幻想仮面少女   作:さわたり

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私、こう見えて結構東方にわかなんすよ。だから設定ミスってたら言ってね。実はさっきてんこの設定ミスに気づいて急いで修正したんですよね。HAHAHA。
もう最終フォーム待っててもしゃーないんで出しました。

さて、前回13話は!!
温泉に向かった面々が地霊殿見つけたのは、こいしの開いたサードアイを潰そうとするさとりだった。必死の説得でどうにかなったところに、次に来るのは血まみれの霊夢。藍が怪人になったと告げた。
同じころ、古明地姉妹は中庭でブラックキャッツの襲撃を受ける。ピンチの中、その手の中の石でこいしが変身。ブラックキャッツを撃破し、さらに援護に来たフェネクスとともに、アトムアヴェムとも戦う。逃げられてしまうが。
戦闘を終え、こいしたちは昼食へ。魔理沙と遭遇し、一緒に食事を始めた。霊夢の所在を聞いて飛び出た魔理沙だが、小さなマシンを追ううちに菫子の隠れ家へ。魔理沙用にとベルトを渡された。霊夢と華扇も現れ、同時に帰路へ。それを阻んだアトムアヴェムを、Uと酔鬼がまた同時に阻む。しかし見えない勝ち目を感じ、霊夢が魔理沙の持つサォルブドライバーを装備、変身。
同じころ、アトムアヴェムの爆発を追って、ライダーたちが向かう。ヘルゴットは通り抜けたが、式の弱まった八雲藍、言うなれば九尾によって阻まれてしまう。ヘルゴットを追う九尾へ付き、メディス、フェネクス、ワードレスとのバイクチェイスへ。追い詰めたものの、逃げられてしまう。
・仮面ライダーU ライジングアップ
・仮面ライダーU クロニクルゼアル
・仮面ライダーリブレッス ミコフォーム
・仮面ライダーヘルゴット ルナフォーム
・ノヴェムフォックス


第14話 おてんば恋娘の変身

「でやあああああああ!」

 

リブレッスの放った一撃を、アトムアヴェムは腕で受け止めた。ポーンと跳ね返されたリブレッスに生まれた隙に、アトムアヴェムは蹴りを叩き込んだ。

 

「うぐっ…」

 

「猛々しく突っ込んで来たと思ったら。異変の時みたいな強さはどうしたの?」

 

「こっちは怪我してんのよ…!」

 

毒づきながら後ずさり、武器を左腰の銃『ゲンソウスペルレッカー』へと変えた。

 

「だーかーらー、無駄だって言ってんでしょ!」

 

今度はぶっ飛ばす。とでも言わん勢いでアトムゴースターを向け、エネルギーをチャージする。

その背中に、バイクが接近した。

 

「…なんてね!」

 

しかし想定内である。素早く身をかわすと、溜めていた核エネルギー弾をバイクの上のヘルゴットへとぶちかました。

 

「……防げた」

 

しかしその爆風の中から、自らの防御力に驚きつつヘルゴットが出た。そしてマシンラピスから飛び降りると、ヘルスウェポンソードを叩き込んだ。

 

「おっと…油断はできないね」

 

「…そうか、防御力を上げれば!」

 

そんな中、酔鬼はその姿に光明を見出した。説明書の記憶から、防御力に優れた金剛鬼の記憶を掘り出した。

 

「…いっちょやってみますか!」

 

そしてマシュヒョウタン『コンゴウシュ』を腰から取り出し、サカズキドライバーへセットした。

 

『set confirmed』

 

酒がドライバーに注がれたタイミングでレバーを引く。

 

『confirmed change standby……3……2……1 ready?』

 

変身ポーズと同じように拳を握るポーズをとり、バッと手を広げつつレバーを再び引いた。

 

『formname is 金剛鬼 GOGOGO!』

 

そして軽装だった左に厚い鎧が着せられ、重装だった右にはさらに厚い青の鎧が着せられた。そしてその手に2mは越えようかという巨大なスパイク付きシールド『鬼骸壁』を握られた。

 

「どりゃああああ!」

 

そして鬼骸壁で銃撃を受け止めつつアトムアヴェムをぶん殴った。ぶっ飛ばされたわけではないが、かなり大きな怯みが生まれた。そこにUとリブレッスの拳が叩きつけられた。

 

