歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか   作:暗愚魯鈍

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投稿が遅れてしまい申し訳ありません!今回で「歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか」は終わりです、ご愛読ありがとうございました…作者の次回作にご期待ください。今回は前書きと後書きが少し長いです…でもそれも含めて読んでくれれば嬉しいです

今回は最終回ということで二万字超えです、最終回ご堪能下さい、今回は最後ということもありあのギャラクトロンと共闘して欲しい彼の方がゲストとして降臨したり、あの方が声だけの出演をしたりします。そして最終回を読む前にこの作品に出てきたキャラから一言です、無駄に長いので飛ばしても構いません、後書きにも続きがありますし…と言うか後書きが1番重要なので…

内海・アカネ「はい!読者の皆様、「歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか」今までご愛読ありがとうございます!」

裕太「最終回だから今回の前書きは特別!本編の前に俺達が皆さんに感謝とこの作品がどう言う意図で考えられたのか伝えようと思います」

六花「こんなつまんない作者の趣味全開を読んでくれて本当にありがとう!」

グリッドマン「本編では戦闘回以外私の出番が少なかった気がするがそれは気にしないでおこう!」

ボラー「てな訳でこの作品に対する小話を話そうと思う!」

キャリバー「つ、つまらないが読んでくれるとありがたい」

マックス「さて50話もこの作品が続いて、読者も百人を超え私達はおろか作者でも困惑している…まさか自分の作品にこんなにも人気が出るとは」

ヴィット「キャラも上手く掴めてる気がしないし二番煎じな気がするし、大したアイデアでもなくオリジナルばっかでつまんない作品だと思ってた分人気が少しあって驚いたよね本当に」

アカネ「後半はキャラがブレブレだしね〜それでも沢山の読者に支えられて今があるんだよね、本当に感謝してます〜」

作者もキャラのブレは反省してます…

将「最初はギャラクトロンの歪んだ考えが正しくなっていて正義のヒーローになるて作品だったのに……途中から訳が分からなくなってきたもんな」

アンチ「まあ、元々この作品はアカネをラスボスの風格を出したり怪獣の活躍を多くしたりする為の作品でギャラクトロンはそれを引き出すためのスパイスだからな」

ギラレス「私の登場も小説を読んでから考えたらしいし行き当たりばったりな所があるな作者には…考えが一貫してないとか」

ベノラ「まあ他の作品についても言える事だけどね。未完の作品は結構あるし…でもこれは完結して良かった!あ、口調忘れてた」

ヤプール「しかし今回で最終回か…悲しくなるな」

ガタノゾーア「僕達の出番が少ない」

ミズノエリュウ「シリアスかと思えばギャグという一貫してないのも作者の悪い癖ですね…文才もないですし…」

ガメラ「ですが終わりよければすべてよし、読者の方々が満足してくれれば嬉しいですねー」

イリス(私達の出番や扱いも少し雑だったとはいえ単なる悪役として書かなかったのも作者が怪獣に対する愛ゆえによね、アニメだと10分足らずで倒される怪獣達の扱いに疑問を持って書き始めたこの作品が人気が出るのは怪獣好きとして嬉しい限りらしいわ)

ギドラ《怪獣が好き過ぎて小説を書き始めたのだからなこいつは…、まあこの作品は内海 将が原作ではほぼいらない子だったから作者が主人公にして活躍させたいと思って書いて意外と人気が出てこれで原作の将も人気が出るかなと考えているらしいな》

ええ、怪獣好きとして将君好きとしてこの小説の評価にとても喜んでいます。では読者の皆様、改めましてこの作品を読んでくださり作者も本当に感謝しています!次作も読んでくれたら嬉しいです!

ボラー「てか後書きで作中キャラと話すて1990年代の小説じゃねえんだしやめろよ」

でもカンピオーネの作者も盟約のリヴァイアサンでやってましたし…

ヴィット「いや誰も知らないでしょ…ん?次作?そんなもんあるの?」

まあそうですね、原作のキャラが口調や性格が違うて思うかもしれませんが

武史「どんな作品かな?」

そうですね…とある魔術の禁書目録の二次創作ですね…結構自信作なんです…まあ設定だけでまだ書いてないけど…それに読んでくれるかも不安だし…誰も読んでくれなかったら?と想像するだけで腹が痛くなってきます…

シノビラー「へ〜!見て見たいな!で、誰が主人公なの?オリ主?それとも原作キャラ」

それはですね、あの「おっと、作者は言わなくていいぜ、俺達が直々に伝えてやる」

将「!?誰だあんたら…?」

??「え?私達ですか?えっとですね…私はヒロインです、新作のヒロインです」

??「そして俺は新作の主人公だよ、今日はそれを伝えにやってきたんだよ、先輩」


続きは後書きで(作品の紹介を変えました、前の作品は人気が出なかったので別の作品の紹介にしました)


最終話 終・幕フィナーレ

暗雲に包まれたツツジ台、先程までは闇の巨人とそれが生み出した複数の怪獣が我が物顔で街を破壊していた…だがツツジ台に潜んでいたヒーロー達や時空を超え集結した戦士達により怪獣達は駆逐され巨悪の根源である闇の巨人(ババルウ)正義の執行者(ギャラクトロン)も討たれる…筈だったがババルウの手先であるミヤをババルウが喰らい彼女の能力である生物進化促進能力でババルウは白い繭に包まれその姿を怪獣と化してしまった

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

地獄から這い出て来た亡者、またはこの世に生きる全ての生物を呪う怨霊の嘆きに似た不気味かつ恐怖を駆り立てる咆哮をあげたのはババルウだった怪獣の唸り声だ…その異形の怪物の姿は触手の様なウネウネとした形をした緑の眼は顔の上ではなく下につき自分の足元にいる枠小な生物達を見下すかの様な頭部、万物を噛み砕く凶悪が牙が生えた口、怪獣として王道なスタンダードな二足歩行の体型、鋭い爪が生え異常な程伸びた腕と爬虫類に似た背びれが生えた尻尾、薄紫色の体色をした皮膚に腹部のみ濃い紫色をしている、肩には無数の毛が生えその姿は丸で聖書に記される悪魔そのものだった…かの怪獣の名こそ暗黒怪獣 バゴン、暗黒星人 ババルウが進化した最強の怪獣である

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

「見たか下等生物共!これが俺の…最強の姿だぁぁァァァ!!!」

 

ババルウことバゴンが叫ぶと顎を開き雪の様に真っ白な万物を焼き払う炎が放たれる、ギャラクトロン達は空を飛んでその炎から逃れる、そして下を見て将達は驚く、先程の戦闘で周囲は壊滅していたが町の面影はギリギリ見られた…だが先程の炎が当たった範囲には燃えカスどころか何も残っていなかった…文字通り炎によって全て焼き尽くされたのだ…焼き尽くされた地面は融解しており丸で溶岩の様に地面から熱気が放たれ僅かに残ったコンクリートが泥状に泡を立てていた

 

「な、なんて威力なんだ…街の地面が融解する程の火力なんて…」

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

『!第二波来るぞ!』

 

グリッドマンが恐るべき炎の威力に震え上がる、そしてバゴンは再び顎を開き白い炎を吐く。それを見た将は一早く避ける様叫びそれぞれ別の方向へ避ける、そしてギャラクトロン達がいた場所に白い炎が通り過ぎ大気を焼く、地面に着地したギャラクトロン達はグリッドビームやクレメイトビーム、ギャラクトロンスパークを放つがバゴンは防御したり腕で防いだりもせず身体に直撃する…だが大したダメージどころか傷一つ付いていなかった、バゴンは腕を振るう、それだけで暴風が起きグリッドマン達が腕を振るっただけの風圧で吹き飛ばされる

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

「く!なんて化け物なんだ…今まで戦って来た怪獣達よりも遥かに強い…いや強過ぎる!」

 

【…弱点サーチ…弱点らしき弱点が発見出来ず…攻撃は続行】

 

 

バゴンは900メートル越えの巨体を活かして腕を振り下ろす、腕に当たるだけでも即死級なのに振り下ろした時に生じる衝撃波にギャラクトロンは吹き飛ばされてしまう、そしてこちら側の攻撃は全てその巨体故に効かない…これがバゴン、ババルウの多彩な能力とは打って変わり単純なパワーと火力で攻める。バリアを張っているなら破壊すればいい、何か能力を使っているなら対処法を探せばいい…だがバゴンにはそれがない、肉体で攻撃から身を守り武器はその巨体から放たれる怪力、そして単なる炎…これをどう対処したらいいのかグリッドマン達には分からない

 

「どうだァ…これが力ダァ!宇宙最強の力!貴様らに止められるものかァ!」

 

