歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか   作:暗愚魯鈍

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さて今回は普段と違うタイトル…今回は少し雑、そして作者は恋愛とか知らないから読者はがっかりするかも…主に描写が下手くそで…恋愛とか詳しくなくてごめんね……裕六は尊いと思うんです(唐突)


第二十六話 響・裕太

「倒したのか…?グリッドマンを?」

 

アンチはアンチ・ザ・ファイナルで身体を穿ち、そのまま倒れ伏せて動かなくなったグリッドマンを見て呟く…自分の使命…グリッドマンの抹殺…果たして見ると…達成感や満足感はない…むしろ虚無感しかない…

 

「何を呆けているアンチ、貴様はグリッドマンを倒した…まあ仲間はまだ生きているようだが…」

 

『響君……嘘だ…嘘だ…嘘…嘘!』

 

【グリ……グリッドマン…】

 

ギラレスがアンチに近づく…何故呆けているのかと首を傾げ自分の鎖状の触手をジャラリと鳴らす…その鎖の先にはギラレスの背中の触手や鎖で巻きつかれ動きを完全に封じられたキングオブモンスが呆然として立ち尽くしていた…ギャラクトロンもメカグールギラスに踏み躙られグリッドマンを凝視していた

 

「全く女々しい奴らよな…確かに仲間を失った悲しみは理解しよう…だが、それを乗り越え我等を討つ気概はないのか?嘆かわしい」

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!ーーー

 

ギラレスは仲間(グリッドマン)が死んだ事を嘆くのはわかるが、悲しむ暇があるのなら仇打ちでもすればいいと呆れてキングオブモンスを見る…メカグールギラスは嘲笑うかの様にギャラクトロンを踏みつける力を強める…その時だった

 

ーーーギャアオオオオォォォ!ーーー

 

ーーークウウウゥゥゥゥ!ーーー

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!?ーーー

 

突如背後から放たれた引力光線とオーバーブースト・プラズマがメカグールギラスの身体に命中しメカグールギラスは蹌踉めく…その隙にキングギドラが斥力を使い飛び出し重力で強化した身体で体当たりをしてメカグールギラスを吹き飛ばす…そしてイリスがコロナービームを放ちメカグールギラスを牽制する

 

【…助けてくれて…礼を言おう】

 

《…礼はいい…グリッドマンの仇を討つぞ》

 

(…そして裕太の仇もね!)

 

「…ほう?なかなか骨があるな…いや…この場合はレイオニクスである内海 将、お前のメンタルの強さを讃えるべきか?友が死んだというのに的確な判断…見事だ」

 

ギャラクトロンが2人の側に立ち三体はアンチ、ギラレス、メカグールギラスを睨みつけ特にアンチを射殺さんばかりに殺意を向ける…グリッドマンの仇を討つ為に…それをギラレスが将に賞賛を送るが…

 

「五月蝿え…!俺の親友を……裕太をよくも…絶対に許さねえ!」

 

将はそんな言葉を一切耳を貸さず湯水の如く溢れ出る怒りを必死に抑え込み冷静にギャラクトロン達に指示を送りギャラクトロンはアンチに、イリスはギラレスに、キングギドラはメカグールギラスと対戦する…ギャラクトロン達も表には出さないがグリッドマンが死んで内心では怒りで溢れかえっている…だがそれを抑え込む辺り知能の高さが伺え、同時に感情の暴走を危険視している事が分かる

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!?ーーー

 

《煩いぞ機械如きが…この私…虚空の神が機械に認識出来る訳があるまい》

 

キングギドラはギドラの能力を上手く使いメカグールギラスと言う機械に情報を正しく認識が出来なくなる能力でメカグールギラスの認識から外れ、キングギドラは引力光線で攻撃するが常に張られているバリアに防がれる…そしてメカグールギラスは敵を認識出来ぬのなら火力でそこら中に攻撃してやると言わんばかりに両肩のライフルから光弾を連射し口から破壊光線を滅茶苦茶に放ち周囲を炎上させていく

 

《出鱈目に撃ち続けようが私には当たらぬぞ…バリアを展開し攻撃を防ぎ、ゲマトリア演算で光弾や破壊光線が飛んでくる場所を予測、ギドラの力で光線の軌道を捻じ曲げる…貴様が私の攻撃が効かないのと同様…私も貴様の攻撃など効かぬ》

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!!?ーーー

 

キングギドラは常にバリアを展開しゲマトリア演算にて未来予測して攻撃を避け、バリアを穿つ可能性がある破壊光線はギドラの力で捻じ曲げる…そして常に空に浮かぶ事で接近戦を寄せ付けない…キングギドラも反重力光線や引力光線を放つもメカグールギラスのバリアには傷一つ通らない

 

《ふん…こう言うのは嫌いだが…長期戦だな、お前のエネルギーが切れるか私が倒れるのが先か…我慢比べといこうか》

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!ーーー

 

キングギドラはそう言って長期戦を望むとメカグールギラスはキングギドラがいる上空や大地に破壊光線を連射していく…キングギドラを正しく認識しないためにその流れ弾がアンチやギラレスに飛んでいくが二体はさほど気にしない…何せメカグールギラスは耐久力だけの当て馬なのだから…キングギドラは空を飛んで悠々とメカグールギラスを睨みつける…そしてメカグールギラスが破壊光線を発射するもキングギドラは光線の捻じ曲げを解除し翼から黄金の粒子を撒き散らす

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!!!ーーー

 

《は…甘いな…自分の光線なら…その装甲をうち破れるのか?》

 

破壊光線がキングギドラに放たれるもキングギドラは黄金の粒子で破壊光線を受け止めそれを引力光線を纏ったビックスパークボールとして跳ね返しメカグールギラスの背中に命中し、メカグールギラスの背中は大爆発を起こし火花を散らす…そして爆煙が晴れるとメカグールギラスの背中は火花を散らしながら背中の装甲が割れビリビリと電気を流しながら基盤の様な部分が露出していた

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!?!ーーー

 

《成る程…あくまで無効化は我らの攻撃のみ…貴様の攻撃はバリアでは防げぬのか…理解した》

 

メカグールギラスのバリアはグリッドマン、キングオブモンス、ギャラクトロン、イリスキングギドラにしか発揮しない…何故ならアカネがこの5人しかバリアで攻撃を防ぐしか出来ない…故に自分自身の攻撃は防げなかったのだ…メカグールギラスは怒り狂い余計に光弾や破壊光線を頭上に放つが全て防がれたり逆に跳ね返されたりしていく…だが跳ね返された破壊光線はメカグールギラスが再び、破壊光線を放つことで相殺され先程の様にダメージは入らなかった

 

「くかか!いいぞ!貴様らの様な怪獣と戦ってみたかった!」

 

(黙ってくれる?今私は怒ってるの…自分でも信じられないくらい…ね!)

