狩人、あるいはケモノハンター   作:溶けない氷

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ブラッドボーンを知らない人は
この主人公を気狂いじゃね?と思われるかもしれません
しかし実際に敵も味方も多かれ少なかれ気狂いなんだ
神々「ヤベェ、あの世界狂人しかいねぇ」
オーガ「魔法の詠唱もさせて貰えないなんてひどい!あぁんまりだー!」
狩人「お前魔神王の将だっていうけど、将軍に与えられた部下がゴブリンだけってどうよ。
実は使えねーからどうでもいい閑職に飛ばされただけなんじゃねーの?」

将軍を自称するが
部下はただのゴブリンだけ
やってることは村娘の誘拐
あのオーガには世界征服が目標なのにやるのは幼稚園児誘拐というショッカー並みのセコさを感じた


第10話

ゴシャ!

貴方は10kg程の岩の塊をゴブリンの頭の上2.5m程の高さから軽く投げ落とすとどうなるか知りたくなった。

実験結果は岩の強度にもよるが森の中の古代の砦(現ゴブリンの巣)で採取できる岩を使用。

この場合に岩は一撃でゴブリンの頭蓋骨を陥没させ、脳に喰い込み即死させることが判明した。

また胸部に落下した場合でも心臓や胃といった重要な臓器を破壊しやはり死亡が確認された。

この実験の結果、ゴブリンの肉体は烏より脆弱だと判明した。

 

貴方は岩でゴブリンどもを潰し続けた。

かつての貴方のようにカラスなどの敵にうっかり近づいたら、思わぬ反撃を喰らって死亡ということもある。

一方で通路の先から流れてくる生臭い匂いにも注意を払った。

横目で見れば他の三人もそれぞれゴブリンを駆除している。

貴方の見たところまず言うまでもなくゴブリンスレイヤーが最も適しており

次いで蜥蜴僧侶、最後に妖精弓手だ。

 

ゴブリンスレイヤーも自分の剣でなくゴブリンの持つナイフや槍で駆除していたが

貴方のやり方を見てそこらへんの岩を投げ落としてゴブリンを潰すこともするようになった。

どの方法が最善かは意見が分かれるが、ゴブリンになるべく近づきたくなく、なおかつ力があるのなら

やはりそこらへんの岩を投げおとすのが一番だと貴方は考える。

 

実際、蜥蜴僧侶も貴方のやり方で処理し始めた。

誰でもなるべくなら自分の武器と手を小鬼の血で汚すのは避けたいものだ。

…一方で貴方の目には昏い目でゴブリンをザクザクと自分のナイフで刺し殺す妖精弓手の姿があった。

 

血糊で手がナイフから滑るようになってからは貴方のように細腕ながら岩を持ち上げてゴブリンの上に投げ落とす。

ゴシャ!

水が弾ける音と共にゴブリンの頭蓋骨が陥没し顔が南高梅のように潰れる。

確かに力は使う、だが弓を使う関係上妖精弓手も見た目以上に腕っ節は強いので問題ない。

岩を投げ落とすのはゴブリンの不愉快な返り血をナイフ程に浴びなくて済む。

臭いゴブリンに近づかなくても済むし、肉を刃物で抉る不愉快な感覚を覚えなくていい。

…妖精弓手は岩でゴブリンの頭を潰すゴブリンスマッシャーになった!

(あいつの方が慣れてるってことね、悔しいけど)

妖精弓手も淡々として狩人のように岩で潰すようになった。

 

…貴方達4人の分業で広間のゴブリンどもはあっという間に片付いた。

ほとんどが頭部が南高梅のようになったゴブリン達の血で広間は埋め尽くされている。

 

さて、貴方が聖杯ダンジョンで最も苦戦した強敵といえば何だろうか?

ネズミ?ローリングデブ?狂人?犬?

