…入れたくない?
にとりと作業をしてから二日程が経った。あれからデータストームは出ていない。もうスキルが構築されたらしい魔理沙が早く実戦で使う為に出現を待っていたがまだ出ない。
二日の間に少しは変わったことがある。住居だ。
流れ的に何度も博麗神社に泊まっていたりしたが、流石にずっとそれでは悪いので、自分で拠点となる場所を探してみることにしたのだ。
とは言ってもこの幻想郷に不動産のようなものは見つからず、途方に暮れていたのだが、「なら作るか?」の言葉と共に突然現れたにとりの協力を得て、拠点を作ることになったのだ。
「何か要望はあるか?」
「雨風凌げれば別にいいよ。この世界に雨の概念があるのか知らないが。
あとは…静かに調整できればいいぐらいか?」
などと言ったからだろうか。それを訊いたにとりは人間の里を出ては、妖怪の山へと向かって行ったのだ。そして山に入ってすぐの辺りの木々の中で少し開けたスペースを見つけてはそこに目印を付けていた。
「それじゃ、ここにするか」
一瞬耳を疑いはしたが、山に向かった時点で予想はしていた。
にとりは無ければ作ればいいと言わんばかりに此処に拠点を作ろうとしているのだ。まだ下の方だからちょっかいも少ないだろうって、ちょっかいがあること前提なのかよ。
「そういえば代金とかはどうすればいいんだ? 少しぐらいならあるが家一軒建てるとなると足りないんだが」
こちらで生活するにあたって、金銭面は即日払いの臨時バイトのようなもので生計を立てているが、それも僅かであったり現物支給でだったりするので、建築費用となると圧倒的に足りないのだ。
「別にいいよ。そこはおまけしといてやる」
「いいのか?」
「まあ、後日色々としてもらうことになるだろうけどな」
それくらいで良いのなら有難いことだ。
そういう訳で家の方はにとりに任せて、この日はまた人間の里で生活費を稼ぎに行ったのだ。
そして今、バイト代を現物支給されて仮拠点へと戻ろうとしていた。
拠点の本格的な建築の前に設計図を書く必要もあり、拠点が出来るまでの仮としてにとりが早々に作った仮拠点だ。と言っても葉の多い枝を屋根にしてハンモックを掛けたような簡易的なものだ。これでも結構寝心地はいいものである。他のものは何一つ無いけどな。
「結構暗くなってきたな」
陽も沈み始めており、辺りが暗くなっていく。
周りが木々だらけの中で暗闇というのはかなり不便である。灯りのことも考えておかないとな。
「とは思っても、アレが出たときはこの方が分かり易いんだよなぁ」
そう言う紫遊の視線の先に面妖に輝く一筋の道。それこそ魔理沙が待っていたデータストーム、こちらでの呼び名は紫流風であった。
「仮拠点に一度戻ったらすぐに博麗神社にでも行くか」
とうとう現れたのだから、きっと魔理沙は今頃対戦相手でも探しているのだろう。俺としても構築が巧くいっているかが気になるところだ。
「ん? もう帰って来たのか」
「にとりが外に居るってことはもう図面は書けたのか?」
「書けたけど、作り始めるのは明日からだな。もう暗いし」
「そうか」
そう言えば考えてなかったが建築作業は一人でするつもりなのか?流石にそれくらいは手伝った方がいいだろうか。 訊いてみたところ、建築の際は他の河童を呼ぶとのことらしい。他に居るのか、河童。
「それはそうと、魔理沙が来たりしなかったか?」
「魔理沙?来てないぞ」
「そうか」
よくよく考えてみればここに拠点を作ろうとしていることは他には誰も知らないんだったな。それは来るわけがないな。
「じゃあ今から博麗神社にでも行くか。そっちに居た方が都合がいいし」
「都合? …ん?ああそういう事か」
どうやら遠くに微かに漏れている光で出現を理解したらしい。理解が早くて助かる。
にとりも技術者として確認はしておきたいだろう。
「それじゃあ行くか」
かくして二人は博麗神社を目指して仮拠点を後にした。
「本当に居たな」
「そうだな」
博麗神社に着くと、早速魔理沙と霊夢の姿が目に入った。何か会話をしているだがここからでは何を言っているかは聞こえない。だがまあ動きからして魔理沙が霊夢に決闘相手を頼んでいるんだろうなぁ。
そんな時、魔理沙がこちらに気付いた。
「よぉ、丁度いいところに来たぜ」
「決闘相手でもしろって?」