 

ギラレスは斧を振り回し、イリスは飛んでくるギロチンの斧を翼を広げて避け、後ろから飛んでくる斧は触手から触手からオーバーブースト・プラズマや冷凍液を放ち弾き返す…イリスは四本の触手から超音波メスを放ちギラレスを攻撃するもギラレスは盾で防御しその盾には傷一つつかない…いや正確には超音波メスは盾を削った…だが即座に再生してしまうのだ

 

「どうだノスフェルの再生能力とガルラのカウンターアーマーを組み込んだ絶対防御の盾…更に私の身体も同様だ…五つの怪獣達の力が組み込まれた大悪魔に勝てるのか邪神 イリスよ」

 

(…厨二臭いセリフしか吐かないわね…でもね、知ってる?そう言うのは…フラグ、て言うのよ?)

 

「は、強がりを…私はアカネの最高傑作の怪獣の1人!貴様らには勝てぬ存在よ!」

 

ギラレスはそう言うと口から地獄の業火の如き焔を吐き出す…しかもその焔の威力は凄まじく当たった場所が融解している…しかもその焔は形を変え龍の如くうねりイリスを追尾する、イリスもホーミング能力がついたプラズマ火球を放ち焔を迎撃しギラレスに接近すると両腕をレイキュバスの顔のついたハサミとガンQの目の盾にして攻撃を仕掛ける、ハサミを振り下ろすがギラレスは真紅の剣でそれを受け止める

 

「くくく…我に接近戦を挑むとは…この血吸いの魔剣(ダインスレイフ)の錆にしてくれる」

 

そうギラレスが真紅の剣でイリスの胸を斬り裂く…胸から血が飛び散りその返り血が剣に付着する…すると剣が真紅から赤黒く染まる…それを見たイリスはそれが何を意味するか理解した

 

(その剣…私の血を浴びて…強くなった?)

 

「おお正解だ、なかなか賢明の様だな…アカネの設定では私は呪われし血族の末裔で、数千億年にわたり幾多の宇宙文明を滅ぼし続けてきた破壊者の宿命が13世という最も不吉な数字に引き継がれ、その宿命を背負いし怪獣が敗れ去り五つの怪獣の因子を与えられ世界を滅ぼす大悪魔として蘇った…と言う設定らしい」

 

(…貴方の造り主も厨二なのね)

 

「言うな、アカネもまだ若かった時の設定だ…本人も今頃顔を赤くしている…まあその中の設定ではこの魔剣ダインスレイフは敵の返り血を吸ったり敵を傷つけたり、殺す事により硬度と威力を無尽蔵に上げる…それがこの剣の力らしいな」

 

デーモンギラレス14世は対ウルトラマン用にアカネが考えた怪獣である、超再生とでも言うべきその身体はウルトラマンの三分しか戦えないその長期戦の弱さを利用した怪獣であり、対してギラレスの剣は敵を斬り続ければ威力を増していく…アンチが敵の力をコピーして力を増していくどんな相手でも挑み相手の力を奪い勝つ怪獣ならばギラレスはウルトラマンや長期戦を不得意とする敵向けの怪獣だ…ギラレスはそう語るとニヤリと笑いイリスは翼を広げ遠距離から火球や冷凍液、光弾を放つ、ギラレスは亜空間バリアでそれを防ぐ…

 

「はぁ!」

 

ーーーキィオォオォン!ーーー

 

ギャラクトロンはギャラクトロンブレードでアンチに斬りかかるもアンチは鉤爪を伸ばしそれを防ぎ、空いた片方の腕に炎を纏いアンチ・インフェルノで殴りかかろうとするが右腕から電撃を放ちゼロ距離で放たれた電撃と炎の腕が拮抗し二体はそのまま離れる、アンチはライトニング・アンチを放ちギャラクトロンはギャラクトロンスパークを撃ち合い相光線がぶつかり合い魔法陣が現れ爆破が起き二体は風圧で後退する、だがギャラクトロンは眼から閃光光線を放ちアンチは両腕を突き出して円状のバリア アンチ・リフレクションで攻撃を防ぐ

 

「俺はグリッドマンを倒しても…まだお前らがいる!俺はお前達を倒しアカネの世界を守る!」

 

【……そこまであの娘に尽くすか…】

 

「そうだ!お前達にとっては怪獣を生み出す敵かもしれない、だが俺達にとっては親だ!その親が望む理想の世界を破壊させるわけにはいかない!」

 

【……もう一つの正義、我らにとって貴様らは街を破壊する悪、もう一方で貴様らにとって我々は理想の世界を破壊する悪ということか…ならば私の正義を押し通す】

 

右腕のクローとギャラクトロンブレードでアンチの炎を纏った鉤爪と拮抗しながらアンチとギャラクトロンは話す、アンチはグリッドマンの次は貴様らを倒しアカネの理想の世界を守り抜くと叫び、ギャラクトロンは自分の正義を押し通すと述べ、アンチから離れギャラクトロンカリバーを虹の渦から呼び寄せてギャラクトロンMK2になると後頭部の斧 ギャラクトロンベイルを切り離し左手に持ち二刀流でアンチに斬りかかる

 

「く…!まだだぁぁぁぁ!」

 

【……フリーズコールブランド…】

 

ギャラクトロンはホイールを回し氷のエレメントを解放し剣を地面にぶつけ、巨大な氷の氷柱が地面からアンチに向かって氷柱を生やしながら進んでいき氷柱がアンチに近づくとアンチは危険を察して飛行形態になり空へ逃れる…直後、アンチがいた地面から巨大な氷柱が生えアンチを貫こうと槍の如く生え間一髪でアンチは氷柱から逃れた

 

ーーーキィオォオォン!ーーー

 