そうしてさらなる怯みの隙にリブレッスはゲンソウスペルレッカーを弓モードへ変え、ヘルゴットの斬撃を援護した。

 

「くっ…」

 

そんな中突如アトムアヴェムが爆発した。酔鬼はそれがダミーの爆炎であることに気づき、必殺の準備のため、盾を空へぶん投げた。

 

「撤退!」

 

そして飛び去ろうとした瞬間酔鬼も跳び、空中で鬼骸壁を掴んだ。

 

「カチオトシィ!!」

 

そして地面を蹴ったアトムアヴェムへと全力で叩きつけた。衝撃のあまり、地面に凹みが出来るほどのスピードで地面激突した。

 

「今よんっ!」

 

「ぶっかませ!」

 

そしてアトムアヴェムの両肩をヘルゴットと酔鬼が掴み、拘束する。その前にUとリブレッスは並び立った。

 

『巫女!ムソウカイホウ!』

 

一足先にリブレッスが必殺を発動し、空中へ飛び立った。そして分身しながら飛び回ったかと思うと、連続で飛び蹴りを叩きつけた。

 

『放て、戦士の力!』

『ヒーロータイム!』

 

続いてUも必殺技を準備した。リブレッスの分身の最後の一体がかかと落としを決めた瞬間に駆け出し、リブレッス本体と同時にキックを放った。

 

「だああああああ!」

『ライダーレイキック!』

 

「フウインスタンパァァアアアアア!!」

 

その飛び蹴りに、さらにヘルゴットと酔鬼の追撃を叩き込まれ、ついに爆発した。そして転がり出たエックスゴースターが粉々になっているのを確認し、四人は変身を解除した。

 

「…ん、もう終わったのか?」

 

そんな中、ワードレスがコードランナーに乗って来る。その後をメディスとフェネクスも追って現れた。

 

「うん、一応ね。さ、帰りましょう魔理沙、華扇。コレ魔理沙に返しとくわね」

 

そういうと霊夢は二人を招き、サォルブドライバーを渡すとさっさと飛んで行ってしまった。その様子を見て、サグメは変身を解き、バイクに横から座り込んだ。

 

「…それなら話しておくか。…もしかしたら異変の首謀者は地上にいるらしいということがわかった」

 

それを聞き、全員が表情を真剣なものとした。サグメは淡々と続ける。

 

「私と妹紅は残るが…実動隊であった黒猫と核鴉を倒した事情を考えれば、地底での動きは静まると考えていい。つまり、異変解決のために来た奴らは帰って地上で戦った方がいいということだ。萃香、へカーティア、メディスン。君たちは地上に行くべきだ」

 

そう言ってサグメは三人に順で視線を送った。それぞれでごちゃごちゃ話していたが、結局は地上に戻るという結論に。一度地霊殿に戻って帰るべく準備をすることとなった。

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…あれ、なんなんだろう…」

 

「あたい知らないわよ!大ちゃんこそ知ってたりしないの?」

 

「全く!」

 

同じ頃の霧の湖の麓では、大妖精とチルノが妖精にしては物騒な様相で逃げ回っていた。それもそのはず、フェアリートルーパー達に追い回されているのだから。無鉄砲に突っ込もうともしたが、サニーミルクがランタンに閉じ込められたのを見て、一回休みでは済まない気がした。

 

「来る、逃げるよチルノちゃん」

 

「もちろん!」

 

そう言って飛び出したその時、大妖精の足をビーム段が貫いた。

痛みつつチルノを突き飛ばし、そのまま地面に倒れ伏した。

 

「ーっ!」

 

チルノは転び、腕を落ちていた謎の機械にぶつけた。だが、大ちゃんに恨み言は言えないと痛くないふりをし、ゆっくりと立ち上がった。

 

「うわああああ!」

 

そんなチルノの腰を、大妖精は全力で蹴った。何をするんだと言おうとしたが、それが自分を湖に逃がすためであると理解した。

 

「そんな…ダメだよ!」

 

水中で叫んだが、当然声は届かず、ランタンに閉じ込めるのを見ているだけであった。かといって、自身を助けようという意思を無下にできず、チルノは泣きながらも逃げることを選んだ。