やはり犬だろう、それも赤目犬ほど恐ろしいやつはなかなかいない。

 

貴方は恐れた、もしやこの先にいるのは大量の犬を引き連れた獣ではないかと。

それに今は6人パーティーを組んでいる、つまり最悪12匹は出てくるのではないかと恐れた。

そうなったら絶対に勝てないので貴方はいつでも全力で逃げ出す準備をしている。

ゴブリンスレイヤーにも最悪撤退の件を伝えている。

 

撤退をゴブリンスレイヤーが決定したならば貴方が殿に立って敵を食い止めると。

英雄気取りではない、それが最も成功確率が高く損害が少なくなる方法だと。

…それに彼には言っていないが、例え死んでも最悪『目覚める』だけに過ぎない。

だが彼はただ「そうか、わかった」と言っただけだ。

貴方達は広間の虫を潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し

潰し尽くして取り敢えず広間のは潰し尽くしたと確信した。

ゴブリンの殲滅をハンドサインで伝えると、上階からは鉱人と女神官が降りてきた。

貴方達は合流すると、ゴブリンスレイヤーが剣で獣くさい通路を指す。

この先に上位種がいる可能性が高い、貴方達は警戒を強める。

 

!突然ドスンドスンと言う大きな足音とともに通路から何かが近づいてくる!

貴方は咄嗟に青い秘薬を飲み通路から死角に入った。

通路から姿を現したのは巨人だ!オーガだ!

体長5m以上の巨体はかつての悪夢の世界でよく見た教会の青白い巨人にも匹敵する!

貴方は死を覚悟した、だが少なくとも貴方の今の仲間達を生かして帰す事を

優先しようと考える。

…姿を現したオーガはなぜか攻撃を仕掛けてくるでもなく余裕たっぷりにお喋りを始める。

 

「小鬼どもがやけに静かだと思えば…雑兵の役にも立たんか。

貴様ら!ここを(グチャァ!)うぎゃぁぁぁぁっぁ!」

 

貴方は爆発金槌を起動し、巨人のアキレス腱に全力で叩き下ろした!

オーガの巨体からすればせいぜいが釘打ちサイズだろうが火薬庫の技術を使い

爆発力を加算されたそれは人体の急所であるアキレス腱を完全に破壊するには十分な威力を持っている。

巨体のオーガとはいえ、筋骨内臓などの構造は人間と違わない、

傷が回復する肉体なら傷口を焼けばいいのはヘラクレスのヒドラ退治以来の伝統。

 

偶然にも貴方にとってオーガは強くとも相性が良い得意な獲物である。

貴方は懐かしい感触を脳に感じる、倒れ込んだ奴は起き上がる前に殴り殺せ。

膝をつき無防備なオーガの背中を貴方の爆発金槌が抉り取る、狙いは人体の絶対的な急所である内臓。四方世界の戦士は普通なら内臓を攻撃するのだろうが、貴方は内臓を抜き取る。

 

グチャァという音と共に筋肉と骨の壁を突き抜けた金槌は回転しながら燃焼。

体内で爆発し、衝撃で大腸と小腸、更に脾臓が傷口から外に血液と共に飛び出す。

 

「グゥ!ゴハァ!?き、貴様不意打ちとはひきょ!(ゴシャァ!)」

 

さらに貴方はこれでもまだ足りないとばかりにもう一撃を巨人のもう片方のアキレス腱に加え完全に歩けなくする。

ズドン!という轟音とともにオーガは頭からゴブリンスレイヤーの前に倒れこむ。

貴方はこの機会を逃すまいと今度はオーガの背中に乗り、再び全力で爆発金槌を今度は心臓のすぐ上に振り下ろす。

肉と骨を貫いた金槌は再び肉体の中で爆発し骨を身体中に散弾のごとく撒き散らす。

圧力に負けてオーガの体内の血や内臓が再び傷口からポンプのごとく吹き出してきた。

ひくひくと蠢くオーガを貴方は慎重に、確実に殺すべく3度目の攻撃を加えようとする。

 

「お…俺は魔神王さ(ゴシャァ!)」

 

貴方は今度はオーガの後頭部に金槌を振り下ろした、

 

「や、やm(ゴシャァ!」

 

貴方はリボンの少女とあの森人少女を思い出した。

 

「た、たすk(ゴシャァ!)」

 

不快な音を立てている汚物に貴方は導きの爆発金槌を振るい続ける。

脳を潰し潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し。

殴るたびにオーガの四肢がぴくぴくと痙攣して気持ち悪い。

貴方は穢らわしいオーガの頭蓋骨の全て内側粘膜さらけ出したピンク色の肉塊に変えるまで叩き続けた。

更に貴方は回復できないように油壺をブチまけ傷口からは火炎放射器のノズルを突っ込んで体内から焼く。

 

『ご覧あれ!私は殺りました、殺りましたぞ!

この穢れたオーガめを、潰して潰して潰して焼いて!

