「ほら、早く脱ぎなさい。私も支度するから」
バッ!
スカートを脱ぎ捨て、下着を露わにする部長。
ブッ!
あまりにエロ過ぎて鼻血を噴いちまった。
「ぶ、部長!こ、これは!」
狼狽する俺。
バサッ!
ついに上着まで脱いじゃったよ!
ブ、ブラジャーに包まれた白く豊かな膨らみから目が離せない!
「イッセー、私ではダメかしら?」
「い、いえ!そんなことは!」
「いろいろと考えたのだけれど、これしか方法がないの」
どういうこと?何の話かさっぱりわからない!
「既成事実ができてしまえば文句もないはず。身近でそれが私とできそうなのは、あなたしかい
なかったわ」
「(俺!?よくわからないけど、部長の初体験相手に選ばれた?……兄さんはダメ…だよ
ね…)」
「…龍介さんは無理だったわ。部屋に強固な結界が張ってあって……転移ができなかったもの」
俺の顔に出ていたのか、疑問に思っていたことを部長から話してくれた。
「……まだ足りない部分もあるけれど、素質はありそうだもの」
部長が俺の頬なでる。ゾクッと全身を謎の何かが駆け巡った!
「頼んでから数分で情事までいってくれるのはあなたぐらいだもの」
部長が俺の上にまたがる。お尻と太ももが乗って、俺の大事なところが――!!
パチンッ!
ブラのホックが外された。そのブラが床に落ち、解放される部長のおっぱい!!
「イッセーは経験あるの?」
「は、初めてです!」
「そう、もう経験してるのかと思ったわ。……大丈夫、仕込みは簡単だわ。私のここにあなたの
を収めるだけよ」
自分の下腹部に手を当てる部長。鼻血が加速するように出ている。
その時だった!!
キンッ!ザザンッ!!
どこからか金属音が聞こえたかと思うと、ドアの方から少しずつ光が入ってきた。
Xを描きながら、光がどんどん太くなっていき――。
ガラガラ!!
ドアが床に崩れ落ちてしまった。
そこにいたのは、両手に白いアームを装着して二本の大きな刀を握っている白髪の少女と、光の
槍を今投げつけようとしている黒髪の少女、金髪で頬を膨らませた少女が立っていた。
「…白音ちゃん、夕麻ちゃん、アーシア?」
ビュンッ…ザクッ!
風の切る音とともに目の前の床に槍が刺さった。
「……」
俺は絶句していた……何がどうなってる!?
ダッ!
白音ちゃんがこっちに向けてダッシュをかけてきた。
目の前で振り上げられる二本の刀。
グイッ!!
「きゃ!」
「うわ!」
その時、俺と上に乗っていた部長が何かに引っ張られた。
ボフッ!
立て続けに何か柔らかい……ザラザラとしたモノに背中から落ちた。
「(……この感触は…砂だ!)」
ということは……もしかして――。
「おいおい、流石にやりすぎだろうよ……白音」
「…兄さん?」
「お前もおまえだ。学生の身で『不純異性交遊』をしようとしてんだ?」
「……えっと、これには深い訳がありまして」
「……大体予想はついてるけどな」
「???」
「その話は後にして……白音、レイナーレ、頭を冷やせ」
――バシャァア!!
すると、白音ちゃんと夕麻ちゃんの頭の上から大量の水が出てきた。
「ひゃっ!」
「みゃっ!?」
二人は勢いよく頭に水をかぶり、床に座り込んでしまった。
その直後、ベッドの近くに魔方陣が現れた。
「……お出ましか」
兄さんがその魔方陣を見てそう口にした。
D×D
「こんなことをして、破談へ持ち込もうというわけですか?」
その魔方陣から現れたメイドさんは、俺と部長を確認すると開口一番にそう口にしてきた。
「こんなことでもしないと、お父さまもお兄さまも私の意見を聞いてはくれないでしょ?」
「このような下賤な輩に操を捧げると知れば、旦那さまとサーゼクスさまがかなしまれますよ」
「(旦那さま?サーゼクス?……話から察するに、部長の叔父さんとお兄さんのことかな?へ
ぇ…部長、お兄さんがいたんだな)」
メイドさんの言葉を耳にして、部長は一気に不機嫌になる。
「私の貞操は私のものよ。私が認めた者に捧げて何が悪いのかしら?それに、私のかわいい下僕を下賤
呼ばわりしないでちょうだい。たとえ、あなたでも怒るわよ。グレイフィア」
グレイフィアと呼ばれた女性は嘆息しながらも、床に脱ぎっぱなしの部長の上着を拾う。
「何はともあれ、あなたはグレモリー家の次期当主なのですから、無闇に殿方へ肌をさらすのは
お止めください。ただでさえ、事の前なのですから」
そう言って部長に拾った上着を羽織らせた。
そして、グレイフィアさんは俺の方に視線をうつし、頭を下げた。
「はじめまして。私は、グレモリー家に使える者です。グレイフィアと申します。以後、お見知
りおきを」
丁寧なあいさつをいただいてしまった。俺も反射的に頭を下げた。
グレイフィアさんって、よく見ると相当な美人さんだ。人間だったら、二十代前半ぐらいかな?
