ハイスクールD×D 力ある者   作:塩基

2 / 135
マッ、マジで!?

「ふぁぁぁ~」

 

ん?どこだここ?

 

俺――遠山 龍介は、何故かベッドの上で寝ていた。

 

「ん……よっと」

 

ベッドを降りると、目の前に姿見がある。それに気づいた俺は、いつものように寝癖を直そうとして、鏡に映った自分を見て――。

 

「――なんじゃこりゃー!?」

 

そこには小さい俺がいた。

 

「……ウソだろ?俺、幼児化しちゃった?」

 

ピロロロロロロロロ

 

「うぉう!何だ?!」

 

その音を探してみると、案外目の前のテーブルの上にあった。

 

「誰なんだ?………って、神様!?」

 

そう、その着信は神様からだった。

 

「……もしもし?」

 

『やっと繋がりました!……何してたんですか!?』

 

「何って、寝てたんだけど?ってか、着信ディスプレイに『女神』ってあったんだけど?」

 

『それは、私が女の神様に決まっているからじゃありませんか!』

 

「いや……女って、ロリなのに?」

 

『……今のあなたが言える立場じゃありませんよね?』

 

「うっ……」

 

ごもっともだ。俺はあの神より小さいからな。

 

『話を戻しますよ?』

 

「え、あぁ……どうぞ」

 

『率直に言います。あなたの能力を決めました!』

 

あ、そういえば、そんなこと言ってたような……

 

「……それは?」

 

『……それはですね。各属性を操る力、能力を鍛えるほど強くなる。身体能力を鍛えるほど強くなる。全世界(異世界)の魔法や魔導、忍術、体術、仙術、妖術等の全ての知識をもっていて扱える。あと危険予知ですね』

 

「ちょっと待て……それって、いわゆる『チート能力』じゃないの?」

 

『簡単に言えばそうですね。結構強いと思いますよ?それに、簡単には死にませんし、努力次第で伸びるんですよ?』

 

「ん~、欲を言えば、それでいいんだけど……さすがに俺の知識が足りず、宝の持ち腐れじゃ?」

 

『思ったものや、考えたものでも出来るようにしてありますよ?合体させたりとか――』

 

「わかった!わかったから。熱くなりすぎないで。話を進めましょう……ね?」

 

俺は、テンションが上がってきた神様を(なだ)める。

 

『ここからが楽しいところなのに……そうでした!オリジナル(セイクリッ)(ド・ギア)も作っておきました』

 

もう、人外より強いんじゃない?

 

『……と、こんなところですね。あと、通帳には一生遊んで暮らせるだけの金額を振り込んでおきました。収納場所は、龍介の机の引き出しです。何かあったら電話してね』

 

「え?ちょ――」

 

ツーツーツー

 

電話が切れ、機械音が鳴っている。

 

「まったく……遊べるだけの額ってどんだけだよ?」

 

俺は言われた通り、引き出しの中を調べてみた。

 

「うぉ!」

 

貯金通帳が1、2、3――。

 

100冊!?

 

「何で100冊もあるんだよっ!」

 

一人突っ込みをした後、中を開いた……うん。100冊もあった理由がわかったわ。

 

「はぁ……こりゃ、世界一の金持ちかもしれねぇ」

 

そこには0が端から端まで記されてた。

 

「数えたくもねぇ」

 

                    D×D

 

「ぜーはーぜーはー………」

 

き、きつい!

 

俺は家の近くにある公園で、近所迷惑にならないように特訓している。

 

「さすがにこの体じゃ、体力がなさすぎるわ……数個術発動しただけで……スタミナ切れたぞ!」

 

「――お前、強い力持ってる」

 

いきなり後ろから声をかけられた!?

 

「うぉう!誰だよぉ……」

 

今が真夜中なのを思い出して、声のボリュームを下げた。

 

「我、『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』。名はオーフィス」

 

黒ゴスロリ龍神様キター!!