「よく分かったな」
「そうだろうと思って見に来たからな。製作者側としてスピードデュエル中のスキルの作動確認をな」
「なら相手をしてくれるのか」
うーん、本当なら魔理沙と霊夢がスピードデュエルをしてくれれば一度に二人のスキルの作動確認が出来たんだが…。霊夢もそろそろ構築された頃だろうし。
当の霊夢はいつの間にか姿が消えてるし。しょうがないか、などと思っていると隣からにとりが変な提案をした。
「じゃあ順番に確認といきますか。先に魔理沙とデュエルをして、その後に霊夢とすれば二人のスキルを確認できるから」
「おい、それは俺に二連戦しろと言ってないか?」
「かっぱっぱ」
おい、そこで変にとぼけるなよ。
「たくっ……」
そうと決まり、腕の決闘盤を構えてはDボードを呼び出す。魔理沙も同じようにDボードを呼び出す。郷に入っては郷に従えとか言っているが、これはスキルのプログラムをインストールするついでに俺の決闘盤のデータを少しコピーして入れておいた為に、そう施された決闘盤を使えば誰でも呼べるようにしておいたのだ。
前に箒に乗りながらしていたがそれは危なっかしい気がしたからな。あとこっちの方がシステム的にスムーズになる。
二人はDボードの飛び乗ってデータストームの上を滑る様に飛行する。今夜のデータストームは博麗神社周辺と山の方を周回するようなコースになっている。後で持ってくることを考えると好都合なルートだ。
「そんじゃ、次に神社を越えた方が先行だ!」
「いいだろう」
二人は流れに沿って博麗神社を一度離れ、遠くで旋回をして此方へと急速に向かってくる。流石と言うべきか、ボードに乗るのは初めてのはずだが魔理沙はかなりの飛行テクニックでリードしている。これは負けてられないな。
紫遊はスピードを上げて追い上げにかかる。そしてもうすぐ博麗神社が通り過ぎようとした時、魔理沙が急にスピードを落とした。
「なっ!?」
「今日は後攻の気分なんでな。ここは譲ってやるぜ」
魔理沙がスピードを落としたことで、先行は紫遊のものとなる。
前回はたしか魔理沙が先行を取っていたから今回は逆だな。
前回からあまり時間は経ってはいないからお互いにデッキ内容はあまり変わっていないはず。今回はどういう手で来るつもりだ?
「スピード―――「デュエル!!」」
紫遊 VS 魔理沙
LP4000 LP4000
「よいしょっと」
「…何それ?」
風に乗って何処かへ行く二人を見送ってからにとりは一つの道具を取り出した。にとりはその道具を開いて起動させると、道具の一部分に何処かへ行ったはずの二人の状況を映し出した。主に決闘の様子を。
「決闘盤の情報を転送して見えなくても決闘の状況を見れるようにしたのさ。」
「ふーん」
霊夢はにとりが映し出した画面を静かに眺める。そして先行である紫遊のフィールドにカードが表示される。
…なんだこの手札。
「相手フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から《ハック・ワーム》を特殊召喚出来る!」
《ハック・ワーム》
☆1 / 闇属性 / 機械族 / 攻 400
《ハック・ワーム》
☆1 / 闇属性 / 機械族 / 攻 400
「でもって二体の《ハック・ワーム》をリリースして、《デュアル・アセンブルム》をアドバンス召喚!」
《デュアル・アセンブルム》
☆8 / 闇属性 / サイバース族 / 攻2800
「カードを一枚伏せてターンエンドだ」
ターン1→2
魔理沙 LP4000
手札 4
墓地 0
フィールド 0
× □ □ □ ×
× □ □ □ ×
□ □
× □ デ □ ×
× □ □ ■ ×
紫遊 LP4000
手札 0
墓地 2
フィールド
《デュアル・アセンブルム》
魔法・罠伏せ 1
今の俺のデッキの中で一番高い攻撃力のモンスターを出せはしたが、その代わりにいきなり手札を使い切ってしまった。
さて、これで魔理沙はどう出る…
「そんなモンスターも持ってるのか。
だけどそれくらいじゃ私は止まらないぜ。私のターン、ドロー!」
高攻撃力を前にして恐れることなく、力強くカードを引き抜く。
「《チョコ・マジシャン・ガール》を召喚するぜ。そして手札から《ベリー・マジシャン・ガール》を捨てて効果で1ドロー!