キラキラ輝く銀髪が美しい。
グレイフィアさんに見惚れていたら、部長に頬をつねられた。
部長を見ると、半眼で口をへの字に曲げていた。年相応の女の子っぽくてかわいい。
「……蚊帳の外になってたが……久しいな、グレイフィア」
いきなり話に入ってきた兄さん。え?今、久しいって……。
「っ!お久しぶりです。龍介さま」
「…そう驚かなくてもいいと思うが……大変だな、色々と」
「はい。このようなことに巻き込んでしまい、申し訳ございません」
「……いいから、俺のところの義弟が迷惑をかけた。こっちこそすまない」
お互いに頭を下げる兄さんとグレイフィアさん。
それを見ていた俺に部長が言う。
「……ゴメンなさい、イッセー。さっきまでのことはなかったことにしてちょうだい。私も少し
冷静ではなかったわ。今日のことはお互いに忘れましょう」
「イッセー?まさか、この方が」
ん?グレイフィアさんが俺のことを驚愕した表情で見てくる。クールな女性がここまで驚くなん
て。
「あぁ、俺の
「……私の
兄さんは部長に合わせて言った。
「「『
「……『
突然、グレイフィアさんが俺を異質なものでも見るような目で見つめてくる。
「グレイフィア、私の根城へ行きましょう。話はそこで聞くわ。朱乃も同伴でいいわよね?」
「『
ので」
「よろしい。イッセー、迷惑をかけたわね。また部室で会いましょう」
部長はそう告げてグレイフィアさんと魔方陣の光の中に消えていった。
「…………二人とも風呂入ってこい。さすがに風邪ひくぞ……アーシアもだ」
兄さんがシンとなったところで言った。
「それなら、イッセーさんも一緒に……」
顔を赤くしながら、アーシアが凄いことを言い出した。
「それは無理が「承認!」マジ!!」
「条件付きだ。イッセー、お前は海パンと目隠しをして入れ」
「(うそん!)」
俺は天国から地獄へ落とされた気分だった……悪魔だけど。
D×D
次の日の朝、通学路を歩く俺と遠山家女子。
俺は一睡もできなかった目を擦る。
やべぇ、今でもあの感触が……とっと、危うく鼻血を噴くところだった。
だってさ、昨日の夜の風呂……アーシアの提案で俺も一緒に入ることになったんだ。広い風呂
場……もとい浴場に俺とアーシア、白音ちゃん、夕麻ちゃんで洗いっこしたんだぞ!残念なこと
に、俺はタオルで目隠し状態だった。でも、その状態だったからこそよかったと俺は思ってい
る。
中に入るときは手を引いてくれて、湯につかるときは左右と前に座られて女体を堪能したんだ。
おさわりはなかったけど。
その後自室のベッドで寝ようとしたけど、なかなか寝れなくて……仕方なしに兄さんから借りた
漫画を読んでたら…空が白んでしまった。
そういう訳で今に戻り、絶賛睡眠不足に陥っています!