ギャラクトロンはギャラクトロンベイルにエネルギーを纏って横に振りアンチはそれを身体を動かして攻撃を避け、アンチは鉤爪で斬りつけようとするがギャラクトロンカリバーとギャラクトロンベイルをギャラクトロンが振るい鉤爪を叩き折る

 

「何だと!?」

 

ーーーキィオォオォン!ーーー

 

「チ!槍よ!」

 

驚くアンチにギャラクトロンはギャラクトロンベイルをトマホークブーメランの様に投げつけるがアンチは闇のオーラを槍状に実体化させギャラクトロンベイルを弾き返す、ギャラクトロンベイルは回転しながらギャラクトロンの手に収まり、ギャラクトロンはギャラクトロンカリバーを横に振るい斬撃を放つがアンチは槍でそれを封じる

 

「……全員互角か…しても六花の奴全然動かねえな…」

 

「…仕方ないよ…好きな人が殺されたんだよ…俺だってグリッドマンが死んだって信じられないんだから…」

 

「…キャリバー…やはりグリッドマンと裕太は…」

 

「……ああ…応答がない……」

 

ボラーはギャラクトロン達と互角の戦いを繰り広げるアンチ達を見て苦い顔をする中、先程から全く動かないキングオブモンスを見て複雑な顔をする…ヴィットも悲しげな表情でジャンクを見る…そこには何も写さなくなったジャンクとジャンクを弄るキャリバーの姿が…マックスが恐る恐るキャリバーにグリッドマンと裕太の生存を尋ねるがキャリバーは俯いて首を振る

 

「……そんなぁ…グリッドマンと裕太君がぁ…ギルバリスぅぅぅぅ!」

 

「……泣くな…生命はいずれ死に至る…私も無数の命を消してきた…が…自分の仲間が消されると…こうも胸が痛いのだな…」

 

「……グリッドマン…裕太…」

 

「…………諦めるのはまだ早いのである」

 

デアボリックが涙を流し、ギルバリスとメカゴジラはジャンクに手を合わせ諦める中ガイガンのみが2人の生存を信じていた

 

「…裕太…お前は覚えてないかもしれないけど…入学してから俺と最初に喋ったのはお前何だぜ?…俺が怪獣の話をしたらいつも戸惑ってたよなぁ…」

 

「お前と話してて凄え楽しかったんだ…だから…帰ってこいよ裕太!」

 

将はジャンクに近づくと返事をするわけないここに居ない友に向かって話しかけジャンクに自分の手を当てて叫ぶ

 

『……あの時…裕太言ってくれたじゃん…あの日…記憶喪失になったて言った時、巫山戯た冗談だと思ったんだよ…滅茶苦茶恥ずかしいことしておいてさ…でも、本当に記憶を失ってて…』

 

『……私ずっと裕太に嘘ついてたんだ…だから…ちゃんと謝りたい…だから…返事してよ裕太!』

 

動かなくなったキングオブモンスの中で六花が涙を流しながらここに居ない裕太に向かって叫ぶ…

 

 

「…?今誰かの声が聞こえたような?」

 

裕太は自分の家の中におり、ふっと誰かの呼ぶ声が聞こえた気がしたが…気の所為だと洗面所に立ち顔を洗う

 

「(なんか俺…大事な事…忘れてる様な…?)……タオルタオル…ん?」

 

裕太はタオルを手に取り、タオルで顔を拭き鏡を見る…すると鏡には自分が写っておらず…グリッドマンが鏡の中にいた

 

「…グリッド……マン…?グリッドマン!?」

 

『裕太…ここは君の心の中…つまり君の記憶だ…思い出すんだ裕太…』

 

「……そうだ思い出した…俺は…あの怪獣に…殺されたんだ……ねえ、グリッドマン…何でグリッドマンは俺の心の中にいるんだ?」

 

『………裕太…私は思い出した…君は記憶喪失ではなかったんだ』

 

裕太はグリッドマンを見た瞬間全てを思い出した、アンチが放った光線に貫かれ感覚と意識をなくした…六花と将の叫びも聞こえた…だが返事はできなかった…グリッドマンはここは自分の記憶の中と言った…何故グリッドマンがここにいるのか尋ねるがグリッドマンはその質問に答えず、裕太は記憶喪失ではないと告げた

 

「……え?俺は…なんにも覚えてないんだよ?だから記憶そ…」

 

『その前提が違ったんだ…裕太…君は君ではない、私なんだ、君の記憶を私の人格が塗り潰したんだ…だから君は記憶喪失ではない…単に私が君の表面意識にいたから…つまり君という存在は…君が目覚めた時から響 裕太ではなかった…グリッドマンだったんだ』

 

「……え?ちょっと待って、意味分かんない…どういう事?じゃあここにいる俺は何なの?グリッドマンの一部?」

 

『……違う、今ここにいる君は君自身だ、そして思い出してくれ裕太、君の記憶を…あの時の約束を』

 

「…や、くそく……」

 

グリッドマンが告げた意味、今まで六花や将と話していたのは裕太ではない、グリッドマンだった…そしてここにいるのは響 裕太自身…頭を抱える裕太にグリッドマンは裕太の方を見ると鏡が輝き出す…その光に包まれて裕太はある記憶を思い出した

 

 

球技大会、忘れ物をした裕太は教室に入る、その時1人の女子がいた…六花だ

 

「あれ宝多さん何してるの?」

 

「あ…響君…忘れ物…」

 

「あ、俺もなんだ…水筒忘れてて…」

 

「私ハチマキ…あ、焼き鳥の缶詰入ってた」

 

裕太は六花に声をかける、2人とも忘れ物をしていたようでお互いくすりと笑う…裕太は普段は席が違うこともありよく顔を見たりしてなかったが六花のことを綺麗だと思った

 

「何見てるの?」

 

「い、いや別に……あ!次の種目なんだけ!?」

 

「……借り物競走じゃない?今騎馬戦だし…私は玉入れ…響君は?」

 

「俺は…パン食い競争だからまだ先だね…でも宝多さんは次だよ」

 

「うわマジか……」

 

2人は会話をしながら廊下を歩く…たわいもない会話だったが六花が笑う顔を見て裕太の心臓がドキとなった気がした…喋っていたのは二分程度だろう…その二分が裕太には永遠に感じた

