他の投稿を進めろよって感じですが気が乗りません。
遊戯王系統は前々からやってみたかったんです。私ガチ出来ないんですけどね。
「……何処だ、此処?」
目が覚めるとそこは見覚えのない場所だった。
周りが木に囲まれていて遠くに山すら見える。
というか、そもそも何も分からない。
自分のことも、自分が何故此処に居るのかどうかも。
こんな山奥に何か用があったのだろうか俺は?
何時までも座り込んでいるのもなんだから、とりあえず立ち上がり、自分の格好を確認する。
改めて見ると随分とラフな格好をしている。山登りを目的とした人間の服装じゃないだろ。割と普通なシャツにズボンだぞ。
それに服装もだが、それらしい荷物が一切ない無いのも可笑しい。
唯一ある荷物と言えば、ベルトの両側面にかけてあった何かのケースが二つと、これまた何かの丸みを帯びた機械。
「食料が一切ないな…
にしても何でこんなのを持ってたんだ?」
そう言いながら正体の分からない機械を眺める。
上部に色の違う丸い物が付いていて、その近くに何かを差し込みそうな窪みが一つ、その近くに別の差込口が存在する。何だこれ?小型UFOか?とは思っても当然これはUFOではないことは自分でも分かる。そんなものを持っている訳もないし、こんな持ち運びできるはずもない。
…というかそんなものを持っていたらいよいよ自分は何者なんだよとツッコみたくなってくる。
「それでこっちは……なんだ?札…いやカードの束?」
小型の機械を仕舞い、次は腰元に付けているケースの一つに手を掛ける。
ケースの蓋を開けて中身を取り出すとそれはカードの束だった。
そのカードはトランプでも花札でもなく、一枚一枚にカードの名前と思われる名や不思議なマークなどが記されていた。
同じ物であることは判断できるが、全てが一緒ではなく、異なる部分が多い。名前や絵柄が違うものもあれば、カードの色自体が違うものだって存在する。
だけど何故だろう。これらを見ていると、大事にしていたような感じを思えなくもない。まあいいか。
カードの束も元のケースに仕舞い込む。もう片方もサイズは同じなので中身も同じなのだろう。
そうして再び周囲を確認する。
何度見てもやっぱり山だ。
風でさわさわと木の葉の音が聞こえる。随分と自然豊かな場所だ。
よく見ると、背後には階段がある。
階段の先には人の手が加わったかのように木が見えない。きっと何かがあるのだろう。出来ればこの辺りのことを知るためにも人が居ると助かる。
そう思って階段を登ること少々。
何とか登り切った。
「ちと長くねえか、この階段…。ま、着いたけどさ」
階段を上った先にあったのは、整地された土地とそこにある建物。
造りや雰囲気から見るに神社のようだ。というか中々の神社だ。
と、丁度良い所に現地人を発見。
竹箒で敷地内を掃除しているところを見るにこの神社の関係者のようだ。
向こうはこちらに気付いていない。
「あー、そこの人少し聞きたいことがあるのですが」
「はい?参拝客ですか?」
声をかけると相手は手を止めてこちらに振り返った。その際に緑色の髪が揺れる。後ろ姿でも分かったが相手は少女で、髪に付けた蛙や白蛇のアクセサリーが特徴的だった。
「いや、参拝客は違うと思うんだが…。
此処は何処なんだ?」
「此処は守矢神社ですよ?」
少女は少し不審がりながらもそう答えた。
守矢神社、聞いたこともない名だ。
いや、そもそも記憶が無いのだから知らなくて当然なのだが、何も来る物が無いということは全く覚えのない名前らしい。
「随分と変わった格好をしていますね。この辺りに比べれば」
そうなのか?
どちらかと言うと君の方が変わっている気がするんだが。通気性が良さそうな格好をしているが、巫女装束的なアレなのかそれは?
「ひょっとして外から来たんですか?」
「外?
ああ、山の外ってことか?それなら多分そうだと―――」
「いえ、そういうことではなくて、
……幻想郷?なんだそれは?
「あれ?その様子ですと幻想郷のことも分かっていませんか?」
―――――少女説明中*―――――
少女に説明されたことを纏めると、
つまり此処は幻想郷という世界であり、自分は恐らく別の世界の人間でこの幻想郷に幻想入りもとい移動したのだと。
自分が別の世界の人間であることは服装で判断された。やはりこの世界ではこのような服装の者はあまり存在しないということと、彼女が少しは外の服装を知っていたことから判明したことだ。
「じゃあ本当に自分のことも分からないんですか?」
ついでに記憶のことも言った。
「ああ。何でこっちの世界に来たかも分からないし、自分で調べようにも分かるような荷物は持ってなかったしな。せめて身分証明ぐらいは持ってて欲しかったんだが。」
「そうですか…」
「ところで、この幻想郷ってのは頻繁に外から人間が来たりするのか?」
「いえ、ここは外の常識とはかけ離れた場所なので、一般人が外から干渉したりすることは無いんです。と言っても例外はありますけど幻想郷に入ってくる場合はある種の条件みたいなのもあるんですけど……貴方はそれとは違いますよね?」
だから訊かれても記憶がないから分かりませんって。
というかその条件って何ですか。
ほんと分からないことだらけだ。
持ってたのも何に使うのか分からないこんな小型機械ぐらいだし…
「あれ? それは決闘盤ですか?」
「決闘盤?」
懐から小型機械を出していると、それを見た彼女が何か知っているかのようにそんなことを言った。
決闘盤?そんな大層な名前なのかこれ。これでどう決闘しろと言うのか。鈍器か?
などと考えていると彼女の手にはいつの間にかデザインは違うが同じような決闘盤があった。君も持ってるのか。
「何なんだこれは」
「何って決闘の為の道具ですよ?これを使った決闘です」
そう言って彼女は何処かから取り出したカードの束を決闘盤の差込口にセットして決闘盤を腕に置くように添えた。すると決闘盤の裏側から腕を覆うようにパーツが飛び出し、腕に取りついた。
ああ付ける物なのか。それよりもさっき彼女が差し込んだカードは俺が持っているのと同じだった。
そう思い、片方のケースからカードの束を取り出して先程の行動を真似るようにカードを差し込み、腕に装着してみた。
「あ、デッキもちゃんと持っているんですね」
「デッキ……」
何だろうな、この決闘盤が妙に馴染む。サイズだとかそういう話じゃなくて、なんというかこの状態を望んでいたような感じがする。
「折角ですので、デュエルしてみませんか? もしかしたら何か思い出すかも知れませんし」
デュエル…か…
「そうだな。これらを持ってたってことは何か関係があるのかもしれないし。そのデュエル?っての受けてやる」
「それじゃあ始めましょう」
そうと決まり、言葉とは裏腹に彼女は離れて行った。
そして一定の距離を取ると、彼女は決闘盤を付けた腕を前に出すように構えた。するとその決闘盤から半透明に輝く板のようなものが出現した。
こちらも同じように構えてみる。するとこちらの決闘盤からも同じように半透明な板が出現した。
「そういえば訊いていなかったのですけど、お名前は何て言うんですか?」
「…
「
「そうか」
「では準備は良いですか」
そう言う早苗は決闘盤のデッキから五枚のカードを引いて手に持つ。あれが決闘のスタイルなのだろう。こちらも同じようにカードを引く。
「こっちの準備も良いぞ」
「では始めましょう」
微かな緊張感。戦いへの高揚感。
次の言葉が頭に過る
「「
紫遊 VS 早苗
LP4000 LP4000
デュエルは次回。