 

「…うわぁ、なんだこれ!趣味悪い腕輪だなぁ…」

 

そんな中、自分の左腕の機械に目がいった。そんなことを気にしてる場合ではないのだが、さっきまで見覚えのなかったものなので、驚かずには居られない。

 

「ん?これって、氷?……レティと似たパワーを感じる」

 

そして壁に冬のエネルギーがこもった謎の氷が埋まっているのを見て、チルノの頭の中で何かがきらめいた。

そして何を思ったか一気に浮上すると、去ろうとするフェアリートルーパーと、そいつらを指揮していたスズメ女へと待ったをかけた。

 

「取り戻す…そして、あんた多分ミスティアよね?正気に戻してあげるわ!」

 

これを見たチルノは、『変身アイテムではないか』と、巷で噂の『がいあ』とか言う奴と似た姿になれるのではと、そう思ったのだ。

 

そしてその趣味の悪い腕輪『クロッカー』に、先ほどの氷『ウィンタースフィア』をセットした。まるでそのために生まれたかのように、ピッタリと入った。

 

『がっちーん☆』

 

「うわぁ…何この声…ダサい…なんか聞いたことあるけど…」

 

若干というかだいぶ引きつつ、腕側のリング状のグリップを握ると、それをグリンと手首側に回し、押し込んだ。

 

『ばっきーん!』

 

その音声とともに氷が砕け、中から冬のエネルギーが溢れ出た。同時に花びら散ったかと思うと、いきなり凍りつき、真っ白に変わった。

 

『ういんげるふぉーむ!』

 

その中から、純白と青の氷をまとった少女が歩み出た。

いや、チルノの体型は少女のものではなくなっていた。腰にはリボン型スラスターが目立ち、体はすらっと滑らかで、線の細いハイヒールの姿は、かわいさや天真爛漫さよりむしろセクシーさや可憐さが漂うものだった。

 

「これであたいもオトナのレヂーってやつね」

 

伸びた身長とまとわれたスーツを見て、言った。そう、大人のレディは形容として最もふさわしい。もっとも、クロッカーの声に大人っぽさなど砂つぶほどもないのだが。そして何よりシュッとした顔は目がゴーグルのようにモニターとなっており、[・ ・]という具合に目が写っていた。そんなかわいらしさも秘めた外見が何より特徴的である。

 

「派手にぶち凍らす!」

 

力強く決め台詞を放つと、両腕に6連装ガトリング『ブリザードダイヤモンダー』を精製し、スラスターで思いっきり接近し、殴りかかった。

 

「おごっ」

 

しかしその瞬間にスズメ女の蹴りを腹に叩き込まれ、ぶっ飛ばされる。ダイヤモンダーを杖にし、腹を抑えてゆっくりと立ち上がった。

 

「そんなに硬くはないみたいね…」

 

そう呟くと接近はやめ、スラスターで飛び回りながらの射撃に戦闘スタイルを切り替えた。

 

「チチチチチ……」

 

効いていたらしく、スズメ女は痛がるような声を上げた。いい加減耐えられなかったのか、土を蹴って飛び上がると、ラビに接近し、翼をぶつけんと高速接近を繰り出した。

 

「どりゃああああ!!」

 

対しラビはバック推進で離れながら、正面から弾丸を浴びせた。雨のような隙間無い攻撃が、スズメ女の体を凍らせ、翼を固める。飛行手段を失い、スズメ女はきりもみ回転をしながら霧の湖に叩き付けられた。

 

「チチチ…」

 

悔しそうに鳴き声をあげたその瞬間、ラビは再びダイヤモンダーを向けた。このままでは湖ごと氷にされかねんと脚力でもって水上へ跳び上がる。瞬間、湖の表面は凍てつき、スケートリンクのようにツルツルになった。

 

「やっぱこれがいいわね!」

 

その上をラビはヒールで滑り、スズメ女の周りをくるくる旋回しながら狙撃した。スズメ女は避けようとするも追い付かず、腕で防がざるを得ない状況に。数秒と経たず左腕は凍り付いてしまった。

 

「よっしゃ、今だ!」

 