『……宇宙最強の力……ね、それで粋がってるならラスボスじゃなくて小物だぜお前』

 

「小物ダと!?貴様ァ!」

 

バゴンがこれが宇宙最強の力と自称するが将はその程度で粋がるのなら小物と小馬鹿にしバゴンが憤る、バゴンは怒りのあまり炎を吐き腕をメチャクチャに振り回す、炎は大地を焼き払い人間が作り上げた文明の象徴とも言えるビルや建物を文字通り焼き尽くしデタラメに振るわれた腕は全くギャラクトロン達には届かないが代わりに腕を振るった時に生じて起きた暴風がギャラクトロン達に襲いかかる

 

『クソ…こうもデカイと攻撃が届かねえし…』

 

【…遠距離攻撃なら飛距離を考慮すれば頭部に届く、どうする?】

 

『…やるしかねえな、行くぞギャラクトロン』

 

【了解、ギャラクトロンネオスパーク発射】

 

将がこうもデカイと攻撃が入らないと愚痴りギャラクトロンが遠距離攻撃なら届くと伝える、将がならそれで行こうとギャラクトロンの体内のレバーを引く、するとギャラクトロンの赤いコアからギャラクトロンスパークの強化技 ギャラクトロンネオスパークが放たれバゴンの頭部に向かって行く、バゴンは腕で庇おうとするが間に合わずバゴンの頭部に命中し爆発を起こしバゴンが怯む、グリッドマン達もそれを見てグリッドビームやクレメイトビームを放ち頭部には届かなかったが胴体に命中し爆発を起こしバゴンが僅かに後ろに後退する

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

だがバゴンはこの程度で倒れたりする訳がなく炎を吐き出しグリッドマン達にほの業火が被弾し腕や足、胴体に火傷を負う、咄嗟に避けた為大したダメージこそ負っていないが掠っただけでこの威力、やはり危険なの事に変わりはない

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

『!二発目が来るよ!』

 

『まだバランスが取れてないのに…!』

 

ーーーキィオォオォン…ーーー

 

バゴンは再び炎を吐き出そうとし裕太と六花はまだ避けられる体勢ではないのにと叫ぶ、ギャラクトロンも不味いと思ったのか魔法陣でグリッドマン達を守ろうとするが…

 

「今だ!最強光線…発射!!!」

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!?ーーー

 

『『『!?』』』

 

突然何処からか声が聞こえたかと思うとバゴンに向かって無数の光線が放たれバゴンの全身に光線が直撃する、バゴンは驚きの余り炎を吐き出す瞬間に口を閉じてしまい漏れ出した炎がバゴンの口内を自らの炎で焼いてしまいバゴンは声にならない叫びをあげる

 

『お前ら……来てくれたのか!』

 

「ん?その声の主がそのギャラクトロンの操縦者か?俺の弟子達がギャラクトロンの手を借りてグアを倒したらしいな…おっと名前を言い忘れてたな俺の名前は…」

 

『ウルトラマンゼロですよね、俺ウルトラマン好きなんで貴方の名前は知ってますよ』

 

「…ふ、俺の事を知ってるか…照れるじゃねえか…俺の名前は別次元でも大人気てか」

 

「自惚れてんじゃねえぞゼロ、この世界はエックスがテレビで放送されてんだ知ってて当然だろうが」

 

「五月蝿えなベリアル!黙ってろ!」

 

将がオーブダーク達が助けに来てくれた事に驚いているとゼロがグアの時はギンガ達が世話になったなと礼を言いながら名前を言おうとするが将は言わなくても知っていると言うとゼロが少し調子に乗りベリアルが口を挟み込むとゼロが少し怒る、バゴンは無視するなと怒り炎を吐き出し全員焼き殺そうと企むがギャラクトロンが眼と胸のコアを光らせ全員に球体状に丸めた魔法陣を展開し炎から守ろうとする

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

ーーーキィオォオォン!ーーー

 

『チ!あいつ全力で炎を吐き続けてやがる!バリアもそうは持たないか…攻撃して攻撃を中止させるぞ!』

 

【了解、メカゴジラランススタンバイ、目標 バゴン。発射】

 

唸り声と共に炎を吐き続けるバゴンにバリアを全力で維持するギャラクトロン…だがそれでもバリアにヒビが入り始める、それを見た将は舌打ちしつつも攻撃して攻撃を中断させるとギャラクトロンに指示しギャラクトロンは背中を屈めハイパーランスをバゴンの腹に向ける。そして位置等を確認してメカゴジラランスを投擲するメカゴジラランスアタックを放つ、メカゴジラランスは真っ直ぐバゴンの腹部に命中、バゴンは大絶叫の咆哮を唸らせ腹に刺さった槍の痛みに悶える

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

バゴンは無理矢理腹のメカゴジラランスを吹き抜き抜いた箇所から血が滝の様に溢れ出るがバゴンは気にせずメカゴジラランスを投げ捨てる、投げ捨てられたメカゴジラランスはクルクルと回転してギャラクトロンの背中に戻って背中に再び接続される、バゴンは怒りの余り足を思い切り地面を踏みつける、それだけで大地が震え大地震が発生する、一部は空へと飛翔し難を逃れるもマガオロチやマリス等の空を飛べないものは地震の所為で体勢を崩し倒れ込んでしまう、バゴンは腕を振るいグリッドナイトとUキラーザウルス、オーブダークが地面に叩きつけられ、ゼロとベリアル、ジードは尻尾で叩かれ地面に押し潰される

 

「「「「「「がぁ!?」」」」」」

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

バゴンは更に目から光線を放ち飛んで来たジャグラーとデストロイアを攻撃し二人は光線に当たって爆発を起こし地面に墜落する、足を蹴り上げ二段蹴りの様に地面を削り取りボールの様に蹴り飛ばしマリスやマガオロチ、シグマに命中しボールの様に吹き飛ばされる。口から放つ炎がギンガビクトリー、エックス、ギドラ、イリスを焼き払う

 

「喰らえ!グリッドォォォォォフルパワーァァァフィニッシュゥゥ!!」

 

『ファイナルキングオブクレメイトォォォ!!』

 

グリッドマンは身体を黄金色に光らせグリッドマンソードを振り上げてバゴンに向けて振り下ろし、キングオブモンスは口から白銀の光線を放ち光線でバゴンを斬り裂こうとする、黄金と白銀の二つのバゴンを切り裂く刃がバゴンに迫るがバゴンは両腕を動かし右手でグリッドフルパワーフィニッシュを、左手でファイナルキングオブクレメイトを受け止める

 

「『『何!?』』」

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

「『『うわああああぁぁぁぁぁぁ!?』』」

 

バゴンは技を掴んだまま技ごとグリッドマンとキングオブモンスを持ち上げて地面に叩きつける、将は頼もしい仲間達が草葉の様に蹴散らされそれを見て戦慄する

 

『なんて強さだ…』

 

【圧倒的パワー、圧倒的火力、圧倒的巨体…我々が勝てる確率…41%】

 

 

「おい、あいつら凄い苦戦してるけど助けなくていいのか?」

 

「構わん、我々は傍観者だ…先程は少し手伝ったが…本来の我々の立ち位置はこうだ」

 

バゴンとの戦いには参加せず傍観しているだけのヤプール達、グローストは助けないといけないのでは?とヤプールに尋ねるがヤプールは我々は傍観者だから手伝うのはルール違反だと一蹴する…そしてゴジラは別の方角を見ていたが口を開く

 

「……ガイガン達は散ったか…惜しい事だ…さらばだ我が友達よ」

 

「……そうだな…いい奴らだったのにな」

 

「……尊い犠牲だった…済まんなガイガン達よ…許せ」

 

ヤプール達はギャラクトロンを蘇らせる為に死んだガイガン達の為にヤプール達は目を閉じて黙祷する、ヤプールは瞳から涙を零しながら手を合わせる…三人共彼等の死を心の底から悲しんでいた…だがヤプールはふっと顔を上げる

 

「……来た様だな」

 

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

ーーーキィオォオォン!ーーー

 

『六花!合体だ!』

 

『うん!裕太行こう!』

 

バゴンが白い炎を吐きギャラクトロンが魔法陣を展開して炎を塞き止める、その隙に裕太と六花はインナースペースにてジャイロを使い合体しキンググリッドマンへと変身を遂げる。キンググリッドマンは黄金の眩い光線 グリッドクレメイト光線を放ちバゴンは腕をクロスさせてグリッドクレメイト光線を防ぐ、ギャラクトロンはガイガンウィングを切り離し敵を切り裂くガイガンクローで攻撃するがバゴンは腕を振り回してガイガンウィングを弾き飛ばす、シグマとオーブダーク、ベリアルが光線を放つ、片腕を振るってそれを防ぐバゴン

