何が大変だったかって実はキャラ名と折角のうるう年ってことで今日中に間に合わせることだったり
前者に関してはキャラ名そのままだと何か違う気がしたのと設定の方に熱が入っちゃってネタに悩んでました
「引継ぎは全部済ませたつもりだったが、部外に行き届いていなかったとはな。おかげで余計な呼び出しを食らった……」
「あ、お父ちゃんお帰り。出番には間に合った様ね」
『アインズ・ウール・ゴウン』の面々が『妖魔領域』でイースレイを相手に戦っている頃、『
担当変更の連絡が送り先の不手際で届いなかったので、その説明をして戻ってきたが、見渡すと他にも何人か欠けていたり、空いていた席が埋まっていたりと顔触れが変わっている。
「バトさんお疲れぇ~。いやぁすいませんねえ。ちょっと見ときたい番組あったんで、録画した分フルで見てたら寝坊しちゃって……」
「あ、
新たに来たメンバーで、N-WGIX/vの左隣に座る銀髪の2人組のうち、両サイドで纏めた髪が多数枝分かれし、先端が上に向いているのは、先に声をかけてきた妹の『深海鶴棲姫』。ロングヘアーを降ろした方が姉の『空母水鬼』で、アイオワ同様後発的に参入した。
「相変わらずあの姉妹はお盛んだな……残りはどうしてる?」
『空母水鬼、慣れんのはわかるがいい加減こちらではキャラ名で呼べ。私も先程戻ったんですが、知ってる限りだと『ウォースパイト』が帰郷命じてた親にブチギレてたんで、それに付き合わされるだろう『リシュリュー』共々もうしばらくかかりそうです。そしてお嬢ですが、どうも見知った顔見つけたらしくて、さっき『ビスマルク』連れて『自然領域』行きましたよ』
「『自然領域』?攻略放棄はわかるが、ログアウトしないで何やってるんだ?」
N-WGIX/vが暗黙のルールと共に他のメンバーがどうしているか語るが、両肩に
『相当荒れているようだな、ウォースパイト』
先のルールに沿ってN-WGIX/vが呼んだ来訪者――肩と胸元を露出したセーラー服とオフショルダーのドレスローブを合わせたような象牙色の服で、女王然とした風貌のウォースパイトは、苛立たし気に足を組んで座り、やけ食いをしているのか何か持つように右手を掲げ、グチャグチャと激しく租借音をあげる。当然アバターの顔はそのままなので、非常にシュールな絵面となる。
「当然よ。いつも通り下らない縁談持ち出して『お前の将来や幸せを考えての判断だ』とか偉そうに言ってるけど、結局相手の家を持ち出して
「貴女仮にもお嬢様なんだからもう少しマナー気にしなさいよ。子供見てるのよ?」
「クチャラーだぁ」「マナー悪ぅい」とはしゃぎ立てる幼子2人の様子に戦艦棲姫が呆れるように苦言を漏らすが、当のウォースパイト――実は愚痴相手の親が欧州
「いいじゃない今日で全部終わるんだし。『好きなように生き、好きなように死ぬ』のが仮にも許される身なんだし、だからレズ姉妹のことも間に合えば笑って流してやればいいのよ」
『それ『
「まぁ、だからって怒りのままにいきなりピザ頼んで、『あなたも付き合いなさい』なんて言い出しだ時はちょっと呆れたけど」
それでもさすがに突発過ぎて、「奇行」と評さずにはいられない、と暗に物申すリシュリュー。彼女は元々、日本にウォースパイトが留学する際に秘書兼目付け役として同伴を命じられてきたのだが、元々生身では生存すら困難な環境と、極端な身分差社会に虚無感を
そして新たなログイン通知と共に、残る空席のうち連結した2つを埋めたのは、どちらも和風デザインのへそ出しノースリーブのトップスに、黒の超ミニスカートで、それぞれ黒髪で腰まであるロングストレートの方が姉の『長門』、茶髪で少し癖のあるボブカットの方が妹の『陸奥』。早くに親を亡くした結果、互いに頼りあううちに共依存となり、割と生々しい関係にまで至ったがために仲間からは散々な言われ様だが、当人達は一切気にする様子もない。
「遅くなってすまん。それとも『待たせたな』、とでも言っておくか?」
「まぁまだ出番じゃないみたいだし、大目に見てよ、ね?」
「確かにまだイースレイが相手してるとこだけど、だからってアンタ等2人の世界に浸り過ぎ……って言ってるそばからイチャつくな!」
南方棲鬼の注意も聞かず、挨拶もそこそこに
「お待たせ、って、トイレ行ってる間に皆来てたんだ」
そこに戻ってきたアイオワも合流するが、一斉に目を向けるメンバーの様子に、思わず「な、何よ」と動揺する。そこにN-WGIX/vが一言。
『あぁ、お前も席立ってたんだったな』