その隙を見て、今がチャンスとばかりにラビはダイヤモンダーを構えた。だがむしろその動作にこそ隙は多い。立ち止まったその瞬間を狙い、スズメ女は距離を詰める。驚くラビの胸へとクローを叩きつけた。

 

「いっでぇ!…あんたには爪を切れって言ったはずなんだけどねっ!」

 

痛がりつつもジョークを交えて言い放ち、スズメ女の胸にヒールを突き立てた。そして、かかとの隠し散弾銃『フォールアイシクラー』の出番である。

 

「発破ぁ!」

 

「ぐっぎぃ!」

 

いかにも痛そうな絶叫を上げ、スズメ女は後ずさる。ラビはスラスターでその懐へと飛び込み、アッパー気味のパンチをみぞおちにねじ込んだ。

 

「ぶっ飛べええええええええええ!!」

 

威勢良く言い放ったその瞬間、ラビの肩から発射台が生成される。さらにそこに2mは越えようかというミサイルが生成され、スズメ女の胸に押し付けられた。『フリーズパーフェクター』だ。驚くスズメ女に有無を言わせず、ミサイルは火を噴いた。

 

「ぐぎっ」

 

スズメ女は無論逃げようとした。だが推進力と風圧がそれを許してはくれない。依然上空へとミサイルは向かう。

 

「ええっと…なんてんだっけ。あの、ほら、爆弾の中の。えっと…まあ、アレは割り増しに…」

 

カッコつけたことを言おうとしているうちに、スズメ女はブッ飛んでしまった。いまいちキマらないうちに、太陽をバックに昼の花火が散った。チルノは釈然としない様子であるが、そう言ってる暇はない。ランタンから解放されたサニーミルクと大妖精で、変身を解いて落ちてくるミスティアのキャッチへ走った。

 

 

 

 

 

 

「…えっと、もう一回言ってくれるかな?」

 

「簡単な話よ。自身の成長の為に、地上に行くべきと言ったのよ」

 

同じ頃の地霊殿では、さとりがこいしにそんなことを告げていた。てっきり地底に居ろというだろうと小石は思っていたので、戸惑うばかりであった。

 

「せっかく無意識が消えたんだから…お姉ちゃんともっと居たいなぁ」

 

「まあ、それはあなた決めることだけどね。でも私の言葉もよく覚えておきなさい。地上に渦巻く愛憎を愛せると言うなら、あなたは自分の能力を愛せるはずよ。私は出来なかった。だから閉じこもった。自分を過剰評価しないと自我を保てなかった。11/10…なんてね。ふふふ」

 

「…。ちょっと考える時間が欲しいわ」

 

「そう。…そろそろね。今のあなたに言う必要があるとは思わないけど一応言うわ。今からお客さんが来るから粗相のないようにね」

 

「うん、分かった」

 

そうしてさとりはしきりに腕時計を気にした。三分ほど経ち、ドアをコンコンと叩く音が。燐が開けた扉から入って来たのは映姫であった。

 

「ご足労いただき光栄です」

 

「いえいえ、閻魔たる者フィールドワークにも力は抜けません」

 

「相変わらずストイックですね」

 

そんな会話を玄関で繰り広げ、さとりは映姫を地霊殿に入るよう促した。映姫は上着を脱ぐと、丁寧に畳んだ。その顔は何処か暗い者であった。

 

「見ましたよ。旧都の荒れた様子。…操られていたと言う話なのですからね。誰を恨めばいいかわからない。黒幕もわからない。…やけに活気がないのも頷けますよ」

 

「空の方も罪悪感で落ち込んでいますからね」

 

さとりのその一言に、映姫はより一層表情をかげらせるのであった。対しさとりは何か話題を変えようと、食事の準備ができていることを告げた。映姫は遠慮しようとしたが、そのタイミングで狙ったかのように腹が鳴ってしまった。

 

「やっぱり、お空きなんですね」

 

今更断りづらいのもあり、映姫は赤面しながら静かに首を縦に振った。

 

 

 

 

 

同じ頃の命蓮寺では、猛烈な紫外線、熱戦、太陽波が少女達の肌をブッ刺していた。それでも夏を味わおうと言い出したのは蓮子で、ゆえに聖、メディスン、天子、魔理沙、そして言い出しっぺとその相棒は縁側でそうめんを啜っていた。氷をいれた器につゆと麺を入れており、そこからズルズルとすする音が響く。