 

 

「あれ宝多さん…こんな所でどうしたの?」

 

「あ…響君じゃん…ママのお使いだよ…チーズフォンデュ食べたいなら手伝えてさ…酷くない?私音楽聴いてたのに…」

 

「あははは…(チーズフォンデュ?…流石年上の男性と付き合ってそうな人は違うな)」

 

偶々立ち寄ったデパートで裕太は唐揚げを取ろうとすると誰かの手が裕太が手に取った…六花だ、お使いで来ているらしくチーズフォンデュという単語を自分で言っただけで嬉しそうな顔をしていた…純粋に可愛いなと思いつつ唐揚げを取ろうとし六花が力を強める

 

「…あの…俺の方が先に取ったんだけど…」

 

「…レディーファーストて知ってる?」

 

「……はい」

 

「悪いね…あ、マックで何か奢ってあげるよ」

 

上目遣いで裕太を見つめて来た六花には勝てず、裕太はマグロの刺身から手を離した…その代わり六花にマックでハンバーガーとポテトを奢ってもらいマックでお互いに話し合っていた

 

「ママたらさ昔私が炭水化物は太るから食べなくないて言ったらさ、今のご飯なんだと思う?きな粉豆乳とエッグベネディクトだよ」

 

「マジで!?で…その靴お高いそうだけど…いくら?」

 

「え〜?それ聞いちゃう?18,000円…お爺ちゃんからの入学祝い」

 

マックで軽口を言い合う2人…2人は楽しく話し過ぎて門限を超えてしまい、2人共家族に叱られたのは言うまでもない

 

 

「ねえお父さん…」

 

「ん?」

 

「告白て…どうしたらいいのかな!」

 

「ブフォ!?お、おま…好きな娘いるのか!」

 

「まあね…」

 

「どこの娘だ!お父さん何処の馬の骨とも知れない女に自慢の息子はあげませんからね!」

 

「親バカやめい、そして普通それは女子側の父親が言うセリフでしょ」

 

裕太がビールを飲んでいる父親に告白てどうすればいいのと尋ねると父親はビールを口から吐き出し、歩いて来た母親にかかり母親は父親を睨むが父親は可愛い裕太はあげません!と息を荒げ母親に(先程の恨みを含めて)殴られる

 

「これは参考になるかわからなけど…この人は誰もいない教室で私に告白したのよ、だから裕太もやって見たら?」

 

「お、おい恥ずかしいからやめてくれ!」

 

「当時はあんまり喋ったことがないんだけど、体育祭で少し話したら数ヶ月後には付き合ってくださいよ?凄い行動力よね」

 

「……そっか…ありがとうお父さん、お母さん!」

 

「…さてと、私達は明日早く出張するからご飯はちゃんと自分で作って食べるのよ」

 

「……もし付き合えたら顔を見せるんだぞ」

 

母親がノロケ話をすると裕太はよし、と何かを決意して自分の部屋に入り母親と父親が頑張れよと裕太に言う

 

次の日、六花は誰もいなくなった教室にいた…普段なら帰っているのだがある人物に呼び出されてここで待っているのだ…その人物は当然…

 

「…やっと来たの響君?」

 

「うん…お待たせ…」

 

「で…?用で何?」

 

「……………………」

 

裕太が教室に入って来て誰もいないことを確かめると六花が裕太を見つめる、そのサファイヤの如き瞳には薄っすらと赤色が混ざっている…裕太は大きく息を吸って六花の目をまっすぐ見て言葉を言う

 

「…宝多 六花さん!俺初めて見た時からあなたの事が好きでした!俺と付き合ってくれませんか!」

 

「………え?」

 

「(…やっぱ無理かぁ…)」

 

「……うん、いいよ」

 

「…ですよね……今なんて言った?」

 

「え……いやだから付き合うて言ったんだけど…恥ずかしいから何回も言わせないでくれる?」

 

「……………………」

 

裕太は凄まじい勢いで頭を下げて六花に告白すると六花が固まった、裕太はこれは振られるな…と諦めて頭を下げたまま下を向いていて気づかなかったが六花の顔が真っ赤になっていることに気づかなかった…そして裕太に普段より小さな声で返事をすると六花はしばらく惚け…教室の壁の方に向かって歩き勢いよく顔を壁にぶつけた

 

「ちょ!?何してるの!?」

 

「…痛い…夢じゃない………明日世界終わるのかな?」

 

「…そこまで言う?私だよ?言っとくけどそこら辺にいる量産型女子高校生だからね私」

 

「いやいや女子高生全部が宝多さんならこの世は女神だらけだよ!」

 

痛みを感じて夢は夢ではないことに気づき、六花はそこまでするかと若干引く…

 

「でも…本当に…こんな冴えない地味な俺でいいんですか?」

 

「…いや響君から告って来たんでしょ…別に嫌いじゃないし、今時の男子とは違って話しやすいし変な目で見ないし…ほら、ぶっちゃけると付き合ってて言ってくる男子てめちゃ変な目してるじゃん…ほら言い方があれだけど体とかさ…」

 

「あ〜……確かに……そう言う人多いしね」

 

「その点響君はあれだよ、ヘタレというか何というか…他の人みたいないやらしさがない、寧ろ気遣いできる方だし…別に嫌いじゃないし…ね?」

 

六花にこんな自分でいいのかと裕太に尋ねると六花はいいに決まってんじゃんと恥ずかしげに頬を赤くする…裕太の顔も真っ赤になっていき2人共気まずそうに顔を逸らす

 

(……本当は球技大会の時から気になってたなんて言えないなぁ〜…今日世界滅ぶのかも)

 

(やばい…今幸せすぎて死にそう…今日死ぬかも…)

 

六花は顔には出さないが非常に喜んでおり、裕太もかつてないほどの幸福で涙が出そうだ…2人はこの時比喩表現で世界が滅ぶと言った…だが、何の皮肉かこの比喩表現は現実のものとなったのだ

 

 

「…いきなりうちに来ますか…普通…え、これて普通は付き合って1ヶ月とかじゃ」

 

「いやそんなわけないから…あ、ちょっと待ってて部屋散らかってるから…ちょっと片付けてくるから外で待ってて」

 

