまでボールを飛ばしてきた問川に少し怒りながら
放課後、将と裕太は一緒に下校していた、将は記憶がなくなってからの学校はどうだったかと聞くが裕太は平気だったようで安心した
「そういえば新条さんて優しいね」
「まあ、哀れみと好奇心が混ざった感じだろ?新条 アカネは才色兼備のクラス皆と仲良くなれるコミュ力お化けだぜ?俺に話しかけてきたのも哀れみかなんかだろ、そうじゃなきゃこの俺に話しかけて来ないよ」
「はは…」
将と裕太がそんなたわいもない話をしていると将はグリッドマンのことを思い出す…だが裕太の話では六花のリサイクルショップにあると言っていたからそれ目的で行くのも…と考えていると近くに六花がいた…
「丁度良いところに…あの!宝多さん!」
「ん?……内海君…?それに響君も…どうしたの?」
「いや裕太がさ、宝多さん家に変なもの見たから俺も見たいんだけど…宝多さん家のリサイクルショップに行っていい?」
「……ああ、昨日の…別にいいけど…内海君が期待してるものは見れないと思うけど」
将は六花の怪訝そうな目を向けられながらも許可を得てリサイクルショップに行く事にした…そんな彼らを電柱の天辺に立って見下ろす男に気づかずに
「…………ギャラクトロン…」
「ママ、お客さんだよ」
「あ、お帰り…響君に…知らない男の子?…まあいいわ…六花、外回り行くから留守番お願い」
「えぇ……まあ別にいいよ、どうせ誰もこないから」
「おいこら六花……六花の飯は今日は冷奴だけね」
「すみません、冷奴だけは…」
六花は母親と軽口を言いながら店の中に入り母親は外回りの為に店から出て行く…家族仲は良好の様だ
「……でそのグリッドマンは?」
「そのパソコンだよ」
「へぇ……古いパソコンだな…寄せ集め感もあって…印象に残る…名前をつけるならジャンクだな」
「ねえそれは褒めてるの?馬鹿にしてるの?」
将が裕太が指差した警報ブザーがついた古いパソコンの所まで行くと将が古臭い寄せ集め感が凄いと口に出す…するとパソコンに灰色と青色の機械の様な人物が写り込む
『私の名はハイパーエージェント グリッドマン』
「いやそれは昨日聞きました…」
「へぇ…これがグリッドマンか…この家にはこんなサービスもあるのか…よく出来てるな」
「……二人とも何言ってるの?何も映ってないじゃん」
「………え?」
ジャンクの画面にグリッドマンと言う人物が写り込むと将は「ウルトラマンみたいで中々カッコいいな」と思いながらも「この家で作ってあるビデオか何か」と考えるが六花には見えてないらしい…それで裕太と六花が何か話している隙に将はカバンの中に入れていたある物に触れる
(どう思う?ギャラクトロン?)
【……本物だ…私と同じ人間でないものだろうな…】
(マジか…じゃあ何で宝多には見えないんだ?)
【…マスターも普通の人間ではないからだ…レイオニクスだから…としか考察できない】
将はカバンの中に隠して持ってきたバトルナイザーを触って中に入れてきたギャラクトロンに話を聞くとそうかとしか頷けれない…取り敢えずグリッドマンが実在することは分かったのでどうしようと考えていた
『これが今回の怪獣か…情動的で素晴らしい…流石は………君だ…さて実体化させるとしよう。インスタンス・アブリアクション!』
とある場所にてカッターナイフで切って作った怪獣の人形をパソコンの画面に映る怪人…アレクシス・ケリヴにその怪獣の人形を作った人物が見せつける…するとアレクシスはその怪獣を絶賛しながらその怪獣を実体化させる…
その時裕太は自分の左腕に電撃が走った様な感覚を覚え疑問に思うと突然大地が揺れ始める
「ええ!?ちょ……地震!?」
「激しい揺れ…地震とかじゃなくて…何かこう…違うような…?」
「慌てない、慌てない…冷静に机とかの下に隠れろよ」
「「いや冷静にし過ぎだろ(よ)!?」」
突然の地震(?)に裕太と六花が慌てふためくなか将は冷静にジャンクの下に入り地震の情報を携帯で探しており二人はどうやったらそんなに冷静でいられるのかとツッコミを入れる…そして地震が収まり将がジャンクの下からでてくる…すると
ーーーグギャガルルルルゥゥゥゥゥゥゥ!ーーー
「………怪獣?」
将達が謎の咆哮を聴きジャンクショップから飛び出すと町の方角に怪獣がいた…その怪獣は竜の様な長い首の頭部に背中から針金のような物が露出している…まるで作り物が怪獣になったかの様な怪獣…その名も気炎万丈怪獣 グールギラスである
ーーーグギャガルルルルゥゥゥゥゥゥゥ!ーーー
グールギラスは咆哮を上げると口から山なりの軌道で放つ火球を放ち街を爆炎で包む…グールギラスはそれを何発も街に放った後クルッと首の向きを変え将達の学校の方を向く…グールギラスの目がとられたのは体育館から離れてボールで遊んでいた問川目掛けて火球が飛んでいき地面に当たるとバウンドして問川を狙う