 

「もう夏って感じねぇ…」

 

「そうねえ」

 

そんな他愛のなさすぎる会話をぼんやりと広げていた。しかしその目の前にはただならぬ表情とただならぬ汗の量で木刀をぶん回す早苗がいた。

 

「おーい、そろそろ死んじゃうわよー?」

 

「でもっ!」

 

天子の心配の一言も聞かず、一心不乱に木刀を振った。やっとその動きを止めたかと思えば、今度はどこぞからロープをくくりつけたタイヤを持ち出し、腕で掴んだまま走り回るのだった。

 

「本気で心配だよ。全く」

 

そんな様子を諏訪子が布団に寝たまま心配げに見ていた。少し経つと、諏訪子の視線は天子の方に移った。

 

「あんたもだよ。御柱を土手っ腹に受けてなんだってそんなピンピンとしてるかね」

 

「天人の鋼鉄皮膚を舐めないでもらおうかね」

 

天子はドヤ顔でそう呟いた。しかし魔理沙がその腹をペチンと軽く叩くと、そうめんを吐き出しそうな勢いで咳き込んだ。

 

「お前こそこそ死ぬぜ?気を付けろよな」

 

「…やれやれ。そういえばあんた達、疫病神見てない?」

 

「私達は迷い込んだだけだしなぁ…」

 

蓮子が頭をかいたのに合わせ、メリーも肯定の頷きを示した。それを見ると、天子は聖の方へ視線を送った。

 

「私が死ぬ少し前に外出してから帰ってきませんね。女苑さん…元気だと良いのですが」

 

「私が死ぬ前ってヒドイ文面ねぇ」

 

そんな風に笑っていたその時、けたたましい声が命蓮寺に接近した。

 

「びゃくれーん!あそびに来たぞー!」

 

チルノである。ミスティアをお姫様抱っこの姿勢で抱え、ゆっくりと着地した。

 

「ここなら安全かなーと思ったんだよねー。ほら、いっぱいいるし。いっぱいいるからあそんぶのも楽しいし」

 

そんなことを言いながらさっと布団を用意し、そこにミスティアを寝かせた。

 

「…ミスティアさん、どうしたんですか?」

 

「あたいが倒した」

 

「はい?どう言うことですか?」

 

「あたいが変身したのよ。らいだーっていうんだっけ?」

 

それを聞き、一行は目を見開いて驚いた。まさかまたライダーが増えるとは。しかしチルノを知る少女達は、変身するのがチルノである事に、安心感と心強さを抱いていた。

 

 

 

 

 

 

「準備…できてるんですよね」

 

「無論です。……これです」

 

食事を終えたさとりと映姫は、二人きりでさとりの部屋の隠し部屋。機械やら部品やらが散っており、足の踏み場がなかった。その機械をなんのためらいも無く踏みつけながら机の上の機械を持ち上げた。対し映姫は踏んだまま突っ込んで行くのは気が引け、その様子を眺めているのであった。

 

「これがギルティ…ドライバー」

 

渡された銃の様でもありバックルの様でもある機械『ギルティドライバー』とアイテムを入れた袋を受け取り、映姫は静かに頷いた。

 

「やっぱりそんな事だろうと思ったわ」

 

その瞬間、二人のものではない女の声がこだました。振り向いた先ではノヴェムフォックスが入り口に腰掛けながらエックスゴースターを向けていた。

 

「貸してください!」

 

さとりは咄嗟にギルティドライバーを奪い取ると、袋から『銃』と書かれたコインを取り出し、ギルティドライバーにセットしてトリガーを引いた。

 

『bullet monotone!』

 

どう言うことかと戸惑う映姫をよそにさとりはノヴェムフォックスへと銃撃を浴びせた。

 

「それ、銃になるんですね」

 

「便利でしょう?」

 

そう言うとエックスゴースターの銃撃を撃ち落としながらさらに銃撃を浴びせ、隙が生まれたのを見て、映姫の手を引いて外に逃げた。

 

「ったく!」

 

しかし撃ち落としきれなかったビームがさとりの足にあたり、さとりは転んでしまう。

 

