チュンチュン――
「うぅ……ん~?ここは…?」
俺――兵藤 一誠は目を覚ますと、見慣れた天井が目の前に…?
「よっと…痛つっ!確か昨日、夕麻ちゃんとデートして、その後――」
思い出せないなら、無理にしなくてもいいや。
ふと気になり、時計を見た。
「……八時十一分…ん?八時十一分?!!!」
ちっ、遅刻だぁぁぁぁあ!!!
ドタバタ――
俺は急いで着替えて、朝食抜きで身支度をして……
「黒歌姉さん、朝飯食べれそうにないわ!行ってきます!」
そう断りを入れて、玄関を飛び出した。
うわぁぁぁぁぁあ!!!!絶対遅刻だぁぁぁあ!!
全力でダッシュした瞬間、いつもより体が軽くなっていることに気付いた。理由はわからないけど、いつもより速く走ってないか?
玄関につき、急いで靴を履きかえる。
キーンコーン――
やべぇぇ!!チャイムがっ!
階段を駆け上がり、教室めがけてダイブした。
「…………」
顔を上げると、そこには担任教師がいる。
「…兵藤?」
「……はい」
「…バッターアウトォ!!」
「ちくしょうっ!!!」
「「「「「「あはははははは」」」」」」
教室が笑いで包まれる。
「兵藤、今回の遅刻は勘弁してやるよ。先ほど、『お兄さん』から電話があってな、『遅刻にな
ります』と、連絡があったんだ。ということだ」
「……ありがとうございます」
一言お礼を言って席についた。
「さて、いきなりだが…転校生の紹介をするぞっ!」
「…へっ?」
突然、何か言い出す担任。転校生?こんな時期に?
ざわざわざわ――
教室はざわついている。特に、野郎どもが。
「入ってきていいぞ」
ガラガラ――
その転校生は教壇に立ち、自己紹介をする。
「天野 夕麻です。よろしくお願いします」
スマイルを浮かべる夕麻ちゃん。
「…………」
俺はあまりの展開に、唖然としてしまった。
「……はっ!」
現実に戻った俺は、転校生の夕麻ちゃんを見た。
精神が戻ってくるまで、僅か五秒。
「ここからは質問タイムとする。変な質問をした奴には……ペナルティとして、廊下でバケツな」
シンプルなのキター!!でも、これ結構きついんだよね!
クラスの何人かが質問していく。
そして、とある質問が出た。
「えーと…夕麻ちゃんは、どこ住みなんですか?」
おいおい、それって訊いていいのか?松田よ。
「…兵藤君の家です」
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」
うわっ!みんなこっち見てるよ!しかも、めちゃ怖い!
女子は「何であのエロ三人組の兵藤と?」とか、「夕麻さんが穢れてしまうわ」とかとか。野郎
どもからは、「何であいつの家なんだよっ!」とか、「兵藤死ねっ!」とか聞こえてくる。
空耳だ。全部空耳だ!
こうして、荒れた一日を俺は過ごしたんだ。
D×D
放課後、携帯にメールが入っていたので確認した。兄さんからだ。
『旧校舎に来てほしい。大事な話がある』
と書いてあった。
仕方なく、誰もいない時を狙って旧校舎へ。さすがに怪しまれたら嫌だし。
「こっちだイッセー」
入り口の前で兄さんが待っていた。いや、正確には……遠山家全員と、夕麻ちゃん、えーと……
女性が二人。
一人は白音ちゃんとあまり変わらない背丈の子。もう一人は、黒歌姉さんより少し大きい背丈。
スレンダーなのに、出るところは出てる眼鏡をかけた女性。
「あ、兵藤君」
もう一人、見慣れた人物がいた。
「木場?木場も呼ばれたのか?」
「ううん、僕は案内役だよ」
その木場に案内されて、旧校舎へ入っていく。中は思っていたもの違い、とても綺麗だった。
「ここに部長がいるんだよ」
ん?部長?ここって何かの部室なのか?
