東方紫流風   作:永遠の中級者

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その辺書いたか忘れたから今言いますが、

デュエル中、魔理沙は箒の上に立ってます。


5話 紫電旋風 後編

ターン7

魔理沙 LP2400

手札 2

墓地 6 

除外 5

フィールド

《クインテット・マジシャン》

 

× □ □ □ ×

 

× □ □ □ ×

      

  ク   ト  

      ⇅

× □ シ コ ×

      ↓

× □ 補 ■ ×

 

紫遊 LP3300

手札 2

墓地 3

フィールド 

《コード・トーカー》

《トークバック・ランサー》

《シーアーカイバー》

永続魔法 《補給部隊》

伏せ1

 

 

 

 山から別の方向へと向かうデータストームに乗ってのスピードデュエル。

 正直状況は良いとは断言できない。

 相手のフィールドに5体融合の大型モンスターが出現してから、感じられる流れが変わっている。

 

《クインテット・マジシャン》

☆12 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻4500

※モンスターゾーンに存在する限り、リリースできず、融合素材にできず、効果では破壊されない。

 

「《クインテット・マジシャン》の効果を発動!

魔法使い族モンスター5種類を素材として融合召喚に成功した場合、相手フィールドのカードを全て破壊する! "マジック・エンド"!」

 

 融合素材にされたのは確かに五種類。それによって発動された強大な力が紫遊のフィールドに襲い掛かる。

 この効果で場を一掃されて、あんな攻撃力を受ければライフを削り切られて負ける。

 ここは何としてでも耐えねば…!

 

「《クインテット・マジシャン》の効果に対して、俺は墓地から《サイバネット・リフレッシュ》を除外してその効果を発動する!」

 

 先程相手が使った《暗黒界の取引》で手札から捨てておいたカードだ。

 

「なにっ、このタイミングで墓地から!?」

 

「それにより、自分フィールドのサイバース族リンクモンスターはターン終了時まで、自身以外のカードの効果を受けない。

さらにチェーン、速攻魔法《サイバネット・バックドア》を発動!自分フィールドのサイバース族モンスター1体を除外し、そのモンスターの元々の攻撃力より低い攻撃力を持つサイバース族モンスター1体をデッキから手札に加える。《トークバック・ランサー》を除外し、その攻撃力1200より低い攻撃力を持つ 《スタック・リバイバー》を手札に加える」

 

 チェーンを組まれた効果の処理は後のものから行い、それにより《トークバック・ランサー》が初めに除外されてサーチ、その後に《サイバネット・リフレッシュ》の効果でサイバース族リンクモンスターが効果を受けなくなり、それらの後に《クインテット・マジシャン》による破壊が行われる。

 

 リンク先を失って弱体化はしてしまうが、これでリンクである《コード・トーカー》は破壊から守られる。だが、それ以外のカードは破壊され、自身の効果で蘇生されていた《シーアーカイバー》は除外される。

 

《コード・トーカー》

リンク2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻1800 → 1300

【リンクマーカー:上/下】

 

 ギリギリだが、これが今生き残り次に繋ぐための最適解のはず。

 

「ならバトルだ!《クインテット・マジシャン》で《コード・トーカー》を攻撃だ!

"五重魔法陣、クインテットバースト"!」

 

「ぐわああぁぁ!!」

 

紫遊 LP3300 → 100

 

「ちっ、仕留めそこなったか。私はこれでターンエンドだ。」

 

 

 

ターン7 → 8

魔理沙 LP2400

手札 2

墓地 6 

除外 5

フィールド

《クインテット・マジシャン》

 

× □ □ □ ×

 

× □ □ □ ×

      

  ク   □  

      ↑

× □ □ コ ×

      ↓

× □ □ □ ×

 

紫遊 LP100

手札 3

墓地 6

除外 3

フィールド 0

 

 

 

 なんとか首の皮一枚繋がったか。だがこの状況をどうする。向こうのフィールドには攻撃力4500という大型モンスターが居る。しかも効果で破壊することも出来ない。手札に戻すなどのバウンスなら何とかなるだろうが、このデッキにはその手のものはあまりない。何か手はあるのか…

 

「俺のターン、ドロー!

そしてこのスタンバイフェイズに《サイバネット・バックドア》で除外されていた《トークバック・ランサー》は戻ってくる。そして直接攻撃できる」

 

 とはいえ、《トークバック・ランサー》で直接攻撃したところで勝負を決めることはできない。

 

「残りライフ100でお前に何が出来る!」

 

 確かに相手の言う通りだ。

 だが、まだ諦める気はない。ライフが残っている限り出来ることはある。

 その時、ふと頭にある人物が過った。

 

 

 電脳世界で己の意思を貫き、幾度となく戦い、世界すらも救ってきた、かのプレイヤーの姿。

 

 

 そしてあるものを思い出した。まだ使っていない一手を。

 

「この世界でも使えるのか…いや、データストームがある時点で可能性はある…。

いけるのか……」

 

 紫遊は覚悟を決め、賭けの一手を打つために行動に移る。

 