 

「ん……お前、我のことを知っている。力強い。なのに人間」

 

「あ~、そうなんだよね。俺は人間でお前の……って、何でわかったんだ?」

 

「ん……適当」

 

おいおい!適当で当てる奴がいるかっ!……目の前にいたわ。

 

「ところで、俺に何の用なんだ?龍神さん」

 

「ん、我、静寂を得たい。でも、グレートレッドが邪魔で入れない。だから……――」

 

「俺に手伝ってほしいってか?」

 

「ん」

 

と頷いたオーフィス。いや、正直無理だろ?あの赤龍神帝と戦うのは。

 

「……無理だと思うぜ。正直、数回技出しただけでこの有様だよ。グレートレッドに挑めば、即追い出されるさ。俺はね。だから、今は協力できそうもない。時間がかかるよ」

 

「ん。なら、我がおまえを強くする。それでどう?」

 

へ?予想外の返答キター!!

 

「え~と、別に構わないけど……何年かかるかわからねーぞ?」

 

「ん。それでもいい。グレートレッド倒せるなら、それでいい」

 

うそん!俺、特訓で殺されるのか?!

 

「あ~、わかったよ。じゃあ、自己紹介だな。俺は遠山龍介だ。龍介でいいぞ」

 

「ん。わかった。龍介鍛える」

 

「あぁ、よろしくな。オーフィス」

 

「よろしく?」

 

「あぁ。挨拶の一つだよ」

 

「ん、よろしく。龍介」

 

そんな風に話していると……

 

「こらー!!子供がこんな時間に遊んでんだー!!!」

 

やべぇ!チャリに乗ったおまわりが、公園の入り口で怒ってる!しかも入ってこようとしてるし!!

 

「ウソだろ!?オーフィス、逃げるぞ!!」

 

「??」

 

いまいち状況の掴めていないオーフィスを抱き寄せ、懐に手を入れた。

 

「秘技、煙幕!」

 

ボボボン――シャァー――!!

 

パステルピンク、アクアブルー、アイボリーホワイトの色つき煙玉を周囲に爆発させ、近くの屋根へジャンプ!そのまま、屋根を伝って家まで走った。

 

                    D×D

 

家に帰ってきた俺は、玄関のフローリングの上に倒れ込んだ。

 

「(う、動けねー)」

 

無理して動いたため、体中が悲鳴を上げている。

 

「よっと……」

 

近くの手すりに掴み、ゆっくり立ち上がる。手すりに感謝だな。

 

「……龍介、お腹すいた」

 

グ~――。

 

へ?今の腹の虫か?結構デカかったぞ!?

 

「あ~ついてきて。何か出すから」

 

そう言って、俺はリビングへ向かう。その後ろをオーフィスがトコトコついてきた。

 

「(何かあったっけ?)」

 

俺は冷蔵庫を開け、中から適当に出してみる。

 

ん~。これなら……結構多く出来そうだな。

 

――20分後――

 

「出来たぞ~」

 

テーブルにできた料理を乗せていく。

 

あれ?オーフィスの姿が見えないぞ?

 

「……我、お腹空きすぎた」

 

そこには、床にうつ伏せで突っ伏しているオーフィス。何ともシュールな光景だ。

 

「……飯、食わないのか?」

 

「食べる!」

 

反応早っ!

 

バクバク……もぐもぐ――。

 

あっという間に料理がなくなってしまった。俺のは確保しておいたぞ。

 

「まさか……ここまで食べるとは思わなかったな」

 

作ったのは俺のを除いて4人前。俺の倍は食ってるぞ!?

 

「ん、我ここで寝る」

 

え?この家に住むの?

 

「龍介、我ここ気に入った。……龍介が強くなるまで、我ここで生活する」

 

こうして、遠山家に居候の龍神さま(オーフィス)というものが出来た。

 

……俺、このまま死ぬんじゃないか?不安になってきたぞ!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。