 

「チ…本当にバケモンだなこいつ…」

 

ベリアルが思わず悪態を吐く、無尽蔵とも言える体力に底知れないパワーそして圧倒的な巨体…全てが混ざり合ったこの怪獣は最強としか表現出来ない、全員が攻撃しても無駄、逆にこちらは攻撃を喰らえば重傷を負う。バゴンが動いた、その動きは鈍くだがその巨体故半歩だけでギャラクトロンに接近しギャラクトロンに握り拳をぶつけようとする、ギャラクトロンは魔法陣を展開するのではなくギャラクトロンネオスパークを放つ事で防ごうとする…だがギャラクトロンネオスパークを無理やり押し切ってギャラクトロンの身体に拳が命中しギャラクトロンが吹き飛ばされる

 

ーーーキィオォオォン!?ーーー

 

『ぐぅ!?』

 

ギャラクトロンが地面に叩き落とされギャラクトロンの操縦室が火花を散らしスパークをあげる、将も思わず叫んでしまう程だ、煙をあげる操縦室…そして迫るバゴン、バゴンを止める為グリッドマンや他のメンバーが足止めをするがそれらに一切気を止めず足を持ち上げギャラクトロンを踏み潰そうとする

 

『くそ…こんな所で…!!』

 

ここで終わるのかと将が諦めかけたその時、安らかなメロディーが突然鳴り響きバゴンが耳を塞ぎ攻撃をやめてしまう…バゴンはそのメロディーに頭痛を感じているらしく発生源を探している、一方でグリッドマン達はそのメロディーを聴いただけで体調が少し良くなった気がした…ただしジャグラーのみ頭を抱え拒絶反応を起こしているが

 

「…!あの野郎、ワザとだろ…絶対!俺が偏頭痛て知ってて吹いてるだろ!」

 

『…多分悪気はないと思うんだけどな…』

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!ーーー

 

バゴンはその煩わしい音の発生源を見つける…破壊し尽くされた街並みを歩く一人のコートを羽織った男性だ…ハーモニカの様な物を口に当てて吹いている…そして倒れているギャラクトロンの近くで立ち止まりオーブニカを口元から離しギャラクトロンに語りかける

 

「よお少年、手助けが必要か?」

 

『あ、貴方は?』

 

青年はギャラクトロンの中にいる将に話しかける、将は戸惑いながらも貴方は誰だと問いかけ青年は笑って答える

 

「誰でもない。ただのラムネが好きな宇宙の風来坊さ」

 

彼はそう答えると白く光る輪っかの様な物を取り出し一枚のカードをスキャンする

 

【覚醒せよ!オーブオリジン!】

 

【……お前は…】

 

機械音と共に彼は光に包まれ光と共に巨大化していく…それを見たギャラクトロンは口を開く…そこに立っていたのは巨人だった…ギャラクトロンカリバーと酷似した剣を持ちオーブダークに酷似…否オーブダークの原型となった光の巨人…皆はこう呼ぶ彼の名は…

 

「俺の名はオーブ!ウルトラマンオーブ!」

 

「銀河の光が我を呼ぶ!」

 

「お、オーブさんだぁぁぁぁ!!!?」

 

「へ…あの野郎…タイミング良すぎじゃねえか」

 

剣を持ち直しバゴンに向けて名乗りあげるオーブ、オーブダークはオーブを見て叫びジャグラーはタイミングが良いなと鼻で笑う。ギャラクトロンは彼を見る、自分を倒した正義のヒーローを、オーブはギャラクトロンに手を差し伸べる

 

「正義とやらの答えは見つかったかギャラクトロン?」

 

【……ああ、私は見つけたぞウルトラマン オーブ】

 

「そうか。なら言わなくても分かるな」

 

【……ああ、理解している】

 

「【あいつ(バゴン)を倒して平和を取り戻すぞ】」

 

ギャラクトロンとオーブは簡素に会話を進め、ギャラクトロンはオーブの手を握って立ち上がる、立ち上がったギャラクトロンがオーブの隣に並び立ちバゴンに向かって突進していく、バゴンは咆哮し炎を吐き出すがオーブがオーブカリバーのホイールを回し風のエレメントを解放し二人の頭上に風のカーテンを形成し風によって白い炎の軌道が歪み炎から二人の身を守る、ならばと足で踏み潰そうとするバゴンにギャラクトロンもホイールを回転させ氷のエレメントを解放しフリーズコールブランドを発動、剣から冷気が放たれバゴンの足元を凍て付かせ足を氷漬けにして動きを封じる

 

「オーブグランドカリバー!」

 

『イグニスカリブルヌス』

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!?ーーー

 

オーブは地面にオーブカリバーを突き刺しギャラクトロンは剣に炎を纏いその炎が双頭の龍の形となる、土と炎のエレメントを解放した剣から放たれる二つの必殺技がバゴンを襲いバゴンの周囲に火花や爆発が起こる。バゴンは苦しげな声をあげ後ろへと後退する、その隙に二人は剣でバゴンの胴体を斬り裂きバゴンの身体に火花が散る

 

『凄い!効いてるぞ!』

 

『でも押し切れるて程じゃない…』

 

「恐らく新条 アカネを取り込んでいることにより力を補給している…新条 アカネを助けない限りあの怪獣は倒せない」

 

『……アカネ…』

 

裕太は攻撃が効いていると喜ぶが六花はそれで倒しきれる程じゃないと冷静に返す、そしてグリッドマンは力の源がミヤの能力だけでなくアカネを取り込んでいることでこの世界のエネルギーを吸収しているのだと気づく、六花がバゴンを見つめる…バゴンに取り込まれているアカネを必死に探す様に…

 

『新条さんを助けないとあいつは倒せない…どうすれば……』

 

裕太はアカネを助けださない限りバゴンひ倒せないと知りどうすればいいかと悩む…そんな時ギンガビクトリーがグリッドマンの肩に手を当てる

 

『俺に任せろ!ギンガの力でお前らを新条 アカネの心の中に送ってやる!』

 

「なら私はグリッドフィクサービームで新条 アカネの心の傷を治そう!」

 

『でも誰が…『俺が行くよ』…内海』

 

ギンガが自分の力で裕太達の誰かをバゴンの中にいるアカネの心の中へと転送すると伝えグリッドマンも自分の人の心の扉を開け心の傷を癒すグリッドフィクサービームを放とうと頷く、裕太は誰が行くのかと言いかけるがそれを遮る様に将が自分が行くと伝える

 

『俺が行かなきゃダメなんだ…記憶を取り戻して分かったんだ…俺の所為で新条さんはああなったんだ…俺が助けなきゃダメなんだ、だから頼む!俺に行かせてくれ!』

 

『内海…分かった!新条さんを助けに行って!』

 

『…本音を言うと私はアカネに文句を言いたいけど…内海君に任せるよ』

 

将はエンペラの力で記憶を取り戻しており、自分の所為でアカネはアレクシスに利用され今度はババルウに利用されているアカネを助ける為に自分が行くと言い切る将に裕太と六花は困惑するも頷いてアカネを頼んだと意思を伝える、ギンガも頷いてカラータイマーから光線が放たれギャラクトロンの内部にいる将に当たり将が光に包まれバガンに向かって飛んでいく、それと同時にグリッドマンは心の傷を癒す光線 グリッドフィクサービームが放たれバゴンを覆い尽くす

 

【信じているぞ将】

 

 

そこは一つの世界だった、その形はツツジ台そのもの…そんな小さな世界にアカネは一人ぽつんと体育座りをしていた、そんなツツジ台に酷似した世界だが…アカネ以外の姿が見えない…そうこの世界にはアカネ以外誰もいないのだ(・・・・・・・)、この世界はアカネを閉じ込める檻であり、アカネの心でもあり、アカネが孤独であると証明する為の世界でもある。

 

「………」

 

アカネはババルウに取り込まれてからこうしてずっと下を向いてしゃがみこんでいる。彼女はババルウに取り込まれ眼が覚めると同時に全てを思い出したのだ、今までの自分の行動はアレクシスにより洗脳されていた事に…同時に将が自分を助けてくれた事実も思い出した…

 

「……私何やってんだろ…命の恩人を…私を助けてくれた内海君を何度も怪獣を使って殺そうとして…本当何やってんだよ…私」

 

今までの彼女の行動は洗脳されていたとはいえ犯罪どころの騒ぎではない、洗脳が解けた今、今まで見せていた狡猾な強者の風格はない…触ればすぐに折れてしまいそうな脆い少女としか思えない。彼女は俯いたまま今にも涙を流しそうだった…だがこの世界に彼女を慰める者はいない