「俺は手札から速攻魔法 《バウンドリンク》を発動。自分のフィールド・墓地のリンクモンスター1体を持ち主のEXデッキに戻し、そのリンクマーカーの数だけ、自分はデッキからドローする。その後、ドローした数だけ手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻す。

俺は墓地の《コード・トーカー》をEXデッキに戻し、そのリンクマーカーの数だけドロー」

 

 《コード・トーカー》のリンクマーカーは二つ。よって二枚ドローしてから、手札二枚をデッキのしたに戻す。

 

「《スタック・リバイバー》を召喚。さらに《バックアップ・セクレタリー》を特殊召喚」

 

《スタック・リバイバー》

☆2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻 100

《バックアップ・セクレタリー》

☆3 / 光属性 / サイバース族 / 攻1200

 

 俺のフィールドには帰還した《トークバック・ランサー》も合わせてモンスターが三体。条件は揃った。

 俺は手を前に差し出す。そして、かのプレイヤーの偉業の一つを模倣する力の名を叫ぶ。

 

「スキル発動!【サイバネット・クリエイション】!

デュエル中に一度、自分のフィールドにサイバース族モンスターが二体以上存在し、ライフポイントが500以下の時、データストームからサイバース族モンスター1体をランダムにEXデッキに加える!」

 

 叫びと共に右手の中に、周囲のデータストームから光が集まる。

 

「スキル…!? なんだそりゃ!?」

 

 このスキルはかのプレイヤーの力を解析した結果、オリジナルに及ばないものの構築することが出来たプログラムだ。彼はこれのオリジナルの力で何度も窮地を脱してきたと共に力を高めてきた。ならば俺もこれに賭ける…!

 

「おおおおお!!」

 

「なんだ…そんなのありかよ!」

 

 右手に集まる光が次第に形となっていき、次の瞬間、新たなカードとして手の中に実体化する。

 紫遊は実体化したカードを確認すると、EXデッキに加え、そのカードを呼び出す為にゲートを呼ぶ!

 

「現れろ!幻想を創造に変えるサーキット!

アローヘッド確認。 召喚条件はサイバース族モンスター2体以上。

俺は《スタック・リバイバー》、《バックアップ・セクレタリー》、《トークバック・ランサー》の三体をリンクマーカーにセット。 サーキットコンバイン!リンク召喚!」

 

―――リンク3、《エンコード・トーカー》!!―――

 

 

《エンコード・トーカー》

リンク3 / 光属性 / サイバース族 / 攻2300

【リンクマーカー:上/下/右下】

 

 現れたのは盾を持つ白い戦士。

 

「それがさっきの光のカードか!」

 

「リンク素材となった《スタック・リバイバー》の効果!このカード以外のリンク召喚の素材としたレベル4以下のサイバース族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する」

 

《バックアップ・セクレタリー》

☆3 / 光属性 / サイバース族 / 守 800

 

「そして自分フィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在することにより《サイバース・ホワイトハット》を特殊召喚!」

 

《サイバース・ホワイトハット》

☆6 / 光属性 / サイバース族 / 攻1800

 

「バトルフェイズ!

《サイバース・ホワイトハット》で《クインテット・マジシャン》を攻撃!」

 

「攻撃力の低いままで《クインテット・マジシャン》に攻撃してきた!?」

 

「この瞬間、《エンコード・トーカー》の効果を発動!

このカードのリンク先に居る《サイバース・ホワイトハット》はその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる」

 

 攻撃は続くが、その戦闘ではお互いに何も変化は起こらない。

 

「無意味に攻撃して何が狙いだ…」

 

「狙いならあるさ。《エンコード・トーカー》の効果、ダメージ計算後、このカードの攻撃力をターン終了時までその戦闘を行った相手モンスターの攻撃力分アップする」

 

 つまり《エンコード・トーカー》の攻撃力に《クインテット・マジシャン》の攻撃力が加えられ、その攻撃力は――

 

《エンコード・トーカー》

リンク3 / 光属性 / サイバース族 / 攻2300 → 6800

【リンクマーカー:上/下/右下】

 

「6800!?」

 

「行け、《エンコード・トーカー》!

《クインテット・マジシャン》を攻撃しろ!」

 

《エンコード・トーカー》の盾から光を帯びた剣先の刃が伸びて現れ、その刃を《クインテット・マジシャン》に向かって振り下ろす。

 

「"ファイナルエンコード"!!」

 

「くっ…!」

 

魔理沙 LP2400 → 100

 

 削り切れないか。もう一体攻撃表示のモンスターが居れば決めれたんだがな。けどこれでお互いにライフは同じだ。

 次のターンに運命がかかっているだろう。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

 

 

ターン8 → 9

魔理沙 LP100

手札 2

墓地 7

除外 5

フィールド 0

 

× □ □ □ ×

 

× □ □ □ ×

      ↑

  □   エ  

      ↓↘

× □ バ サ ×

      

× □ □ □ ×

 

紫遊 LP100

手札 0

墓地 8

除外 2

フィールド 

《エンコード・トーカー》

《バックアップ・セクレタリー》

《サイバース・ホワイトハット》

 

 

 

「やるな!けど勝つのは私だ!私のターン、ドロー!」

 

 相手の手札はこれで三枚、その内一枚は《黒き森のウィッチ》の効果で加えた《ベリー・マジシャン・ガール》だろうが、逆転のカードはあるのか…?