「逃げてくださいっ!!」

 

しかし転んだ拍子にギルティドライバーを映姫に投げ渡す事には成功した。しっかりとそれを掴むと、一瞬のためらいの後外へと逃げ出した。

 

「逃げられるわけがないじゃない」

 

しかしノヴェムフォックスはインディゴナイターを呼び出した。一瞬で追いつかれようかと言うその時。

 

「乗れっ!」

 

その時、轟音で地底を揺らしながらトレーラーからみとりが手を伸ばした。驚くより先に手が伸び、映姫はその『KP-010』に乗り込んだ。

 

「あなたは…」

 

「無駄話はいいっ!地上に逃げるぞっ!」

 

インディゴナイターがそいつを追い、トレーラーとバイクによる旧都チェイスが始まった。

 

 

 

 

 

「フン、甘いわねっ」

 

ストームスネイクの襲撃によって、命蓮寺は先ほどの平穏が嘘だったかの様な戦場となっていた。ヒールとドグマで迎え撃つが、ぼろ負けと言って差し支えない状況である。続いてメディスンとチルノも変身しようとしたその時。

 

「どけどけどけどけどけーーーーー!!!」

 

KP-010が突撃した。そしてその後ろをインディゴナイターが追っていた。みとりと映姫は急ブレーキの勢いで叩き出され、動けずにいた。

 

「変身も…出来ない…」

 

さらにはギルティドライバーとアイテムも遠くへぶっ飛び、ノヴェムフォックスは軽く二人を始末できる様子であった。

 

「チルノさんとメディスンさんはそっちへ!」

 

「でも…」

 

「人の命がかかってるのはそっちです!」

 

 

聖の声の気迫に押され、二人は加勢をやめノヴェムフォックスの目の前に立った。

 

『がっちーん☆』

 

「ま、閻魔さまにはちょっと借りもあるわね」

 

二人はそれぞれクロッカーに氷を、メディットブレスにカプセルを入れ、腕を大きく旋回させるポーズと指を弾くポーズをとった。

 

「「変身!」」

 

『ばっきーん!うぃんげるふぉーむ!』

 

『GRADE UP…… FAZE1』

 

そして同時にシークエンスを終え、ラビとメディスとしてノヴェムフォックスの前に立ちはだかった。

 

「派手にぶち凍らす!」

 

威勢良く叫ぶと、チルノはバックステップそのままに飛行し、スズメ女にやった様にダイヤモンダーを乱射した。

 

「ちょっと、危ないじゃない!」

 

「そこに居るのが駄目なのよ!最強のあたいに任せてていいからあっちを手伝ってもいいわよ!」

 

「そりゃ無理な相談よ」

 

メディスは銃撃を浴びないようにエクスブライガンでの遠距離攻撃に切り替えた。だがノヴェムフォックスは命蓮寺に侵入し、上手いこと壁を盾にしたり、屋根を盾にして逃れている。

 

「やっぱり私も混ざるしかないか!」

 

だが室内には変身アイテムを持った魔理沙が居る。外に出れずにいた彼女も戦闘に入れるのだ。だが、

 

「うぐっ」

 

「少しでも戦うそぶりを見せたらこの子の首はないわよ」

 

生身の妖怪がいるのも事実。村紗を人質に取りその場を動くなと言った。

 

「テメェ…!」

 

「それ以上喋るのも駄目。この子…の…頭……ううっ!…こんな時に…!」

 

そんな時、突如ノヴェムフォックスが苦しみだした。何を思ったか、村紗を解放し、自分を撃てと言わんばかりの勢いで手を広げた。

 

「早く…しろ…私も長くはもたないっ!」

 

「その喋り方…藍か!」

 

魔理沙は状況を素早く飲み込むと、サォルブドライバーを装備し、コードを入力した。

 

『コード確認 marisa!』

 

そして帽子からゲンソウレイスカード『魔法使い』をセットし、腕をブンブンと回すポーズをとった。

 

「行くぜ……変身!」

 

そして勢いよく円盤を回すと、バッと手を広げ、変身シークエンスを終えた。

 

『spark, great miracle magic!White & Black wizard!』

 