 

「…ううん、現実世界でも…私を助けてくれる人なんかいない…この世界は私にとっての現実…独りぼっちの世界…寂しい神様だなぁ…私て…」

 

彼女は完全に心を閉ざしている、誰も自分を理解できない、自分も誰の事も理解できない…ひとりぼっち寂しい神様(アカネ)にはもう誰の言葉も届かない…だがそんな彼女の前にヒーローが現れた

 

「こんな所にいたのか新条さん…」

 

「……内海君?……何私の世界に勝手に入ってきてるんだよ…出て行ってよ」

 

アカネを助けてくれた彼女にとってのヒーロー 内海 将がアカネの目の前に立っていた、彼女は一瞬驚いた顔をするが…また俯いてこの世界から出て行けと呟く…自分の本心の言葉ではないのに…それしか言えない自分をアカネは自己嫌悪しながら将を見る、少年は怒るだろうかここまで助けにきたのその態度かと、呆れるだろうか、失望するだろうか…何でもいいここから去って欲しい…アカネはそう考えて将に見えない様笑う…だが

 

「何馬鹿言ってんだ、さっさと帰るぞ、ほら」

 

「!?な…んで……触らないで!」

 

「ちょ!マジで叩くなよ!いくら新条さんがひ弱でも痛いんだからさ!」

 

「ムカァ!誰がひ弱だって!?」

 

将はそんな事に気にせずアカネの手を無理やり掴みここから連れ出そうとしアカネは驚くがすぐに手を離せと将の腹を空いている手で叩いて掴まれている手を解放させる、将はそれに怒りアカネも将にムカつく事を言われ怒る

 

「私の事なんか放っておいてよ!どうせ元の世界に戻ったて何にもいい事なんかない!誰も私の事なんか気にしないしいなくなったて誰も気にし「いい加減にしろよ馬鹿野郎!」!?」

 

「誰も気にしないだ?馬鹿か!宝多や裕太…新条さんが作り出した怪獣達が新条さんの帰りを待ってるんだ!」

 

「…六花…響君…アンチ…ギラレス…ベノラ…」

 

「それに俺だって新条さんがいなくなったら寂しいよ…だからいなくなってもいいなんて言うなよ…」

 

アカネが大声で自分の事は放っておけと叫びどうせ誰も心配しないし消えても気にされないと悲観げに叫ぶがそんなアカネに将は大声で怒鳴る、丸で言うことを聞かない娘を嗜める父親の様に、新条 アカネは独りぼっちではない、彼女を待っている者達もいる…だから帰って来いと

 

「…いいの?私は沢山の人を殺してるんだよ…」

 

「なら償えばいい、一生をかけて償っていけばいい」

 

「…本当にいいの?私…許されるの?皆に酷いことしたのに?」

 

「許されるよ、例え誰も許さなくても俺だけが許してやる、俺も出来ることを手助けしてやる…だからこんな所で立ち止まってないで…俺と一緒に行こう」

 

アカネは問いかける、自分の様な殺人犯が許されていいのかと?将は一生を持って償えばいいと告げる、アカネはもう一度本当に自分は許されていいのかと尋ねる、将はもう一度肯定しもし誰も彼女を許さなくても自分はアカネを見捨てない、一緒に罪を背負って償いの手伝いをする、だからこんな檻から飛び出そうと優しく告げる

 

「……無理だよ…やっぱり…私には…世界は…広すぎるから…」

 

「…大丈夫、新条さんが誰か…俺達を必要とすればこの街…いや世界だってきっと広がっていくから」

 

「…無理だよ…こんな広い世界に…私は…無理だよ…私は家族からも逃げれないから」

 

「そんなことない、新条さんがほんの少し勇気を出せば家族なんか、世界なんか怖くない」

 

アカネはやはり自分には無理だと手を離す、だが将は諦めずアカネを説得する、自分達を必要とすれば…きっと大丈夫だと、それでもアカネは自分の可能性を否定する、自分は世界が怖い、家族に一生縛られると…だが将は笑って否定する、勇気さえあればきっと大丈夫だと…彼は再び手を伸ばす

 

「さあ勇気を出して…一緒に行こう…大丈夫、怖くない…俺がいるから」

 

「………うん…ありがとう…」

 

少年の手を少女は握った、同時にアカネを縛っていた世界が音を立てて崩れ始める…それはアカネの心の傷が癒えた印、縛っていた鎖が消えていく音…二人の姿が世界からゆっくりと消えていく、そしてこの世界をピンク色の光が覆い尽くした

 

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!?!?ーーー

 

硝子が砕ける音が鳴り響いた、それはグリッドフィクサービームに包まれたバゴンの身体だった、バゴンの身体はゆっくりとヒビが入りバゴンが苦しげな悲鳴をあげる…グリッドフィクサービームは大地へと流れツツジ台全域へと…そしてツツジ台を飛び出し何もないと言われている街の外へと流れ込む…ツツジ台の破壊された街並みがゆっくりと修復されていく…それはツツジ台だけではない、コンピュータワールドと融合していたこの世界もその歪みが解け現実世界とコンピュータワールドが完全に切り離され世界が修復され街の外に山が海が島が国が人がアカネにより複合された世界が元に戻っていく…アカネの怪獣達に殺された筈の人間達も復元(蘇って)されていく

 

「ア"ア"ァ"ァァァ!?馬鹿な…世界が…戻っていく!?それにこの虚脱感…まさか…治したのか!?あの女の心をぉぉぉ!?」

 

ババルウの叫びが聞こえる、そしてバガンの身体の割れた箇所から淡い光が漏れそれが地上へと落下し囚われていた少女アカネをお姫様抱っこで抱える将が姿を現した…彼女は頬を赤く染めながら将を見ていたが将はそれに気づかずグリッドフィクサービームを放つグリッドマンに大声で叫ぶ

 

「今だグリッドマン!そいつは弱体化してる!勝つなら今だ!」

 

「ああ!」

 

『ありがとう内海!君がいなきゃ勝てなかったよ!』

 

『これで勝てる!内海君が世界を救うのに1番貢献してるかもね!』

 

将は叫ぶ、今が勝ち為のチャンスだと、それに答える様に頷くキンググリッドマンに裕太と六花が将に感謝の言葉を送る、グリッドマン達は弱っているバガンに向けて様々な攻撃を繰り出す

 

「何故ダァ!?何故我が覇道の邪魔をする!?雑魚共は強者に踏み潰される!それが自然の摂理ダろゥ!?」

 

バガンはあり得ないと叫ぶ、自分がこんな所で負けるのかと、バガンは白い炎を身体を回転させて炎を振り回してグリッドマン達を攻撃、思う様に近づけないギャラクトロン達、どうすればいいかとギャラクトロンが悩んでいるとギドラとイリスが近づいてくる

 

《悩んでいる様だなギャラクトロン》

 

【…ギドラ、イリス…丁度良い、三人寄れば文殊の知恵…だったな、勝つ為に知恵を借りようか】

 

(あら、結構頭が柔らかくなったじゃない…前の貴方からは想像できない言葉ね)

 

【…人が変わる様に私も変わる、それだけだ…将の為、この世界の平和の為にお前達の力を貸してくれ】

 

ギャラクトロンがイリスとギドラに力を貸してくれと頼み込む、イリスは以前なら想像できないと茶化すがギャラクトロンは手を貸してくれと頼む…二体はそれを聞いて笑った

 

《(当然だ/よ、仲間だからな/ね)》

 

【……感謝する】

 

二体は将の為に協力するのが当然と言いギャラクトロンは口元を開き笑っているかの様な顔を表現する。ギドラとイリスは暴れるバガンにデストロイド・カイザーとオーバーブースト・プラズマを放ち牽制し動きを止める、バガンは二体を睨み炎を吐き出すも二体は空高く飛翔し炎を避ける、その隙にギャラクトロンが接近しギャラクトロンカリバーでバガンを斬り裂く、バガンがギャラクトロンを押し潰そうと腕を動かすが今度はギドラとイリスの攻撃が当たり火花が散りグリッドマン達も攻撃を撃ち込む…バガンは痛みに疼き怒りに狂うが…ふと目線をギャラクトロン達から外し地上へと目を落とす…そこにはアカネを抱えてここから逃げようとする賞の姿が映りバガンは意地汚く笑う

 

「…おい怪獣共…あいつに向けて炎吐くからしっかり防げよな!」

 

【(《!?不味い!》)】

 

バガンは言うが早いか炎を吐き出し将とアカネを焼き殺そうとする…だがギャラクトロン達はいち早く動き地上を走る将達の元へと駆け寄り炎から庇う為にギャラクトロンは魔法陣を展開する

 

「!?お前ら!」

 

将はそれを見て驚くが炎は魔法陣を破壊しギャラクトロンとギドラ、イリスの身体を焼き始める、三体から痛みに呻く声が…グリッドマン達は炎を吐くのをやめさせようと攻撃するがバガンは炎を吐くのをやめない…そしてその炎はギャラクトロン達の身を焦がす…だが彼等は意地でも動かない、自分達が倒れれば将達が死ぬからだ

 

「何故ダァ!何故怪獣が人間を守る!?人間等怪獣の前には塵芥同然!何故邪魔をする!その人間に何故寄り添う?!答えろ!」

 

【……理由などない、護りたい、ただそれだけだ】

 

(私は仲間として家族として扱ってくれた将を護りたい!)

