狩人、あるいはケモノハンター   作:溶けない氷

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すまんな、思いついたらパパッと書き上げるから駄文なんや


第26話

…貴方は冒険者ギルドの方に行くことに決めた。

最も安全な金庫に登記簿を収めるため、そして…

「ギルド…すみません、私…私…う…ううう」

どうやら無理のようだ、貴方は武闘家に食料荷物を持って家に帰っているように指示した。

「でもゴブリンが…」

心配はいらない、ゴブリンどもが明日の朝日を拝むことは絶対に無い。

それより貴方の為に食事を用意する方が大事だ。

今から出発し、獣を殺し尽くして朝までには帰る。

獣どもは彼女に指一本触れる事は無い。

そう言うと彼女は顔を輝かせて

「は!はい!すっごく美味しい朝食作って待ってますから!」

そう言うと楽しそうに駆けて行った。

実際のところ、ゴブリンと聞いただけであれでは戦場に立っても役に立たないだろう。

 

貴方は冒険者ギルドにやってくると受付嬢を呼び出した。

「狩人さん!ちょうどいいところに!

お願いします!ゴブリンスレイヤーさんの依頼を受けてあげてください!」

ゴブリンスレイヤーは街外れの彼の幼馴染の牧場に来襲するであろうゴブリンの撃退に人を募った。

珍しいことだ、だが彼が自らの持てる物を全て差し出しても依頼に応じた人間は僅かしかおらず勝算は非常に低いのだと。

「私もギルドの上役を説得しようとしてるんですけど…」

まぁそうだろう、だが彼らの認識は滅多なことでは変わらない

『ゴブリンの群れが白金相当?冗談はよせ』

『たかがゴブリンだ』

『所詮はゴブリンだ』

人は痛い目に遭わなければ何も学習はしないのだ、歴史から学ぶとか言った人間もいるがあれは嘘だろう。

人は結局自分の体験からしか学べはしないのだ、15の少女から50過ぎの老人まで変わりはしない。

尤も今回は『たかがゴブリン』を改めなけねばならない時には手遅れだが…

そう依頼の内容はもうわかっている、貴方は依頼をしに来たのだ。

貴方は銀行口座を確認し次の依頼を出した。

「え?そんな!わ、わかりました!ありがとうございます!やっぱり貴方って凄くいい人だったんですね!」

パタパタと駆けた受付嬢は広場の冒険者全員に叫んだ。

「皆さん!依頼ですよ!ゴブリン一匹につき、金貨2枚の懸賞金を出します!チャンスです!冒険者さん!

依頼主は街の不動産事業者さんです!」

 

「金貨2枚!?ゴブリン1匹で?」

「おいおいおいおい、どこのお大臣だよ。景気いいなぁ!」

「マジかよ!?やらなきゃ馬鹿みたいだろ!」

 

重戦士のパーティーが立ったと思ったら

次の瞬間にはギルド中の冒険者パーティーの全員が立ち上がり歓声をあげている。

 

貴方は今回のゴブリンの脅威度を判定した。

訓練され武装した兵隊で構成され組織的に動く軍隊100人。

裸同然の野菜泥棒がバラバラに100人。

かかった育成コストは桁違い。

脅威度はそもそも比べ物にならない、比べる方がおかしい。

それが人なら誰でもわかるが、『ゴブリン』というフィルターがかかると両方同じに見えるらしい。

…そもそも冷静に考えれば白金級の脅威度の敵が

金貨二百枚程度で打倒できるなら安いものだとは誰も思わないのだろうか…

やはりゴブリンというフィルターは人の思考を酷く劣化させる

これをゴブリンスレイヤーは嘆いていたのか。

ちなみに貴方がゴブリンを殲滅することによって不動産から得られるのは今月だけで金貨二千枚である。

運用経費を引いても月の収入の1/5でしかなく、いかに冒険者がこの街の支配者に薄給で飼われているかわかるではないか。

貴方はこの街を真に狩…冒険者の為の街にしたいのだ。

装備や物資が高価だからという理由で命を落とす若者。

訓練の杜撰さゆえに命を落とす若者。

成果が上がらないために貧しい境遇に甘んじなければならない若き冒険者。

酷い悪循環だ。

憐れじゃあないか。

俺たち、狩人たちが

あんまりにも、憐れじゃあないか。

ああ、哀れだとも『やつしの狩人』よ。

だからこそ皆に知らせよう、この街は今から狩人達の為の街になるのだと。

弱く貧しい狩人達こそが未来になるのだと知らしめよう。

 

前祝いだと大騒ぎする冒険者達から貴方は離れて紅茶を飲んでいる。

するとゴブリンスレイヤーが貴方のテーブルの前にやってきて座った。

「すまない、依頼を出してくれたと聞いた」

どうやら受付嬢は彼に真実を話したらしい。

別に礼を言われる筋合いは無い、不動産業に進出したのは事実だしゴブリンを放っておいて資産に被害が出れば大損をするのは貴方だ。

貴方は金を出し、冒険者は依頼を受ける。

いつもと何も変わらない、そんな事より獣狩りだ。

やはり獣狩りだ、すぐに出発するのだろう?

貴方も当然同行する。

「…そうか」

貴方はゴブリンスレイヤーに策はあるかと尋ねた。

「ああ、これだけ人手があるなら十分だ」

…貴方はゴブリンスレイヤーに視界が広く取れる高い物見台、あるいは建物の屋根などがあるかどうか尋ねた。

射界が広く取れる塔なら最高だが、高ければ高いほど良い。

「…銃か。あるんだな、もっと射程に優れたのが」

察しがいい、貴方はガトリング砲を用意するだろう。

貴方はゴブリンスレイヤーにガトリング砲について説明した。

拳銃や散弾銃とは桁違いの射程と凄まじい連射力を持つ超大型の銃器。

だがそれゆえに桁違いに重い上に弾丸の消費が激しく長時間は動かせない。

切り札的運用が求められる、だが今こそ導きのチェーンガンをバッグから出す時だ。

「そうか…それなら大分余裕ができそうだ」

彼には策があり、冒険者は協力し、貴方は獣狩りの夜を始める。

どこに失敗する要素があると言うのだろうか?

 




実際問題として冒険者の収入安すぎね?

例:カリフォルニアゴールドラッシュ
実際に儲けたのは金掘りではなく金掘りに道具を売りつけた商人…
あ、うーん

ゴブスレさん「ありがとう」
狩人「べ、別にあんたのためにしたわけじゃ無いんだからね!」
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