「酷い!?」
一方その頃、ビオランテが向かった『自然領域』には、いまだ留まり、青々と生い茂る木々と共に
「すっご……まさかここまで再現してるなんて……」
「何がすごいって、他の人なんてまず見ないだろうに、わざわざ内装にここまで凝ってるってことだよなぁ………ほら、『
着物やら露出過多の
アバターの元となったのは、かつて中毒者も出るほど人気だったが、社会と娯楽の変化に伴い衰退した
彼女達はいわゆる「エンジョイ勢」と呼ばれる、
それでも決して弱いわけではなく、実際『市街領域』では4連戦の2戦目で、隔離区域の地中から出現した『ブレイクドラモン』が周囲のスラム街や、そこを封鎖している巨大な外壁を破壊して襲い掛かってきたところを10人ほどで立ち回り、巨体を支える脚に集中攻撃で破壊して動きを封じ、油圧ショベルのバケットを思わせる巨大な腕や、尾の先端に付いたドリルを剥ぎ取って武器に使い、見事撃破して見せた。
続くここ『自然領域』でも
「ただ惜しむべくは本来ここ、もっと広いみたいなことなんだよ……ほら、見えてはいるんだけどこの先進めないし」
メンバーの1人――ビキニアーマーに赤毛をポニーテールにしたリーダー、『ブラック・スモーカー』が眼前をトントンとノックすると、何もないはずの空間に白い光が波打ち、そこに透明な壁があることを示す。
「『
赤い甲冑をまとった緑髪ショートの女武者――『チヌーク』が嘆くように漏らすと、隅の方で突破せんと攻撃を続けていた小柄な2人――自身の身の丈とほぼ同等の大砲を、何度も撃ち続ける『燃える
「あぁ~全然ダメだ!ってかさっきから静か過ぎない?普通だったらさっきの虫でも襲い掛かってきてもおかしくないってのに……」
「そこはもう突破されたから、わざわざ戦力割く意義もないってことなんじゃない?こっちとしてはその方が安心して過ごせるから、いいっちゃいいんだけど……っ!」
前者の愚痴に返答したのは、丸眼鏡と切れ長の目から理知的な印象を受けるも、例に漏れず腹回りを露出した紫髪の『
「うっわ!何か一際デカイの出てきた!」
「チッ、ここで新手たぁね。あんまり消耗したくはないけど、折角だし貸すから好きに暴れな!」
お米改造が慌てて立ち上がろうとするも、疲弊の余りハンマーを持ち上げる余裕もなかったため、うまく経てずに転んでしまう。ブラック・スモーカーも異様なほどに巨大なビオランテに対し戦力を出し惜しんでいては勝てないと判断し、目を離さず
「やっぱり、全部私がプレゼントした
「プレゼント……?アンタもしかして
予想外の相手の正体に驚くブラック・スモーカー。元々これらの装備や
「まさか大人気バンドの『レジーナ』が揃って来てたとはね……まぁ、確か今はオフシーズンだったし、いてもおかしくはないか。にしてもアンタ、そのアバターみたいに顔がデカい、もとい広いとは思ってたけど、意外な伝手持ってたのね」
「悪かったわね。言っておくけどこれでも
ビオランテの足元に現れた、金髪ロングストレートと碧眼に灰色の軍服姿の女性――『
「まぁいいわ。とりあえずアンタ達は何するつもりだったの?」
「いいんかい。とりあえず『
「それは光栄ね。別に出てかなくてもいいけど、どうせなら『
すでにライガーから降り、仲間に預けた装備も回収したブラック・スモーカーが呆れたように答えると、あろうことかビオランテは
「いや、ちょっと、いくら
「そっちは大丈夫でしょ、そっちが出しゃばらない限り気付かれることはないし。なんなら図書館区域で漫画でも読みながら適当にくつろいで過ごしててもいいだろうし、折角なら金庫で金貨の海でも泳いでみる?」
衣装こそブラック・スモーカーに似るが、右前だけ紺色の髪を大きく垂らし、残りを鉢巻きで流し肩の後ろ辺りで揃えた『ティアマット』が警戒するのに対し、ビスマルクが余計に好条件を出すせいで逆に煽っていくが、腹を括ったブラック・スモーカーが頭をガシガシと掻きながら返答をする。
「もうわかったわよ。
「え、いいの?ってか大丈夫なの?」
「だってこの調子じゃ断っても延々誘ってくるパターンよ」
チヌークよりも赤身の強い鎧に、鬼の顔を模した額当てを装備した銀髪の『
「オーケイ、それじゃ正式に客分として招待するから、これ承諾よろしくね」
ビオランテがブラック・スモーカーに送ったのは、「同盟の申請」。これを承認し合うことで双方のフレンドリィファイアや
まぁ中学までにメダルゲームで懲りたんでパチンコは一切やってませんが