まさか付き合って1日も経ってないのに家に入れるとか思ってはいなかったのか裕太が六花の家…つまり絢で立ち止まっていると六花が家の中に入っていく…裕太は今だに頬をつねっていた…夢でないことを確認するために…自然と頬が緩む中…裕太は見てしまった…この世界の終わりを

 

「……ん?…何あれ?」

 

それはデータの嵐…もしくは作画崩壊…とでもいうべきなのか?突如として空がゲームでよくあるバグの様に歪み街がポリゴンの様になっていく…それもだんだん広がって…裕太が何が起こっているのかわからず立ち尽くしていると上から何か音がした…そして頭上から眩しい光が裕太めがけて飛んで来た

 

「…え?いや何!?隕石!?え!?ちょ…本当に今日死ぬの俺!?」

 

そんなことを喚く裕太にその光の球は裕太の身体にぶつかった…裕太は目を瞑っていたが恐る恐る目を開けると目の前には…足があった…裕太は上を見る、裕太の目の前には巨人が立っていた…

 

『…驚かせてすまない…』

 

「………は!驚き過ぎて思考が飛んでた!あの!俺は食べても美味しくないと思うんです!」

 

『いや食べたりはしない…すまない、時間がないから手短に話そう、私はハイパーエージェント グリッドマン…宇宙の犯罪者 アレクシス・ケリヴを弟のシグマと追跡をしていたのだがアレクシスはこの世界の人間に目をつけこの世界を書き換えようとしている』

 

「…グリッドマン…?…あ!もしかして父さんが言ってたあの世界を救ってくれたヒーロー!?あのか、カーン…何だけ?…まあ侵略者から助けてくれたて言う?!うわぁ…本物だ…凄い」

 

裕太はこの巨人を恐ろしげな目で見たがグリッドマンといい単語を聞くと、昔父親からグリッドマンというヒーローがこの世界を助けてくれたと言う話を聞いて少し安心する…

 

『…この世界は時期にアレクシスの物になる…だから君の力を借りたいんだ…ここではない世界で共に戦ってくれ!』

 

「え…?こ、ここではない世界?どう言うこと?」

 

『時間がないんだ!頼む力を貸してくれ…このままではこの世界の人間が…1人の少女の傀儡になってしまう…自我を失ってしまうんだ!…頼む!かつて救ったこの世界を…もう一度救わせてくれ!』

 

「……それって…宝多さんも…?…それに父さんや母さんも……グリッドマン…俺には難しい話はわからない…だけど…約束だけはしてくれるかな…もし俺が死んでも…宝多さんを…守ってくれる?…もしそれができるなら…協力する」

 

『…分かった…私はアレクシスに刺されエネルギーがなくなりかけている…そしてこのままでは君の意思もアレクシスの書き換えにより消えてしまう…だから…すまないが…君の心を封じる必要がある…だが…約束する…その宝多と言う少女を守ると…』

 

「分かった……付き合って早々こんな変なことになるなんて…ごめんね宝多さん…」

 

裕太はグリッドマンに宝多を守って欲しいと告げるとグリッドマンは裕太の中に入り込んでいく、意識が遠ざかる…眠い…それが裕太の最後の記憶だ…だが最後まで裕太が考えていたことは六花のことだけだった

 

 

「……そうか…俺…六花と…思い出しただけでも恥ずかしいんだけど…」

 

『私も知らず知らずのうちに君との約束だけは記憶喪失になっても守っていた様だ…だが…時は来た…裕太…君は先程あの怪獣に殺された…だが…もう一度戦ってくれるか?』

 

「……聞こえる…内海と声と…六花の泣く声が…行かなきゃいけない…だって俺は……」

 

裕太は手で顔を塞ぎ恥ずかしがる…まさか自分の好きな人と既に付き合っていたとは…グリッドマンはもう一度戦えるかと尋ねると、裕太は少し恥ずかしそうにしながら呟く

 

「俺は…六花の恋人だからさ…好きな人を泣いてる所なんて見たくない…ごめんだけどグリッドマン、俺は世界を守るヒーローにはなれないよ…俺は…六花を守りたいから」

 

『……それでいい、裕太…この世界…新条 アカネには誰もが好意を寄せる…それは内海でも同じだった…だから君が選ばれた、アカネよりも六花の方が好きだった君だから選ばれたんだ…さあ行こう裕太、私は世界を救う、君は六花を守る…その為に』

 

「ああ…もう一度行こうグリッドマン!」

 

 

『……内海…六花…聞こえる?』

 

「…!?…ゆ…うた…?…ば……馬鹿野郎!返事するのが遅えんだよ!…死んだかと思ったんだぞ!」

 

『……裕太…?』

 

『ごめん……内海…ジャンクにアクセスコードを入力してくれるか?』

 

ジャンクから裕太の声が聞こえ将が呆然とした後少し涙ぐんで生きていたことを喜び、六花はキングオブモンスの中で顔を上げる…そして裕太はアクセスコードを入力する様に言う

 

「あ、アクセスコード…裕太…それって何だ「僕が入力しよう」…え?…武史さん?」

 

「やあ…内海君…久しぶり…」

 

「おいおっさん何ジャンクに触ろうとしてるんだ…「やめてお兄ちゃん」…え?お兄ちゃん?」

 

「ボラー…妹いたの?」

 

「いや知らねえよ!」

 

困惑する内海に突如現れたのは武史とシノビラー…ボラーはナイフを武史に突きつけるがシノビラーがボラーにお兄ちゃんと言って抱きつき、ヴィットが困惑の目でボラーを見て知らねえとボラーが叫ぶ

 

「マックスお兄ちゃんもヴィットお兄ちゃんもキャリバーお兄ちゃんも彼を信じてくれる?兄妹のよしみで…ね?」

 

「「「………」」」

 

「…思考停止しているのであるな」

 

「……アクセスコード「GRIDMAN」…」

 

シノビラーが笑顔でマックス達にもお兄ちゃんと呼ぶとマックス達は思考を止める、武史はジャンクにGRIDMANと打ち込む…するとジャンクの画面が輝き出し、力尽きていたグリッドマンの目に光が戻りグリッドマンの穴の空いた身体が復元されグリッドマンは立ち上がる…それを見たメカグールギラスとギラレスはグリッドマンを凝視しアンチは驚きよりもこの程度では宿敵は死ななかった喜びの感情が勝っているのか笑って見えた…そしてグリッドマンの体にヒビが入り一部が欠けて落ちる…そのヒビが入った部分から新しい体が見えグリッドマンが全身に力を込めるとグリッドマンの古い身体…いや弱体化していた身体が崩れ落ち本来の姿に戻る

