第一話 物語の始まり
ある場所で青年は一人、パソコンに向かって何かを入力していた。
青年の名は
彼はハッカーとしての能力を持ってはいたが、今彼が行っているのはただの事務作業である。
「.....よし、これで完了っと。」
ミカゲはパソコンのエンターキーを叩くと作業を終えてパソコンを閉じる。
「こっちは終わったぞ!」
「応、ミカゲ。助かったぜ!」
ミカゲが声をかけたのは同僚の白髪で褐色肌の青年 オルガ・イツカ。
彼はミカゲの幼なじみだ。
「オルガー、こっちも終わったぞ。」
次にオルガに声をかけたのはミカゲのもう一人の幼なじみ。
三日月・オーガス。通称ミカだ。
「そうだった。オルガ、ミカゲ社長が呼んでたよ。」
三日月の言葉にオルガとミカゲは互いに顔を見合わせるのだった。
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「クリュセ独立自治区。その代表の娘を地球まで運ぶ。そいつの護衛をお前ら参番組に任せる。」
社長のマルバはオルガとミカゲに言い放った。
そしてまたミカゲとオルガは顔を見合わせる。
「あの...代表の娘ってクーデリア・藍那・バーンスタインですか?」
ミカゲは自分の耳を疑いつつも社長にそう聞く。
「知ってんのかミカゲ?」
「えっと確か独立運動を行っていると聞いてます。」
「今回の地球行きも、その独立運動絡みらしい...ご立派なことだ。」
ミカゲはまたオルガと顔を見合わせる。
「でもそんなデカイ仕事...何で俺らに?」
オルガはこの仕事がどれだけ重要な仕事なのかを理解していた。だが、何故自分達にその仕事を任されたのかそれを疑問に思い社長に質問する。
「お嬢様直々のご指名なんだよ。」
「えっ?...それって、」
「形はどうあれ、やることは何時もと変わんねぇ!お前らガキ共はしっかり大人の言うこと聞いてりゃいいんだよ!」
と社長の近くにいた男がミカゲ達を罵倒する。
ミカゲとオルガは文句を言いたかったが、自分達は雇われている従業員である為、何も言わずにただ男を睨むだけだった。
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「.....ったく、あり得ねーよ地雷設置訓練なんてよー。」
「ただの虐めだろ、下は撤去訓練だぜ。」
「マジかー。」
その時、近くで戦車のような兵器モビルワーカーが三台。互いに撃ち合っていた
「かっけーなぁ、いつか俺も、」
「チンタラやってんじゃねぇ!」
と、少年の顔にムチが入る。
どうやらここでの少年達の扱いはまるで奴隷同然の扱いのようだ。
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「俺たちがお嬢様の護衛?」
「お嬢様っていー匂いするんだろうなぁ!なぁ、三日月!」
と、昼食の時間にユージスと、タカキに仕事内容を話すとそんな答えが帰ってきた。
「お嬢様って言っても同じ人間なんだし、そんなに変わんないだろ?」
と、タカキの質問を一蹴する三日月。
「やれやれだな。」
と、だけ返すミカゲ。
「でもよ、アレだよな!社長もよ!口先だけの社員より俺らの力を認めてるってことなんじゃねぇの?...ここでよ、社員の奴ら出し抜いて俺らが一軍になって!」
「いくらマルバの親父が納得したって使い捨ての駒くれーにしか思ってねぇ俺らを認める訳ねーだろ。」
と、半ば諦めているオルガ。ユージンはオルガを睨んで異を唱える。
「オイ、俺ら参番組のお前がそんなだからいつまでたってもこんな扱いなんじゃねぇか!」
と、反発するユージン。
「止めなよユージン。」
「うっせぇビスケット。てめえは黙ってろ!....大体テメーは、アイタタタ!」
ユージンにそれ以上の発言は許さないとばかりに耳を引っ張る三日月。
「喧嘩か?ユージン....俺は嫌だ。」
「取れる....取れるって!」
「そこまでにしとけって三日月。」
とミカゲがユージンに助け船を出して事なきを得る。
するとオルガの後ろの席に座っていた男 昭弘が席を立った。
「悪いな昭弘、騒がしくってよ。」
それに対して昭弘は、
「別に....何時ものことだ。」
と、冷たく返すだけだった。
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その日の夜。全員同じ大部屋に寝ており、その内三人が見回りを行う事になっている。だが、その中にミカゲは居ない。
彼は今、建物の屋根に登り、月を眺めていた。
「いよいよ明日か。........」
そして夜空を見上げ、明日の仕事に向けて意気込むのだった。
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そして次の日、
「参番組、オルガ・イチカ以下四名到着致しました。」
オルガ達四名が社長室に集まった。その中にはミカゲも居る。
「こいつらが護衛を勤める予定の....うん?」
するとクーデリアはオルガ達に向き直り、
「初めまして、クーデリア・藍那・バーンスタインです。」