「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」
D×D
俺たちは部屋の中に入ると、これはまた独特の雰囲気があった。部屋の内装は北欧を思わせる装
飾品を飾り、カーテンは完全に閉められ、明かりは電気の代わりに……多くのロウソクが立てら
れて火を灯していた。
「ここの空間、ちょっと怖いかも」
隣では、イッセーが呟いていた。
部屋の中を見回していたら、シャワーの音が聞こえてきた。シャワーを浴びているのは声からし
て……リアスみたいだ。
その音を聞いた一誠は顔を赤くしていた。何を想像してるのか…
「……イッセー兄さま、いやらしい顔になってます」
「ひたい、ひたいよ。ひろねちゃん……」
頬をかなりの力で引っ張る白音。一誠は涙目になっていた。ご愁傷様。
…すると、黒髪のポニーテールの女性…朱乃がイッセーたちに話しかけてきた。
「あらあら……貴方達が新しい部員さんですわね?初めまして。私は副部長の『姫島 朱乃』と
申します。以後お見知りおきを。うふふ」
「お、俺は、兵藤 一誠です。こちらこそ、初めまして」
イッセーが自己紹介をした。
いつの間にか上がって来ていて、それを確認したリアス。
「さあ。これで全員集まったわね」
俺たちはそれぞれソファーに腰掛けると、話が始まった。
「イッセー内容はわかったか?」
「え~と、悪魔と堕天使、天使は昔の戦争で多くの純血を失い、四大魔王を失った。そんな
ところ?」
「……まあその通りね。私があなたを転生させた『悪魔の駒』で転生させたの。それで、使った
駒は『兵士』。転生させるのに8つ使ったわ」
「えっ!8つもですか!それって俺つ「違うぞイッセー」…え?」
「お前がすごいんじゃない。お前に宿っているモノがすごいんだよ」
「そうね。それは、『
「……1って、俺ものすごく弱いじゃん!」
「「「「「うん!」」」」」
「……兄さんたち、頷かないでよ!」
「そうね…あなたのこと、イッセーって呼んでもいいかしら?」
「あっ、はい。周りからもイッセーって呼ばれているので、そっちの方がいいかと」
「わかったわ。イッセー、神器はまだだったよね?では、ここで出してみ
ましょう。イッセー、手を上にかざしてちょうだい」
あぁ~、これからイッセーがあの恥ずかしい儀式をするのか。
「そして、その人物が一番強く見えるような姿を真似るの。軽くではなく、強くよ?」
イッセーが顔を真っ赤にしてる。そりゃ恥ずかしいよな。あれの真似は。
って、何故そこで俺を見る。
というよりも、泣きそうな顔してるし……。
「……はぁ、仕方がない。俺が手本を見せる」
「「「「「「……」」」」」」
全員が見守る中、俺は術に集中した。
「……
ブワァッ!!
俺を中心に一陣の風が舞う。
「す、スゲー。俺も!!」
覚悟を決めたのか、真剣な顔つきになった。
「いきます!……ドラゴン…波っ!」
かめはめ波と変わらないポーズをしたイッセー。
カッ!
と、そんなことをしていたら、イッセーの左手が光り始め…腕に赤い籠手が装着された。実物を
見るのは初めてだ。
「こ、これが俺のセイクリッド・ギア……」
「そう、それがあなたの神器よ。一度出せるようになればいつでも出せるようになるわ。ちなみ
にそれは神滅具の一つ、『
で貯めれば、神だって殺せる代物よ。リスクは貯めるまでの時間ね」
「そ、そうですか。力を10秒で倍って…とてつもないですね」
「イッセー、赤龍帝について話してやろう」
俺は選択肢を間違えてしまった。
それからは大変だったんだ。
神滅具と赤龍帝の籠手のことについて説明すると、イッセーが固まるし、過去の赤龍帝たちの
末路を説明すると、イッセーが怖がり泣きそうになって、慰めるとかで落ち着いた時には、外
はすっかり日が落ちていた。
俺は、ふと思ったことを言ってみた
「そういえば、自己紹介したっけ?」
「……してなかったわ」
「……」
「…んん!最後になったけど、自己紹介するわ。祐奈」
「はい。僕は木場 祐奈。龍介さん、この間の剣捌きお見事でした」
「三年生、姫島 朱乃ですわ。一応、オカルト研究部の副部長も兼任していますわ。よろしくお願
いしますわ」
「そして、私が彼らの主、グレモリー家次期当主のリアス・グレモリーよ。よろしくね」
「「「「よろしくお願いします」」」」
バサササッ!!!
リアスたちは、悪魔の羽を広げた。
「あぁ、よろしく。こっちもだな。左から順にいこう。まずは、ミッテルト」
「えっ!?ウチから!?……ウチはミッテルト。堕天使っす」
「私か。……私はカラワーナ。同じく堕天使だ」
「……私はレイナーレ。この学校では『天野 夕麻』って名乗ってるわ。二人と同じく堕天使よ」
そして、右に移る。
「私は黒歌にゃん。猫又にゃん」
「…白音です。黒歌姉さまと同じ猫又です」
「…我、龍巳。『
「「「「…………」」」」
「「「「「「………」」」」」」
…やっちまった~!!!龍巳のことを忘れてた!!
「なんか凄いメンツね……」
「……頭痛くなってきた」
ピピピピピピ――
うぉぅ!!このタイミングで電話だと?
「…少し待っててくれ」
画面を見ると、『カミュ』からだ。しかもテレビコール!?
「どうした?」
出てみると、ソファーに座っているカミュがいた。
『どうしたじゃなかろう。私も紹介せい』
マジかよ!とんだ地獄耳だな!おい!
『……何か言ったかの?』
「……何も言ってないぞ?」
怒らせると面倒なので、携帯をテーブルの上に置き、魔法陣で映像を立体化する。
『ほうほう、この娘がイッセーの主かの?……私はカミュ。
「「っ!!!!!!」」
初対面だとわからないよな?あっ、朱乃は知ってるか。
そのまま紹介を続ける。
「……私は花楓です。神器持ちの人間です」
「俺は龍介だ。同じく神器持ちの人間だ」
バサササッ!!
ピョコン
スゥゥゥウ
カッ!!!!
各、堕天使の翼、黒い蛇、猫耳&尻尾、龍の翼、禁手化した。