さらに手札から速攻魔法、《ディメンション・マジック》を発動するぜ。《チョコ・マジシャン・ガール》をリリースして手札から《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》を特殊召喚するぜ」
《ブラッド・マジシャン-
☆4 / 炎属性 / 魔法使い族 / 攻1400
このパターンは前回も使った奴だ。今回はカウンター目的ではなく、除去の目的で使うか。
そして魔法の追加効果でこちらの《デュアル・アセンブルム》が破壊される。
「カードを二枚伏せてバトルに入るぜ。
《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》で
「くっ…!」
紫遊 LP4000 → 2600
「私はターンエンドだぜ」
「このエンドフェイズにリバースカードオープン!罠カード《裁きの天秤》!このカードは相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合、その差の数だけデッキからドロー出来る!」
「ここで手札補充か。破壊は想定済みだったってことか?」
魔理沙の場のカードは合計三枚、それに比べてこちらのカードはフィールドに残っていて今発動させた《裁きの天秤》のみ。それによりその差、二枚のカードをドローする。
そしてターンが切り替わる。
ターン2→3
魔理沙 LP4000
手札 0
墓地 3
フィールド
《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》
魔法・罠伏せ 2
× □ ■ ■ ×
× □ □ ブ ×
□ □
× □ □ □ ×
× □ □ □ ×
紫遊 LP2600
手札 2
墓地 4
フィールド 0
カードをドローする。
「俺は《サイバース・ガジェット》を召喚。そしてその効果で墓地からレベル2以下の《ハック・ワーム》を守備表示で蘇生」
《サイバース・ガジェット》
☆4 / 光属性 / サイバース族 / 攻1400
《ハック・ワーム》
☆1 / 闇属性 / 機械族 / 守 0
「モンスターが二体…来るか?」
「現れろ!幻想を創造に変えるサーキット!」
呼びかけによってゲートが出現する。いきなりあのモンスターといきたいところだが条件が合わない。それなら…
「アローヘッド確認。 召喚条件は効果モンスター2体。
俺は《サイバース・ガジェット》と自身の効果で手札の《コード・ラジエーター》をリンクマーカーにセット。 サーキットコンバイン!リンク召喚!
リンク2、《コード・トーカー》!」
《コード・トーカー》
リンク2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻1300
【リンクマーカー:上/下】
「さらにリンク素材となった《コード・ラジエーター》と《サイバース・ガジェット》の効果を発動!
まず《コード・ラジエーター》は「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体の攻撃力を0にして効果を無効化する!
そして《サイバース・ガジェット》は自分フィールドに「ガジェット・トークン」1体を特殊召喚する」
《ガジェット・トークン》
☆2 / 光属性 / サイバース族 / 守 0
《ブラッド・マジシャン- 煉獄の魔術師-》
☆4 / 炎属性 / 魔法使い族 / 攻1400 → 0
※効果無効
「続けて現れろ!幻想を創造に変えるサーキット!」
次の召喚条件はレベル2以下のサイバース族モンスター1体。《ガジェット・トークン》を使ってリンク召喚だ。
「リンク1、《トークバック・ランサー》!」
《トークバック・ランサー》
リンク1 / 闇属性 / サイバース族 / 攻1200
【リンクマーカー:下】
× □ ■ ■ ×
× □ □ ブ ×
↑
コ □
↓
× ト ハ □ ×
↓
× □ □ □ ×
《コード・トーカー》
リンク2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻1300 → 1800
【リンクマーカー:上/下】
※リンク先にモンスターが存在する限り、戦闘及び相手の効果では破壊されない
これならリンク3を出すよりも総ダメージ量が上のはずだ。
俺は最後の手札を伏せてバトルフェイズに移行する。
「バトル、《コード・トーカー》で《ブラッド・マジシャン- 煉獄の魔術師-》に攻撃する!」
魔理沙 LP4000 → 2200
「続けて《トークバック・ランサー》で
魔理沙 LP2200 → 1000
伏せカードを発動する様子も無く、さらに魔理沙のライフが削られる。だが遂に動く――!
「この瞬間に私は罠カード《フリッグのリンゴ》を発動!
