Dream Shout   作:Re:GHOST

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赤バー評価欲しい.........ので、どんどん更新していきます。これから物語は深みへズブズブと進んでいきます。しっかり着いてきて下さいね?(紗夜)

では、本編どうぞ!



再確認

 氷川紗夜は捨て子だ。文字通りの意味ではないが、彼女の境遇を考えればこの表現が一番しっくりとくるだろう。天からも見捨てられ、彼女の才能は妹に潰されてしまった。幾ら優等生だろうと、褒められることが無ければ、それは劣等生と同じだ。その点では僕達は少し似ていると言える。僕の辛さなど、紗夜にとっては楽しみにしていた日に、雨が降る程度のこと。嫌ではあるが、全然切り替えていける。そんな、大して痛くもない辛さ。さらっと言ったが僕は今、氷川の事は「紗夜」呼びだ。まぁ、あまり関係ないのでこの話は割愛させて貰う。

 

 .........でも、僕にとっては致命傷だった。小さいガラスのような破片でも、少しずつ僕の心は壊されていたのだ。気づいた時には人生に絶望し、飛び降りを決行しようとしていたほど、僕は切羽詰まった状況に陥っていた。そこに現れたのは、紗夜だった。今思い出しても、あのギターの音がなかったら、死んでいた。実際に僕の目の前に紗夜が現れた訳では無いけど、旋律に乗って僕に伝わってきた。

 

 そう。捨てられた欠陥品《紗夜》が、ギターで奏でる音が。とてつもなく素晴らしい音に聞こえたけど、多分、あれは不協和音だ。紗夜が恨みつらみを込めて、めちゃくちゃに引いた音だった。その時の僕はおかしかったから(今でもおかしいが)いい音に聞こえたけど、あれはない。言っちゃ悪いが、あれでギタリストなんて言われた日には、自分の耳を疑う自信がある。

 

 前置きが長くなったが、今現在、西上龍樹と氷川紗夜はとても親密な関係にある。負け犬同士の傷の舐め合い。捨てる神あれば拾う神あり、と言ったところだろうか。この諺は前提として、捨てる神が存在していることと、拾う神が善人という条件が必要だ。だって、誰が人が捨てたものを欲しがる?善人が正義感で拾うくらいしか無いだろう。

 

 そして、その善人は僕達の前には現れなかった。だから、拾いあった。世界に捨てられた者同士、相互で拾いあったんだ。救いあったんだ。異常者の異常な関係と言われてしまえばそれまでだが、僕達はこれによって救い、救われている。

 

 僕は、この提案をしてくれた紗夜に声を大にしてお礼を言いたい。助けてくれてありがとう、大好きだって。

 

 

 

 

 ので、言うことにする

 

「紗夜、好きだ」

 

「そのセリフ、今日で何回目?5回くらいから数えるのを辞めたのだけれど」

 

「8回」

 

「8回も言って、よく飽きないわね」

 

「それだけ僕は、お前が好きだってことだよ」

 

 不意に、ずっと続いていたギターの演奏が止まる。紗夜が呆れて、手を止めたのだろう。先程から彼女は、僕の膝の上で綺麗な演奏をしていんだけれど、そろそろ休憩してもいい頃合いだ。紗夜もそれを思って手を止めたのだろう。なんでも、次のライブで披露する「軌跡」という曲のギターパートらしい。というか、僕もRoseliaの1ファンなのに、先行で聴けて良いのだろうか。急に不安になってきた。

 

「龍樹さん、頬が熱いわよ」

 

「頬を擦り寄せてくるな。猫か、お前は」

 

「にゃーん」

 

 手に取っていたギターを手放し、手を肉球の形にして鳴く紗夜は、端的に言って最高に可愛い。一昔前の僕なら、変な意地を張ってあることないこと言っていると思うが、紗夜に恋して愛して依存している今は、全部本音を言っていこう。

 

「.........それ、僕の前以外でやるなよ」

 

「やらないわよ。私のイメージが崩れるじゃない」

 

 ぷいっと顔を背けるRoseliaのギター担当さん。僕の中では、彼女のイメージなんて、とうに崩壊している。クールになったと思ったら甘えてくるし、犯罪スレスレの発言をした後に風紀委員っぽいことを言う.........なんてのもざらにある。

 

「.........確認だけど、僕達付き合ってはいないよな?」

 

「ええ、その認識で間違いないわ」

 

「じゃあ、将来付き合う可能性は?」

 

「.........私は、あまり未来の話は好きじゃないのよ。そんなことを考える暇があるなら、今を全力で生きたいって。そう思うの」

 

「.........良い考えだな」

 

「どうも」

 

 僕達は、あまり口達者な方ではないが、心で通じあっているので良しとする。何を根拠に通じあってると言えるかだって?そんなの簡単さ。

 

 

 

 

 普通の高校生カップルは、お互いの血なんて、交換するはずがない。これは、さっきの紗夜の説明と違って、文字通りだ。僕の血を紗夜が取り込んで、紗夜の血を僕が取り込む。つまり、僕と紗夜は一心同体、心が通じあってるどころか、共同体みたいなものだ。

 

 紗夜に血を吸われている時はとても興奮したが、白磁のような紗夜の首筋に歯を立て、赤い鮮血を飲んでいる時は、人生で一番楽しかった。がりっと強めに噛むと、紗夜が可愛らしい呻き声と喘ぎ声を上げるので、そのまま行為に及んだ事もある。そのくらい、世間では優等生、心は劣等生の紗夜は、魅力的だ。

 

「紗夜、今日もする?」

 

「ええ、当たり前じゃない。練習は本番のように、本番は練習のように」

 

「僕が逝っても止めるなよ」

 

「止めないわ。もっと絞めてあげる」

 

 僕達異常者は、これくらいが丁度いい。首を絞められ、上下も分からなくなるくらいおかしくなって、快楽の果てに気絶するくらいが.........丁度いい。




やっべ、超楽しい。この話はダークな上に、究極的に教育に悪いので、なるべく12時超えたら出します。その前の時間に出したら健全な話か筆者がとちったか、どちらかだと思ってください笑 彩ちゃん可愛い。

こんなBanG Dream!小説、見た事ありますか?あったらすいません!私は新鮮さ.........なんて言ったらいいんだろう。誰もやってないような話を書きたかったんですよね。だって、主人公とヒロインがここまで頭おかしいのってBanG Dream!小説じゃほぼありませんよね。ほのぼのとかギャグが多いので笑 勿論、私も大好きです!ギャグとほのぼの!でも、筆者が基本的に頭おかしいので、誰も見たことないやつ書きたい.........そうだ!サイコパス総出演小説だ!みたいな発想になったんですよね笑 今考えても1話の衝撃が強い.........

今回は後書き長くなっちゃいましたね笑 関係ないので全部すっ飛ばしてくれても全然良いですけど。もし、ここまで読んでくれた人がいたら、本当にありがとうございます!

では、今回はこの辺で。お読みいただき、ありがとうございました!

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