 

《生きる意味を教えてくれたこいつを護る、貴様からレオを守れなかった…だが今度は護ってみせる!》

 

【貴様が将の価値を語るな】

 

(私達を認めてくれた将を侮辱するな)

 

《…我々は正義のヒーローにはなれないかもしれない、だが将だけは護る…護ってみせる》

 

バガンは何故守ると叫ぶ、彼等は将を守るのが当然だと言い切る、一人は護る事の大切さを教えてくれた将を自分が護る為に、一人は少女に捨てられ自暴自棄になった自分を大切にしてくれた将を守る為に、一人は妻を目の前の巨悪に殺され生きる理由を忘れた自分にもう一度意味を与えてくれた将を守る為に彼等は立ち上がる…

 

【《(()だけを守りたい…ただそれだけだ、今までもこれからも…ずっとそれだけは変わらない)》】

 

彼等のその護りたい気持ちが奇跡を生む、彼等の身体が光り始める、グリッドマン達はその光景を見て呆気にとられる…そしてギドラとイリスの身体が粒子となりギャラクトロンの胸のコアに吸い込まれ始める…そしてギャラクトロンの姿が変わり始める…

 

「な…なンだその姿は…」

 

「…ギャラクトロンが…変わっていく…」

 

ガイガンウィングが黄金の粒子を纏い黄金のオーラを纏ったチェーンソーの翼となり、ギャラクトロンの腰元に触手の鞭が四本現れ地面に鞭が垂れる…そして特筆すべきはギャラクトロンの両肩のガトリングガンが崩れそこから左肩にイリスの首が右肩にギドラの中央の首が生えた、これが『ファイナルジャッチメンター ギャラクトロン ペルソナ』である、ギャラクトロン ペルソナは高速でバゴンに近づくと翼を切り離してバゴンの身体をオーラを纏ったチェーンソーで切り刻んでいく

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!?ーーー

 

バゴンが咆哮をあげながら叫ぶ、更にギャラクトロンはメカゴジラランスを投擲し空中で四つに別れ軌道を変えてバゴンの両足と両腕を貫いて地面に固定し動きを封じた、地面に磔にされたバゴンは動くことが出来ず炎を吐き出そうとするがギャラクトロンが胸のコアから放出するオーバーブーストギャラクトロンプラズマをバゴンの口に命中させバゴンは口を焼かれ炎を吐き出せなくなる、更に右肩のギドラの首が通常は三本のデストロイド・カイザーを重ねなければ放てないサウジリオントルメンタを放ちバゴンの身体に命中し大爆発を起こしながら火花を散らす

 

【(《トドメだ》)】

 

「よし!皆!一斉攻撃だ!これで決めるぞ!」

 

ギャラクトロンがトドメだと告げるとグリッドマン達もバゴンを倒す為に自分達の最強の必殺技を放とうとする、ギャラクトロンはコロナビームや悪魔の虹、冷凍液、オーバーブースト・ウルティメイト、サウジリオントルメンタ、ギャラクトロンスパーク等の光線を全て含んだ最強光線 ギャラクトロンロゴススパークを胸のコアからチャージして放ち、グリッドマンはグリッドマンソードから放たれる虹色の渦巻く必殺光線 ハイパークレメイトグリッドバスターを、ジャグラーとマガオロチは蛇心剣 新月斬波とマガタノ迅雷を、シグマとオーブダークはキンググリッドビームとダークオリジウム光線を、ベリアルとジードはデスシウム光線とクレセントファイナルジードを、グリッドナイト達はグリッドナイトストームやマイクロ波シェル、ザウルスバースト、オキシジェン・デストロイヤー・レイ、フレイムブリザードを、エックスはベータスパークアーマーを纏いベータスパークアローを放ち、オーブはオーブスプリームカリバーを、ギンガビクトリーはウルトラ十勇士の力を全て借りたウルトラフージョンシュートを放ちバゴンに全ての光線が命中する

 

ーーーア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァァァァァァァ!!?ーーー

 

「ぐあ"あ"ああぁぁぁ!!?ば、馬鹿な!?俺様がこンな所で…!?」

 

バゴンの絶叫が響きバゴンの身体が崩れゆく…内部にいるババルウの叫びも轟き自分がこんな所で再び死ぬのかと発狂する…そんなババルウに宇宙を超えてババルウの脳内に声が聞こえる

 

(ババルウ、君は彼等に勝てない)

 

「!?ゾフィー!?何故ダ!何故俺は奴らに勝てない!俺の方が強い筈ダ!」

 

(彼等の心の中には希望が、夢が、絆が、理想がある…それらを完全に消し去る事など出来やしない…それに彼等は一人ではない…仲間がいるから折れずに戦えるのだ)

 

「仲間だと!?下らン!そンなものがあるかないかで俺が負けるダと!?あり得ぬ!」

 

(仲間を信じるからこそ生まれる絆…それが彼等の勝因だ、そして君の敗因は仲間を信じようとせず利用する事しか考えていなかった…)

 

「仲間など不要!弱者は強者の礎となる!それが宇宙の真理!」

 

(…人でもウルトラマンでも怪獣でも最初…生まれた時は弱い、誰でも生まれたての時には誰かに助けられ守られる…それは成長しても同じだ…生物は誰かと一緒に生きねば生きていけない…それを忘れてしまった君に、無数の縁を結んだ者達に勝てる筈がなかった)

 

そのテレパシーの主はウルトラ兄弟の長兄 ゾフィー、ババルウを一度屠った彼はババルウに君にはギャラクトロン達には勝てないと告げババルウが何故だと叫ぶ、ゾフィーは答える、無数の絆を結び護るべき者を護る彼等と仲間を利用した挙句捨て自分の事だけしか考えていないババルウでは最初か勝敗は決まっていたと、ババルウはゾフィーの言葉を否定する為に光線を浴びせてくるグリッドマン達を殺そうとするが動かない…そうやっている合間にもバゴンの身体は崩れ始めていく…

 

「まだダァ…まだ負けるわけにはぁ…!」

 

バゴンは諦めない、死ぬ訳にはいかない、死にたくないとばかりに腕を伸ばす、その願いが生物進化促進能力が働きかけたのかバゴンの腕が伸びグリッドナイトを鷲掴みし自分に引き寄せる、それを見たグリッドマン達は自分達の光線がグリッドナイトに当たらない様に光線をやめてしまう

 

「『『ぐぅ!?』』」

 

「アンチ!?」

 

「こいつが…どうなってもいいのか!?」

 

『人質とか汚ねぇぞ!』

 

アカネがグリッドナイトが人質に取られた事に驚きババルウはこいつが殺されたくなければ動くなと脅しボラーが卑怯だと叫ぶ…だがグリッドナイトはギラレスキャリバーをバゴンの腕に刺しバゴンが苦痛の声を出す

 

「ガァァァ!?」

 

「俺ごとやれ!ギャラクトロン!」

 

「…え?アンチ?」

 

「俺ごとこいつを倒すんだ!俺と一緒に撃て!」

 

グリッドナイトは叫ぶ、自分達ごとバゴンを倒せとギャラクトロンに叫ぶ、アカネは何を言っているか理解できないといった表情になる…がアンチ達の考えを理解し大声で叫ぶ

 

「やめて!そんな事したらアンチ達は…!」

 

『うん、死んじゃうだろうね、てベノラは肯定する、でもこの世界の…ううん、ご主人様の為ならいいと思うんだ、てベノラはベノラは照れ臭そうに言ってみる』

 

『ふ、我等が平和の為の礎となるのも悪くはない終わり(フィニッシュ)だな、まあアカネが無事に生きられるのなら仕方あるまい』

 

「……そうだな、アカネが無事なら…それで構わない」

 