 

「これが…本当の…グリッドマン…?」

 

『……凄い…』

 

「…久しぶりですねグリッドマン…貴方は…あの頃と変わらない」

 

(《【グリッドマン!】》)

 

将と六花は目を見開いてグリッドマンの真の姿を魅入る…武史は昔を懐かしんで微笑む…怪獣達もグリッドマンの復活と真の姿を見て呆然としていた…だが、グリッドマンは本来の姿…かつて魔王 カーンデジファーを倒したヒーローの姿に戻ると空へ向かってジャンプしメカグールギラスに向けて飛び蹴りを放つ

 

「ネオ超電導キック!」

 

ーーーキィガガガグゲゲィィゥ!?キィ…ガガガ…グゲ……ィ……………ゥ……ーーー

 

「な!?め、メカグールギラスを…一撃だと!?しかも蹴りで!?」

 

「……そうだ…グリッドマン!お前は俺の予想を遥かに超えてくる!それだから面白い!」

 

「……行くぞ、アンチ、ギラレス…本当の戦いはこれからだ!ギャラクトロン!キングギドラ!イリス!六花!ここからは私と裕太…そして弟の戦いだ!手出しは無用だ!」

 

グリッドマンが超電導キックをメカグールギラスに放つとメカグールギラスは首から頭部まで装甲を覆うことで巨大なドリルを形成するとその蹴りにドリルを喰らわせようとするが、グリッドマンの蹴りはそのドリルをへし曲げメカグールギラスの胴体を貫通しグリッドマンはメカグールギラスの背後に着地する、そして胴体に穴が空いたメカグールギラスは断末魔をあげて爆散、ギラレスが狼狽する中アンチは嬉しそうに声をあげる…アンチは鉤爪を生やしアンチ・インフェルノを纏いグリッドマンに突撃するがグリッドマンは片腕でそれを防ぎもう片方の腕でアンチを殴り吹き飛ばす、そしてギラレスに接近しギラレスは焔を吐くがグリッドマンはそれを身体を少しズラすだけで避け、ギラレスの腹部にスパークビームをゼロ距離で放ちギラレスの身体を上へと吹き飛ばしギラレスはビルを押し潰して地面に倒れる

 

『ば、馬鹿な…元の姿に戻ったとはいえ…何故あれだけの力が…』

 

「……あは…あははは!何それ!グリッドマン!やっぱり君は最高だよ!私の最高の邪魔者で私の予想を超えてくるねえ!…でも二体同時はキツくないかな?」

 

「…いい、凄いぞグリッドマン!だが俺達は負けない!流石のお前でも俺達2人を止められるか!?」

 

「くく…評価を改めようグリッドマン…貴様は我らの最大の難敵にして巨大なる壁…ならばこそここで打ち砕こう!よもや2対1が卑怯とは言うまい!?」

 

「……私は1人で戦うとは言ってない…そうだろうシグマ…いや武史!」

 

アレクシスはグリッドマンの力に戸惑い、アカネは笑う、自分の倒すべき敵が自分の最高傑作の怪獣を圧倒する…これが正義のヒーロー、だがこの二体に勝てるのかと不敵に笑う…だがグリッドマンは自分の相棒の名前を叫ぶ、そしてジャンクに武史が立ちアクセプターを左腕に現す

 

「!?お前それ裕太の…!」

 

「…武史さん…?」

 

「…ようやく思い出してくれたんですね…アクセス…フラッシュ!」

 

ボラーがアクセプターを見て驚く中、将は冷静に武史を見ていた…武史はアクセプターを掲げ叫ぶとジャンクに吸い込まれ、巨大な光がグリッドマンの横に現れ…もう1人の巨人が現れる

 

「!?お前はゴーヤベックの時の!?」

 

「…あの時は自己紹介をしていなかったね…僕の名前は藤堂 武史…この姿ではグリッドマン シグマ…グリッドマンの弟だ」

 

「二人目のグリッドマン…成る程兄弟対姉弟か!」

 

「行くぞ武史!」

 

武史…シグマが自分の名を言うとギラレスが剣と斧をぶつけながら笑い、グリッドマンはアンチに向かって駆け出しアンチもグリッドマン目掛けて駆け出す、ギラレスは剣から電撃を放つがシグマはそれをジャンプして避け、グラン=アクセプターから光の剣を伸ばし雷光回転切りでギラレスを斬り裂く、だがギラレスは即座に再生し口から焔を吐くがそれを光の剣を盾にして防ぐ

 

「はぁぁぁ!」

 

「……いい、いいぞグリッドマン!これが本当のお前か!お前が強くなれば成る程俺は!おまえを倒すために強くなる!最高だグリッドマン!」

 

『…お前は強い、だけど…俺は絶対に負けない…なんでか分かるか!』

 

「知らん!」

 

将が怪獣達を回収し、キングオブモンスから元の姿に戻った六花がジャンクを見るとグリッドマンとアンチが激戦を繰り広げる、アンチが頭上から隕石を降らせグリッドマンはそれを拳を隕石に叩きつけ破壊する、グリッドマンはスパークビームをアンチに放つがアンチはそれを右腕で弾き返す、そしてアンチが超高速スピードで殴りかかるがグリッドマンはそれを自分の右腕で殴ることで相殺する…アンチはグリッドマンの本当の力を絶賛し裕太もアンチの強さを認めつつも絶対に負けないと告げる…何故なら

 

『俺は…宝多 六花が好きだからだ!』

 

「ぶふぉ!?何暴露してるの!?」

 

「……あいつ、バトルの最中に告るとか…」

 

裕太は何故か六花が好きだと宣言して六花は顔を赤くし、将は何言ってるんだこいつと言う表情でジャンクを見る…一方シグマはギラレスに接近し斧のギロチンが飛んでくるがそれをシグマスラッシュで鎖を切り斧を切り落とし、鎖が再生し始めるが光の剣でギロチンの赤い剣とぶつかり合う