こいつは自分フィールドにモンスターが存在せず、自分が戦闘ダメージを受けた時、受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復して自分フィールドに「邪精トークン」1体を特殊召喚する!」
魔理沙 LP1000 → 2200
「さらにこの「邪精トークン」の攻撃力・守備力は、この効果で回復した数値と同じになる」
《邪精トークン》
☆1 / 闇属性 / 悪魔族 / 守1200
ダメージを帳消しにした上に壁を増やしたか。まぁどちらにしろバトル出来る奴はもう居ない。
「俺はこれでターンエンドだ」
ターン3→4
魔理沙 LP2200
手札 0
墓地 5
フィールド
《邪精トークン》
魔法・罠伏せ 1
× □ ■ □ ×
× □ 邪 □ ×
↑
コ □
↓
× ト ハ □ ×
↓
× ■ □ □ ×
紫遊 LP2600
手札 0
墓地 5
フィールド
《コード・トーカー》
《トークバック・ランサー》
《ハック・ワーム》
魔法・罠伏せ 1
「私のターンだ、ドロー!」
魔理沙の手札は今ので一枚、場にはトークンと伏せカードが一枚ずつ。エースを召喚するにはまだ下準備が足りないはず。此処からどう返してくるか…
「《邪精トークン》をリリース!そんでもってこいつをアドバンス召喚!」
呼び出されるは新たな魔法使い。
《
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻1700 → 2300
魔力カウンター(2)
《闇紅の魔導師》か、変わったモンスターを持ってるんだな。
このモンスターは今のように召喚時に自身に魔力カウンターという特殊なカウンターを置く。カウンターというものはその手のカードの力を引き出すのに必要であり、このモンスターも魔力カウンターが置かれたことで一つにつき300ポイント攻撃力が上がっている。それだけでなく他にも自身の魔力カウンターを2つ取り除く事で相手の手札をランダムに1枚捨てさせる、所謂手札破壊の効果も持っているが今の俺の手札は無いからすぐには使わないだろう。
にしても、この間は単なる種族デッキかと思ったが、さっきの《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》といいこのカードといい、思ってたよりも専用な構築だったりするのか? …ただ単に枚数の為に入れているだけかもしれないが。
「バトルだ!
《闇紅の魔導師》で守備表示の《ハック・ワーム》に攻撃!」
こちらのモンスターのどれよりも攻撃力が上なのに、わざわざ守備表示の《ハック・ワーム》を攻撃だと…? 《コード・トーカー》は耐性を得てるから破壊は無理だとしても、リンクを攻撃すればライフは削れるはずなのに。
意図を読めないでいると魔理沙が叫んだ。
「ここで勝負を決めさせてもらうぜ!スキル発動!【マジック・スパーク】!」
遂に来たか魔理沙のスキル。魔理沙が放った光が《闇紅の魔導師》を覆っていく。スキルは問題なく作動しているようだ。果たしてその効果とは―――
「自分のターン中に一度、ターン終了時まで自分フィールドの魔法使い族一体の攻撃力を二倍にして、貫通効果を与える!」
「…そういうことか!」
《闇紅の魔導師》
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻2300 → 4600(スキル効果)
魔力カウンター(2)
※守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。(スキル【マジック・スパーク】効果)
だからこそ守備表示の《ハック・ワーム》に攻撃か!《ハック・ワーム》の守備力は0。このままでは倍加した攻撃力をまともに受けることになる。
「そうはいかない!罠カード《ハーフ・アンブレイク》!
モンスター1体を選択し、このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。対象は《闇紅の魔導師》だ!」
「なにっ!?」
《闇紅の魔導師》
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻4600
魔力カウンター(2)
※守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。(スキル【マジック・スパーク】効果)
※このターン中、戦闘では破壊されない。(《ハーフ・アンブレイク》効果)
※発動したプレイヤーへの戦闘ダメージは半分になる。(《ハーフ・アンブレイク》効果)
「くっ、だがこれで…!」
攻撃は無効になっていない為、攻撃は続行されて《ハック・ワーム》は破壊され、戦闘ダメージももろに受ける。だけどスキルでの上昇分をなかったにしたことでなんとか生き残った。
紫遊 LP2600 →(4600÷2ダメージ)→ 300
「ちっ、残しちまったか。しかもあのライフは……私はこれでターンエンドだ」
このエンドフェイズに《闇紅の魔導師》に適用されていた効果はなくなる。そして紫遊のターン。
ターン4→5
魔理沙 LP2200
手札 0
墓地 5
フィールド
《闇紅の魔導師》 魔力カウンター(2)
魔法・罠伏せ 1
× □ ■ □ ×
× □ 闇 □ ×
↑
コ □
↓
× ト □ □ ×
↓
× □ □ □ ×
紫遊 LP300
手札 0
墓地 7
フィールド
《コード・トーカー》
《トークバック・ランサー》
俺の残りライフは300。勝てるかどうかはこのターン次第だ。
「俺のターン、ドロー」
引いたカードは…モンスター。
「自分フィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在することにより、手札から《サイバース・ホワイトハット》を特殊召喚する!」
《サイバース・ホワイトハット》
☆6 / 光属性 / サイバース族 / 攻1800
そっちが使ったのだからこっちだって使わせてもらおう。
俺のライフは500以下で、フィールドにはサイバース族モンスターが二体以上存在する…!