「…ダメ…ダメだよそんなの!私アンチ達がいないと…ダメぇぇぇぇ!」

 

アカネはそんな事をしたらアンチ達が死んでしまい自分の大事な家族がいなくなると叫ぶ、ベノラはそれを分かった上でアカネを守れるのならそれで構わないと告げギラレスも同調しアンチもそれでアカネを守れるならとアカネの方を向く…アカネは彼等が笑っているように見えた、ギャラクトロンも意図を汲み取ってか複雑怪奇な五重の魔法陣を展開し胸のコアにエネルギーが集中していき五つの魔法陣が回転しながらエネルギーを高めていく…そしてギャラクトロンはチャージを終えたのか光線を放とうとする

 

「クソォ!馬鹿な俺がこんな所で…!?」

 

ババルウが悪態をついた瞬間にギャラクトロンの最終必殺技 光の柱と称するような極太の光線が放たれる…これがラストジャッジメントスパーク、それがグリッドナイトごとバゴンを包み込むように命中する

 

「『『……じゃあな』』」

 

「ば……かなァ…!俺は負けたのか…?違う…こいつらに…負けた…んじゃねえ…こいつらの…希望…絆…信じる心に…負けた…のか…ま、眩しくて…何も見え……な…い」

 

アンチ達は家族(アカネ)に別れの言葉を告げる、アカネの目から涙が溢れる…彼等の最後の言葉と同時にその巨体は大爆発を起こす…最後にババルウは何故負けたのかと理解し光の波に飲み込まれ消滅していった…爆発の後にはグリッドナイトのベノラーアーマーの壊れた鎧の一部とギラレスキャリバーの欠けた刀身、グリッドナイトの頭部のバイザーの欠けらしか残っていなかった…アカネはそれを見て泣き崩れ将は散っていったアンチ達の冥福を祈る…ババルウが消滅した事により暗雲が消えていく…人々の表情が和らいでいく…夕焼けをバックにグリッドマン達が照らされる…ヤプール達はもう見るものはないと判断したのかゆっくりと異次元に消えていく…これによりツツジ台最後の決戦は幕を閉じたのだった。三体の怪獣を犠牲に、ツツジ台に平和が戻ったのだった

 

 

「終わちまったな…」

 

「そうだな…」

 

「……俺達は特に用はないから帰ろうかエックス」

 

『そうだな大地…だがサイバー空間…いやコンピュータワールドだったか?それと融合した世界だったとは…興味深いな…』

 

ヒカル、ショウ、大地、エックスは激闘の後完全に修復された街並みを歩きながらこの世界から立ち去ろうとしていた

 

 

「先生〜コーヒー淹れたよ!」

 

「あぁ済まないねなみこ君、そこに置いておいてくれるかな」

 

「あれ?何それ新作?」

 

「あぁ…この世界で起きた事件を纏めた…平凡な少年が孤独な神様を救う物語…そうだなタイトルは…『ウルトラセオリー』」

 

なみこの家にて居候の伏井出 ケイは万年筆を片手に原稿用紙に新しい小説を書き綴っていた、なみこがコーヒーを持って部屋に入ってくるなり原稿用紙を見始めケイは微笑みながらなみこに語りかける

 

 

「……久しぶりだな直人」

 

「本当に久しぶりだな武史…そっちがダイナドラゴン…いやダイナか?」

 

「あ!シノビラーでいいですよ!そっちの方が気に入ってるんで!ゆかさんもこっち来ません?」

 

「まさかダイナドラゴンが女だったとは…作った俺も驚きだよ」

 

武史とダイナはツツジ台にある店…ギョウザーモータースにて旧友にしてグリッドマンの前変身者 翔 直人とその妻 ゆかに友人の一平に会いに来ていた…全員が昔を語り合いながら笑っていると店の扉が開き六花の母が入ってくる

 

「おい遅いぞカナ(・・)

 

「煩いなお兄ちゃん(・・・・・)わ…ごめんなさい反省します、反省しました、私だってねバイトの面接に手間取ったんだから」

 

「へぇ〜バイトさん雇うんだ?どんな子?」

 

「マリスちゃんて言う子でね、六花の友達で採用したのよ、しっかりとした真面目な子なのよね〜」

 

一平は六花の母を見てカナと呼んだ…実は一平は六花の叔父であり母の兄である、カナはごめんごめんと手を合わせて謝罪しバイトの面接をしていたと供述する、興味本位で武史が誰かと尋ねるとカナは席に座りながらバイトの少女の名前を告げた

 

 

「……おいジエンドラ、荷物の準備はいいか?」

 

「…うん」

 

「なら行くぞ、もう我々を縛るものはない…世界とやらを見に行こう」

 

デストロイアはジエンドラに荷物の準備はいいかと尋ねジエンドラは大丈夫だと頷く、Uキラーザウルスはなら世界を見に行くかと三人の怪獣達はリックサックを背負ってツツジ台の外へと歩み始めようとする…ジエンドラは一旦歩みを止めて後ろを見る

 

「……行ってくるねバガン」

 

彼女は死んだ妹の名前を呟いてツツジ台の外の世界への第一歩を仲間と共に踏みしめた

 

 

「だから私はツツジ台から離れる気はないて!」

 

『だがしかし!私もやはり宇宙をオーブさんの様にさすらいたい!だがさきるとは離れたくない…と言うわけで一緒に宇宙へ行かないか?』

 

「NOだ馬鹿野郎!自分一人で行け!」

 

「お〜い!さきる!何やってんの?」

 

「あ、うん!すぐ行くから待ってて!(とにかく行かないからね私は!)」

 

『うむむ…残念だ。さきるとならどんな敵も倒せそうなのだがな…』

 

さきるとチェレーザはバレー部の休憩時間に何やら脳内で話し事をしていた、チェレーザはガイの様に宇宙をさすらいたいと駄々をこねさきるも一緒に行こうと誘うがさきるは嫌だと断りといこがもう休憩時間の終わりだと告げるとボールを片手に待ってといこや四条の所へ向かう、そんなさきるを遠くで米澤が眺めていた

 

 

「お前から投降してくるとは意外だな」

 

「煩え、早く連行しろよ」

 

ツツジ台の山の中で三人の巨人 ベリアル、ゼロ、ジードが佇んでいた、意外なモノを見る目でベリアルを眺めていたゼロだがベリアルに早く連れて行けと首を動かす。ベリアルはケイとの一体化を解きゼロによって宇宙警備隊へと連行され牢獄に閉じ込められようとしているのだ

 

「まさか父さんから捕まえろて言うなんて…」

 

「…俺も変わったんだよ…息子のお陰でな」

 

「……そうか…お前も見つけたんだな…護るべきものを」

 

「……ふん」

 

ジードも驚いているとベリアルは前とは変わったんだと告げゼロは少し口元を歪ませた、それを気に食わないベリアルは舌打ちしながらゼロに手を引かれウルティメイトゼロが作り出したワームホールに向かおうとする、そんな父親を前にジードが声をかけた

 

「……父さん、僕は貴方のクローンだ…でも、それでも僕の父親は貴方だ…だから…その…僕がこうしてここにいるのも…貴方のお陰なんだ…僕が今までいろんな人に会えたのも、ゼロと知り合えたのも…全部貴方がいたから…だから……ありがとう」

 

「……………」

 

「父さんが罪を償って釈放されたら……会いに行ってもいいかな?」

 

「……勝手にしろ」

 

ジードは貴方がいなかったら、貴方がクローン(自分)を作らなかったら今の自分はいないと告げ、自分をこの宇宙に生まれさせてくれてありがとうと感謝を伝えベリアル(父さん)が罪を償えたら会いにくると伝えるとベリアルはジードから目を背けゼロに連れられてワームホールへと消える

 

「……さよなら父さん」

 

 

「さて…次はどのヒーローを観察しようか」

 

異次元空間、そこに佇むヤプールは次はどんなヒーローを観察するかと考えていた、それを呆れた目で見るグローストとゴジラ…そして思いついた様にヤプールはポンと手を当てた

 

「そうだ!並行世界のウルトラマンの活躍を観察するとしよう!」

 

「またちょっかいを出すなよ…メンド臭えから…」

 

「安心しろ、ただ眺めるだけだ」

 

「……安心出来ないのが君の嫌な所だよ」

 

ヤプールは並行世界のウルトラマンの活躍を見てみようと名案が浮かんだかの様に言い右手を動かし何かの操作をする…グローストはちょっかいを出すなと溜息をつきながらいい、ヤプールは何もしないと言うがゴジラは信じられないと首を振る

 