「………え?」
問川は自分に迫る火球を見て逃れられないとわかり死を覚悟する…だから気づかなかったのだろうか?背後に現れた赤い目が光る紫色のガスが問川に襲いかかってきた事に気づかず火球が問川に炸裂したのとガスが問川を包んだのは同時だった…幸いにも校舎が少し倒壊し体育館に火球の飛び火が飛んできただけで死傷者は愚か…怪我人はいなかった…問川の姿だけが見られなかったが…
ーーーグギャガルルルルゥゥゥゥゥゥゥ!ーーー
怪獣は暴虐の限りを尽くす、足元の自動車を蹴飛ばし街を倒壊させ首を建物にぶつけ破壊する…まさに怪獣…
「……おいおいどうすんだよ…あれ」
「え?何々!?私には何も見えないんだけど!?遠くの方に何か薄らとしか見えない!」
「俺も……てか内海はどんなけ目がいいんだよ!?」
「……あ、そうだったな」
将ははっきりと遠くのグールギラスを目視できるが裕太と六花にはぼんやりとしか見えない…将が見える理由はレイオニクスの力で視力も良いからだろう…そんな中、暴れまくるグールギラスを遠くから杖をついて見ていた男性がいた
「ほう?この世界にも…怪獣は存在するのか…ならこの世界にもウルトラマンがいるかもしれない…ならば私が出て今亡きベリアル様の最後の部下としてベリアル軍の遺恨を残してやろう!」
男はそう言うとナックルを取り出し二つのカプセルを手に持つ
「ゴモラ!」
男はまずゴモラが描かれたカプセルを起動させカプセルが怪しい光を放ちナックルに差し込まれ男はもう一つのカプセルを手に取る
「レッドキング!」
レッドキングが描かれたカプセルを起動させナックルに差し込むと男はライザーと呼ばれる物のトリガーを引きライザーが音を立て始め男は腕を動かしナックルに差し込んだカプセルをライザーで読み込ませる…すると心臓の鼓動の様な音が聞こえる…そして男は笑う
「さあ…新たな物語(ストーリー)の始まりだ…」
【フージョンライズ!】
【ゴモラ!レッドキング!】
【スカルゴモラ!】
ーーーピギャアオオオオオ!!ーーー
再び振動が響き大地が揺れグールギラスとは違う甲高い鳴き声が響き赤い光が現れたと思うとそこから曲がった赤い角が頭部や背中、ひじ、膝から生え、全体的なシルエットはゴモラに酷似しており背中はレッドキングに似ている怪獣…その名も「融合獣 スカルゴモラ」と言う怪獣が現れ、それを見たグールギラスは遠吠えをあげスカルゴモラ目掛けて突進し始め街を破壊する…対するスカルゴモラも狂った様に咆哮を上げて共にぶつかり合う
「え!?増えた!?」
「……しゃあねえか…」
裕太と六花は怪獣が増えた事に対し驚くが将ははぁと溜息を吐き怪獣の方角へ向けて歩き出す、そしてカバンからバトルナイザーを取り出す
「内海!?そっちに行ったら危険…!」
「…あ、二人とも…これから起きる事…内緒にしておいてくれるか?」
「内緒…て、何を?」
「これだよ……はぁ…ギャラクトロンなんかに頼みたくないんだけどな…まさか本当に怪獣が出てくるとは思わなかったからな…頼むから怪獣のついでに人間とか殺さないでくれよ…」
将は苦笑しながら二人を見た後バトルナイザーを掲げバトルナイザーから電子音が鳴る
ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー
ーーーキィオォオォン!ーーー
ーーーピギャアオオオオオ?ーーー
ーーーグギャガルルルルゥゥゥゥゥゥゥ?ーーー
光の粒子から魔法陣が現れたのは、純白のボディに金と黒のカラーリングが施された竜を模したロボット…「シビルジャッジメンター ギャラクトロン」が現れる…そして地面に着地すると正義の執行者はスカルゴモラとグールギラスを見つめる…
さて一体スカルゴモラに変身したのは誰なんだ?(隠す気ゼロ)、問川さん以外のバスケット部の皆さんは助かってよかったですね(問川さんが無事とは言ってない)…因みにこの個体はオーブと戦った個体…つまりオーブに倒されたギャラクトロンが復活し個体と言うわけです…何故?と思うかもしれませんが実はオーブと戦ったギャラクトロンが実は一番正義に目覚める可能性があったという説を聞いたからですね、つまりあの時シンさんが行っていた「正義のスーパーロボット」にギャラクトロンが本当になっていくわけです
ちなみにギャラクトロンのCVは鈴木達央さんですね…これは将君のCVが斉藤壮馬さんが主演のアニメ「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」のグレン先生のライバルかつギャラクトロンと同じ「歪んだ正義」繋がりのジャティス=ロウファンさんの声だからですね。割といいCVだと思います
グリッドマンは次回出てくるので…本格的な戦いは次回からです…感想をいただけたら頑張ってかけると思います