「だいじょうぶですか?」
アーシアが心配そうに声をかけてくれる。
「あぁ、ちょっと寝不足なだけ……」
あまり心配させたくはないんだけど……言えることがこれしかないんだよな。
「早朝のトレーニングをしなかったので、お体を壊したのかなって心配しているんですよ」
そうだったな…………今朝早くに部長から直々に「今日は中止にさせてちょうだい」と断りを入れ
てきたんだ。
まあこの状態じゃ、トレーニングは出来なかっただろうな。
俺はその後、いつも通りに授業を受けて(途中で寝てた)放課後を迎えた。
D×D
「部長のお悩みか。たぶん、グレモリー家に関わることじゃないかな?」
旧校舎にある部室へ向かう途中、木場は俺にそう答えた。
俺はアーシアと辰巳、夕麻ちゃん、花楓ちゃん、奏さん、理子ちゃんたちと部室に移動中、木場
に合流した。そこで、俺は部長がここ最近「こころここにあらず」状態になっていることを聞い
てみたわけだが、木場も詳しく知らないようだった。
「朱乃さんなら知っているよな?」
俺の問いに木場はうなずいた。
「朱乃さんは部長の懐刀だから、もちろん知っているだろうね」
……懐刀か。いつから悪魔に転生したのか今度訊こうかな?
部室の扉前に俺たちが到着したとき、木場が何かに気付いた。
「……僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて……」
「私もだよ。さっきから何か引っかかっていたけど……この気配だったのか」
奏さんが一歩前に出て扉に触れていた。木場は顔を強張らせている。
奏さんの横に立った俺は、何も気にせずに扉を開ける。
室内には部長、朱乃さん、少し早く来ていた白音ちゃん、春奈ちゃん、ミッテルト、冴子さん、
カラワーナさん、そして、銀髪のメイドさん……グレイフィアさんがいた!
機嫌の悪い部長、いつも通りニコニコフェイスの朱乃さんだが、どこか冷たいオーラを漂わせて
いる。
冴子さんは部屋の隅で左手に日本刀を持っている!!どこから持って来たんだろうか?
その隣では、白音ちゃんが椅子に座っていて何かを食べている。
ミッテルトとカラワーナさんは窓際で槍を持って待機していた。…って光の槍じゃん!!
春奈ちゃんは……白音ちゃんの隣で寝ていた。長いアホ毛が舟をこいでいる……普通、首の方が
なるんだと思うのだけど。
会話のない空気が部屋全体に張りつめていた。
アーシアがこの空気に気圧されたのか、不安げな表情をして俺の制服の袖口を掴んできた。俺は
アーシアの頭を優しくなでてあげる。
ヒュンッ!!
いきなり目の前に兄さんたち(残りの)遠山家メンバーが現れた。あぁ~、部長がビックリした
理由がわかったよ。
「悪い、遅刻したか?」
兄さんが開口一番に部長に言う。
「いえ、ちょうどいいタイミングでしたわ」
すると、部長がメンバーの一人一人を確認し、口を開く。
「全員揃ったわね。……部活をする前に少し話があるの」
「お嬢さま、私がお話ししましょうか?」
部長はグレイフィアさんの申し出を首を振っていなした。
「実はね――」
部長が口を開いた瞬間、部室の床に魔方陣が光りだす。
「「――フェニックス」」
木場と兄さんが同時に言った。
「(フェニックスって、不死鳥の?)」
室内を眩い光が覆い、魔方陣から人影が姿を現した。
ボワッ!!
魔方陣から炎が舞上がり、室内を熱風が包み込んだ。
「
兄さんが印を結んだ直後、床に水を噴き出した!!その水は俺たちと魔方陣の間で薄い壁になっ
た。
そのおかげで熱風の勢いはここまで届いてこない。
水は透明なので、向こうの様子がよくわかる。
魔方陣から出てきたのは男性。その男性が腕を薙ぐと、周囲の炎が払われた。
その時水の壁が一気に崩れ落ちた。役目を終えたかのように。
バシャッ!!
その音とともに、部室の床が水浸しになった。
「(せっかくの行為が無駄になった気がする……)」
俺は心の中でそう思った。
そこにいたのは赤いスーツ姿の男。スーツにネクタイを付けずに着崩しているせいで、胸が見え
るくらいまでワイルドに開いている状態だ。
容姿は整っているけど、俺には何か気に食わない奴……それがその男の印象だった。
「やぁ、愛しのリアス」
…愛しのリアス!!?一体どういう関係なんだよ!