霊夢と同じように、現れたアーマーが彼女の周りをぐるぐると回り、スーツをまとった魔理沙に合体した。

 

「マジで助かったぜ藍」

 

そうして仮面ライダースパークは爆誕した。赤地に紫の入ったスーツの上に、紫がかった白黒のアーマーを着せたその姿は、いかにも魔理沙であった。

 

「ったくよぉ!めんどくさい時に出てくれるわねっ!」

 

そうして毒づくノヴェムフォックスはすでに九尾のものになっていた。だがすでに住職たちは隠れ、目の前には三人のライダーが立ちはだかっていた。仕方ねえなとでも言う様子を見せ、ノヴェムフォックスは格闘線を始めた。

 

「相手が強いほど燃えるってもんだぜ!」

 

対しスパークは箒型の武器『マジシャンライザー』を構え、殴りかかった。そして一瞬の隙を見せたノヴェムフォックスに、ダイヤモンダーの銃撃が叩き込まれ、更にはメディスのランチャープルーネラの銃撃も入った。

 

「いい加減うっとおしいわねっ!」

 

ノヴェムフォックスは苛立ちを感じて声を荒げた。その瞬間、彼女の尻尾アーマーが展開し、ミサイルが飛び出た。

 

「本能寺みたいにしてあげるわっ!」

 

スパークは急いでマジシャンライザーをバスターモードに変形させると、ミサイル一発一発撃ち落とした。しかし寺が焼けるのは阻止しつつも自身はミサイルをもろに受けていた。

 

「あと何発耐えるわけ?」

 

嘲笑うようにノヴェムフォックスは言い、倒れこむスパークに蹴り上げを叩き込んだ。

 

「…フフフ、別に攻撃を受けてやったのはそれしかないからじゃあないぜ。お前の下半身に自然に近づくために転ぶ理由が要るんだよ。メディイイイイイイイ!!プレゼントだぜっ!」

 

そう得意げに叫び、メディスへと()()()()()投げ渡した。箔付きの青と綺麗な黒で構成されたカプセルを見て、当の本人は目をパチクリさせていた。

 

「お前っ!私が地底で作ったモンを!人のものは盗っちゃダメって習わなかったわけ!?」

 

「お前こそ人質は卑怯って習わなかったのか?」

 

魔理沙はそう皮肉を込めて返すと、立ち上がりつつ斧型の可変武器『ゲンソウスペルアンロッカー』を胸に叩き込んだ。

 

「くっ…」

 

そしてラビの銃撃も降り注ぐ中、メディスはカプセルをバックルに挿入した。

 

「なんであんたが持ってるか知らないけど…ありがたく使うわ」

 

そして指を弾くポーズをとり、バックルの試験管パーツを畳み込んだ。

 

『GRADE UP…… FAZE2』

 

瞬間、青の粒子と小さな光たちがメディスの体を包み込み、その姿を変化させた。

青い流星のような意匠の仮面に、ラメが散った軽装が目立つ姿である。禍々しく不気味なブラッドリリィとは対照的に美しく幻想的なスターライトペンタスフォームとなった。

 

「さて、どんなもんかしらね…」

 

そうして駆け出した瞬間、目の前からはスパークもノヴェムフォックスも消滅していた。どういうことだと戸惑うメディスンの耳に、後ろで唸るダイヤモンダーの音が聞こえた。

 

「これって…」

 

まさかと振り向いてみれば、戦闘中のスパークとノヴェムフォックスがおり、その後ろには自分が蹴ったはずの地面が見えていた。

 

「なるほど…」

 

そして再び駆け出した。瞬きのまもなくノヴェムフォックスが後ろに消えたことで、改めて彼女は「自分が高速移動していること」を認識した。

 

「でやあああああ!!」

 

素早く踵を返すと、ノヴェムフォックスへと連続蹴りを叩き込んだ。

 

「速いわね…」

 

「隙あり!」

 

困ったような様子を見せながら立ち上がるノヴェムフォックスに、ラビは続けて着地してフリーズパーフェクターをぶつけると、庭へと叩き出して爆発を叩き込んだ。

 

「くっ…」

 

屈んで痛がるノヴェムフォックスを前に、三人は並び立った。

 

「行くぜ!」

 

『yeah!shooting Star break!』

 