暫しの間沈黙が続いたが、
「はい。」
とだけ返すオルガ、
「宜しくお願いします。クーデリアお嬢様。」
と礼儀正しく返すミカゲ。だが、
「てめえら!誰に対して口聞いてんだ!」
と社長にどやされる。
(...っち、やっぱそう返すのかよ。)
と心の中で悪態をつくミカゲ。
「....ったく、では改めてこれからの連絡を。」
と話を戻そうとした社長だったが、
「あなた。」
「うん?」
不意に声をかけられた三日月。
「お名前は?」
「三日月・オーガス.....です。」
「三日月、此処を案内して貰えますか?」
「はい?」
「え?」
クーデリアの突然の提案に唖然とする社長とミカゲ。
「フミタン、此処は貴方に任せるわ。」
フミタンと呼ばれた女性はなにやら少し不服そうであったが、クーデリアの指示に従った。
「では三日月。」
クーデリアが三日月に手を差し出すが、三日何の事やら分かっていない様子である。
「....此方へ。」
三日月はそれだけ言うとその場を後にした。
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その日の夜。何時もの様に夜空を見上げていたミカゲだったが、
「....!」
空に打ち上げられた白い閃光弾を見ると直ぐに屋根から飛び降り、ある場所に向かう。
一方オルガは、
「状況は?」
「遅ーよオルガ!....三日月と昭弘の舞台はもう行っちまった。」
ユージンに現在の状況の確認を取り、出撃の準備を行っていた。
するとそこに、
「何やってるんだ!参番組は敵の攻撃を抑えろ!」
とまたしても社長室にいたあの男だった。
「敵って、敵の正体が分かったんですか?」
オルガは男にそう聞くが、男はただ、身じろぎするだけであった。
その頃、三日月はタカキ達と共に敵の機体の進行を抑えていた。
「来る!」
三日月の言葉の後、直ぐに出来新たな兵器が進行してくる。
その機体に付けられたマークを見て、タカキは戦慄する。
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「ギャラルホルンだって!?」
「どうしてギャラルホルンが!」
「いいから外に出ろ!」
オルガ達の意見を遮り、男が命令するが、
「一軍は、本隊はどう動くんです?連携は?」
オルガが確認するために男達にそう聞くが、
「お、俺達は回り込んで背後を討つ。だからそれまでお前達で相手をしっかり抑えておけ!」
そう言い残してその場を去った。するとビスケットがオルガに話しかける。
「オルガ。ウチの動力炉以外にエイハブウェーブが観測されてる。」
「え?」
「相手がギャラルホルンなら、もしかすると。」
ビスケットの言葉を聞き、オルガは少し考え、
「ビスケット、頼みがある。」
その言葉に答えるようにビスケットは頷く。
一方三日月はというと、
ギャラルホルンの機体の接近にいち速く気付き、タカキと同時に下がりながら砲撃を行う。
「助かったぜ三日月!」
「このくらいなんとも....しかし、数が多い...弾の残りも、」
「シマの隊は一旦下がれ!ダンテの隊と交代で補給だ!」
突如オルガからの指示が三日月達に下る。
「遅ーぞ!」
「悪いな、ミカと昭弘も戻れよ。」
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一方、ビスケットはというとクーデリアを逃がす為、部屋から連れ出していた。
「あの.....何処へ行くのですか?」
「........」
ビスケットは何も答えず、扉のパスワードを入力していた。
「私はフミタンを待たねば、」
「あのまま部屋にいたら死にますよ!」
厳しいようだが、事実をクーデリアに伝えるビスケット。彼はそう言うと再度パスワードのロック解除作業に戻る。
そして扉を開け、その部屋に入っていく。クーデリアも恐る恐るだが、後を追うように部屋へと入る。
「.......わぁ。」
するとそこには人型の白い人型の機体と黒い人型の機体 モビルスーツが管に繋がれていた。だが、その装甲はあまり着いておらず骨格フレームが丸出しになっている。
その二体のモビルスーツを動かそうとして整備を急いでいる人物達、その中にはミカゲも居た。
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「参班、もう少し耐えてくれ....時期に応援が到着する!ゴハン突っ込みヤバい!押し負けるぞ!....ユージン移動!」
全ての部隊に指示を出し、何とか持ちこたえていた。
「オルガ!」
「ビスケットか...そっちはどうだった?」
直ぐにビスケットから通信が入ってきた。
「予想が当たったよ....悪い方の、一軍は今、社長と一緒に全速力で裏口から離脱中。」
「おいおい、どーすんだよ!俺達このまま犬死にかよ!!?」
ユージンは衝撃の事実に驚愕し、戸惑いを見せる。
「いーや違うな、それじゃ筋が通らねぇ。....なぁ、ビスケット?」
「だね。」
オルガはユージンの言葉を否定し、ビスケットに言葉を返す。