「……ほう?これは面白い…青と赤の兄弟ウルトラマンにその妹のウルトラマン…いやウルトラウーマンか…それに運命をひっくり返したウルトラマン ジード…そして悪のウルトラマン…とても惹かれるな……ちょっと行って…」

 

「「行くな」」

 

 

「どうだガイ?俺が入れたコーヒーは美味いだろ?」

 

「……そうだな」

 

「夜明けじゃないのが残念だけどね〜」

 

ジャグラーとガイ…旧知の二人はマガオロチを交えながらベンチに腰掛けながらコーヒーを啜っていた、お互いに軽く言い合い大人な雰囲気を出し合う中ジャグラーが口を開いた

 

「で?ガイはギャラクトロンの事が気になってこの世界に来たのか?」

 

「…ヤプールさんに言われてな…見て安心したよ、あいつは正義の味方だった…以前とは違う」

 

「そう、それなら良かったわ〜でもガイちゃん私と普通に一緒してても平気なのね、私の尻尾を切り取ったくせに」

 

「……暴れてたお前が悪いと思うが?」

 

ギャラクトロンの事でわざわざこの世界に来たのかとジャグラーが聞くと頷くガイ、ギャラクトロンを見て安心したのと間違っていた正義が正しい正義になっていたが嬉しいのか笑顔になるガイ…マガオロチはガイに因縁をつけるがガイは軽く返しカップを置くと帽子を被り立ち上がる

 

「もう行くのか?」

 

「ああ…お前はどうするジャグラー」

 

「俺は暫くここにいるよ…弟子達がこれからどうするか見ものだしな」

 

「そうか…あ、そういえばビアンキがお前を探すのに必死だったからもうすぐこの世界に来るんじゃないか?」

 

「……おいおい冗談よせよ…揶揄うな…「ジャグラー様〜!ここに居たのですね〜!」…本当に来た!?ヤベェズラかるぞマガオロチ!」

 

「や、ヤンデレは流石に対象外かも!じゃあねガイちゃん!」

 

「あばよガイ!」

 

「な!その女は誰ですかジャグラー様!止まってください!その女殺せない!」

 

「……騒がしい奴らだ」

 

もうここから去るのかと別れを惜しむ様に言うジャグラーにガイがヤンデレ(ビアンキ)がお前を探していたと告げるとジャグラーは顔色を青くする、そして遠くから聞き覚えのある声が聞こえジャグラーはサァーと顔色を悪くするとマガオロチと共にこの場から走り去り、その後を謎の女性が追いかける…ガイはそれを見て笑いながらオーブニカを吹きその場から去っていく

 

 

ーーーバオオオオオォォォォォォォォ!ーーー

 

とある地球の何処かにて守護神 ガタノゾーアが咆哮をあげた、ガタノゾーアの後ろにはミズノエリュウやガメラ、機龍三式、呉爾羅、モスラとバトラ、シラリーとコダラーがいた…彼等は生と死の概念がない、故に永遠に宇宙を見続ける、秩序を守る為に…だが彼等は将達がいる地球は見守らなくてもいいと思っていた…何故ならその地球には新たな守護神(ヒーロー)がいるのだからと

 

 

 

 

「……本当にご迷惑をかけてすみませんでした…」

 

新条 アカネはジャンク内部の電脳空間にてグリッドマンや将達に土下座していた…そもそも何故ジャンク内部の電脳空間にいるのかと言うとグリッドマン達がこの世界から去ろうとしているからであり、その前にアカネがグリッドマンに謝罪しようと無理を言ってジャンク内部に入って来たのだ、それを困惑しながらもアカネを見続けるグリッドマン達、アタフタしている裕太と六花、平然と見つめる将やギドラ、イリス、ギャラクトロン

 

「…頭を上げてくれ新条 アカネ、君も被害者の一人だ…それに死んだ人間達も無事甦れだ…君の両親も生き返ったのだろう」

 

「…でも散々グリッドマンの妨害したり…人を殺した事実は変わらない…」

 

「…だからそれを生きて償ってほしい、君を支えてくれる人達もいる…新条 アカネ、君はもう一人じゃない」

 

グリッドマンが頭を上げろとアカネに言うがアカネは頭を下げたまま…グリッドマンが罪を償ってくれ、君はもう一人じゃないと教えるとアカネが顔を上げる、ひび割れた眼鏡から赤く腫れた目が見える…ずっと泣いていたのだろう、そんなアカネに裕太と六花が肩に手を置く、グリッドマンの言う通り独りぼっちではないと証明しているかの様に

 

「…私達はハイパーワールドへ帰還しなければならない。私達の使命は終わったのだ…ババルウ、アレクシス・ケリヴ、イーハトン星人 ミヤの魂は無事封印した」

 

「裕太、六花、将…それにギャラクトロンにギドラ、イリス…共に戦ってくれて感謝する」

 

「六花ちゃんが怪獣になったり、裕太君と恋仲になったりしたのには俺はビックリしたけどね」

 

「内海にも散々世話になったな!最初はヘタレオタクかと思ってたけどよ!」

 

「褒めながら脛を蹴ろうとしないでください」

 

グリッドマンは右手に三つの黒いキューブ状の物体を見せる、これはババルウとアレクシス、ミヤの魂を封印し封じている物体だ。彼等はハイパーワールドでアカネの様に己が罪を償うのだろう。自分達はハイパーワールドに帰還すると言うとマックスがこれまで苦難を共にした仲間達に共に戦ってくれた事に感謝の意を伝え、ヴィットは裕太と六花には驚かされてばかりだったと笑う、ボラーは将に何回も助けられたと礼を言いながら脛を蹴ろうとして将はそれを避ける、ボラーが一回くらい当たれよと舌打ちする

 

「し、新条 アカネ…俺の家の猫の世話や里親を探してくれるか…つ、ついでにヴィットのクラウンローチのことも頼む」

 

「え……あ、うん分かったよ」

 

キャリバーは自分の家の猫達やヴィットのクラウンローチの世話か里親探しを頼むとアカネに頼むとアカネは困惑しながらも頷く

 

「君達がいなければ私は任務を達成できなかった…私は本当に信頼出来る友達を持つ事の大切さを、改めて思い知った。ありがとう、地球の私の友人達よ…」

 

「み、皆…一人ではない…心はいつでも繋がっている…この世界に危機が起これば…また俺達はやって来る」

 

「…そんな危機が来ないことを願っているがな」

 

「まあ、楽しかったぜお前らと過ごせて…縁があったらまたな」

 

「……さて、俺達もそろそろ帰りましょうかね…じゃあさよなら」

 

グリッドマン達は少しずつ地面から足が離れていき、グリッドマンがこの星の友人達に手を振る、新世紀中学生は自分達が心の中で思っていたことを言いながら頭上のワームホールへと移動する

 

「さようならグリッドマン!また来る時は俺の身体に宿ってよ!」

 

「ありがとうグリッドマン!この世界を救ってくれて!」

 

「……じゃあな、グリッドマン、マックスさん、キャリバーさん、ヴィットさん、ボラーさん…お元気で…」

 

「……私を助けてくれてありがとう…グリッドマン」

 

少年少女達も感謝の気持ちを伝えるとグリッドマン達は完全にワームホールに消え電脳空間も消えていき将達は絢の中に立ち尽くしていた…ジャンクがあった場所には何もない。

 

「……私もいつまでも暗い顔してちゃダメだよね…前を向いて生きなきゃ…助けて貰ったグリッドマン達に失礼だもんね」

 

アカネは独り言の様にそう呟くと顔を自分の力が出る限りで頬っぺたを両手で叩く、裕太と六花が驚いた表情でアカネを見る、彼女の頬は赤くなっていたが彼女は気にしない。そしてアカネは笑って将の方を向く

 

「…最初は両親と向き合って話すところからかな?両親にちゃんと文句を言ってやるんだ、私はあんた達のロボットじゃない!てね!」

 

「……そうだね、それがいいよアカネ」

 

「うん、後はもう人気者の設定がなくなったから学校行ったら皆にハブかれたりイジメとかされるかもだけど…六花達がいるからいいよね?……後お昼ご飯…一緒に食べてくれると嬉しいな」

 

「それぐらいならいいよ、俺達て友達だしね」

 

もう親から逃げない、学校で起こるかもしれない理不尽にも耐える…だから一緒にいて欲しいと告げるアカネに笑顔で頷く裕太と六花、それを聞いて安心してかえへへと笑うアカネ、それはもう神様の面影や強者としての風格はない…単なるどこにでもいる高校生だ…ただし怪獣オタクという単語がつくが…そして彼女は将に近すぎ将の腕に抱きついた、柔らかいものが将の腕に当たった

 

「!?!?」

 