「スキル【サイバネット・クリエイション】発動!」
突き出した手の中にデータストームから光が集まり、輝きを増す。
「やっぱり使ってきたか!」
光はデータが集まる度に輝きを増していき、やがてそれは一つのカードとなって構成される。そしてそれは実体化して手の中に納まる。
「現れろ!幻想を創造に変えるサーキット!
アローヘッド確認。 召喚条件は効果モンスター2体以上。
俺は《サイバース・ホワイトハット》、《コード・トーカー》、《トークバック・ランサー》の三体をリンクマーカーにセット。 サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろ!」
―――リンク3、《トランスコード・トーカー》!―――
《トランスコード・トーカー》
リンク3/地属性/サイバース族/攻2300
【リンクマーカー:上/右/下】
「リンク素材となった《サイバース・ホワイトハット》の効果、相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000下げる」
《闇紅の魔導師》
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻2300 → 1300
魔力カウンター(2)
「《トランスコード・トーカー》の効果発動。
同名カード以外の自分の墓地のリンク3以下のサイバース族リンクモンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。《コード・トーカー》を蘇生する」
× □ ■ □ ×
× □ 闇 □ ×
↑
ト→ □
⇅
× コ □ □ ×
↓
× □ □ □ ×
「これにより《トランスコード・トーカー》のもう一つの効果。相互リンク状態の場合、このカード及びこのカードの相互リンク先のモンスターの攻撃力は500アップし、相手の効果の対象にならない。
さらに《コード・トーカー》はリンク先のモンスターの数×500攻撃力をアップし、破壊耐性を得る」
《トランスコード・トーカー》
リンク3/地属性/サイバース族/攻2300 → 2800
【リンクマーカー:上/右/下】
※相手の効果の対象にならない。
《コード・トーカー》
リンク2 / 闇属性 / サイバース族 / 攻1300 → 1800 → 2300
【リンクマーカー:上/下】
※リンク先にモンスターが存在する限り、戦闘及び相手の効果では破壊されない。
※相手の効果の対象にならない。
「一気に攻め手を整えてきたか」
「バトルだ!《トランスコード・トーカー》で《闇紅の魔導師》を攻撃!
"トランス・フォールト"!」
パーツが変形合体して出現した銃口が《闇紅の魔導師》に向けられ、狙い撃つ。
「そうはさせないぜ!罠カード《プライドの咆哮》を発動!」
「それは!?」
魔理沙 LP2200 → 700
魔理沙が伏せていた罠、《プライドの咆哮》は戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターより劣っている場合にその攻撃力の差分のライフポイントを払うことでダメージ計算時のみ、自分のモンスターの攻撃力を相手との攻撃力の差の数値+300ポイントアップするカード。
結果的に自身のライフを失うことになるのは同じだが、必ず相手の攻撃力を上回って迎撃できる。逆に言えば相手を返り討ちにして300ダメージを与える。そして今の俺の残りライフも丁度300。
《トランスコード・トーカー》
リンク3/地属性/サイバース族/攻2800
【リンクマーカー:上/右/下】
《闇紅の魔導師》
☆6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻1300 → 3100
魔力カウンター(2)
「これで決まりだ!」
強化された《闇紅の魔導師》の反撃が《トランスコード・トーカー》の砲撃ごと紫遊へと襲い掛かる。
「ぐああああ!!」
紫遊 LP300 → 0
「まさか伏せていたカードがそんなカードだったとはな。まんまと騙されたよ」
「発動させないのもブラフとしてはいいだろ? ま、紫遊が除去をあまりしなさそうと思ってたから出来たことだけどな。
さて、一旦戻るぜ」
決闘を終えた二人はデータの波に逆らって博麗神社の方へと飛行していくのであった。
裏話
これを書いてるとき《ハーフ・アンブレイク》のところを始めは《ハーフシャット》にしていたのですが、あれ?これだと魔力カウンター乗って結局終わるんじゃね?と気付いて書き直してました。気付いた時カウンターが乗ることとそれで強化されることを忘れてて笑ってました。
次回は個人的に使いたいデッキが出ますね。
それを使うキャラに関してはダジャレ採用ですけど笑