こんがり焼けた肉塊に変えてやりましたぞ!

どうだ、人喰い鬼めが!

如何にお前が強靭だとて

脳まで焼き潰されては、もう復活できまい!

全て内側、粘膜さらけ出したその姿こそが

穢らわしい貴様には丁度よいわ!

ヒャハ、ヒャハッ

私は殺ったんだああああああああ!!!

ヒャハハハハハハァーッ 』

燃え盛るオーガだった肉塊の上で貴方は快哉の叫びをあげた。

 

「「「「「…………」」」」」

目の前でオーガのミンチハンバーグ製造過程を見ていた5人は唖然。

「「「「「「「…………」」」」」」

天上の神々もまさかのボス敵の会話シーンをスキップしてからの

『秩序』にあるまじき背後からの不意討ちはめ殺し残虐行為展開に唖然。

しばらくして獣性が収まった貴方はまだ燃えるオーガだった物から降りると

メンバーの方に歩いていく。

 

「… 残ったゴブリンがいないかどうか調べる。

お前はどうする?疲れたなら休んでいていい…」

 

全身を返り血で真っ赤に染めた貴方の身を心配してゴブリン狩りに誘うゴブリンスレイヤー 。

貴方は問題ないと答え、残りのゴブリン掃討に協力すると答えた。

 

「…そうか、無理はするな」

 

彼はなぜかとても優しかった。

きっとゴブリンをたくさん殺せて気分が良いのだろう。

貴方もそうだ、獣が焼けると心も暖まる。

「「「「…」」」」

貴方はゴブリンスレイヤー に唐突に思ったことを言った。

『オーガより、ゴブリンの方が手強かった』と

 

「…ぷっ、そうか」

珍しく彼が兜の下で笑った。

冗談だと思われたかもしれないが貴方にとって人型はゴブリンだろうとトロルだろうと内臓攻撃の一撃で殺せることには変わらない。

それなら数頼みのゴブリンの方が厄介だ。

更に言うなら狼の大群の方がもっと厄介だ、あれは死ぬ。

貴方達が砦の外に出ると手紙を受け取った森人達が馬車を貴方達の迎えによこしてくれていた。

 

「だーかーらー!血を落としなさいよ血を!

あーもう!洗って払ったから大丈夫じゃないでしょ!

ほら!残った血で馬車が汚れる!迷惑でしょ!

もうあんた脱ぎなさいよ!それ街でついでにクリーニングに出すから!」

 

陰鬱な砦を出て外に出ると元気いっぱいになった妖精弓手は貴方を脱がせようとしている。

全身隈無く血に染まった貴方の狩衣装で馬車に乗ったら馬車が血に塗れるて迷惑だと。

別に必要ない、貴方はこのまま歩いて冒険者ギルドに戻ると言ったが…

 

「あのねぇ!自分一人わがまま言うもんじゃないの!

私達は今はパーティー組んでるんだから!

オルクボルグもなんか言いなさいよ!」

 

しつこく乗るように言われてしまう。

 

「そうだな」

 

彼はいつもこんな感じだ。

 

「お前さんの負けじゃわい、狩人。

リーダーの指示には従うもんじゃぞ」

 

鉱人にまで嗜められた。

 

「ふむ、確かにまだ正式にパーティーが解散したわけではなし。

ギルドの規則では馬車を汚すのは『冒険者の品位を貶める行為』だとも取られかねませんし

リーダーの許可なく単独行動は冒険者ギルドの規定にも違反していますぞ狩人殿」

 

蜥蜴僧侶には正論とギルドの規則を盾に説得された。

…止むを得ず従わざるを得ない。

貴方は血塗れの狩人の服を脱ぎ、迎えの森人にシャツとズボンを借りた。

馬車の中で貴方達6人は疲れからか眠ってしまう。

馬車の中で妖精弓手がゴブリンスレイヤーを労わる女神官と話していると

貴方にも話しかけてきた。

 

「狩人、私やっぱあんた大嫌いだわ。

だって冒険は楽しい物だもの未知を体験したり新たなものを発見する喜び。

達成感や高揚感、それが私の冒険。

こんなの冒険じゃない。

いつか必ず、あんたにもオルクボルグにも冒険させてやるわ」

 

…貴方が赴くのは狩りだが、まぁ冒険とて妖精弓手が楽しいならそれで良いではないか

 

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