「やだー、内海君たら顔を赤くしてる〜ムッツリスケベだな〜内海君は〜」

 

「な、し、新条さん!?こ、これは一体どういうことで!?」

 

「え〜?あの時手助けしてくれるて言ったじゃん?もうあれて…プロポーズにしか聞こえなかったし…え?そういう意味じゃなかったの?私の事は遊びだったの?」

 

「いや!?そういう意味じゃ…!?うおい!?裕太に宝多!笑ってねえで助けろよぉぉぉ!」

 

顔を赤くする将を揶揄うアカネに湯気が出そうなくらいに真っ赤にした将があれこれ言う、アカネは更にからかってヒートアップさせ裕太と六花がクスクス笑いながら携帯で将を撮影する、それを見た将がキレ始めて店が騒がしくなる

 

【……これがどこにでもいる平凡な高校生か】

 

(いや違うんじゃない?でも良かったわね将…春が来て)

 

《…そうだな、私の様に尻にひかれない事を祈る》

 

ギャラクトロン達はそんな彼等を見てそっと笑った、店の奥で掃除をしていたマリスも彼等を見て微笑んでいる。今日もこの世界は平和だった。

 

 

「「「………ここは?」」」

 

彼等…アンチ、ギラレス、ベノラは目を覚ました…そこは夜の様な風景が印象な未来的な大都市といった世界だった…彼等は気づく、ここは現実世界とは別の場所 コンピュータワールドだと…だが何故生きているのかと疑問に思う彼等に何者かの足音が聞こえ振り向く

 

「…目が覚めたんだね」

 

「……電子アニマルか」

 

「うん、それに君達の命の恩人でもある…まあ正確には助けたのは私の父親だけどね」

 

「……助けられた様だな我々は…」

 

「……そっか…生きてるのか…て、ベノラは頷く」

 

雨も降っていないのにビニール傘を差す怪獣少女 アノシラス…アンチは電子アニマルと見抜きアノシラスはそれを肯定し君たちの命の恩人は自分の父親だと告げる、ギラレスとベノラは自分達は生きているのかと微笑む

 

「行っておくけど君達は二度と現実世界には行けないよ」

 

「…その方がいい…俺達がいては…アカネの自立の妨げになる」

 

「だがこの世界で悪しき者達が来ない様に守ることが出来る」

 

「なら今度はご主人様を守るんじゃなくてこの世界を守ることが自分達の使命だ!…あ、口調忘れてた…」

 

アノシラスは先に言っておくとでも言う風にこの世界からは出られないと教える、アンチはその方がアカネの自立の為になると微笑み、ギラレスはこの世界を悪しき者から守ると言いベノラも口調を忘れる程に世界を守ることで現実世界のアカネを陰ながら守っていくと豪語する。アノシラスはそんな彼等を見て笑う

 

「…君達て本当に人間臭い怪獣だなぁ」

 

「「「お前も人間臭いだろ?」」」

 

「いひひひ!そうかもねぇ」

 

アンチ達を人間臭いと称するアノシラスにアンチ達はお前も同じだと言い返し、アノシラスもそれを肯定し全員で笑う…そんな彼等を怪獣少女 二代目アノシラスの父親である初代 アノシラスが優しく見守っていた…彼の肩にはト音記号が描かれたピンク色の服を着てバトンを持ったコンポイトの少女…ユニゾンも笑って彼等を見ていた…アンチ達は気づかなかった、自分達の右目が怪獣を示す赤い目から人間を示す青い目に変わっている事に…彼等三人は右目は青、左目は赤と言うオッドアイに変わっていた…これこそが彼等が怪獣ねあり人間であると証明するかの様に

 

 

 

ツツジ台、ここは平凡な特に変な所は何もない普通の街だ、ツツジ台高校の職員室で蛭川と言う先生が裕太達の担任である野崎 猛が笑って会話をしていた、教頭の鳥山と校長の白井が笑顔で何かの書類を手にして話し合っていた、高倉は生徒のイタズラに引っかかりチョークの粉まみれになっていた、古間と丸佐がはっすのYouTubeの動画を見て笑っていた…この世界は今日も平和だ、怪獣が出てくる事はない、ヒーローもいない

 

「ヤバい寝過ごしたぁぁぁ!!」

 

「もう!裕太の所為で私まで遅刻だよ!」

 

「いやぁ母さんと父さんに家に上げてもらったのに、俺の寝顔を見てトリップしてた六花さんが悪くない?!起こしてよ!」

 

「しょうがないじゃん!裕太が可愛かったんだもん!あぁもう!先生に怒られる!」

 

「「不幸だぁぁぁ!!」」

 

世界を救ったヒーローと一体化していた少年と怪獣に変身した少女は遅刻を阻止する為に走る

 

 

「おはよ〜内海君!何読んでるの?」

 

「今月の宇宙船、読む?」

 

「うんうん!読む読む!読ませて!」

 

「て!?隙あれば密着しようとしないでくれますか!?」

 

正義のヒーローとなれた怪獣達のマスターである少年と黒幕の一人であり傀儡でもあった少女は教室でイチャイチャしだし、全員の(主に男子からは嫉妬の目)視線を奪う

 

【これが…平和…オーブが守りたかったもの…今の私には…理解出来る】

 

バトルナイザーに収納されたギャラクトロンはこう思う、こんな下らない日常こそが守るべき平和なのだと…彼はきっとこれからも守っていく、将が生きる限り…いや例え死んだとしても彼はもう間違えない…彼はもう歪んだ正義ではなく、本当の意味でのヒーローとなったのだから…

 

 

「「すみません!遅れました!」」

 

「響、宝多…お前らは廊下にバケツを持って立ってろ」

 

((今時廊下にバケツて…))

 

 

 

 




前書きの続き、新作の説明をしようとしたら謎のキャラ二人が乱入した…彼等の正体とは?

将「新作の主人公とヒロイン?」

ボラー「おいテメェら俺達(作者が先に書いたと言う意味での)先輩だぞ!つか先に名前を言えよ!」

??「あぁすみません!わたくしは帆風潤子(ほかぜ じゅんこ)と申します!こっちらが…」

??「よお先輩、学園都市 超能力者(レベル5)第2位の垣根帝督(かきね ていとく)だ、よろしくな」

将「うわ、凄い異色の組み合わせだな、おい」

垣根「まあ俺らは作者が科学サイドで1番好きなキャラだからな」

帆風「わたくし達の活躍が見たいと思ったら是非新作をお読みください」

因みに他に思いついたのはジードが同じクローンの御坂妹と一体化して悪と戦う「とある模造の人工巨人」、ジャグラーさんが主人公でスクールの面々と共に戦う「とある暗部の夢幻魔人」、エックスさんがみこっちゃんとユナイトする「とある科学の電脳戦士」とかも考えたんですけど…ギャグ小説書いてみようと思いました…ま、殆どシリアスだけどな!

アカネ「作者にはギャグ小説無理でしょ」

六花「ま、とあるは人気作だから面白くかけるか見ものだよね」

裕太「頑張ってね作者」

じゃあ垣根さん、新作のタイトルお願いします

垣根「あ?俺が言うのかよ…じゃあ読者の皆様、作者の新作「カプ厨がていとくんに憑依転生したようです」を是非お読みください!…これでいいか?」

帆風「オッケーです!じゃあ作者がこれから書くらしいので私達は元いた場所へ帰りますね、先輩方も長い間お疲れ様でした」

垣根「…垣根帝督らしさを作者は表現できるのか?」

…ありがとうていとくん!縦ロールちゃん!では50話も続きました「歪んだ正義は正義のヒーローになれるのか」ご愛読ありがとうございました!新作もよろしくお願いします!

将・アカネ・六花・裕太「「「「今までたくさんの感想をありがとうございます!」」」」

お気に入り登録をしてくださった百二十人近くの読者の皆様、これまで読んでくださった読者の皆様、感想を送ってくださった銀色の怪獣様、メタルリンク様、コナミかん様、ナインボール77様、ヴェノム様毎回感想を頂きありがとうございます!貴方達の感想のお陰でここまでかけました!作者のメンタルが崩れそうになった時感想を見て元気を取り戻しました!貴方方のお陰です!もし宜しければ自作も読んでくれたら幸せです。……送ってくれないかなぁ

ギャラクトロン【これでこの作品の私と仲間達の活躍は終わりだ、だがグリッドマンの戦いは終わらない…だがそれは私とは関係のない話だ…これからも作者の応援をよろしく頼む…ではまた機会があったら会おう】

では次作の「カプ厨がていとくんに憑依転生しました」でお会いしましょう、それではさようなら!僕の次回作にご期待下さい!

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