するとビスケットは何かのスイッチを入れた。
すると裏口から離脱していた一軍のモビルワーカーから赤い信号弾が発射される。
「な、なんだありゃ!?一軍か?」
「ああそうだ。...どうやら俺達の為に"囮"になってくださるみてぇだ。」
オルガは悪い顔でそう言った。
信号弾が発射された方角へと敵のモビルワーカーが移動していく。
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クーデリアはその頃、モビルスーツの格納庫にてミカゲ達の整備を見守ることしか出来ないでいた。
「あの!私も何か...」
「お嬢さんは危ねーからずっとさがってな!」
怒号を飛ばす整備士 ナディがクーデリアには近づくなと言い放つ。
クーデリアは少し不服そうだ。
「ホントに離れててくれ、....じゃないと命の危険があるんだから。」
機材を運びながらクーデリアを諭すミカゲ。
「貴方.....あの時の。」
「神影・月読だ、宜しくクーデリア。」
ミカゲは自分からクーデリアに手を差し出す。
「こ、こちらこそ宜しく.....ミカゲ。」
クーデリアは慌てて手袋を外し、ミカゲと握手する。
「今はこいつらを動かせるようにする為に俺らが整備してるんだ。」
「このロボットを?」
クーデリアが疑問符を浮かべながらそうミカゲに聞く。
「ああ、整備が出来るのが俺を含めて三人しかいなくてね....だから今、こうして整備してる所さ。」
ミカゲは仕方がないと言わんばかりにクーデリアに説明する。
「オイミカゲ!早く来い!」
「おっとどうやらお呼びみたいだ.....それじゃ、また後で。」
ミカゲはクーデリアを一瞥するとそのまま呼んだ声の主の元へと走っていった。
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オルガ達の方はというと、
ギャラルホルンのモビルワーカーはオルガの作戦通り、一軍の方へと向かっていく。だが、
突然、一台のモビルワーカーは爆発する。
「あれは、」
「俺達の埋めた地雷!?」
爆発したモビルワーカーの通った地面には埋められた地雷が設置してあり、その事を知らなかったギャラルホルンのモビルワーカーは次々に地雷の餌食となっていく。
「さぁ、反撃開始といこうか!!」
だが、突然銃砲が鳴り響く。
「銃砲!?」
「これは!?」
オルガ達の目の前に現れたのはモビルスーツだった。しかし、格納庫に格納されていたものと違い、単眼のモビルスーツ ゲイレールと呼ばれる機体だった。
『全く、この程度の施設制圧に何を手間取る!!』
そして続けて同じモビルスーツが二体登場する。
「冗談だろ!?モビルスーツなんか敵う訳ねぇ。」
「どうすんだよ、オイ。」
「逃げなきゃ。」
「何処に?」
モビルワーカー隊の面々が弱音を吐く。だが、
「そうだ、何処にも逃げ場なんてねぇぞ...はなっからな、なぁミカ?」
「うん。....で、次はどうすればいい...オルガ?」
隣にいた三日月がオルガから次の指示を聞く。
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『まるで虫けらだ!アッハッハ!』
ゲイレールは周囲のモビルワーカーを破壊しようとライフルを撃ち続ける。
そして遂に、
「なんかこっち見てる!!?」
『貴様が!指揮をしているのか?』
モビルスーツから声がきこえ、オルガを執拗に狙い始める。
「死ぬ死ぬ死ぬ!!」
ライフルからの攻撃をかわしながらユージンは逃げる。
「死なねぇ!....死んでたまるか!!....このままじゃ、こんな所じゃ....終われねぇ!!!」
オルガの乗ったモビルワーカーがゲイレールに突っ込んでいく。
ゲイレールは勝機とばかりに持っていた斧を振り上げる。
「だろ、ミカ?」
すると目の前で土煙が上がり、中からあの白いモビルスーツがメイスを振り上げながら飛び出してくる。
白いモビルスーツのメイスはゲイレールの頭部に直撃し、破壊する。
「うん、行こう。....俺達、皆で!」
三日月は血を顔から流しながらそう呟いた。
主人公
CV:杉田智和
年齢 オルガと同じ年
身長 173㎝
体重 78㎏
見た目 赤みがかった髪色をしており、それを馬鹿にされてよく殴られていた。
好きなもの 夜空、月
嫌いなもの 理不尽、それを強いる大人
搭乗機体 ガンダムベルセルク (第一形態)
厄祭戦中盤に造られたガンダムフレームのプロトタイプ。
バルバトスと同様に、マルバが手に入れたガンダムフレームの一機。
製造された当時には使用されていたが、リミッター解除した後の代償が他のガンダムフレームとは比べ物にならない程のものとなっているため、リミッター解除後は使用されておらず、バルバトスのように悪魔の名を冠したガンダムフレームが製造されることになった。全身が漆黒となっている機体でミカゲ本人はカッコいいと気に入っている。
頭部 グレモリー
両腕・胸部 グシオンリベイク・グレモリーの装甲
下半身 バルバタウロスの半身