艦娘満足度日本一の鎮守府で溢れる願い   作:マロンex

5 / 53
1話のお話の続きになります。読み返して思ったのですが、やはり少し間延びしてる感があるのでここからはは試験的ではありますが、早い展開で進めようと思います。



すれ違い 前編(提督視点)

曙「は、話って何?執務時間なんだからくだらないことは後にしてよね」

 

「話というのはその...なんだ、最近どうだ?」

 

(なんだそれ、何も考えてなかったとはいえお前は久々に娘に会うお父さんか)

 

面と向かって話すとは決めたが、内容もろくに決めずに話し出したため、自分でもよくわからない質問をしてしまった。

そんな私の様子を見て、ため息をつきながら彼女は口を開いた。

 

曙「どうって...。別に何も変わりないわよ。遠征、出撃共に安定してるし、艦娘の被害も最小限。新海域もそう遠くはないと思うわ。本当、提督の指揮さまさまね」

 

「いや、すまん。そういう話ではなくてな...」

 

曙「あー!もうじれったい!何が言いたいわけ?」

 

(まずいな、かなりイラつかせてしまっている。これはもういきなり本題に行くしかないな)

 

「うむ..話というのはな、曙。その、勘違いだったら申し訳ないが最近元気がないというか、何か悩んでいるように思えてしまってな。もし私に話して解決できることがあれば力になりたいと考えているんだが、何かあるか?」

 

 

そういうと彼女は少しの間だけ、困ったような顔をし、何かを考えているようだった。

しかし何か思いついたのか少し嬉しそうにこう切り出した。

 

曙「...。そ、そうね。特には思いつかないけど..強いていうなら最近だれかとゆっくり話す機会が少ないわね。私こう見えておしゃべりなんだからそういう時間は大切にして欲しいわね!」

 

「ふーむ...それは出撃や遠征が多くてなかなか人と話す機会がなくていや、ということか?そういえば最近緊急出撃や欠員補充の遠征に曙を使う機会が多かったな、それは私の管理不足だ、すまんな」

 

(確かに最近、よく曙を頼ってしまっていたな、最古参で信頼をおいていたとはいえ少し甘え過ぎていたのかもしれない。親しき仲にも礼儀あり、少しこの体制も見直す必要があるな..)

 

曙「なんでそこで謝んのよ...。でもその代わり.....ね、その埋め合わせというか..そういうのも必要じゃないかなって。ここの鎮守府、設備はもちろんだけど、近くに娯楽もたくさんあるしね。実は私、遊園地とか動物園行ったことないし少し興味あるのよね」

 

そう言うと、彼女は私の方をチラチラとみては何か物欲しげに訴えかけている。なぜか少し頬も赤い気もする。

 

「なるほど...。正直に言ってくれてありがとうな、曙。よくわかった。では埋め合わせをするとしよう」

 

曙「え?本当に!?じゃ、じゃあ...近いうちに私とゆ...」

 

「早速だが曙には本日より2日間、休日を与えよう。もちろん緊急出撃や遠征はなし!完全なる休暇だ。その間に曙がやっていた業務は私が責任を持って請け負おう」

 

曙「きょ、今日?...でもそれって今日の秘書艦もなしってこと...?それじゃあ...」

 

「安心してくれ、本日の業務は私一人でも十分に回せる量だしな。朝起こしてもらったり、朝食を作ってもらったりと迷惑をかけた件の精算もしたかったし今日の秘書艦はなしとするよ」

 

 

曙「で、でも私一人でお休みもらったって話す相手すら...」

 

「もちろんそこも考慮しよう。この紙に一緒に休暇をとりたい子の候補を3人まで書いてくれ。私の手腕と他のものの予定にもよるができる限りその子も一緒に休めるように休暇を手配しよう。」

 

私は得意げに机から休暇申請希望の紙を取り出し、曙に渡した。受け取った彼女はまだ不安そうな顔をしている、私はさらに続けた。

 

「安心しろ、そんな顔してるってことは、自分が抜けた穴が影響しちゃうんじゃないかって思ってるんだろう、大丈夫だ。最近は教育にも力を入れていてな、曙の手を借りずとも実は回せるようにやっとなったんだ。...まあ本当にここ一週間ほどのことなのだが..。ともあれ君はなんの気兼ねもなく休めるってことだよ。本当に今までありがとう。感謝している。これはほんの少しではあるが私からの礼だ。」

 

(ふっ、少し臭いセリフだったかな。まあいい。しかしあれだな、話して見るものだ。こんなにあっさりことが進むなんて。このメガネも必要なかったな。あ、でも正直秘書官がいなくなるのは業務量的に厳しいな..あとで他のものにお願いするとしよう)

 

優しい笑みを浮かべ、彼女の肩に手をおく。彼女は心なしか震えているようだ、そんなに嬉しかったのか?

 

曙「.....わかったわ。あんたがそれを望むなら...私はそれを受け入れるわ」

 

「う、うむ。ではこの紙に名前を書いて今日中に私のところに持ってきてくれ。急ぎで申し訳ないができるだけ早めに頼むぞ!ゆっくり休んでこいな」

 

彼女は何故かトボトボと重たい足取りで扉に向かって歩き出した。何回か私の方を見ては「本当にいいの?」と言った目で私を見てきた。無理もないか、今までこんな待遇したことないもんな。遠慮してしまうのも無理はないか。

 

だがしばらく私が無言で眺め続けていると、観念したのか手をぎゅっと握り、ガッツポーズ?をして部屋を出て言った。

まったく昔から素直じゃないやつだ。

 

(うーむしかし思い立ったら吉日というが、流石に急すぎたかもしれんな。そういえば訓練生時代の旧友ががここら辺に来ていると風の便りで聞いたな....。どれ、なんだか会話もスムーズになった気がするし、久々に連絡を取って施設のことでも聞いて見るか)

 

私はこのとき曙のとんでもない地雷を踏み抜いていたのだが、そんなこと知る由もなかった。

 




はい、ということで今回のお話は少し短めですね。提督の人の気持ちがわからないという部分をどう表現しようか悩みましたが、こんな形で前面に出すことにしました。

執筆の都合上、できるだけ頻度高めに描きたいので今回はいつもよりかなり短めにしてみました。どうでしょうか。

気軽に感想いただけるとありがたいです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。