 

「く!なかなかの剣さばき!だが私は負けんぞ!アカネが作った世界を守らなければいけないからな!」

 

「…新条 アカネが作った世界…ね、それは語弊があるね…正確には新条 アカネが作った世界…コンピュータワールドと融合した現実世界(リアルワールド)と言ったほうが正確ではないかな?」

 

「ほう?知っていたのか?この世界の真実に?まあ私もアンチもアカネから話を聞いただけだが…アレクシスがこの世界とアカネが生み出した理想の世界と融合した世界がこの世界らしいな…」

 

「そうだ、故に守護神 ガタノゾーア達は本気を出せなかった…ここがコンピュータワールドなら全力で破壊していたが現実の世界でもあった為力を抑える必要があった」

 

シグマ…武史が語ったこの世界の真実…この世界はかつて武史が作り出した怪獣が暴れたコンピュータワールド…である共に現実世界でもある…アレクシスがアカネが作った世界と融合した世界と告げるとギラレスは笑って肯定する

 

『…俺が見たあのバグみたいな現象はそれだったのか…でもなんでそんな事を』

 

「さあな、俺はアカネの考えていること全ては知らん、だがグリッドマン、今はそれより俺との決着をつけるのが先だと思うが?」

 

「……分かっている…裕太、こいつは強い…本来の姿に戻った私でも勝てるかわからない」

 

『…知ってる…「だが」?』

 

「私では勝てなくても私達なら勝てる」

 

 

「……あぁもう!何が何だかわかんねえよ!グリッドマンの弟て何だよ!知らねえよ!グリッドマンだけ記憶を取り戻してんじゃねえよ!」

 

「むぅ…思い出せない…」

 

「………」

 

「…でもさぁ別段思い出さなくても「よくないでしょヴィットお兄ちゃん!」お尻ぃ!?」

 

唸るボラー、マックス、キャリバーを尻目にヴィットが携帯を弄ろうとするがシノビラーに蹴りを入れられ手をお尻に当てる

 

「お尻が割れる…え!?お尻が二つに割れてる!?」

 

「「いやそれ元々」」

 

「むぅお兄ちゃん達も早く思い出して!」

 

「いやだから俺達はお前なんか知らねえの!」

 

「……しょうがないドラゴニックキャノン」

 

ヴィットがお尻を抑えて暴れまわる中、六花と将が冷静に突っ込む、そしてボラーはシノビラーのことを知らないとはっきり言うとシノビラーはどこから取り出したのか巨大なキャノン砲をマックス達に向ける

 

「「「「……え?」」」」

 

「さあ記憶を取り戻してね」

 

呆けた顔をする四人に可愛らしい笑いをするシノビラー…そしてキャノン砲から弾丸が放たれバァーン、と言った擬音が似合う爆煙が起きシノビラーはキャノン砲をしまう…六花と将は何が起きたのか理解できなかった

 

「これで記憶取り戻したかなぁ?」

 

((いや無理でしょ…))

 

「「「「………思い出した!」」」」

 

「「「嘘だろ!?」」」

 

絶対記憶を取り戻せないと考えた六花と将を他所に新世紀中学生は爆煙からひょっこりと現れて思い出した!と叫ぶとメカゴジラ、デアボリック、ギルバリスが嘘だと叫ぶ…そんな一同を無視して四人はジャンクに立つ

 

「ま、まさかアクセスコードが間違っていたとは…」

 

「…だが我々の本当の名前を思い出した」

 

「まさか全員名前を間違ってるとか…笑えるな…」

 

「てか、弾丸喰らって何で記憶取り戻したんだろ…まあいいか…ダイナも行くんでしょ?」

 

「おお!お兄ちゃん達が記憶を取り戻して嬉しいな〜!さて一仕事しますか!」

 

五人はジャンクの前に立ちそれぞれの【本当の】アクセスコードを叫ぶ

 

「アクセスコード!グリッドマンソード!」

 

「アクセスコード!ゴットタンク!」

 

「アクセスコード!ツインドリラー!」

 

「アクセスコード!サンダージェット!」

 

「アクセスコード!ダイナドラゴン!」

 

五人はそう叫ぶとジャンクの中に吸い込まれ、アンチとギラレス、グリッドマンとシグマが戦う戦場に五体のアシストウェポンが現れる…バトルトラクトマックス…いなゴットタンク、バスターボラー…いなツインドリラー、スカイヴィッター…いなサンダージェット、グリッドマンキャリバー…いなグリッドマンソード…それに赤いティラノサウルス…これが新世紀中学生の妹であるダイナドラゴンである、この五体がアンチとギラレスに攻撃を仕掛ける

 

「「なぁ!?」」

 

『『『『合体するぞグリッドマン!』』』』

 

「ああ!私達の本当の合体を見せる時だ!」

 

『行くよ武史!』

 

「……了解だ」

 

グリッドマンソード達が上空へと飛び、ダイナドラゴンはキングジェットへと変形しシグマに向かって飛ぶ、グリッドマンはジャンプしてゴッドタンクの上に乗るとゴットタンクはグリッドマンと合体して脚部装甲に変形、ツインドリラーもグリッドマンの両腕と両肩に装着され、サンダージェットは上半身の装甲にグリッドマンソードはグリッドマンの右腕に装備される、そしてキングジェットも変形しシグマと合体し、アンチとギラレスの前にグリッドマンとシグマが並び立った

 

「『『『『『合体超神 サンダーグリッドマン!』』』』』」

 

「『合体竜帝 キンググリッドマンシグマ!』」

 

「……また新しい姿…だが俺はそれを力ずくでねじ伏せる!」

 

「かかか!姿を変えようと無駄!我等の勝利を揺るがぬ!」

 

サンダーグリッドマンにキンググリッドマンシグマとなった二人にアンチは鉤爪に炎を纏って突撃し、ギラレスも剣と再生させた斧を前に突き出しながら突進して迫り来るが…

 

「ドリルブレイク!」

 

「はぁぁぁぁ!」

 

「「何!?」」

 

グリッドマンは両肩のツインドリるを高速回転させて発射するドリルブレイクでアンチの両腕の鉤爪を破壊し、シグマはギラレスの剣を掴み取るとギラレスを持ち上げて背負い投げで地面に叩きつけて剣を叩き折る、そしてグリッドマンはアンチの顔面に拳を叩き込みアンチを吹き飛ばし、ギラレスは口から強烈な焔を吐き出すがシグマはバックジャンプで回避する

