前回、超ネガティブ発言したんですが、よく考えたら話数に対するUAはこっちの方が全然多かったです。向こうは数をいっぱい上げたので、伸びがよかったみたいです。.........ということは!?私の文章力がミミズの移動速度位のペースで上達しているということ!だといいなぁ。
the 青春な感じ。
本編どうぞ!
SCP-34 調査日記
現在判明していること
↓
アイスグリーンの髪色
運動神経抜群
成績超優秀
綺麗な瞳
ギターをやっている
じゃがいもが主食
現段階では、ここまでしか調査が進んでいない.........が、必ずや筆者は、SCP-34がどんな人間なのか突き止める。この調査日記を読んでいる君たちに誓って.........
ちなみに、じゃがいもが主食という情報は、奴の弁当をちらっと見た時に判明した。奴の弁当箱の中身は、信じられないがフライドポテトで埋め尽くされていた。これを読んだ諸君は意味がわからないと困惑しているところだろう。だが安心してくれ、筆者もよくわからないのだから。皆と気持ちは同じだ。
「ふぅ.........中々に書けたな。これからも調査を進めていかなきゃな.........」
「何がですか?」
「うわぁ!?」
「.........全く、人の顔を見て驚かないでください。私は幽霊じゃないですよ」
ある意味、幽霊よりも怖いぞ。なんて思った僕であった。
しかし、油断してたな。まさか調査対象と、こんなにも早く接触することになるとは、驚きすぎて声まで上げちゃったよ。
5月8日、時刻は夕暮れ。外ではカラスが鳴いていて、近所の小学生がこぞって帰る時間だ。家に帰ってもやることがない僕は、放課後の空いた時間を使って観察日誌.........もとい、調査日記を書いていた。その調査対象は、僕の目の前で怪訝そうな顔をしている、氷川紗夜だ。
「ん?なんですか、これ」
「あ、ああ、これか!?気持ちの整理しようと思って日記を付け始めたんだよ!」
「それは偉いですね。少し、拝見させていただきます」
「ちょ!?」
止めようとした時には、もう遅かった。調査日記は彼女に取られ、しっかりと見られてしまったのだから.........
結論から言ってオワタ。
「.........どういうことですか」
「い、いやそれは.........」
「なんで妹のことを書いてるんですか!?」
「氷川のことが気にな.........え?」
妹.........?おかしいな、僕は氷川に妹がいるなんて知らないし、何より、主食がポテトの女子なんて、お前くらいしかいないだろ。お前の妹、ハンバーガーショップの令嬢か何かなの?
「まさか、貴方が妹の情報をノートに書き込んで、ニヤニヤしている変態だったなんて.........通報させて貰います」
「ちょまま、ちょまままちょと待てちょっと!」
「.........何ですか」
ノートを持ち、足早に教室を去ろうとする氷川の手を捕まえる。ゴミを見るような目で見てくるが、そこは置いといて。というか、こいつの手、超すべすべなんだけど.........あ、ゴミから吐瀉物を見るような目に昇格したぞ。
「それは誤解だ。僕はお前の妹なんて知らない」
「.........なら、その特徴は?その特徴は全て妹に当てはまるんですよ」
「.........言いづらいが、もう一人いるだろ」
「誰なんですか」
「.........お前だよ」
「私ですか?おかしいですね、私の主食はお米なのですが.........」
「お前が米食ってるとこ見たことねぇよ!」
こいつは何を言っているんだ、どう見てもじゃがいもしか口にしていないであろう女が、いきなり米を食べるとか言い出したぞ.........
「.........仮に私だとして、何故ですか?」
「ん?」
「何故、私のことを書いていたんですか、と聞いているんです」
「.........調査しなきゃいけない気がしたから」
「つまり?」
「そこに山があるからと同じだ。氷川紗夜がいたら、調査しなきゃいけないと思ったんだよ」
「少し失礼ですが、気持ち悪い趣味をお持ちですね」
「それだけ、僕はお前に興味津々ってことだよ」
嘘偽りのない、本当の気持ち。本音。仲良くなるきっかけ探しとでも言おうか。共通点や趣味などを探って、コミュニケーションを取ろうと思っていたんだ。
「.........それは、ありがとうございます///」
「あ、デレた」
「そんなことありません!.........それより、いつまで手を繋いでいるんですか!」
手をバシッと跳ね除けられる。ぶっちゃけとても悲しい。なんかすごい拒絶されてる感がする.........
「全く.........そんなことしなくても、友人なんですから、直接聞いてください」
「え、は?友人?誰と誰がだよ」
「西上さんと私ですよ。.........もしかして、自覚がなかったんですか?」
「いやいやいや!そんなことあるわけないだろ!?嫌だなぁ〜ははっ」
「.........怪しいですね。まぁいいです。これで貴方への誤解は解けたので」
「なら良かったよ。.........よし、それじゃあ帰ろうぜ」
「一緒にですか?」
「勿論。当たり前だろ?友達ならさ」
「友達.........そうですね、帰りましょう」
.........読者たちには悪いが、これにてSCP-34の調査日記は執筆中止だ。これからは、筆者の脳内フォルダーに、調査記録を保存していくことにする。忘れないように、強く強く、刻みつけておくことにしよう。
やばい、あんまり甘くないぞ.........ま、まぁこれからね?
コミュ障の龍樹君に、友達が出来たぞ!やったね!
次回は、紗夜視点でやろうかなぁー。中々に書けそうな感じする!
では、今回はこの辺で。
お読みいただき、ありがとうございました!