「つーか……
「おいおい、リアス……下僕の教育がなってないんじゃないか?俺を知らないとは」
「教える必要がないもの」
部長がきっぱりと断言した。
「仕方ない、イッセーこれを見るんだ」
兄さんが何やら手帳らしきものを取り出した。
その手帳を操作する兄さん。すると、その手帳から何かのプロフィールが出てきた。
俺はそのプロフィールを読み上げた。
「……ライザー・フェニックス。七十二柱のフェニックス家三男。純血上級悪魔。能力…不死
身・炎による攻撃など……」
何となくわかったけど、部長と何の関係があるんだ?
「これには載ってないが、……リアスとライザーは許嫁の中だ。そうだろ?グレイフィア」
「はい、龍介さまの申された通り、ライザーさまはリアスお嬢さまとご婚約されておられるので
す」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
俺は信じられない真実に絶叫した。
「耳元で叫ぶな。痛い」
ゴメンね、兄さん。
D×D
「……リアスの『女王』が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」
「痛み入りますわ」
いつもはニコニコしているのに、今は目が笑っていない朱乃さん。……怖いものを感じるんです
けど。
お茶を飲み終わったライザーはソファに座っている部長に触る。
俺は今にでも飛び出そうとしたが、兄さんに止められた。
「ライザー!以前にも言ったはずよ!私はあなたと結婚なんてしないわ!」
「あぁ、それは以前に聞いた。だが、そうもいかないだろう?リアス」
「私は私が良いと思った者と結婚する。古い家柄の悪魔にだって、それぐらいの権利はあるわ」
「そうか。だったら、俺はキミの下僕を全て燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」
ゾワッ!
殺意が室内全体に広がった。だけど、その殺意よりもっと強いものを感じた。
「今なんて言った……?」
「……燃やし尽くすって言わなかった?」
兄さんと奏さんだ。二人ともどす黒いオーラを纏っているよ。
「お嬢さま、ライザーさま、龍介さま、奏さま、落ち着いてください。これ以上もめるのであれ
ば、私も黙って見ている訳にもいきません」
グレイフィアさんは静かだが、途轍もない質のオーラを纏い始めた。
すると、部長とライザーはオーラを収める。そのすぐ後に兄さんもオーラを収めたけど、奏さん
のオーラが収まっていなかった。
「ちょっとやばいかも……」
そう言う奏さん。オーラの質が少し変わった気がした。
「こっちを向いてろ。……『
フラッ
一瞬奏さんがふらついたが、兄さんが肩を貸して立ち上がった。
その時には奏さんのオーラが収まっていた。兄さん何をしたんだ?
「こうなることは、旦那様もサーゼクスさまもフェニックス家の方々も重々承知でした。正直申
し上げますと、これが最後の話し合いだったのです。これで決着がつかない場合は最終手段にて
決着をつけろ、とのことです」
「最終手段?どういうこと、グレイフィア」
「お嬢さま、ご自分の御意志を通されるのであれば、『レーティングゲーム』で決着をつけては
いかがでしょうか?条件はライザーさまが勝てば即結婚を。お嬢さまが勝てば破談でどうでしょ
うか?」
少し悩む素振りをした部長、そして意志を込めた顔で言った。
「やるわ!ライザー、あなたを消し飛ばしてあげる!」
「いいだろう……ここにいる
「私を入れてこの五人よ……だとしたらどうなの?」
「これじゃ、話にならないんじゃないか?キミの『女王』である『雷の巫女』ぐらいしか俺のか
わいい下僕に対抗できそうにないな」
そう言いながら、ライザーが指を鳴らした。
床に魔方陣が光り輝きだす。さっき、ライザーが出てきた時と同じ文様だ。
魔方陣から出てきた人影を数えてみる。
…………。
「とまあ、これが俺のかわいい下僕たちだ」
堂々と言うライザー。その数は総勢十五名。フルメンバーだ。
「イッセー、戦いは数で決まるものではない。質で決まることもある」
一瞬だが、ライザー額に青筋が立った気がした。
「そうか。なら、そのことを証明してもらおう。カーラマイン、シーリス、イザベラ、
れ」
ライザーがそう指示すると、ライザーを含め三人を残して全員が兄さんに攻撃してきた!!
「兄さん!!俺も「そこで見ておけ。俺が『量より質』を見せてやる」……」
兄さんはライザーの眷属に右手を突き出した。
「……