 

「サンダーグリッドファイヤー!」

 

「キンググリッドランチャー!」

 

「く!!ぬおお!?ば、バリアを破壊しただと!?」

 

「がぁ!?体の再生が追いつかぬ…!?わ、私の再生力を上回るというのか!?」

 

グリッドマンは中央の発光体から放つ超高熱のエネルギー火炎をアンチに放ち、アンチはアンチ・リフレクションを展開して防ごうとするがサンダーグリッドファイヤーはそれを破壊し、シグマはペネトレーター砲からキンググリッドランチャーを放ちギラレスの再生能力が追いつかないほどの高火力で追い詰めていく

 

「これでトドメだシグマ!」

 

「分かっています」

 

「これで終わるか!」

 

「我が終焉の炎に焼き尽くされよ!」

 

グリッドマンとシグマはトドメを刺そうとお互いを見て頷きあうとアンチはアンチ・ファイナル・シュートを、ギラレスは焔のレーザーを吐き出しグリッドマン達に向かって放つが二人は冷静に、そして同時に右腕を掲げ光線を放つ

 

「『『『『『サンダーグリッドビーム!!!』』』』』」

 

「『キンググリッドビーム!!!!』」

 

二つの最大光線が右腕から放たれ、アンチとギラレスの光線と焔にぶつかり拮抗することもなく攻撃を押し返しアンチとギラレスに直撃する

 

「「ぐああああああああ!!?」」

 

「「『『『『『『うおおおおお!!!!!!』』』』』』」」

 

アンチとギラレスは光線が直撃してもなおそれに抗おうと体を動かしグリッドマン達に迫るがグリッドマン達は光線の威力をあげる…だがそれでもアンチ達はグリッドマン達に向けて迫り来る…

 

『俺は負けない…六花を守る為に…絶対に負けないんだ!!!!』

 

「俺も……負けれない……アカネの目的を叶える為に……俺は負けれないんだぁぁぁ!」

 

「怪獣を舐めるなよ……!こんな光線など…我が再生力の前にはなきに等しい!!」

 

それぞれの覚悟が交差し、アンチとギラレスはグリッドマンとシグマの至近距離に接近する…光線をほぼゼロ距離から食らいながらもアンチ達は無事…グリッドマンとシグマの額のランプが点滅する…そしてアンチとギラレスは腕を振り上げグリッドマン達の頭部を潰そうとする…

 

「不味いぞ……!あいつら…光線を耐え切って攻撃を…!」

 

「…裕太!!」

 

「「………次は勝つぞ…」」

 

将と六花が固唾を呑む中アンチとギラレスは振り上げた腕を振り下ろすことなく、そのまま身体が傾きボロリと身体が崩れ始め…大爆発を起こす…その爆発に巻き込まれグリッドマン達の姿も爆煙に飲み込まれる

 

「………あぁ…今回も負けたか…」

 

アカネがそう呟くと爆煙の中からグリッドマンとシグマが無事にそびえ立っている姿が見えた…アカネははぁ…と溜息をつくと席を立って何処かへ立ち去っていく…

 

『…今回も負けか…そろそろアカネ君はもういらないな…彼女達を動かすか…』

 

アレクシスはそう呟いて画面の中から姿を消した…アレクシスが言った彼女達という謎の存在を仄めかして

 

 

「……さて、もうここには用はない…帰るよシノビラー」

 

『はぁい、そうですね!じゃあまたですお兄ちゃん達!グリッドマン!また会いましょう』

 

「……ああ、また会おう武史…ダイナドラゴン」

 

シグマはゴーヤベックの時のように姿を消して去っていき、グリッドマンも実体化を解きジャンクから裕太と新世紀中学生が吐き出される

 

「……裕太…記憶…思い出したんだって?」

 

「六花…うん…てか今までの俺は俺じゃなくてグリッドマンだったというか…その…あの…付き合ってた日に記憶喪失的なことになってごめん!」

 

「……別に私も記憶喪失になった時に付き合てる事……言わなかったし」

 

(……俺は帰るか…)

 

(……我々も立ち去るのであるな)

 

(さ、賛成だ)

 

六花は吐き出された裕太に近づいて記憶を取り戻したことを尋ねると裕太は気まずそうにしながらも謝り、六花も最初に言わなかったことを謝罪する…将達はこそこそとその場から立ち去り、この場に二人だけにした…裕太と六花の顔は両方とも赤い…そして二人は再び顔を見合わせて喋ろうとする

 

「「あの!」」

 

「「…………………ぷ…」」

 

二人が何か喋ろうとした時、お互い同時に喋ってしまい…暫く二人で見つめ合った後吹き出して笑う…そして暫く笑った後に六花は簡潔に、素直に自分の気持ちを裕太に向けて伝える…

 

「…あのさ裕太……」

 

「……何?」

 

「……まあありきたりな言葉かもしれないし…色々あってこの言葉を言うのはあれだけど…その………」

 

六花は一呼吸ついて裕太の方を見て笑いかける、青い瞳に裕太が映る…彼女は頬を赤らめてこう伝えるのだ

 

「おかえり裕太」

 

その自分の恋人の言葉に裕太も顔を赤らめて告げる

 

「ただいま六花」

 

 




アンチ君とギラレスちゃんはちゃんと生きてます。グリッドマンとシグマの共闘はやってみたかったんですよ!…最後のくだりは……まあその…恋愛とかわからなくて……シノビラーの本当の姿がダイナドラゴンで驚きました?一応シノビラー・ダイナ・ドラゴーンて名乗ってましたから伏線は張っておきましたが

そうして明かされたこの世界の秘密…実はこの世界は現実世界とコンピュータワールドが混ざり合った世界ということでコンピュータワールドもあり現実世界でもあります…これはアレクシスの力…とされていますが原作よりも大掛かりなスケール…そして伏線でもあります…

次回は新年に送れればいいなぁ…と思ってる始末…銀色の怪獣様に以前許可をもらったキャラを出せればいいなぁ…と考えていたり…特別編になるか、チェレーザ編になるかは未定ですが…皆様良いお年を…
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