そしてスパークはバスターモードのマジシャンライザーのグリップを五回引き、必殺技を発動した。

 

『INCREASE EFFECT』

 

続けてメディスはメディットブレスから外したカプセルをエクスブライガンに入れ、スターライトペンタスチャージインバレットを発動した。

 

スパークの極太のビーム、メディスの超高速連射弾、ラビの六連ガトリング弾が同時にノヴェムフォックスを襲った。

そして大爆発が巻き起こり、草木を揺らした。

 

「よっしゃ!」

 

『XX!…goodbye!』

 

倒してやったぜとスパークがガッツポーズをとった瞬間、超高圧の極細レーザーがラビの頭部を貫いた。

 

「なっ……」

 

戸惑う隙すらなくラビは弾け飛び、氷がジャラジャラと地面に落ちた。

 

「あらら、氷精だけ…かあ。それじゃあ復活されるじゃないのよ」

 

爆炎の中、ノヴェムフォックスはゆっくりと立ち上がった。スーツには、焦げ跡ひとつない。

 

「この程度じゃ効かないわよ」

 

「なんだと…!」

 

そして煙幕を張ったかと思うと、ノヴェムフォックスは姿を消していた。

 

 

 

 

 

「ぐああああ!!」

 

「大丈夫ですか!?」

 

ガイアも加わっていたが、彼女はけが人である。依然ストームスネイクが完全に優勢であった。

 

「さ、諦めて消えることね!」

 

『…魔理沙が持ってきた奴、試しましょう』

 

ストームスネイクはもうトドメを刺すだけという状況下であり、もはや有無は言えない。菫子から託された紫のライドレンズをアイズバックルにセットした。

 

『look the fantasy!』

 

『「変身!」』

 

そしてヒールがレバーを押し込んだ瞬間、二人の変身が一瞬だけ解けた。かと思えば、どちらも粒子化せず、二人が光の塊に。そうして一つの塊へと融合していった。

 

「二人が…完全に一つに…」

 

そうしてヒールの新たな姿が誕生しようかという瞬間、二人の融合は解けて弾き飛ばされた。

 

「え…?」「出来ないのね…」

 

「なーんだ。焦って損したよ」

 

そしてストームスネイクは改めて余裕の態度を取り、蓮子とメリーの始末に向かった。

 

「喰らえっ!」

 

そして拳を振り上げたその瞬間、銃撃がストームスネイクの腕に当たった。

 

「今度はなんだい…」

 

そして見た先には、ギルティドライバーを構えた早苗がいた。

 

「映姫様っ!お借りしますよ!」

 

『guilty or not?』

 

そして腰に装備すると、ストームスネイクの前に立ちはだかり、その姿を見据えた。

 

「でも…それは私用ですから…動くかどうか…」

 

「大丈夫。奇跡で動かしますから!」

 

そう威勢良く叫ぶと、「是」「非」「曲」「直」「庁」のコインをスロットに挿入した。

 

『start up…』

 

続けて「白」のコインをセットし、トリガーを握り、叫んだ。

 

「変身!!」

 

to be continued…




「奇跡の神風を見よ!」

奇跡を起こせ、仮面ライダーモノ!

「行くよメリー!」「オーケー蓮子!」
『大変身!』

そして…

次回、「煌々跋扈」


みなさんこんにちは。最近メディスンのせいでロリコンが切り開かれつつあるサードニクスです。
今回はだいぶ駆け足な上、戦闘ばっかりな回でした。

・リブレッス初陣
・スパーク初陣
・ラビ初陣
・酔鬼新フォーム
・メディス新フォーム
・ヒール新フォームフラグ
・モノ変身フラグ
・リヴィエルビークル

詰め込みすぎだぜ…まあ詰め込まないと話が進まんので。
どれぐらい詰め込むかっていうとあれですよ。最終フォーム初登場は一話二人ずつですからね。ヤベェよ。



みんなの!変身ポーズコーナー!
U。
一言で言うと木野さんですね。

まずエボルトみたいな感じで手を広げつつクリスタルを見せつけます。
こっから完全にアナザーアギト。腕を下でクロスしつつクリスタルをセットし、手を広げつつボタンを押して変身ですね。
ではまた
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