 

「私は《ベリー・マジシャン・ガール》を召喚!そして装備魔法、《ワンダー・ワンド》を装備!」

 

《ベリー・マジシャン・ガール》

☆1 / 地属性 / 魔法使い族 / 攻 400 → 900

 

 装備魔法で強化をしても逆転の手としてはどう見ても足りない。

 だが、あの装備魔法には強化以外の使い道がある。

 

「《ベリー・マジシャン・ガール》と《ワンダー・ワンド》を墓地に送ることで《ワンダー・ワンド》の効果によりデッキからカードを二枚ドローする!」

 

 こちらの場に伏せカードは無い。

 この二枚のドローでこちらにダメージを与える手段を引けばこちらは負ける。

 果たして結果は…

 

「私はカードを三枚伏せるぜ!これでターンエンドだ!」

 

 魔理沙は一瞬だけ口元を緩めてから、手札を全て伏せた。

 このターンは動かなかった。

 

 

 

ターン9 → 10

魔理沙 LP100

手札 0

墓地 7

除外 5

フィールド 

魔法・罠伏せ 3

 

× ■ ■ ■ ×

 

× □ □ □ ×

      ↑

  □   エ  

      ↓↘

× □ バ サ ×

      

× □ □ □ ×

 

紫遊 LP100

手札 0

墓地 8

除外 2

フィールド 

《エンコード・トーカー》

《バックアップ・セクレタリー》

《サイバース・ホワイトハット》

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 向こうはこの状況でも余裕を見せている。伏せが三枚もあれば一枚ぐらいは何かありそうだが、ここで攻撃せずにターンを渡せば向こうのチャンスが増える。ここは攻めるしかない。ここが正念場だ。

 

「このままバトルフェイズに入る!

俺は《エンコード・トーカー》で直接攻撃(ダイレクト・アタック)

"ファイナルエンコード"!」

 

 恐れずに攻撃を宣言。

 伏せているカードを使う素振りはない。

 

魔理沙 LP100 → 0

 

 攻撃が通り、ライフが零となって勝敗は決した。

 攻撃の余波で相手がデータストームの外へと弾かれたが、危なげではあったがその後もなんとか飛び続けていた。そして近くに着地した。

 

「あー、ブラフしときゃ止めれると思ったんだけどなー」

 

「おい、大丈夫か」

 

 最後の局面でのプレイに関して愚痴を言っている相手の下に紫遊はDボードで近づいて着地する。Dボードは紫遊が降りた後、データストームに流れて何処かへ消えていった。

 

「ああ、これくらいどうってことないって。

それよりも何者だお前。決闘者なのは分かったけど、色々と変わってるしさ」

 

「何者って…決闘者は決闘者であることだけ分かればいいんじゃないか?」

 

「っ……それもそうか。」

 

 始めは敵意を向けられていたが、決闘を通してある程度その敵意は消えて行ったようだ。

 

 彼女の名前は霧雨魔理沙。本物の魔法使いらしく(何でもアリだな幻想郷…)、幻想郷に出現するようになったデータストームのことを調査していたらしい。と言っても危険性がそれほど感じられず、別の理由もあって、調査も腰を入れていないとのことだ。

 

「で、この紫流風(シルフ)の正式名称はデータストームって言うのか?」

 

「ああ。でもこれは現実世界には出ない筈なんだけどな。

…ていうか魔理沙、何処へ向かってるんだよ」

 

 打ち解け合ったのは良いが、魔理沙は先程まで居た山に向かって進んでいく。会話も終わっていないので仕方なく付いて行くが。……スピードデュエルでそれなりに山から離れてしまったな。

 

「なぁに、折角の情報だからな、あいつの耳にも入れておこうかと思ってな」

 

「あいつ?」

 

 そう言って魔理沙は再び箒に乗って山へと向かう。先導しているつもりなのか、あまり速度は出さないでいてくれている。これならDボードから下りなければよかったな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あやややや。

これはまた面白くなりそうな予感ですねぇ」

 

 紫遊たちのデュエルを一部始終見ていた第三者が、空中で写真機を片手にそう呟くのだった。

 

 




状況が混乱して《コード・トーカー》が耐性を得ていることを忘れていました。あの辺はもう自分でも分かりません。


と言う訳で、魔理沙戦でした。

主人公が使ったあのスキルですが、ストームアクセス(ネオ含む)の劣化版?ですね。
これはアレです、主力クラスの力を持つカードの入手法に困りましてね、この幻想郷ではカードの入手手段が……それは追々説明するとして……なので、特殊性というか差別化と言いますか…その辺の理由がありまして考えた結果、もう本家と一緒でいっかと至ったわけです。

簡単に言えば主人公のスキルはデータストームに手を突っ込む必要がなくなったストームアクセスです。はい。
条件を増やした結果、そこに持っていくのが難しかったんですが。
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